JAL(日本航空)が2019年9月に新しく導入した飛行機、『A350-900』。
- この機材は革新技術の組み合わせにより、従来に比べて大幅な低騒音化と燃費改善を実現し、快適性と環境保護を両立した画期的な飛行機です。
今回の新機材導入に際し、キャビンもより快適にリニューアル!特にファーストクラスのデザインがガラッと一新され、よりモダンで快適になりました。
いつか乗る機会があればいいなと思っていたところ、年明け早々にそのチャンスが♪
結論から言いますと、内装も居心地も最高!!
見た目がカッコよくオシャレになっただけでなく、設備も最新式と、かなり気に入ってしまいました♡
ということで、今回はJAL国内線新型ファーストクラスの魅力を搭乗記形式で余すところなくお伝えします!
搭乗前のファーストクラス専用サービス
今回搭乗するのは東京・羽田空港から福岡行きの便。
JALが発着する羽田空港第1ターミナルでは、JAL国内線ファーストクラス搭乗客向けに特別なサービスが提供されています。
つまり、飛行機に乗る前から豪華サービスを受けることができるのです!
ファーストクラスチェックインカウンター
まず1つ目のサービスが、こちらのJALファーストクラスチェックインカウンター↓
通常のチェックインカウンターは、時期によって長い行列ができることも珍しくありませんが、ファーストクラス専用のチェックインカウンターは違います。
写真を見ても分かるように、誰でもは入れない特別なスペースで快適にチェックイン手続きが出来るのです。
年末年始やお盆などの混雑する時期でも数人並ぶ程度で、待たされることは滅多にありません。
ダイヤモンド・プレミアラウンジ
2つ目のサービスは、JALダイヤモンド・プレミアラウンジ。
JALの空港ラウンジと言えば『サクララウンジ』を思い浮かべる方も多いと思いますが、こちらのラウンジは、それより豪華な最高ランクのラウンジ。
羽田空港ダイヤモンド・プレミアラウンジの詳細はこちら↓
特別感溢れる雰囲気ですので、ファーストクラスに搭乗される際にはぜひ忘れずお立ち寄り下さい♪
今回のフライト情報
さて、ファーストクラスチェックインとダイヤモンド・プレミアラウンジを経て、搭乗口へとやってきました。
フライト情報は以下の通りです。正味2時間弱のフライト、どんな旅になるのでしょうか?
便名 | JL315 |
区間 | 羽田 – 福岡 |
搭乗クラス | ファーストクラス |
出発時刻 | 11:00 |
到着時刻 | 13:05 |
フライト所要時間 | 2時間5分 |
A350-900概要
これが今回搭乗するA350-900です!
全長 | 66.80m |
---|---|
全幅 | 64.75m |
全高 | 17.05m |
巡航速度 | 916km/h |
航続距離 | 5,900km |
この機材の魅力はこちら。
- 全クラス全席に電源コンセント、充電用USB端子、個人用モニター完備
- ビデオコンテンツは、途中で中断しても次回搭乗時に続きが見られる
国際線ならいざ知らず、国内線で個人用モニターが付いているのはまだまだ希少。
しかもビデオチャンネルは70も用意されているのだとか。次回搭乗時に続きが見られるというのも画期的です。一体どういう仕組みなんでしょう。
その他、電子書籍やオーディオなども豊富に揃っていますし、もちろん従来提供されている無料Wi-Fiサービスも健在。
これならわざわざゲーム機などを持ち込まずとも、退屈せず快適なフライトになりそうですね♪
嵐20周年記念特別塗装機
なお搭乗時にはブリッジに隠れて見えませんでしたが、実は今回搭乗したA350-900は嵐20周年の特別塗装機「A350 20th ARASHI THANKS JET」でした。
スターウォーズジェットといい、あまりこういう特別機にご縁がないので嬉しかったです。これは春から縁起がいい!
JAL新型ファーストクラスのすべて
機内に足を踏み入れると、インパクト満点の赤い壁×金の鶴丸が出迎えてくれました。
この日本らしい上品さ、近年和モダンをコンセプトとしてリニューアルが進む、サクララウンジ&ダイヤモンドプレミアラウンジに通じるものを感じさせます。
スタイリッシュなファーストクラスキャビン
ファーストクラスがあるのは、入口入ってすぐのキャビン最前方。シートは全部で12席あります。
実際のキャビン全体像はこんな感じ!
