最上級の飛行機旅といえば、やはりファーストクラス!ですよね。
世界各国、何社ものエアラインがファーストクラスを持っていますが、アラブ首長国連邦エミレーツ航空のファーストクラスは間違いなくトップクラス。
2020年には、トリップアドバイザーのワールズ・ベスト・ファーストクラスを受賞するなど、まさに世界に認められたファーストクラスです。
エミレーツが擁するファーストクラスキャビンは、2022年6月時点で2種類。
そのうち、2017年12月に登場したB777-300ERのファーストクラス「ゲームチェンジャー」は、完全個室の超豪華仕様で話題になりました。
きっと皆さんも、想像をはるかに超えるシートに驚くこと間違いなしです!
ということで今回は、エミレーツ航空の新型ファーストクラスについて詳しくご紹介します♪
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今回のフライト情報
まず、今回のフライト詳細から。東京・成田からアラブ首長国連邦第2の都市、ドバイへ飛びます。
区間 | 成田-ドバイ |
出発時間 | 22:30 |
到着時間 | 4:50 |
フライト時間 | 11時間20分 |
搭乗クラス | ファースト |
エミレーツのファーストクラスとは
エミレーツ航空は先述の通り、二種類のファーストクラスキャビンを展開中。
(エミレーツ航空公式サイトより)
A380のファーストクラス
一つは、A380のファーストクラスです。
(エミレーツ航空公式サイトより)
こちらは2019年に搭乗しました。座席にドアが付いていたり、専用ミニバー付きでとってもゴージャスなのですが…
驚くべきは、なんと高度4万mでシャワーを利用できることです!
機内でシャワーを使えるなんて、もはや常人の理解を超えていますよね…。
一人5分の制限時間はあったものの、非現実感を思う存分堪能できました。
B777の新型ファーストクラス
そして今回搭乗するのが、B777の新型ファーストクラス!
もともと、羽田ードバイ線で導入されていたキャビンですが、2022年5月時点では成田路線に変更。
(エミレーツ航空公式サイトより)
新型ファーストクラスの一体何がすごいのかと言いますと…
- 床から天井まであるドアを閉めて完全個室に
- ブース毎に照明・エアコンを調整可能
- メルセデス・ベンツのSクラスに着想を得た「ゼロ・グラビティシート」採用
- ブルガリの高級アメニティ「レ・ジェンメ」を提供
- ミドルスイート(中央列)にはバーチャルウィンドウを設置
つらつらと並べてみましたが、これだけでも「何だかすごいシートだ」ということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
前回のA380搭乗時に、ドバイ国際空港のGSさんとちょっとだけお話する機会がありまして、「個人的にはB777のファーストクラスの方がおすすめですよ!シャワーはないけれど、完全個室になるしA380よりゴージャスです」と伺っていたので、今回チャンスを得られて最高に嬉しいです!
成田空港に到着!
さて、出発当日。
エミレーツ航空が発着する成田空港第2ターミナルにやってきました!
羽田空港発着のはずが成田になり、移動に時間がかかるのがちょっとしたデメリットではあったものの、久々に来ると新鮮に感じられて、これはこれでよかったかもしれません。
普段は2時間前着を目指して空港に向かいますが、航空券に3時間前までに空港に来るよう書かれていたため、この日は3時間半前に到着しました。
チェックイン完了
ファーストクラスのレーンには待ちもなく、あっという間に手続きが完了しました。
機内持ち込み荷物にまで搭乗クラスごとに色分けされたタグを付けるのは、エミレーツならではの運用ですね。
エミレーツラウンジは休止中
成田空港からエミレーツに搭乗するメリットといえば、国内唯一のエミレーツラウンジを使えること!
お酒もお料理も、ビジネスクラスラウンジとは思えないほどのクオリティです。
…なのですが、当時は残念ながら新型コロナの影響で閉鎖されており、代わりにミールバウチャーをいただきました。
これは、成田空港の一部飲食店で使える3,500円分のミールバウチャー。
ラウンジがない代わりに、出発前にこれを使って食事ができるようになっています。
その後は一時的にJALファーストクラスラウンジを案内されていたようです。
2023年訪問時の第2ターミナルは、すっかり元の活気を取り戻していました!
