本日(2018年11月12日)、ANAより重大発表がありました!!
ANAマイレージバンクの上級会員向けに提供されていた「プレミアムエコノミークラスへのご変更」サービスが終了するとのこと!
上級会員にとっては残念なお知らせですね。
ただ、一見単なる改悪のようにも思えますが、よくよく調べてみると、その後のキャンペーンや、根本的な制度変更も予定されており、ユーザーにとって使いやすくなる部分もあるようです。
以下では、今回発表された「プレエコへのアップグレードサービス終了」によって、具体的に何が変わるのか?今後の展望も交えながら、詳しくご紹介していきたいと思います。
ANA公式発表!プレエコへの変更サービス終了のお知らせ
プレスリリース全文はこちら。
平素よりANAならびにANAマイレージクラブをご利用いただき、誠にありがとうございます。
ANA「ダイヤモンドサービス」「プラチナサービス」メンバー、スーパーフライヤーズ会員のお客様にご提供している「プレミアムエコノミーへのご変更」サービスは2019年9月30日ご搭乗分(日本時間)をもって終了いたします。
対象のお客様には、2019年10月1日~2020年3月31日ご搭乗分においてプレミアムエコノミーへのアップグレード予約キャンペーンを実施予定です。
なお、2020年4月1日ご搭乗分からは、アップグレードポイントもしくはマイルのご利用で、対象のエコノミークラスからプレミアムエコノミークラスへのアップグレード予約を お申し込みいただけます。2018年11月12日
全日本空輸株式会社
ANAマイレージクラブ
終了日は2019年9月30日とのこと。あと1年足らずですね。これは残念なお知らせです。
「プレエコへの変更」とは?
そもそも「プレミアムエコノミークラスへのご変更」とはどんなサービスだったのでしょうか?
このサービスは、ANAマイレージクラブ(AMC)の上級会員である「ダイヤモンド」「プラチナ」「SFC」向け特典の一つで、【国際線搭乗時に空席があれば、追加料金無しでエコノミーからプレミアムエコノミークラスに変更出来る】というもの。
つまり、上級会員限定のプレエコへの無料アップグレードサービスだったのです。
基本的に、エコノミーとプレエコには数万円~の差額がありますので、この実質無料アップグレードは、とっても嬉しいサービスでした。
JALの上級会員にはない制度ですし、これを目当てにANAのSFCを取ろうと思った方も多いのでは。かく言う私も、その一人です。
結局のところ、今年の冬、上海に出かけた時にしか特典を利用できていませんが、やはりエコノミーより座席が広く、ドリンクやデザートはビジネスクラスと同じなので、かなりお得感がありました。
有償でプレエコを利用した際のレポートはこちらをどうぞ!
SFC会員が大幅に増加したため、ここ最近は空席がなく、変更できないことも多かったと耳にします。以前から改悪が予想されていたこの特典。とうとうこの日が来たな、という印象ですね。
制度改変、ただしソフトランディング
サービス終了は2019年9月30日と、あと10ヶ月ほど。
ただし、はいこれで完全におしまい!というわけではなく、サービス終了後に以下のようなキャンペーンが予定されているようです。
その名も【プレミアムエコノミーへの無料アップグレード予約キャンペーン】!
…ん?
パッと聞いた感じ、違いがよくわからないのですが、今までとどう変わるのでしょうか。
無料アップグレード予約キャンペーンの概要
キャンペーン内容は、下記の通りです。
対象者 | 2019年度「ダイヤモンドサービス」メンバー、 「プラチナサービス」メンバーおよび、ANAスーパーフライヤーズ会員 |
対象搭乗期間 | 2019年10月1日(火)~2020年3月31日(火) |
予約可能期間 | 2019年9月27日11:30(日本時間)予定~ご搭乗便出発時刻の24時間前 |
対象予約クラス | 全てのエコノミークラス |
空席待ち | 当日まで可能 |
期間は半年を予定。現行との大きな違いとしては、予約&空席待ちが可能になったところでしょう。
キャンペーンの注意点
嬉しいキャンペーンではありますが、注意点があります。
上の表では「全てのエコノミークラスが対象」となっているものの、下の方にこのような注釈が付いていました。
・国際線特典航空券とアップグレード特典の併用はできません。
これまでは、特典航空券でも、空席があればプレエコに変更できていましたが、このキャンペーンではそれが出来ないということになりそうですね。
なお当キャンペーンは、2020年4月以降に本格導入される特典の先行という位置づけとのことです。
2020年4月以降は「ANA国際線アップグレード特典」へ移行
上級会員を対象とした先行キャンペーン終了後は、「ANA国際線アップグレード特典」へと移行します。
これは、マイルやアップグレードポイントを利用してプレエコにアップグレード出来るというシステム。
これまでアップグレード特典には、「エコノミーorプレミアムエコノミー→ビジネス」「ビジネス→ファースト」の2段階しかありませんでしたが、2020年度からは新たに「エコノミー→プレミアムエコノミー」が加わるというわけです。
・ビジネス → ファースト
・エコノミー → プレエコ(New!)
