2020年に開業した、JAL系LCCのZIPAIR(ジップエア)。
2023年7月現在は成田空港を本拠地として、ハワイ・ホノルルや韓国・ソウル、サンフランシスコなど8都市に就航しています。
LCC価格にもかかわらず、LCCを超えるサービスが好評で、着実にファンを獲得し続けているジップエア。
ご紹介するのは、2022年12月に運航を開始したばかりのサンノゼ線フルフラット搭乗記です!
四度目の搭乗となる今回、出発前にはちょっとしたトラブルもありましたが、搭乗回を経るごとに進化を感じさせるエアラインだなと実感しました。
ぜひ最後までご覧ください♪
ZIPAIRについてより詳しく知りたい方は、ぜひ他の記事もどうぞ!
今回のフライト情報
本題に入る前に、今回のフライト詳細は以下の通りです。
便名 | ZG29 |
区間 | カリフォルニア州サンノゼ・ノーマン Y ミネタ国際空港-東京成田国際空港 |
出発時間 | 10:10 |
到着時間 | 14:30(翌日) |
シート | フルフラット |
サンノゼ国際空港に到着!
今回の旅では、およそ1週間に渡り、サンノゼ・ラスベガス・サンフランシスコと、アメリカ西海岸エリアを渡り歩いてきました。
サンフランシスコのお土産もしっかりゲットしまして…
前日にはサンノゼ入りし、アップルパークビジターセンターを訪問。
空港近くのマリオット系ホテルで一夜を過ごし、翌早朝、無料シャトルバスで空港まで戻ってきました!
サンノゼ国際空港は、AとBの二つのターミナルから成り、ZIPAIRのチェックインカウンターがあるのはBの方。
ただし、到着時はA側を利用しますので、到着・出発時でターミナルが異なることに注意が必要です。
ZIPAIRでの出発 → ターミナルB
それでは、チェックインするとしましょう。
受託手荷物の購入でトラブル発生!
が、しかし。
実はここに来る直前に、ちょっとしたトラブルがありました。
以前から何度かご紹介している通り、ZIPAIRでは受託手荷物一個から有料となります。
路線と重さによって値段が異なりますが、サンノゼ線の場合は以下の通り(荷物一個当たりの料金)。
〜14kg |
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〜23kg |
|
〜32kg |
|
出発当日、空港のカウンターで重さを計ってもらい、その場で料金を支払う、ということも出来なくはないのですが、その場合は約1,000円の事務手数料がかかりますので、自分でオンライン決済しておくが吉です。
今回は、手持ちのスケールで測ってみたところ、ちょうど23kgを超えるか超えないかの境にあったため、もし誤差があって空港で追加料金になったら困るかも、でも混むだろうし事前に申し込んでおいた方が…いや、うーん、どうしよう??
と迷いに迷いつつ、途中までオンライン手続きを進めていたのですが…
最終画面で、選択した内容をもう一回確認しておこうと前の画面に戻ったところ、どうやら中断したとみなされたようでして。
何らかの制限がかかったことにより、手続きを再開してみると、支払い方法がクレジットカード一択になっていました。
元々クレジットカードで支払うつもりであれば別に問題ないのですが、今回はZIPAIRポイントを使おうと思っていたので、これには少々困りました。
ロックが解除されるのは数時間後、つまり飛行機が出発した後とのこと。
こうなったら一か八か、空港のチェックインカウンターで直接聞いてみるしかありません!
相談してみた結果は…
やはり、残念ながらここではどうにも出来ません、というお答えでした(そりゃそうですよね)。
というわけで、ポイント消費は諦め、クレジットカードでお支払いすることになりました。
使うはずだったポイントは、また次の機会に取っておくとしましょう。
同じようなケースはあまりないかもしれませんが、
- 一度手続きを始めたら、下手に前の画面に戻らない!
- ロック解除まで3時間ほどかかるので、できれば早めに手続き完了しておく!
…が肝要かな、と思います。
どなたかのご参考になれば幸いです。
受託手荷物だけでなく、機内食やアメニティの購入でも、同様の現象が起こる可能性があります。
出国!