バウチャーを使えるお店は限定的
お店があるのは、基本的に出国前のエリア。出国後のエリアでは、BLUE SKYでのみ利用可とのことでした。
また、非制限エリアのお店ならどこでも使えるというわけではなく、4店舗が対象と伺ったのですが…
チェックインカウンターで案内された情報(対象店舗、ラストオーダー時間など)と実態に相違があったため、ここに記載するのは控えておきます。
もし利用される際には、可能なら直接お店に確認した方がいいかもしれません。
つるはんでお蕎麦
ちなみに私はというと、つるはんさんで「海老天と揚げ餅蕎麦1,250円+オレンジジュース400円」をオーダーしました。
一番高いメニューにドリンクを足しても2,000円前後ですので、ファーストクラスのバウチャーを使うには、ちょっぴりもったいないような気もしてしまいますね(バウチャーは分割不可・お釣り不可、当日飲食に対してのみ有効)。
ビジネスクラス用2,000円バウチャーなら、ちょうど過不足なく収まりそうです。
とはいえ、関西風の甘めなお出汁がとっても美味しくて、個人的には大満足でした!
ラストオーダーが19:30なので、かなり早めに来ないと入店は難しいと思われます。
その後はクレジットカードラウンジで
食事を済ませてお店を出ると、またしても手持ち無沙汰になってしまいました。
搭乗開始は21:45。まだ2時間ほどあります。
さて、どうやって時間を潰そうか、ちょっと早いけど出国してゲートまで行くべきか…
徒然考えていると、ふと、つるはんさんの向かい側にクレジットカードラウンジを発見!
ここなら充電もできますし、搭乗口のソファで過ごすよりもずっと快適です。さらに嬉しいのは、ビール一本が無料でいただけること。
現在こちらが成田空港で唯一のカードラウンジということで、ちょうどいいタイミングで見つけられてラッキーでした!
いよいよ出国
IASSエグゼクティブラウンジが21時に営業終了し、搭乗開始まであと45分となりました。
いよいよ出国です!
出発口から手荷物検査と出国審査を経て、無事制限エリア内へ。
以前はあんなに賑わっていたJALのラウンジも…
免税店街もこんなに静か。
これから搭乗するEK318便が、このターミナルから出る最終の便ということも大いに関係しているのですが、やはり寂しいものですね。
搭乗口へ
気を取り直して、搭乗口へと向かいましょう。
この日のエミレーツ便は、ターミナル本館の端っこ67Aを使用。
欠航便が多い現在は、もう少し近いゲートになっているかと思いきや、3年前とほぼ変わらずでした(前回は66番ゲート)。
出国審査場からのんびり歩いて10分ほど。
搭乗口67Aに到着しました!
待合室内は満席とまではいかないものの、椅子に一つおきに座るよう書かれており、すぐに空席を見つけるのは難しい程度には混み合っています。
窓の外には、念願のエミレーツB777ー300ERが!
空港に来てみたら機材変更されてました、というオチじゃなくて本当に良かったです♪
搭乗開始
エミレーツ航空@成田空港では、ファースト・ビジネス・エリートメンバーのレーンと、エコノミーレーンの2列が設けられ、前者から先に搭乗します。
待ちに待ったB777新型ファーストクラスはもうすぐそこ!
緊張と興奮で胸の高鳴りを抑えられません…!
エミレーツ新型ファーストクラスの全貌
いざ足を踏み入れると…
…え?
これは…
本当に飛行機の中なのでしょうか…??
ファーストクラスの座席はそれぞれ独立したコンパートメントになっていて、床から天井までぐるりと壁に覆われているため、実際に目の前にすると迫力満点!
エミレーツ公式サイトで一通り見て予習していたはずが、規格外なゴージャスさに、まさしく度肝を抜かれてしまいました。
ここまで見応え抜群なファーストクラスは初めてです!