以前のファーストクラスと比べると、シートカラーが白→黒になったためか、随分とシャープな雰囲気になりました。
シートは1Aを選択
今回は記念すべき初搭乗ということで(?)座席は1Aをチョイス。
以前のシートに比べると若干しっかりめな座り心地になったような…?ただ柔らかいだけではなく、包み込まれるような下から支えられるような、そんな印象でした♪
シートスペック | |
前後の座席幅(ピッチ) | 約134cm(普通席 約79cm) |
シート幅 | 約51cm(普通席 約41~44cm) |
リクライニング
リクライニングボタンは肘掛の内側にあり、左から基本ポジション・レッグレスト・背もたれ・マッサージボタンとなっています。
マッサージボタンが付いているシートは結構見かけますが、どれも大体「音はすれどもあまり振動を感じない…」という印象。
けれど、こちらはぶーーーーーんと結構はっきり刺激が感じられました(マッサージ効果が得られるか、と聞かれると、やっぱり「うーん…?」ですけれども)。
背もたれとレッグレストを限界まで動かすとこんな感じになります。
もちろん国際線ファーストクラスのようにフルフラットとは行きませんが、フライト時間はせいぜい3時間程度ですし、横幅ゆったりで十分リラックスできました!
ディバイダー
隣席との間には可動式のディバイダー(仕切)があり、開けた状態では反対側の窓まで見える状態。
閉めるとこのように、身を乗り出さない限り隣席の方の様子は見えなくなります。
それほどフライト時間が長くないとはいえ、快適なフライトにはある程度のプライベート性が重要。このディバイダーが大きな役割を果たしてくれました。
また、旧式のファーストクラスは固定式のパーテーションで各席区切られていますが、こういう可動式なら家族や友人連れの場合でも問題なし!ですね。
収納
各席の収納は、肘掛の下にあるこちらのトレー。電源やイヤホンジャックも付いています。
大きさはそれほどありませんので、ヘッドフォンとスマホ、コンパクトカメラを入れるのがせいぜいといったところ。使わない道具や荷物はあらかじめ上の棚などに入れておきましょう。
2列目だと、この他に前の座席(1列目)の下などに多少のスペースがあるようです。
大画面&高画質な個人用モニター
個人用モニターは15.6インチとかなり大きめ。画質もくっきりはっきり、とっても綺麗でした♪
最前列の場合、モニターは座席の下部分に収納されていて、離発着時はしまっておかないといけないことも多いのですが、本機材では正面の壁に取り付けられているため、いつでもコンテンツを楽しむことができます。
福岡行きの便では太宰府天満宮や福岡タワーなどが映され、そして帰りの便では雷門やレインボーブリッジが。
どうやら行き先の観光名所を映し出す演出のようですね。カタール航空のビジネスクラスを彷彿させます。
チャンネルやボリュームは手元のコントローラーで管理。
裏にはパソコンのキーボードよろしく、アルファベットが並んでいます。
なんとなくエンドレスで音楽を聴いてしまいましたが、今思えば何に使うのか検証してみるべきでした。
ちなみにA350-900には機外カメラも付いており、自分が乗っている飛行機を外から眺めることも出来ますので、ぜひ色々試してみましょう♪
テーブル
テーブルは肘掛の中から引っ張り出すタイプです。
折り畳み&スライド式になっており、最初のポジションがこちら。
さらに、こんな風に10cmほど前方に押し出すことも出来ます。飲み物等を置いたまま席を立ちたい時にも便利ですね。
開くとご覧の通り、シート横幅に応じた広いテーブルに。艶のないチャコールグレーがとってもスタイリッシュです。
ドリンクと機内食
国内線ファーストクラスのお楽しみといえば、やっぱり何と言っても豪華なドリンクとお食事!とりわけ飲食に力を入れているJALさんの本領発揮です。
こちらはドリンクメニューですが、特に驚くのはお酒のラインナップ。
- <日本酒>上川大雪 純米大吟醸 吟風50%
- <シャンパン>キュヴェ・ジャン・バティスト
- <赤ワイン>シャルル・メラ・コート・デュ・ローヌ・ルージュ2016
