アメリカを代表する観光都市、サンフランシスコ。
個人で旅行する際にまず気になるのは、空港から市内への移動方法ではないでしょうか。
車社会のアメリカでは、電車でのアクセスがしづらいことも多いのですが、その点サンフランシスコなら心配不要!
BART/バートという電車に乗れば、空港から中心市街地まで楽々移動することが出来るんです。
今回は、BART概要とチケットの購入方法、サンフランシスコ国際空港から市内へ向かう場合の実際の乗り方について詳しくご紹介します!
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BARTとは?
まず『BART』とは、San Francisco Bay Area Rapid Transit District(サンフランシスコベイエリア高速鉄道公社)が運営する鉄道の名称です。
正式名称はBay Area Rapid Transit/ベイエリア高速鉄道。頭文字から取った「BART」の名称で親しまれてきました。
5路線6系統、全部で43駅。サンフランシスコのベイエリアを全長211kmに渡って運行されています。
1972年創業、サンフランシスコ国際空港への乗り入れが開始されたのは2003年のこと。
空港から市内までわずか30分弱と、非常に便利な交通手段なのです!
BARTの運行時間
BARTの運行時間は以下の通り。
- 月曜〜金曜 午前5時から午前12時まで
- 土曜 午前6時から午前12時まで
- 日曜 午前8時から午前12時まで
BARTではデジタルクリッパーカード推奨
BARTでは、2023年9月で紙チケットの販売が終了したため、12月1日以降はプラスチックもしくはデジタルウォレットの「Clipper Card/クリッパーカード」のいずれかを所持しておく必要があります。
クリッパーカードとは、日本で言うところのSuica(スイカ)やPasmo(パスモ)のようなIC系交通カードです。
例えるなら、Suicaで特急列車に乗るイメージでしょうか(BARTに指定席はありません)。
クリッパーカードであれば、プラスチック、もしくはスマホのデジタルウォレットどちらでもいいのですが、イチオシはデジタルの方!
というのも、プラスチック製クリッパーカードは発行手数料3ドルがかかってしまうのです。
たかが3ドル、されど3ドル。
円安の現在は約450円と考えれば、決してバカに出来ない金額です。
BARTの運賃は?
サンフランシスコ国際空港から乗車する場合、BARTの運賃は以下の通り(一例)。
乗車 | 降車 | 運賃(片道) |
サンフランシスコ国際空港 | Civic Center/UN Plaza(シビックセンター/UNプラザ) | 10ドル |
Powell St(パウエルストリート) | ||
Montgomery St(モンゴメリーストリート) | ||
Emarcadero(エンバルカデロ) | ||
16th St Mission | 9.90ドル | |
24th St Misson | 9.80ドル | |
Glen Park(グレンパーク) | 9.55ドル | |
Balboa Park(バルボアパーク) | 9.40ドル |
また、年齢に応じて割引料金も設定されています。
4歳以下 | 無料 |
5~18歳 | 半額(ユースクリッパーカード使用) |
65歳以上 | 62.5%割引(シニアクリッパーカード使用) |
ただし、ユースクリッパーカードやシニアクリッパーカードを入手するためには、郵送・電子メール・ファックスでの申し込み、または年齢を証明できる書類を持って有人販売窓口を訪れる必要があるため、観光客にとってはちょっとハードルが高いかもしれませんね。
クリッパーカードの買い方
では実際にiPhoneでデジタルクリッパーカードを購入してみましょう!
手順はとっても簡単です。
ウォレットアプリを開き、右上の+マークをタップ。
すると交通系ICカードの一覧が国別で表示されますので、「アメリカ合衆国→Clipper Card」を選択します。
いつの間にか、スマホからこんなに簡単に海外ICカードにアクセス出来るようになっていたとは。全く知りませんでした。
あとはSuicaやPasmoを購入する時と同じように、スマホ上で決済するだけ。
今回は往復分の20ドルをチャージすることにしました。
無事20ドルチャージ済みのクリッパーカードを入手!
あとは念の為エクスプレスモード(iPhoneのロックを外す必要なく、改札で自動的に起動する仕様)になっていることを確認して、準備完了です♪
BARTの乗り方
それでは、実際にサンフランシスコ国際空港からBARTに乗ってみましょう!
今回はJALファーストクラスで国際線ターミナルに到着しました。
到着口から至る所に「BART」と書かれたサインが置かれていますので、よほどのことがなければ迷うことはありません。これに従って3階へ進みます。
国際線ターミナルでは徒歩でアクセス可能ですが、国内線ターミナル利用の場合は、無料シャトル「AirTrain/エアトレイン」に乗車し、「Garage G/BART」まで移動する必要があります。
到着口から2分ほどで、BART駅ホーム入口に辿り着きました!
改札の通過方法
プラットホームには自動改札が備え付けられています。
日本でも見慣れた仕様ですね。
上部のこのセンサーに…
こうしてスマホをかざせば、ゲートが自動で開きます。
ただしプライオリティゲートの場合は、このように横部分にセンサーが設けられていますのでご注意ください。
あとは電車に乗り込むだけ。この日利は1/2ホームのみ稼働していましたが…
乗り場によってはこのようなサインが出ていることも。しっかり確認して乗り間違えないようご注意ください。
BARTに乗車
しばらく待つと、電車が到着しました。
車内はこんな感じ!
空間にゆとりがあるため、大きな荷物があっても気兼ねなく乗れますし、電車が今どこを走っているのか、次駅がどこなのかを表示するモニターもついています。
ただし稀に(?)表示がずれていることもあり、前回はうっかり乗り過ごして海を渡ってしまいました…。
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清潔感といい機能性といい、いい意味でアメリカ公共交通機関の印象を塗り替えられますね。
パウエルストリート駅に到着
乗車から30分弱。無事パウエルストリートステーションに到着しました!
BARTのもう一つの魅力は、駅にエスカレーターやエレベーターがきちんと整備されていること。
欧米で電車に乗る時は、重たいスーツケースを抱えて毎回上り下りに悪戦苦闘する羽目になるのですが、BARTならほぼその心配はありません。
もちろん日本ではありませんので、メンテナンスで動いていない、途中に数段の階段が、、ということもなくはないのですが、それにしても、欧米とは思えないほど楽な道のりだなぁと、利用するたびに感動します。
それでは、ここから歩いて3分のホテルへ向かうとしましょう♪
今回もBARTでの移動はとっても快適でした!
最後に
ということで、今回はサンフランシスコ国際空港から市内への移動におすすめの高速鉄道「BART」について詳しくご紹介しました。
アメリカは国土が広い分、あまり電車が発達していない印象ですが、その点サンフランシスコはとっても便利。
空港から乗り換えなしの30分で市内まで出られるのは非常にありがたいですね。
サンフランシスコへお越しの際には、ぜひBARTを利用してみてください!
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