近年半個室・個室タイプのファーストクラスを展開する航空会社が増えてきましたが、エミレーツはダントツのゴージャスさ加減ですね。
シートマップ
新型ファーストクラスのシートマップはこちら。
(エミレーツ航空公式サイトより)
2列1-1-1の配列で、たった6席だけのラグジュアリー感満載なキャビンです。
シート
では、シートをじっくり見てみましょう!
この日は中央列最前列の1Eにしました。
機内に入った時一番に目を引くブースです。
まずは横から。
左手に窓、中央にドアが備えられているのがお分かりいただけますでしょうか?
こちらの窓はサービスウィンドウと呼ばれ、ドアが閉まっている時でも、ここからドリンクなどを提供できるようになっています。
ANAビジネスクラス「THE Room」にもドアが付いていますが、食事中は開けておくことが求められますので、この小窓システムはいいですね♪
席に座ってみると、この守られている感が堪らなく居心地いい!
こちらは前方からシートを撮ったところ。
聞くところによれば、このシートはメルセデスベンツSクラスから着想を得たものだとか。
詳しくは後述しますが、ゼログラビティ(無重力)ポジションを始め、随所にこだわりが詰まっています。
シートの長さは約213cm、幅が約76cm。
横幅が極端に広いとか、誰かと一緒に座れるというスタイルではなく、とにかくただ一人のために極上を目指したという印象のシートです。
リクライニング
シートポジションの写真は、復路の窓側席で撮影したものです!
座席の角度は、肘掛けのボタンで調整が可能。
離発着時
こちらは地上滞在時や離発着時の基本ポジションです。
食事時
水平飛行に入って食事をする時などは、ちょっとリラックスしたポジションに。
ゼログラビティ
そしてこれが先ほど少し触れたゼログラビティモード。ゆったりと映画などを見る時にぴったりの姿勢です。
台湾スターラックス航空の一部ビジネスクラスでもゼログラビティを体感できます!
ベッド
最後がベッド。もちろんフルフラットでしっかり体を休めることができます。
パーツごとの細かい調整は出来なかったように思いますが、グラビティモードを始めとしてどれも絶妙な角度で、最高の座り心地でした!
お隣との距離感
ちなみに、着座しての視界はこんな感じで、お隣のお客さんと目が合うことは全くありません。
バーチャルウィンドウが面白い!
また、今回通路側を選択した理由の一つが、このウィンドウです。
通路側なのに、なぜ窓が?と思われるかもしれませんね。
実は何とこれ、1Kの窓から見える実際の風景をリアルタイムで映すバーチャルウィンドウ(仮想ウィンドウ)なんです!
完全個室仕様なだけに、閉鎖的になりがちな中央席。
でもこんな素敵な設備があれば、閉塞感を覚えることなく快適なフライトになること、間違いありません。
収納
これだけのゆとりあるシートですから、収納性も抜群。
前方のテーブル下にもたっぷりゆとりがあり、離発着時を含め荷物を置いていてOKです。19インチのスーツケースを置いても、まだまだ余裕が感じられます。
スーツケースの上げ下ろしをする必要なく、いつでも座ったまま荷物の出し入れが出来るのが嬉しいですね♪
左手のキャビネットも大容量で、スーツケースもすっぽり入ると思われます(ものぐさな私は終始出しっぱなしにしていました)。
メインの収納は、座席の横に備えられています。
結構大きめのクローゼットで、ドアには3つのポケットがあり、機内誌や…
安全のしおりとエチケット袋、
ヘッドフォンを収納。
マットレスなども入っていますが、ベッドメイキングは全てCAさんがしてくれますので、自分で触ることはありませんでした。
頭上にも棚がありまして…
この中にも寝具が入っています。
実は、中央列と窓側の席ではこの部分の大きさに差があり、窓側の方が幅狭で、寝具が収まりきっていませんでした。
座席自体はもちろん同じものですが、よりゆとりを感じたいなら、窓側より中央席の方がおすすめです。
その他には、肘掛け下に小物入れが。
