世界一豪華といっても過言ではない「エミレーツ航空ファーストクラス」。
ゴールドで統一されたきらびやかな空間は、プライベートドアを閉じると個室になり、座席を倒せばフルフラットのベッドにもなります。
お腹が空いたら席まで料理とお酒が運ばれてきて、そこはまるで高級レストラン!
あまりにも贅沢すぎて、アラブの王族にでもなったかのような気分を味わえること間違いなしです。
今回は、そんなエミレーツ航空のファーストクラスで提供されている素晴らしいサービス(アメニティ・機内食・シャワールーム)について、詳しくご紹介していきます♪
B777-300ERの最新型ファーストクラス搭乗記はこちら!
豪華絢爛な機内の様子
今回ご紹介する、エミレーツ航空A380のファーストクラスがあるのは、飛行機2階部分の最前方。
※図中の「P」はプライベートスイートの意。公式サイトより引用
ファーストクラスシートについての詳しいご紹介はこちらをどうぞ!
なお、ダイジェスト動画はこちら。実際の雰囲気を少しでも味わっていただければ幸いです♪
エミレーツ航空ファーストクラスのアメニティ
さてさて、それではまずファーストクラス搭乗者に配られるアメニティから見てみましょう!
一人ずつアメニティバッグを配布
飛行機に搭乗してしばらくすると、一人一人にアメニティバッグが配られました。
バッグの大きさは縦32cm×横41cm×幅17cm。かなり大きいサイズです。
アメニティバッグの中身はパジャマ、スリッパ、機内グッズなどなど。
パジャマのサイズは、CAさん判断だったり希望を尋ねてくれたり、その時によって変わるようですが、いずれにせよ本人に合ったものを用意してくれます。
パジャマとスリッパは、エンベロップ式の袋に入っていました。
これはおしゃれですね〜♡
フェルト生地もかなりしっかりしていて、一回で捨ててしまうのはもったいない!他の用途にも使いまわしできそうです。
パジャマはシンプル!
エミレーツ航空オリジナルのパジャマはこちら。
グレーベースのシンプルなものでした。これはどこの航空会社もだいたい同じような感じみたいですね。
みなさん搭乗早々に着替えてリラックスされていた様子。
添えられていたスリッパは、初めて見るもこもこ具合でしたが、とってもはき心地が良かったです♪
アメニティはブルガリのポーチ
バッグの中には、基礎化粧品入りのポーチも入っていました。
なんと、イタリア高級ブランド『ブルガリ(BVLGARI)』のポーチです!
女性用アメニティ
女性用のアメニティポーチはアイボリー。
ブルガリのロゴチャーム付きです。
中に入っていたものはこちら。
- ローション
- 乳液
- リップバーム
- ティッシュ
- 香水
- 手鏡
- 歯ブラシ
- ブラシ
- クレンジングタオル
- お手拭き
香水や基礎化粧品は「ブルガリ」の商品で統一されています。
同じ中東御三家のカタール航空でも香水の小さな瓶が入っていましたが、あまり日本では見かけないサービスですよね。
デザインの違うポーチも
今回は『東京-ドバイ』の往復で、計2回エミレーツ航空のファーストクラスを利用しましたが、帰りの便のアメニティポーチは、行きの便とは違ったデザインでした。
ブランドはすべて同じ「ブルガリ」なのですが、往路便の細長いポーチとは異なり、復路便のものは丸っこい形状。
ポーチの中身は同じながら、違うデザインのポーチがもらえるのは嬉しいですね♪
男性用アメニティ
とはいえ、私はあまりこういったものを使わないので、片方は男性用に取り替えて頂こうかとお願いしてみたところ、「余っているので、どうぞ二つとも持って帰ってください」とのこと!
ということで、お言葉に甘えて頂いたのがこちらです。男性用はグレーでした。
もちろんこのポーチも「ブルガリ」です。
中にはどんな物が入っているのかといいますと…
- ローション
- アフターシェービングローション
- 香水
- デオドラント(LYNX)
- ティッシュ
- ブラシ
- カミソリ
- シェービング剤
- 歯ブラシ
- お手拭き
一通り機内で身だしなみが完了できるよう、充実したラインナップになっていました!