ということで、チェックインが完了し、無事搭乗券をゲット!荷物も預けましたし、これで準備は万端です。
2階の出発口へと向かいます。
ここは先日、サウスウエスト航空でラスベガスへ発つ時も通った場所。
この空港では、国内線・国際線の別なく、同じ出発口から制限エリアへと入る仕組みです。
パスポートチェックと手荷物検査を済ませ、出発ロビーに入りました!
ZIPAIRの搭乗口はターミナルA側の15番です。右へまっすぐ進みましょう。
歩くこと、およそ7分で15番搭乗口まで辿り着きました。
搭乗口前にはたくさん椅子がありますので、ここに座って待っていてもいいのですが、もしプライオリティパスを持っているなら、ちょうどこのゲートの目の前に対象ラウンジ「THE CLUB SJC」があります。
こちらのラウンジでは、アルコール・フードメニューともにオーダー制で、ラインナップも豊富!
もし可能であれば、ぜひ出発前にプライオリティパスを作っておくことをお勧めします。
売店チェック
搭乗開始まであと少し。出発前に最後のお土産を調達しようかなと、周辺の売店をチェックしてみることにしました。
アメリカっぽいパッケージのスナックがたくさん並んでいますが、事前に下調べの上、ここで購入しようと目論んでいたお目当てのクッキー↓はあいにく見つかりませんでした…。
|
ターミナルの隅々まで探してみたものの、結局どこのお店にも見当たらず。
渡辺直美さんが激推しされていたとのことですごく気になっていたのですが…。
確実に欲しいものは、やはり市内で購入しておくに限りますね。
そして、最後まで驚かされたのが水のお値段!
なんと、小さいボトルで3.59ドル!?!
つまり、一本約500円ということになります。
ZIPAIRではお水も有料ですので、予め買って搭乗しようかとも思ったのですが、これなら機内で買った方が格段にリーズナブルですね。
ということで、お水が必要な方は、機内販売(250円)のご利用をお勧めします!
搭乗は3段階で
出発30分前、いよいよ搭乗が開始されました。
ホノルルではフルフラットシートから呼ばれましたが、今回はまず45-57列目のコール。
サンノゼ空港では、シートの区別はなく、合理的に後方席から機内に案内するようです。
フルフラットシートキャビンは機体の前方にあるため、どうやら最後に乗り込むことになりそうですね。
続いて28-57になり…
搭乗開始から5分ほど経った後に、全員が呼ばれました。
こちらがこれから乗る飛行機です!
成田までの11時間、お世話になります♪
機内へ
CAさんににこやかに迎えていただき、機内へ。
フルフラットシートは1-2-1の配列で、5列目までの全18席です。
窓側に着席
中央の2席でも、パーテーションがありプライバシーを確保できますが、せっかくなら最後までアメリカの景色を目に焼き付けるべく、この日も窓側の4Aを選択しました。
シートは個人用モニターがない以外、ほぼKLMオランダ航空のビジネスクラスと同等。おかげで今回も快適な旅になりそうです♪
窓の外にはアラスカ航空やデルタ航空、UAの飛行機が並び、いかにもアメリカといった雰囲気。
これでしばらくは見納めになると思うと、やはり寂しいものですね。
いざ離陸!
この日は満席近かったようですが、スムーズに搭乗が完了し、出発時間ちょうどに滑走路へ向けて動き始めました。
ふと窓の外を見ると、地上スタッフさんがグッバイウェーブでお見送り!
これは日本発祥の習慣なので、海外で見ることはあまりありません。一足早い日本式おもてなしに癒されました。
よく見ると、着ていらっしゃる制服にJALの鶴丸マークが入っていましたので、おそらくZIPAIRと兼任のスタッフさんなのでしょう。
整備の安全基準はJALに準じているという点も、ZIPAIRの安心できるポイントです。
途中には、数日前に搭乗したばかりのサウスウエスト機が。
こちらもLCCとは思えない手厚いサービスで、とても素敵な航空会社でした。また近い未来に乗る機会がありますように。
その後、飛行機は無事離陸!!
サンノゼの上空へと舞い上がりました。
機体はあっという間に遠く、高く。
東京・成田へと一直線です!