スマホやメガネなどをしまって置ける程度のスペースがあります。こういう収納が手元にあると便利ですよね。
テーブル
テーブルは、正面モニター下から引き出せるメインテーブルの他、
右手にある台の手前のボタンを押すことで、サイドテーブルがひょっこり出てきました。
ドリンクとナッツ程度なら、余裕で置いておける大きさです。
エンターテインメントシステム
座席正面にあるメインモニターは32インチ。旧型から5インチ大きくなりました。
エミレーツ航空では、機内エンターテインメントシステム「ice」を全クラスで配信中。
iceは、情報(information)、通信(communication)、エンターテインメント(entertainment)の略で、最大5,000チャンネルの中から、好きな映画や音楽、ゲームを楽しむことができます。
日本語の吹き替え・字幕付きの映画もいくつかありました。
リモコン
リモコンは薄くてとってもスタイリッシュ。
初めて見るコードレスリモコンに感動したのですが、手に取るとなぜか使えず、台に置いたまま使いました。
ノイズキャンセリングヘッドフォン
ヘッドフォンは、前述の通りクローゼットのポケットに用意されています。
Bowers&Wilkinsというイギリスのメーカー製で、ノイズキャンセリング機能付きです。
バウワース・アンド・ウィルキンスE1ヘッドホンバウワース・アンド・ウィルキンスのプレミアムE1ヘッドホンで高品質なサウンド体験を。世界的に有名なイギリスの音響専門家がエミレーツのフライトのためだけに製作したこれらのヘッドホンは、ノイズ低減技術を採用して、機内の騒音を遮断し、鮮明なサウンドを生み出します。映画を選び軽食と一緒に、心行くまでエンターテインメントをご満喫ください。
(エミレーツ航空公式サイトより)
電源
長時間のフライトでは、出来るだけPCやスマホの充電をしておきたいもの。
電源はテーブル下にユニバーサルタイプと…
サイドテーブルの下にUSB電源が一つあります。ベッドの状態でも使いやすく、重宝しました。
完全個室スタイルに
そして先述の通り、ゲームチェンジャー最大の魅力は完全な個室にできること!
床から天井までガードされて、しっかりプライバシーを確保できます。
ただし、ドリンクサービスや機内食の時間には、CAさんがほとんど前触れなくガラッと開けて入ってこられることも。
一人でこの世界観に浸りたい!という方は、室内にあるボタンを押して、プライバシーサイン(ドントディスターブボタン)を点灯させておけば安心です。
コントローラー
その他、お部屋の設備は、コントローラーで管理できるようになっています。
まずは右手のiPadと下にあるボタン。
ここには、CAさんの呼び出しをはじめ、シートモニターや窓の日除けを調節するボタンが並んでいました。
余談ですが、バーチャルウィンドウにも普通の窓と全く同じ日除けがついています。
iPadでは、CAさんに電話をかけたりビデオチャットをすることも出来ました。これはなかなか画期的!
さらに見逃せないポイントは、各部屋ごとに照明や空調を調整できること。
クローゼット壁面に取り付けられたこちらのパネルでは、リクライニングや気温、ライトを好みによって変えることができるのです。
ボタンは左から
・シートポジション
・エアコン
・プライバシーサイン
・壁面照明
・天井照明
です!
エアコン
ボタンはいろいろありますが、例えばエアコンの調整ならこんな感じ。
バーを上げ下げすることで気温を調整可能です。
特に離発着時は肌寒く感じることも多い冷え性の私にとって、専用エアコンは有難い!
いつでもブランケットいらずの適温をキープでき、こんなに快適度の高いフライトは初めてでした。
照明
また、照明は明暗や照らす場所だけでなく、カラーを変えることもできます。
青に、
赤に、
ゴールド、
シルバーなどなど。
いろんな色があって面白いのですが、個人的に一番嬉しかったのは、好きな時間に好きなように明るさ全開にできることです!