バレードのリラックスグッズ
ご覧の通り、エミレーツのファーストクラスには十分すぎるほどのアメニティが用意されているわけですが、実はこれだけでありません。
シート正面、女優さんが使いそうな電飾付きの鏡の下には、2006年にベン・ゴーラム氏がスウェーデンのストックホルムで創設したフレグランスブランド「BYREDO(バレード)」のフェイシャルトナーなどなど。
マリオット系列のラグジュアリーコレクションホテルでも採用されているブランドです。
ピローミストやスリープオイルまで入っていました。
詳細はこちら。
- アロマおしぼり
- アイクリーム 5ml
- フェイシャルトナー 10ml
- ピローミスト 10ml
- スリープオイル 3ml
綺麗にパッキングされていたので、なんだかもったいなくて開けられず…(笑)。
公式サイトでは、以下のように紹介されています。
バレード・スキンケア・コレクションエミレーツのフライト専用に作られたスキンケア・コレクションを集めた高級感のあるバレード・セットの製品をお試しになり、リラックスした気分でお過ごしください。このアレルギーフリーのコレクションは、各種ビタミン、アミノ酸、カモミールエッセンスを含み、お肌に潤いと滑らかさを与えます。そして、スリープオイルとピローミストで、ぐっすりとお休みください。
厳選された素材を使うことはもちろんのこと、アロマテラピー効果までしっかり考えられた素敵な商品みたいですね。
基礎化粧品だけでなく、こんな細やかなグッズまで揃えられているとは、さすがエミレーツ航空!
エミレーツ航空ファーストクラスの機内食
さて、アメニティに続いてご紹介するのは、国際線のお楽しみの機内食です♪
エミレーツ航空ファーストクラスでは、一体どんなお料理を楽しめるのでしょうか?
離陸後の夕食
まずは離陸後の夕食から。飛行が安定してしばらくすると、ナフキンとパン一式が供されました。
エミレーツ航空のファーストクラスでは、高級レストランのようなコースのディナーが提供されます。
詳しいメニューはこちらをご覧ください↓
時刻はすでに23時に差しかかろうかという頃でしたが、時差ボケ対策のため、機内ではドバイ時間(日本時間マイナス5時間)を想定しながら過ごす予定でしたので、早めの夕食のつもりで前菜・スープ・メインディッシュ・デザートをしっかり頂くことにしました。
前菜はキャビア
まずはこちらが前菜です!
プレートの真ん中に鎮座しているのは、誰もが知る高級食材「キャビア」。
キャビアのまわりには、温かいブリンツ(プチパンケーキっぽいもの)、ガーゼに包まれたレモン、サワークリーム、玉ねぎとゆで卵を刻んだものが付け合わせとして盛り付けられていました。
キャビアはルフトハンザのファーストクラスでも頂きましたが、とっても美味しくてびっくりしたことを思い出します。
今回はというと、ルフトハンザのキャビアの方が付け合わせ含めて全体的にフレッシュだったかな?と思いつつも、庶民の口には滅多に入らない高級品であることは確か。
シャンパンと一緒に美味しく頂きました!
2皿目はスープ
続いてはオニオンスープ。
薄くカリカリに焼かれたグリュイエールのクルトン付きで、ほっとする味わいでした♪
無念の機内食中断
傾いたスープの写真でお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの日の飛行機(EK319便)は、出発後から断続的な揺れに見舞われていました。
いつバシャーンと溢れてもおかしくない程の揺れのため、CAさんも思うようにサービス出来ない状況でしたので、以後のメニューは遠慮することに。
今回は前菜とスープの他に、和食会席コースのメインである「台の物(鶏肉の照り焼きにしらたき、里芋、季節の野菜の煮物を添えて)」とデザートの「エスプレッソマスカルポーネクリーム」を頂く予定になっていました。が、こればかりは仕方ないですね…。
ラウンジでしっかり頂いてから搭乗したので、それほどお腹が空いているわけでもなかったのが幸いでした。
なお、エミレーツ航空ファーストクラスでは、洋食・和食でそれぞれコースメニューになっていますが、アラカルト形式に好きなものだけチョイスすることも可能です。
着陸前の朝食
成田発のEK319便がドバイに到着するのは、搭乗日の翌早朝。ということで、着陸の1時間半〜2時間前には朝食も提供されます。
朝食にも洋食、和食と色々なメニューが用意されていますが、今回頂いたのはこちら!
- バナナ、梨、パイナップルのスムージー
- ジンジャーブレッド フレンチトースト
(ラズベリーコンポート、シナモンポーチドアップル、レモンカード バター添え)
すっかり揺れもおさまり、朝食はゆっくり楽しめるかと思いきや、この後で紹介するシャワーの予約時間と被っていたので、飲むように頂くことになってしまいました。
メインのフレンチトーストが食べきれるか心配でしたが、控えめな量で助かりました(笑)
スムージー、フレンチトーストともに結構甘め。合わせるドリンクはブラックコーヒーかストレートティーにした方がよかったかも?