機内販売・機内食のスタート
飛行が安定すると、機内サービスが開始されます。
当日購入できる品物もありますが、まずは事前購入分のグッズ配布、機内食提供が優先されますので、機内に入ってすぐ入手したいものがある場合は、必ず搭乗前に申し込んでおきましょう。
(当日の機内販売商品の一例)
1回目の機内食
サンノゼ線では、複数の機内食を購入した場合、2回に分けて配膳していただくことが出来ます。
今回も往路同様、メインを2種類購入。
最初に届いたのがこちら!
サンノゼ線限定メニュー、鶏もも肉の照り焼きです♪
蓋を開ける前から甘辛いお醤油の匂いが辺りに立ち込めて、すでに美味しいことを確信しました…!
照り焼きとありますが、どちらかというと揚げ焼きに近いかも?薄くかかった衣に、タレがしっかり絡んでいます。
お肉はしっかり噛みごたえがあって、甘めの味付けなのも嬉しい!!
和食が久しぶりすぎる上に、好みど真ん中の味わいで、一口一口大事に噛み締めつついただきました。
海外から帰る機内でいただく和食はやっぱり最高ですね♪
地上でできることを機内でも〜機内Wi-Fiに新たな試み
ZIPAIR機内では、無料インターネットサービスも提供されています。
フルサービスキャリアであっても、国際線のWi-Fi使用を無料にしている会社は稀。況やLCCでは尚のことです。
ただ、往路では快適に使えた一方、復路ではあいにくほぼ繋がらずでした。
あくまで無料サービスなので、何不自由なく使えたらありがたい、くらいの心持ちでいた方がいいかもしれませんね。
しかし先日、見逃せないニュースをキャッチしました!
JAL(日本航空)グループの国際線LCC(格安航空会社)であるZIPAIR Tokyo(ZIPAIR)と、イーロン・マスク氏に設立されたアメリカの航空宇宙メーカー「スペースX」が、機内インターネット通信高速化に向け、スペースXの提供する衛星通信サービス「Starlink」導入に向けた技術検証を開始します。ZIPAIRによると、この取り組みはアジアでは初とのことです。
ZIPAIRでは現在、国際線を運航する国内航空会社では珍しく、機内での無料インターネットサービスを提供。同社は今後さらに、地上同様の通信速度を機内でも実現したいとしています。「Starlink」は、地表からの距離が近いことから低遅延・高速化が可能であり、また全世界を幅広くカバー。「技術検証を進めていくことで、上記の具現化を目指します」としています。
「Starlink」の導入により、利用者は、高速かつ低遅延ネットワークにシームレスに接続することができるといいます。これにより、リアルタイムでのビデオ会議やストリーミング、オンラインゲームなど様々なことをストレスなく楽しむことができるようになるとのこと。
ZIPAIRの西田真吾社長は「地上でできることを機内でも当たり前にできるようにする、そのような『NEW BASIC』を実現していくために非常に重要なものであり、機内でお客さまの過ごされる時間・体験に更なる可能性を広げることができるものと確信しております」とコメントしています。(出典乗りものニュース)
地上でできることを機内でも…これは実現したらすごいことになりそう!!
ZIPAIRに限らず、機内ではWi-Fiサービスがあったとしても遅くて当たり前、ストリーミング再生なんて夢のまた夢。
これまでのそんな常識をいっぺんに塗り替えてくれそうな、まさしく画期的な試みですね。
実装されるのがいつになるのかは分かりませんが、実際に体験できる日が今から楽しみです♪
しばし休息
食後はせっかくのフルフラットシートを存分に活用すべく、さっそく睡眠を取ることにします。
アイマスクがないと絶対に眠れない困った体質にもかかわらず、ホテルに忘れてきてしまったため、サンノゼ空港の端から端まで全ての売店を探し回り、ようやく一つだけ発見・購入してきました。
出来ることなら、昨年ハワイ便で売られていたZIPAIRのオリジナルアイマスクが入ったコンフォートセット↓↓↓が欲しかったのですが、
たまたまなのか、サンノゼ線往路では搭載されておらず、復路でも見つけられませんでしたので、買っておいて正解ではありました。
しかし、さすが絶賛インフレ中のアメリカ。
かなり高かった(1,600円)上に、付け心地もあまり良くなく…。
ZIPAIRオリジナルアイマスクの方は、半額以下なのに非常に気持ちのいい付け心地なので、次乗った時にもし売っていれば、是非予備&洗い替え用に買い足したいと思っています!