一般的なキャビンだと、機内の消灯中にはせいぜい読書灯くらいしか付けることができませんが、このゲームチェンジャーなら完全個室のため、他のお客さんを気にする必要が全くありません。
機内食を撮影したり、時差ボケ防止でそろそろ明るくしたいなど、自分の都合に合わせてストレスフリーに過ごせるのが予想以上にイイ!
照明の制限がなくなるだけでこんなに快適になるなんて、思いもよりませんでした。
ミニバー
また、B777ファーストクラスシートには、A380よりもバージョンアップしたミニバーが備えられています。
画面の左右に、ドリンクやスナックを収めたキャビネットを設置。
相変わらず冷却機能はありませんが、見せる収納スタイルに変化し、一層ゴージャスになりました。もちろんどれも自由に取ることができます。
台上のスナックバスケットも健在です。
日本ではあまり目にしないおしゃれな外国のお菓子がたくさん入っていて、どれにしようか目移りしてしまいますね。
アメニティ
では続いて、アメニティをチェックしてみましょう。
コロナ対策
まずテーブル上には、このご時世ならでは、感染予防の消毒ジェルに…
使い捨てマスクも2枚置いてありました。
B777は機内が乾燥するということを失念していて、うっかり濡れマスクを忘れて来てしまったため、急遽この2枚の間に湿らせたナフキンを挟んで、即席濡れマスクを作成!
特に寝ている間は、鼻腔がカラカラになってしまいがちですが、おかげでだいぶ心地よく過ごすことができました。
ちょっと大きめサイズで、耳裏が痛くなりにくいのも良かったです。
ブルガリのコスメキット
エミレーツ航空ファーストクラスでは、ブルガリ・コレクション・レ・ジェンメのアメニティキットが提供されています。
世界に名だたるハイブランドと提携するなんて、さすがはエミレーツ航空ですね!
中身はというと…
- ローション
- 乳液
- リップバーム
- クレンジングタオル
- 香水
- 制汗剤
- 手鏡
- ティッシュ
- 歯ブラシ
- ヘアブラシ
ローションから香水までがブルガリの製品です。
特に香水(オードパルファム)は、ハイジュエリーの伝統と、その卓越した価値からインスピレーションを得て作られたという「レ・ジェンメ」コレクションのうちの一つ「ルビニア」。
宝石をモチーフにしたシリーズで、その名は皆様ご存知の四大貴石の一つ、ルビーに由来します。
お値段の方もかなりのもので、100ml300ユーロ(約44,260円)と大変高価。
ミニサイズとはいえ30mlも入っていますし、容器もしっかりしていて、飛行機を降りた後も長く使えそうです。
ただCAさんいわく、ブースを閉めた状態で香水を使うとセンサーが作動するかもしれないので、ちょっとだけ気をつけてほしいとのことでした。
バレード・スキンケア・コレクション
ポーチに入ったアメニティキットの他、ドレッサーにはバレードのスキンケアセットも用意されています。
中身はフェイシャルトナー、アイクリーム、ピローミスト、スリープオイルの4点。
どれも就寝前のリラックスにぴったりな、穏やかな香りのセットです。
肌に直接つける化粧品はアレルギーフリー処方で、ビタミンやアミノ酸、カモミールエッセンスが配合されています。
お隣には手帳とボールペンも。こちらも持ち帰りOKとのことでした!