結局頑張って3分で完食(汗)
朝食を食べたい方は、シャワー予約を着陸2時間前までにするなど、時間をずらすことをオススメします!
エミレーツ航空ファーストクラス機内食の感想は?
ということで、エミレーツ航空ファーストクラス機内食を味わったのは一往復分という少ない経験ではありますが、その中での全体的な印象としては、うーん、感激まではいかないかな?というのが正直な感想です。
揺れと、時間切れ間近という特殊な状況だったことも影響しているかもしれません。
個人的には、タイ国際航空のファーストクラス機内食と大体同じくらいという印象。
どちらかというと、同じ中東御三家のカタール航空ビジネスクラスの機内食の方が繊細に感じられました。
ファーストクラス専用バー
ここまでご紹介したのは席まで運んできてもらう機内食ですが、小腹が空いた時のため、キャビン前方にセルフ形式のバーも設けられています。
各種ドリンク類の他に、サンドイッチや…
フルーツなども。
様々なお菓子が置かれていることもありました。
そしてこのバー、着陸準備後は置かれている瓶などが全て撤去されて水が流れるように!贅沢すぎる演出にびっくりです。とても機内とは思えませんよね。
動画後半でご紹介しています↓
ビジネスクラス後方にもバーラウンジが!
ちなみにビジネスクラスの後方には、よりラグジュアリーな独立型バーラウンジも設けられており、こちらで軽食やドリンクを楽しむこともできます(ファースト・ビジネス共用)。
往復ともちょこっと覗いてみましたが、毎回お客さんは誰もおらず、CAさんたちの憩いの場となっている様子でした。深夜便の上、ビジネスクラスは採算が心配になるほど空席ばかりでしたので、さもありなんですね。
もしかしたらバーの存在に気づいていないお客さんもいるのかも。
カウンター上には、ちょこちょことフルーツやカナッペが置かれていました。
「ぜひカウンター内に入って!写真撮りますよ」と言っていただけたので、お言葉に甘えまして…(笑)
カタール航空のA380にも同じような設備がありましたが、その時は緊張のあまり撮影を遠慮してしまったため、おかげさまでいい思い出になりました♪
エミレーツ航空ファーストクラスのシャワールーム
さて、最後にご紹介するのは、エミレーツ航空A380ファーストクラスに乗ったからには、是非とも体験しておきたい「シャワールーム」!
なんと飛行機の中にいながら、シャワーを浴びることができるんです!!
「高度4万フィートのシャワースパ」と銘打たれたシャワールームとは、どんな感じなのでしょう?
シャワーがあるのは、ファーストクラス前方。サインでは、赤は使用中、緑が空いている状態です。
シャワールームは予約制
エミレーツ航空ファーストクラスのシャワールームは予約制!
好きな時間に自由にふらっと入ってシャワーを浴びることはできない仕組みになっています。シャワールームを利用したい場合には、忘れず予約をしておきましょう。
予約時間の希望は、飛行機に搭乗後、離陸前にCAさんが聞きに来てくれました。
私はただなんとなく軽い気持ちで、着陸1時間30分前(シャワー予約最終回)を選択しましたが、前述の通り朝食の時間と被ってしまったため、ゆっくり朝食を取りたい方はバッティングを避けることをお勧めします。
予約時間になるとCAさんがやってきて、シャワールームまでエスコートしてくれました。
シャワールームの様子
シャワールームの内装は、ウッド調でとっても明るい雰囲気です。
上部にはモニターがあり、飛行情報などを確認できるようになっていました。
トイレ付き
なお、予約が入っていない時間はトイレとして利用することも可能です。椅子を上げるとこのようにトイレが出現!
