みなさんは年に何回くらい飛行機に乗りますか?
数年前に実施されたとあるアンケートでは、約6割の人が「飛行機に乗るのは1年に1回以下」と答えたのだとか。
空港には独特のルールもあって、慣れていないと不安なことが多いものですよね。
「あれ、この後どうすればいいんだっけ?」と思うことも、少なからずあるはずです。
今回の記事では、飛行機に乗り慣れていない初心者向けに、わかりやすく飛行機の乗り方(国内線搭乗当日の流れ)をまとめてみました。
具体的な注意点や、目安となる時間なども詳しくご紹介していますので、ぜひ旅の参考にしてみてください。
空港到着から飛行機に乗るまでの流れ【国内線の場合】
細かい話に入る前に、空港に着いてから飛行機に乗るまではざっくりこんな流れとなっています。
- 空港に到着
- 搭乗手続き
- 出発30分前まで荷物を預ける
- 出発20分前まで保安検査
- 出発10分前まで搭乗口へ
1. 空港には何分前に到着すべき?
久しぶり、または初めて空港を利用する際、まず気になるのは「いつまでに空港に到着するべきなのか?」ですよね。
結論から言うと、【国内線】の場合は「出発の60分(1時間)前まで」には到着しておきたいところです。
大型連休は余裕を持って
ただし、お盆やお正月などの空港が混雑する時期は、チェックインや保安検査場に長い行列が出来ていることも。
そんな時期は、どのくらい前に空港に到着しておけばいいのでしょうか?
ご参考までに、JALが発表している「空港別・大型連休期間の到着推奨目安時刻」は、以下の通りとなっていました。
羽田空港 | 1時間前まで |
新千歳空港 | 1時間半〜2時間前 |
伊丹空港 | 1時間前まで |
福岡空港 | 1時間半前まで |
熊本空港 | 1時間半前まで |
鹿児島空港 | 1時間前まで |
那覇空港 | 2時間前まで |
(JAL公式サイトより転記)
キャパシティの関係なのか、どちらかというと、地方空港の方が混雑する傾向にあるようです。
これを見る限りでは、混雑する時期でも2時間前に着いていれば安心出来そうですね。
上記の時間に、駐車場の待ち時間は含まれていません。
あくまで空港建物に足を踏み入れる時間の目安とお考えください。
もし間に合いそうにない時は?
もしも交通機関の遅れなどで間に合わないかもしれない、という場合は、「出発空港に一報を入れておく」ことをおすすめします。
もちろん、知らせておけば必ず飛行機が待っていてくれるというわけではありませんが、事前に航空会社側が事情を把握し、手筈を整えて待つことが出来るため、多少なりとも搭乗できる可能性が上がると言えるのです。
航空会社や空港によっても事情は異なると思いますが、私が空港勤務していた頃は、情報が即座に周知され、該当の方が到着次第、すぐ搭乗口まで誘導出来るような体制になっていました。
何分前から空港に行っていいの?
また、空港初心者だと、逆に「何分前から空港に行っていいのかな?」「できるだけ早く行きたい」という方もいらっしゃるかもしれません。
基本的に、大手航空会社かつ主要空港発便の場合、チェックインカウンター営業開始時間から出発当日全ての便の手続きをすることが可能です。
夜に出発する便(例:ANA19:40羽田ー那覇)に搭乗予定の場合、朝6時にチェックインし、そのまま出発まで搭乗待合室内で過ごしても、何ら問題はありません。
飛行機慣れしている方の中には、搭乗前にラウンジで一日過ごすという猛者もいるほど。
ただし、LCCや小さな空港では、「出発2時間前にならないと受付開始できない」なんてこともあります。
ご利用のエアラインや空港の公式サイトに具体的な時間が記載されていますので、気になる方は事前に調べておきましょう。
2. チェックイン(搭乗手続き)
さて、空港に到着したら、まずチェックインカウンターへ。
ここで搭乗手続きを行います。
自分で公式サイトやアプリからオンラインチェックインを済ませることにより、この手順を省略することも可能です。操作方法に不安がある方はチェックインカウンターへ!
チェックインに際しては、以下1~3のいずれかが必要です。
2.「2次元バーコード」:eチケット控え、エアライン公式アプリ、Apple Walletなど
3.「予約番号」または「確認番号」
もし全て忘れてしまった場合でも、運転免許証や保険証などの公的書類で本人確認が出来れば、問題なく搭乗できることがほとんどです。
上記いずれかを提示すると、グランドスタッフさんが予約内容を確認し、手続きをして搭乗券を渡してくれます。
これから保安検査場に入る時や飛行機に乗る時、搭乗券に付いている「QRコード」を機械にかざす必要があるため、決してなくさないように気をつけましょう。
搭乗手続きは何分前が締め切りなの?