パジャマとスリッパ
そしてファーストクラスでは、パジャマも無料で配布。スリッパ共々持ち帰りOKです。
サイズはCAさんが希望を聞いてくれました。
私は今回Mサイズにしましたが、ユニセックスサイズですので、華奢な女性はSの方がいいと思います。
スリッパはこの通りふかふかモコモコ。このタイプは、エミレーツでしかお目にかからないような気がします。
化粧室
さっそく着替えるためにお化粧室へ。
A380のお化粧室兼シャワー室のような広さはないものの、明るく清潔で色合いもオシャレです。
便座の上にシートをかぶせれば、ちょっとした椅子に早変わり。ここに腰掛けて、楽に着替えることが出来ました。
ファーストクラスのお手洗いには、各種専用アメニティも用意されています。
小さな固形石鹸や、
歯磨き、ハンドクリームにコーム。
さらに香水もありました。ここでもブルガリが採用されています。
ウェルカムドリンク
座席に戻ると、ウェルカムドリンクの時間です。
まずアラブ流のおもてなし、アラビアンコーヒーのサービスが回ってきました。
お茶請けはバティールのデーツ。
中東圏で好まれる、棗椰子をドライフルーツにしたものです。
ナッツ・プレーン・オレンジピールの3種類で、個人的にはナッツがおすすめ。
また、エミレーツ航空ファーストクラスでは、離陸前に好きなドリンクをオーダーすることが出来ます。
やはり最初はシャンパンがいいかな、ということでドンペリをリクエスト。
目の前でグラスに注いでいただきました。
美味しいシャンパンと共に、いよいよファーストクラスの旅が始まります!
離陸!
飛行機は定刻通りに成田を飛び立ち、西へ。
この日は高度がそれほど上がらず、お天気も良かったため、関西方面に至るまで機外カメラで綺麗な夜景を眺めることが出来ました。
機内食スタート
しばらくすると、機内食の時間に。
すでに23時を過ぎていたため、できるだけ早く休もうと、軽くキャビアだけお願いすることにしました。
エミレーツファーストクラスでは、キャビアを一缶丸ごと提供するスタイルです。
メルバトーストや卵、チャイブなどと一緒にサーブされます。
キャビアは金属のカトラリーを使うと、イオンの影響で風味が損なわれてしまう繊細な食べ物なのだそう。
きちんと専用のシェルスプーンも用意されていました。
クラッカーにコンディメントと一緒に乗せて食べると、もう悶絶級の美味しさ!
地上では決して出来ない贅沢に、ファーストクラスに乗っているんだなぁという実感が湧いてきます。
食べ終わって、ふと缶の裏を見ると、「GOURMET HOUSE」との印字が。
毎度下世話ながら、ちょっと気になって公式サイトでこの商品を見てみたところ…
20gで180イギリスポンドということは、約30,000円?!?
機内で頂いたのが何gだったのかは不確かですが、いずれにせよなんという贅沢なのでしょう…もっと有り難がって、もっともっと感謝しながら頂くべきでした。
ベッドメイキング
食後、CAさんがベッドメイキングをしてくれました。
いつの間にか、キャビンの天井全体に星空が広がっています。これは、時差ボケ防止にも効果がある演出なのだとか。
この壁面を始め、機内のあちこちにあしらわれている樹木は、UAEの国樹「アル・ガフ」をモチーフにしたものです。
待つことしばし。
素敵なベッドが完成しました!
テーブル上にはホテルのターンダウンよろしく、チョコレートも置かれています。
角度を変えてもう一枚。
この完璧な個室感、ますますこれが飛行機の中だなんて信じられないですよね!
ちなみにテーブル下にあったスーツケースは、べッド右サイドに移動。こちら側には、靴も一緒に置いておける程度のスペースが確保されています。
左脇のドア側がこちら。スリッパを脱ぎ履きできる余裕があるのもいい感じです。
CAさんにお願いして耳栓を頂き、寝る準備は万端!
立派なベッドでいい夢が見られそうです。おやすみなさい♪
起床
横になってから6時間がたちました。
かなり長いこと揺れていましたが、足をしっかり伸ばしてもはみ出ない大きさのシートに、程よい弾力のマットレス、サラサラのリネンのおかげで、機内としては史上最高に安眠できたかもしれません。
朝一はやっぱりフルーツジュースが一番ということで、人参とオレンジのエナジャイザーを頂きます。
エミレーツやカタールなど中東系のエアラインは、フレッシュジュースに一際こだわりがあるのか、いつも出色の出来栄え。
今回も大変美味しく頂きました!