必要マイル数(新旧比較)
エコノミーからプレミアムエコノミーへのアップグレードに必要なマイル数は、下記の通りです。
<2020年度以降新設エコノミー→プレミアムエコノミー>
<2018年現在>
両者を比較してみると、プレエコへのアップグレードに必要なマイル数は、単純にビジネスクラスの半額、というわけではなさそうですね。ちょっと割が悪い印象です。
必要アップグレードポイント数(新旧比較)
エコノミーからプレミアムエコノミーへのアップグレードに必要なアップグレードポイント数は、下記の通りです。
<2020年度以降新設エコノミー→プレミアムエコノミー>
<2018年現在>
アップグレードポイントを利用する場合は、ちょうどビジネスクラスの半額。
例えば欧米路線の場合、エコノミー→ビジネスが10ポイントなのは変わりませんが、プレエコなら5ポイント。まさに中間点が新設されるイメージです。
少ないアップグレードポイントを有意義に使いたい!という場合には、重宝する制度となりそうですね。
ANA国際特典航空券にもプレエコが登場!
今回は、アップグレードの新設だけではありません。
これまで「エコノミークラス」「ビジネスクラス」「ファーストクラス」の3種類だけだった国際線特典航空券にも、「プレミアムエコノミークラス」が新登場します!
予約開始日 | 2018年12月5日 15:00~ |
搭乗開始日 | 2019年4月1日 |
一般的に、新たな路線が開設されると、普段は取りにくい国際線特典航空券がゲットしやすくなるものですが、このプレエコ開放によっても同じような現象が起こるかもしれませんね。
12月5日は要チェックです!
プレエコ特典航空券の必要マイル数は?
なお、発券に必要なマイル数はこちら。
参考までに、オセアニアを例に取り、現行の必要マイル数と比べてみましょう。
ローシーズン | レギュラーシーズン | ハイシーズン | |
エコノミー | 37,000 | 45,000 | 50,000 |
プレエコ(新設) | 54,000 | 62,000 | 67,000 |
ビジネス | 65,000 | 75,000 | 80,000 |
マイルを使ってのアップグレード特典と同様、ビジネスとエコノミーの中間よりも高めのマイル数に設定されているようですね。
実際に、一回の旅行で往路プレミアムエコノミークラス・復路ビジネスクラスと乗り比べたことがありますが、正直なところ、ビジネスの快適度はプレエコの少なくとも数倍だと感じましたので、個人的には割高だな、という印象です。
ただ、ビジネスクラスの特典航空券を取るのは至難の業。プレエコの開放数によっては、十分に旅の選択肢として考えられるのではないでしょうか。もしかしてもしかすると、より家族での旅行が身近になるかもしれません。
最後に
今回は、本日発表されたANAプレミアムエコノミークラスの変更点について詳しくご紹介しました。
SFC修行をする上で、大きな魅力の一つだったプレミアムエコノミークラスへの変更がなくなるのは残念なお知らせですね。
けれど一方で、アップグレードや特典航空券には新たな選択肢が生まれることになりました。
今後の展開にも注目していきたいと思います!
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マイルは飛行機搭乗やクレジット決済でコツコツ貯めるものではありません。大量かつ効率的に貯める時代です。
我が家はこの方法で、ここ2年の間に複数回海外旅行に出かけています(それまでは、5年に1度でも行ければ御の字という感じでした)。
2015年12月 陸マイルを貯め始める 2016年7月 ANAビジネスクラスで大人3名フランス・ドイツへ 2017年6月 スターアライアンスファーストクラス世界一周の旅 2017年11月 家族4人ANAビジネスクラスでシドニーへ 2018年1月 家族4人ANAエコノミーで台湾へ 2018年3月 ANAエコノミーで上海へ 2018年6月 ANAビジネスクラスで母娘パリ旅行 2018年10月 JALエコノミーでホーチミンへ |
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