ところで、チェックインカウンターでの搭乗手続き(チェックイン手続き)は、出発何分前まで受け付けてくれるのでしょうか。
現在、国際線では「〇〇分前でカウンター締め切り」と明示されている一方、国内線は「20分前までに保安検査場を通過できるように全ての手続きを済ませて下さい」との記載に留められているようです。
つまり、国内線の飛行機に限れば、チェックイン手続きに関する明確な締切時間は定められていないのが現状。
保安検査場締め切り時刻から逆算し、余裕を持って手続きを終えられるように各自で行動する必要があるというわけですね。
チェックインカウンターと保安検査場が離れて設定されている空港もありますので、20分前までに保安検査場にたどり着くためにも、個人的には「出発30分前までにチェックイン手続きを済ませておく」ことをお勧めします。
詳しくは後述しますが、手荷物預かりの締め切り時刻が出発30分前に設定されていることからも、この時間までに手続きを完了させておく方が良さそうです。
3. 手荷物を預ける
もう一つ忘れてはならないのが、「手荷物」の手続き。
必ずしも全ての荷物を預ける必要はありませんが、中には機内に持ち込めないと定められている物品もあります。
一般的に、航空会社が「機内に持ち込んでよい」としている荷物は、以下の通り(当然ながら、危険物等を含まないことが前提)。
- 身の回り品1個(ハンドバッグ、カメラ、傘など、座席下に収納できる程度のサイズ)
- 手荷物1個
荷物が上記のものだけであれば、手荷物を預ける手続きは省略OKです。
一方で、荷物が多かったり、機内に持ち込めない物品(刃物など)を携帯している場合は、飛行機の貨物室で預かってもらうことになるのですが、預け方は大きく分けて2通りあります。
- チェックインカウンターでの手続きの際に預ける
- チェックイン手続き後、カウンターや手荷物預け機で預ける
大多数の方は、1(チェックイン手続き時)を選択されていることでしょう。
2(チェックイン手続き後)はどんな状況なのかと言うと、例えば「チェックイン手続き時には預けなかったけれども、やっぱりこの荷物も預けたい」といった場合や、「チェックイン手続き後にお土産を買いすぎて、全部持って入れなくなってしまった」というような場合。
この場合、特に注意すべきなのが、荷物預かりの締め切り時間です。
飛行機に荷物を搭載する時間の都合で、出発30分前に受付を締め切るエアラインがほとんど。
後々を考えて、ぜひ早めの行動をお勧めします。
預けた荷物は、到着地空港のターンテーブルで返却されます。
預け時にもらえる「手荷物引換証」を失くさないよう気をつけましょう!
4. 保安検査
搭乗手続き、荷物のチェックインが終わったら、いよいよ「保安検査(セキュリティチェック)」です!
先ほども述べた通り、出発の20分前までにはここを通過しなければなりません。
保安検査場ではハイジャック防止のため、危険物を持ち込まないようX線を用いて、所持品・身体検査を行います。
乗客側の手順は以下の通り。
- 機械に搭乗券のQRコードを読み取らせる
- 手荷物を全て台の上に乗せる(上着や靴の提出を求められる場合があります)
- 係員さんの指示に従ってゲート型探知機を通過する
- 検査済みの荷物を回収して身支度を整える
とっても簡単ですね!落ち着いて誘導に従えば、何も問題はありません。
なお、「検査前にバッグの中から携帯電話を出しておくべき?」、「ポケットの鍵はどうする?」などなど、よくある疑問をこちら↓の記事にまとめていますので、是非ご一読を。
4. 搭乗口へ
無事にセキュリティチェックを通過したら、そこは搭乗待合室(制限エリア)。搭乗する飛行機まではもうすぐです。
搭乗待合室内に入ればこれで一安心!と色々なお店に目を奪われ、つい時間を忘れてしまうこともあるかもしれませんが、搭乗口には必ず「出発10分前まで」に到着するようにしましょう。
時々誤解している方がいらっしゃるのですが、飛行機の出発時刻=ドアが閉まる時間ではありません。
出発時刻=飛行機が動き出す時間です!
ほとんどの場合、出発時間の5分前には機内への案内が終わり、ドアが閉められてしまいます。
一旦ドアを閉めたら、余程のことがない限りは到着するまで開きませんので、搭乗締め切り時刻に間に合わなければ、その時点で乗り遅れが決定することに。
楽しいご旅行、大事なお仕事を台無しにしてしまわないよう、最後まで気をつけましょう。
出発最終案内(ファイナルコール)の際に、もし万一搭乗口から遠い場所にいる場合は、何は無くとも必ず利用する航空会社のスタッフに声をかけて下さいね。
最後に
ということで今回は、あまり飛行機に乗る機会がない方でも、これさえ押さえれば大丈夫!というポイントに絞って、国内線飛行機の乗り方についてご紹介しました。
改めてポイントをまとめると次の通り。
・チェックイン手続きは出発の30分前
・保安検査場通過は出発の20分前
・搭乗口到着は出発の10分前
飛行機に乗るまでには様々な手続きがあります。全くの初心者でなくても、しばらくすると忘れてしまうことだってありますよね。
そんな時に、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
<国際線の乗り方は、こちら↓の記事をどうぞ♪>
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