朝食
続いて着陸の約2時間前に、最後の機内食をいただきます。
和食をチョイス
今回は、懐石弁当を選択。
- もろこし玉子
- 茄子の土佐煮
- いか焼き、山椒添え
- 大根のお漬物と柴漬け
- スズキの塩焼き柚子胡椒ソース、人参と蒟蒻の煮物をお味噌汁とともに
- 茶そば、錦糸玉子とねぎ、きゅうり添え
普段外資系エアラインに乗る時は、あまり和食を選ばないのですが、たまには目先が変わっていいかもと思いまして。
日本で作られているだけあって、違和感のない味わいです。
サイドも冷菜・温菜・フルーツとバラエティ豊富なお弁当でした!
煎茶は急須で
一緒に出された緑茶も美味しかったです。急須ごと届くのも本格的ですよね。
インスタ映えするカプチーノ!
食後には、カプチーノをオーダー。
思いがけず、エミレーツロゴつきのとっても素敵なカプチーノが届きました!
後にも先にもこの時だけでしたので、作ってくれたCAさんが特別細やかな方だったのかもしれません。
フォトジェニックな一杯に、朝からとっても嬉しかったです♪
ドバイに到着
その後も順調に飛行がつづき、いよいよドバイに到着です。
素晴らしく堅牢なコンパートメントに守られ、いつも以上にしっかりと休息をとることが出来ました。
定刻より少し前に、久々のドバイ国際空港に着陸。
窓の外に、乗ってきた飛行機が佇んでいるのが見えますでしょうか。
今回も期待以上に快適なフライトを提供していただき、感謝感謝です。
11時間お世話になりました!
マイルを使ってエミレーツ航空ファーストクラスに乗るには?
さて、これほど優雅でラグジュアリーな、エミレーツ航空新型ファーストクラス。
一体おいくらくらいするものなのでしょうか?
エミレーツ航空公式サイトで見ると…
ズバリ、片道787,630円でした!
100万円越えが当たり前の他エアラインに比べると、意外とリーズナブルです。
しかし、私はもちろん有償利用ではありません。
今回は、JALマイルを使って、エミレーツ航空のファーストクラス特典航空券を獲得しました。
ただ、JALマイルからファーストクラスへの交換は、2021年8月31日に惜しまれつつ終了…(2022年現在、ビジネスクラス・エコノミークラスのみ特典航空券交換が可能ながら、JAL Webサイトからの予約は休止中)。
というわけで、もしエミレーツのファーストクラスに特典で乗りたいのであれば、原則としてエミレーツ航空のマイレージ:Emirates Skywardsを貯める必要があるのですが、日本在住者にとってはなかなか厳しいものがあります。
ホテルチェーン「マリオットインターナショナル」のポイントを貯めて、エミレーツスカイワーズに交換するのが、おそらく一番手頃な方法でしょう。
最後に
ということで、今回はエミレーツ航空B777-300ER新型ファーストクラス搭乗記をお届けしました。
ここまで、100枚以上の写真と、1万文字以上の文章にお付き合いいただき、本当にありがとうございます!
噂に違わぬ豪華絢爛なキャビンとサービスの魅力を、少しでもお伝えできていれば幸いです。
往路ではあまり機内食をご紹介できませんでしたので、気になる方は復路の搭乗記をご覧ください。
次回は、3年ぶりに訪れた「アルマハ・ア・ラグジュアリーコレクション・デザートリゾート&スパ」の宿泊記をご紹介します。
ドバイ国際空港の豪華絢爛なラウンジ訪問記もぜひ併せてどうぞ♪
半月後に搭乗した、こちらも世界トップクラスの豪華さを誇るシンガポール航空スイート搭乗記はこちら。
↓↓これまでの搭乗記まとめはこちら↓↓
陸マイルを貯めて気軽に旅に出よう
航空会社のマイルは、飛行機搭乗やクレジットカード決済ではなく、ポイントサイトを使うことで大量に貯めることが出来ます。
我が家はこの方法で、お盆・正月は必ず家族全員で宮崎に帰省するほか、海外旅行にも毎年複数回出かけられるようになりました!
マイルを貯めて、気軽に旅行へ出かけましょう♪