ティータイム
アイマスクの付け心地はイマイチだったものの、これまでの緊張と寝不足もあっておやすみ3秒、起きると3時間が経過していました。
ちょっと小腹が空いたので、ティータイムにしましょう。
なんとラッキーなことに、この数分間だけインターネットが繋がったので、受託手荷物で使えなかったポイントを消費すべく、機内販売のサイトからZIPAIRアカウントにログイン。
めでたく持っていたポイントを使って、おやつを購入することができました!!
注文したのは、ミネラルウォーター250円と、
アメイジングコーヒーとマネケンワッフルのセット600円です♪
AMAZING COFFEEとは何ぞや、と調べてみたところ…
AMAZING COFFEEとは?
AMAZING COFFEEは株式会社LDH kitchenが運営し、 EXILE TETSUYAがプロデュースしているコーヒーショップです。2015年より移動販売車のシトロエン(通称:シトくん)と共に様々なイベントへの出店を行い、2016年に第1号店となるTOKYO NAKAMEGUROをオープン。
(出典公式サイト)
東京都の中目黒にあるコーヒーショップで、EXILEや三代目 J SOUL BROTHERSでお馴染み、エンターテインメント企業・LDHの関連会社とのこと。
ZIPAIRとは、2020年12月19日(土)のホノルル線就航を機に、コラボレーションをスタートしたようです。
肝心のお味は酸味控えめでマイルド。
ワッフルとの組み合わせもバッチリで、とても満足いくティータイムとなりました♪
2度目の機内食
そうこうするうち、着陸2時間前。
最後の機内食が届けられました!
2食目に選んだのは…
韓国風焼肉!
こちらも鶏もも肉の照り焼きと同様、サンノゼ線限定メニューです。
辛いものは苦手な方ですが、ほぼ辛味はなく、とても食べやすい味付けでこちらも美味しかった!
やっぱりアジア料理に間違いはありません。
霜降りよりも赤身が好きな私には、脂身少なめな肉質だったのも大変よかったです♪
成田に到着!
飛行機はその後も順調に成田へ向かって一直線。
しばらくすると、見慣れた田園風景が眼下に広がり始めました。
ソフトランディングで成田空港に到着!
やはり日本に帰ってくると、それだけで一気に気が緩むといいますか、本当に安心しますね〜。
海外に1週間留まるのは久しぶりでしたので、出発前は若干不安もありましたが、無事こうして戻ってこられてよかったです!
約11時間、今回も快適なフライトをありがとうございました♪
最後に
ということで、今回はZIPAIRサンノゼ線フルフラット搭乗記をお届けしました!
サンノゼ線は2022年12月に就航したばかりで、それほど時間が経っていない段階での搭乗でしたが、サンノゼ・Y・ノーマン・ミネタ国際空港でのオペレーションもスムーズで、安心して搭乗することができました。
そして何度乗っても、機内でのCAさんの付かず離れずな接客が個人的にツボです。
ZIPAIRは東京 – 成田国際空港を拠点として、以下の都市に就航しています。
- ソウル(韓国) – 仁川国際空港
- バンコク(タイ) – スワンナプーム国際空港
- シンガポール – シンガポール・チャンギ国際空港
- ホノルル(ハワイ) – ダニエル・K・イノウエ国際空港
- ロサンゼルス(アメリカ) – ロサンゼルス国際空港
- サンノゼ(アメリカ)-サンノゼ国際空港
- サンフランシスコ(アメリカ)-サンフランシスコ国際空港
- マニラ(フィリピン)-マニラ国際空港
- カナダ -バンクーバー国際空港
- ヒューストン(アメリカ)-サンフランシスコ国際空港 NEW!2025.3.4~
大胆な路線拡大だけでなく、エシカルな取り組みや他業種企業とのコラボレーション、そして最新技術を積極的に取り入れる姿勢などなど、とても柔軟性が高く、魅力的なエアラインだなぁと改めて感じました。
まさにフルサービスキャリアとLCCのいいとこどり。ZIPAIR、今後も要チェックです!
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