タイ国際航空の本拠地、バンコク・スワンナプーム国際空港にあるロイヤルファーストラウンジは、そのサービスレベルの高さから、世界屈指の良ラウンジと言われています。
航空業界専門の調査会社であるスカイラックス社(イギリス)が行った調査でも、過去3度ファーストクラス・ラウンジ部門(Best First Class Airline Lounge)で一位に輝いた実績があるんだとか。
今回、ファーストクラス世界一周の最初の目的地としてバンコクに寄ることになったので、評判のラウンジを体験できることをとても楽しみにしていました。
以下では、素晴らしいお部屋やシャワールーム、仮眠室など、その設備の全てをご紹介したいと思います!
ロイヤルファーストクラスラウンジの概要
まずは概要から。ホームページでは下記のように記載されていました。
広さ | 1,400平米 |
収容人数 | 134名 |
営業時間 | am5:00-am1:00 |
設備 | •VIPルーム 2部屋 •半個室 6部屋 •ダイニングルーム 22席 •Wi-Fiインターネットコーナー(PC2台) •仮眠室 •シャワー室 •車椅子用トイレ・シャワー室 •タイ国際航空ファーストクラスチェックイン |
広さはなんと1,400平米!
その一方、収容人数はわずか134名ですから、いかにゆとりある室内になっているかが伺えますね。
公式ホームページ上では“営業時間は午前5時から”となっているものの、実際に行ってみると、なぜか5時15分からとなっていました。
最近変更されたばかりで、まだWebに反映されていないのかもしれませんね。
ラウンジに入室できるのは?
このタイ国際航空ロイヤルファーストクラスラウンジに入室できるのは、下記の乗客です。
2. スターアライアンス加盟航空会社が運行する便のファーストクラス搭乗者
(上記はいずれも同日スターアライアンス便で出発する搭乗者一名を同伴可能)
3. タイ国際航空の国際線に搭乗するロイヤルオーキッドプラスプラチナカード保有者
(同日出発するタイ国際航空便搭乗者を一名同伴可能)
今回、私がこのラウンジに入れる理由は1番。
世界一周ファーストクラス特典航空券で、タイ国際航空便のファーストクラスに乗ってロンドンまで行くためです。
20万マイルでファーストクラス&ビジネスクラスに乗って世界を一周できる上に、名高いファーストクラスラウンジにも入れるんですから、素晴らしいコスパだと思います。
この20万マイルは飛行機に乗ったり、クレジットカード決済で貯めたものではありません。ポイントサイトを活用し、半年ほどで貯めたもの(陸マイル)です。
まだこの貯め方をご存知ない方は、ぜひこちらからどうぞ。
我が家は陸マイルを貯め始めたわずかこの1年半ほどで、(以前は海外旅行なんて5年に1度が関の山だったにも関わらず)今回のファーストクラス世界一周の他、大人3人ビジネスクラスを使ってヨーロッパ旅行に出かけたり、ふらっと子供と週末大阪に食い倒れツアーに行ったりと、飛行機での旅がびっくりするほど身近になりました。
始めるならソラチカルートが存在している今、早めが吉です!
ロイヤルファーストクラスラウンジの場所
閑話休題。
ロイヤルファーストクラスラウンジは、スワンナプーム国際空港のセキュリティエリア(出国後)3階に位置しています。
タイ国際航空公式ホームページより
今回利用するロイヤルファーストラウンジは、図中「EAST」表示のすぐ右下、ゴールドで表示されている部分。周辺にもいくつか、タイ国際航空のラウンジやスパがあるのがお分り頂けることと思います。
こちらが実際のロイヤルファーストクラスラウンジエントランスです。
ビジネスクラス向けのロイヤルシルクラウンジはお隣に。
そして向かいにあるのが、ファーストラウンジ利用者を対象としたロイヤルオーキッドスパです。
ファーストクラス搭乗者は、こちらのスパで60分間の無料マッサージを受けることができます。
成田空港のJALサクララウンジでもマッサージサービスを実施していますが、ここではより本格的なタイ式全身マッサージが受けられるんだとか。とっても楽しみです!
内部の様子はこちらでご紹介しています↓
いよいよロイヤルファーストラウンジに入室
早速、念願のロイヤルファーストラウンジの中に入ってみましょう!