シャワー室前には、フライト中ずっと清掃スタッフさんが常駐していて、誰かが使う度にきっちり掃除してくれていたため、いつ行ってもピカピカの状態でした。お手洗いが綺麗だと気持ちがいいですよね♪
シャワールームのアメニティ
モニターの下にある収納にはドライヤーと…
引き出しには、ブラシやカミソリ、エチケット袋などなど。
バスアメニティはアイルランドの高級スパ「VOYA」製です。
地上にあるエミレーツラウンジでもVOYAが採用されています。
その他にはどんなものが入っているのかな?と取り出して並べてみました。
- シャワーキャップ
- シェービングキット
- 歯ブラシ
- ブラシ
- ヘチマスポンジ
- コットン
- 爪やすり
この通り、一流ホテル並みの充実したラインナップ♪
洗面台にはライト付きの鏡や拡大鏡もありますし、綺麗に積み上げられたミニタオルは常に綺麗なピラミッド状に整えられていて、崩れていることは一度もありませんでした。
ハンドソープ・ローションはこちらもVOYA。左右にはそれぞれブルガリの男女用香水も置かれています。
男性用は「ブルガリ マン」、女性用は「アクアディヴィーナ」です。
余談ながら、ブルガリの香水は若い頃に試して以来少々苦手意識があったのですが、このアクアディヴィーナに関してはかなり気に入ってしまい、帰国後購入することに!
こうして機内に置いておくことで、良い宣伝にもなるのでしょうね。
シャワーは5分使用可能
さて、肝心のシャワー室はどうなっているのかと言いますと、入口のドアのお隣にこんな感じで設けられています。
ドアを開けると、ハンドシャワーが一本とシンプルな作り。
壁側には、急な揺れに備えての手すりと、シートベルト着用サインが。腰掛けられるスペースもありました。
正面の中央付近にあるのは、温度調節のダイヤルと、オン/オフのボタン(凹凸はほとんどありませんが、グッと中央を押すと緑に点灯します)です。
水量は自動調節なので、自分で決めることはできません。また、シャワー室の鍵をしっかり閉めない限りお湯が出ない仕組みになっていました。
脇にはインジゲーターがあり、1=5分間。お湯を出している間どんどん減っていきます。
ロングヘアの女性がシャンプー・リンスまで終わらせるのは、ちょっと厳しいかも?ショートカットの私には十分でした。水量も地上と変わりないですし、VOYAのアメニティもすごくいい香り♪
シャワーブース内は換気扇の影響か、隙間風が吹いていて少々寒かったのですが、ブース外の床はポカポカです。椅子に腰掛けながら、ふかふかのバスタオルに包まれる幸せといったら…とてもこれが飛行機の中だなんて信じられません!
すっきりさっぱりリフレッシュして席に戻ると、温かいお茶とフルーツが♡
これは嬉しいサービスですね!
シャワー室を使えるのは、一人25分間(空席状況によって変わるかも?)。
写真や動画を撮って、シャワーを浴びて、ドライヤーで髪を乾かして…としていたら、ギリギリになってしまいましたが、本当に貴重な経験でした♪
最後に
ということで、今回はエミレーツ航空A380ファーストクラスの機内サービス(アメニティ・機内食・シャワールーム)について詳しくご紹介しました!
アメニティは充実の一言では済ませられないほどの豪華仕様ですし、そもそも高度4万フィートでシャワーを浴びられるなんて非現実的すぎて、実際に体験してみた今でもなんだかピンとこないほど(笑)
今回はマイルを利用して実質無料(燃油サーチャージと諸税のみ)で利用しましたが、有償でこのチケットを購入しようと思えば、100万円は下りませんので、本来なら、一生に一度たりとも乗ることは叶わなかったでしょう(実際に搭乗した日の運賃は往復150万円でした…)。
結論としましては、ここでしか出来ない初めての体験が出来て大感激!マイルを貯めておいて本当に良かったなぁと思えるフライトになりました♡
エミレーツ航空A380機内の様子はこちらで詳しくご紹介しています↓
今回の旅の目的地、ラグジュアリーすぎるアルマハ・ア・ラグジュアリーコレクション・デザートリゾート&スパでは、一生忘れることのない素晴らしい体験が出来ました!
エミレーツファーストと並んで世界トップクラスのラグジュアリー感を誇るシンガポール航空スイート搭乗記もぜひ併せてどうぞ。
エミレーツ航空の特典航空券を取るには?
今回のエミレーツ航空ファーストクラスチケットは、JALマイルを使って発券しました。
エミレーツ航空は、いずれの航空連合にも加盟していない航空会社ではありますが、ワンワールドとは独自に提携しているため、JALのマイレージで特典航空券を取ることができるのです。
発券までの詳しい経緯は、こちらの記事でご紹介しています!
大変残念ながら、JALマイルでのエミレーツファーストクラス特典新規予約受付は、2021年8月31日をもって終了しました。
現在はビジネス・エコノミーのみ予約が可能です。
終了間際に2022年の予約を入れましたが、今後のコロナ次第ではどうなるかわかりません。
もし実現した暁には、また新記事にてご紹介したいと思っています。
ファーストクラス搭乗記
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