- <白ワイン>ヴィッラ・ビエリ・ピノ・グリージョ2017
- <焼酎>森伊蔵
- <ビール>サッポロエビス、サントリープレミアムモルツ、アサヒスーパードライ、キリン一番搾り
- <ウイスキー・ソーダ>サントリーハイボール
- アップルジュース、オレンジジュース
- JALオリジナルドリンク「スカイタイムキウイ」
- 冷緑茶「綾鷹(あやたか)」
- ウーロン茶ブレンド「からだ巡茶」
- コカコーラ、コカコーラゼロ
- ペリエ
- ミネラルウォーター
- サントリー・オールフリー
- 今月のおすすめドリンク「健康道場緑でサラナ」
- コーヒー「JAL CAFE LINES」
- 紅茶、煎茶、ほうじ茶
- コンソメスープ
なんと幻の焼酎と呼ばれる「森伊蔵」も、JALファーストクラスに乗れば飲み放題です!一体どんなコネクションがあるのやら、本当にスゴイですよね…。
迷った挙句、今回はシャンパンをいただきました♡
機内食は、以前から一度は味わってみたいと思っていたお正月メニューです。
ANAプレミアムクラス・JALファーストクラスいずれも、お正月3が日はおせち風の機内食を用意してくれるんですが、なかなかチャンスがなくて。今回ようやく念願叶ったというわけです。
メニュー詳細はこちら。
- 松前漬け、紅ずわい蟹
- 栗金団、田作り、黒花豆、千代呂木
- 多喜合せ
- 紅白なます、いくら
- 鰤照り焼き、海老、伊達巻、紅白蒲鉾、昆布巻、数の子しぐれ、赤蓮根
- 赤飯
- 雑煮
- 香の物
おせちってそんなにたくさん食べられないし、どうしても飽きてしまいやすい…。けれどこちらは各品一口ずつで、すごくバランスがよかったです。おかげさまで最後まで美味しく頂けました!
通常は白ご飯+お味噌汁のところ、お雑煮とお赤飯になっていたのも、おめでたい感じでステキでした。
お化粧室
最後にご紹介するのはお化粧室。
A350-900のお化粧室は、これまた綺麗でびっくりです!
飛行機のお手洗いといえば、ほぼ例外なくオフホワイト系に統一されているところ、A350-900では壁と床をチャコールグレーにチェンジ。
なんとなく白っぽい方が清潔感が生まれそうなものですが、実は逆だったんですね。とってもスッキリ、デパートのお化粧室を思わせるスタイリッシュ加減でした!
ドアもこの通りチャコールグレーと、ぱっと見飛行機のお化粧室とは思えません。洗面台の大きな鏡には拡大鏡もついていました。
手洗いボウルもスクエア&フラットですごくオシャレ♡
飛行機の洗面台は水が思うように出ない&排水に時間がかかることもよくありますが、A350-900では全くのストレスフリー!
全体的に見て、全ての飛行機にこれをこのまま搭載してほしい、と思うくらい素敵なお手洗いでした♪
最後に
ということで、今回はJAL国内線のA350-900新型ファーストクラス搭乗記をお届けしました。
オシャレで快適なキャビン、美味しいドリンクに食事に、充実したエンターテインメントと、さすが導入時話題になっただけのことはある素晴らしい飛行機です。
出来ることなら、毎回この機材に乗りたいなと思わせてくれるフライトでした♪
今後、就航都市も拡大していくそうですし、ぜひ一度乗ってこの感動を味わってみてください!
JAL国内線新型ファーストクラス就航路線
今回ご紹介したA350-900は、当初福岡ー羽田で運行が開始されました。
その後10月に札幌線に拡大し、さらに2020年2月からは那覇線に投入される予定となっています。
新型ファーストクラスはB787-8にも導入済み
ちなみに2019年10月から、B787-8でも今回ご紹介したのと同じ新型ファーストクラスが導入されています。現時点での就航路線は羽田-伊丹&羽田-福岡。
こちらは1列・6席のみの配置となっていますので、A350とはまた違う雰囲気を味わえそうですね♪
JGC(JGP)修行でファーストクラス搭乗
ちなみに今回は、JGC修行(JGP修行)の一環でA350に搭乗しました!
搭乗記まとめ
これまでの搭乗記はこちらでまとめています(リンク集)
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