こちらは受付から左手を見た写真です。ゴールドのロゴが高級感を醸し出していますね。
右手奥に見える通路を進むと、ラウンジのメインスペースになっています。まずはそちらから行ってみることにしましょう。
メインスペース
廊下を進んで行くと、右手にオープンエリア、左手に半個室が6部屋並んでいました。
オープンエリアはカラフルなクッションが並び、とっても華やか。
半個室は、それぞれ10畳ほどはあったのではないでしょうか。パソコンや大型テレビも各部屋に備え付けられていて、贅沢な造りです。
ラウンジのオープンと同時に入室したため、広いラウンジはほとんど貸切状態。どこでも選び放題です。
広々とした半個室
せっかくなので、半個室をお借りしました(空いていれば申し込み不要で自由に使うことが出来ます)。
余裕で4〜5人はくつろげる、ゆったりと広いスペースです。ソファに置かれたクッションの組み合わせが、なんとも東南アジアっぽい雰囲気。
座ったソファから外に目をやれば、飲み物や食べ物を用意しているカウンターが見えました。
ラウンジには飲食物のセルフコーナーもありますが、定期的に「何か食べ物は?」「飲み物は?」と勧めに来てくれるので、滞在中はほとんどスタッフさんに直接オーダーして持って来てもらいました。
何かの記事で「メニューはiPad」と見ていたため、日本の居酒屋のように卓上に置いてあって、好きな時に頼めるのかなと思いきや、スタッフさんが持って来て見せてくれるシステムでした(写真は撮れず…)。
その内容はというと、特に説明や写真などのない、料理や飲み物の名前が並んでいるリストで、iPad上で品物を選択すると厨房に注文が飛ぶというわけでもなく、紙媒体のメニューを簡単なデータ化したもの。
料理名だけではどういう内容かわからないものも多かったのですが、スタッフさんに尋ねれば親切に教えてくれるので安心です。
私が席に着くと、すぐに「朝食を用意しましょうか?飲み物は?」と声をかけて来てくれました。
せっかくのファーストクラスラウンジなので、とりあえずシャンパン!と行きたいのは山々ですが、ひとまずカモミールティーをお願いしました。
東南アジアは得てして空調が効いていることが多いので、温かい飲み物が嬉しいですね。
セルフコーナー
オープンエリアの奥の方に、自分で好きなものを取れるフードコーナーが設けられていました。
お昼のうちは軽食が中心でしたが、夜になると結構本格的なホットミールも出ていました。
詳しい内容は、こちらでご紹介しています。
ダイニングスペース
フードコーナーの向かい側には、レストランのように整えられたダイニングスペースが。
私は1人だったのと、ちょこちょこ何かしら食べていて常に満腹だったので利用しませんでしたが、中には22人も入れるそうです。結構本格的ですね。
今後もし夫婦や家族で来ることがあれば、こちらでも食事してみたいものです。
Wi-Fiインターネットコーナー
ダイニングの前には、Wi-Fiインターネットコーナーも。
雑誌類を読むスペースの他、インターネットができるPCが2台置かれています(英語・タイ語)。
プリンターも備えられており、もちろん無料で印刷することができます。次便のオンライン搭乗券を印刷しましたが、厚めでとても上質な紙でした。
仮眠室(スランバールーム)
ロイヤルファーストクラスラウンジには、長時間トランジット待ちをする乗客のために、きちんとした仮眠室も完備されています。スタッフさんに利用したい旨を伝えると、案内してもらえました。
ラウンジの隅っこに位置しているため、とても静かな一角。
仮眠室は数部屋ありましたが、全て完全個室です。
ベッド周りは鏡張り。ドアのガラス部分から中を見られるようになっていて、定期的に見回りがきました。出発時間が迫ると起こしてくれます。
ベッドの上に、ビニール袋に入ったブランケットと枕が置いてありました。
窓がないため、照明を落とすと真っ暗になり、ゆっくり休むことができます。
無料でこんなに立派な仮眠室を使えるなんて、さすがはファーストクラスラウンジですね。トランジットホテル要らずです(とは言っても、夜中はラウンジ自体が開いていませんが…)。
豪華すぎるお手洗い
仮眠室へ向かう途中、左手にラグジュアリー感溢れる空間が目に留まりました。何だろう?と思い行って見ると…
その正体はなんとトイレの前室!
女性トイレの個室は4室ありましたが、いつ行っても誰もいなかったので、ここで順番待ちが生じることもほぼなさそうなのですが、一緒にトイレに行った人を待つためのソファなんでしょうか。
さすがは絢爛豪華で有名なロイヤルファーストクラスラウンジ…。
個室の中もとても広く、ロイヤルファーストの名にふさわしい優雅さ。
機内でも飾られていたランの生花が飾られている他、ロクシタンヴァーベナのハンドソープとボディローションに新品の櫛が添えられ、
手拭きタオルも綺麗に整えられています。
利用者はほとんどいないにも関わらず、かなりこまめにお掃除されているようで、常にこの状態が保たれていました。海外でここまで綺麗なお手洗いを見たのは初めてのことかもしれません。
シャワールーム
国際線ラウンジには、どこも大抵シャワールームが併設されていますが、このロイヤルファーストラウンジももちろん例外ではありません。
スタッフさんに声をかけると、連れて行ってもらえました。場所は仮眠室やトイレの近くです。
その内部はと言うと…
ドアを開けて右手に洗面台と脱衣所がありまして、
左手がトイレ。
トイレの背中側がシャワーブースです。
ハンドシャワーだけではありますが、シンプルで使いやすい造りです。
アメニティ
シャワー室に用意されているのは、バスタオル一枚と、
ロクシタンヴァーベナのシャンプー・コンディショナー・ボディソープ・ローションの4点セットに、シャワーキャップ、シェーバー&クリーム、歯ブラシセット、コットン。
化粧水や乳液など、女性用の基礎化粧品はありませんでしたが、なかなかの充実度でした。
長いフライトの前に快適にリフレッシュ出来て、ありがたい限りです。
まとめ
タイ国際航空の本拠地、バンコク・スワンナプーム国際空港内にあるロイヤルファーストラウンジは、まさしく最高峰の名前に恥じない豪華絢爛な空間でした。
ANAのファーストクラスラウンジ(スイートラウンジ)も素晴らしかったですが、こちらではまた雰囲気の違った、タイならではのおもてなしを受けることができます。心ゆくまで堪能することができました。
またいつか是非訪れてみたいと思える、素敵なラウンジでした!