クアラルンプール国際空港サテライトターミナルには、たくさんの航空会社直営ラウンジがあります。
中でも今回取り上げるキャセイパシフィック航空のビジネスクラスラウンジは、こぢんまりながら、なかなか居心地の良い空間♪
インテリアも明るく清潔感があって、マレーシア航空ゴールデンラウンジやプラザプレミアムラウンジよりも日本人好みかも?もちろん食事やドリンク用意されていて、期待以上によかったです!
ということで以下、利用条件からサービス内容までを詳しくご紹介したいと思いす。
ラウンジの入場資格
まずは利用条件から。
- ワンワールド運行便ファーストクラス搭乗
- ワンワールド運行便ビジネスクラス搭乗
- ワンワールドエメラルド(JMBダイヤモンド、JGCプレミア(JGP))
- ワンワールドサファイア(JMBサファイア、JGC)
キャセイパシフィック航空のみならず、JALやブリティッシュ・エアウェイズなど、ワンワールド加盟航空会社のビジネス&ファーストクラス利用者も入場可能です。
また、エコノミークラス利用者であっても、ワンワールドの上級会員であるエメラルド&サファイア等を保有していれば入場可能。JALのステータスでは、JMBダイヤモンド・JGP・JMBサファイア・JGCが相当します。
JGCなら半永久的にビジネスクラスラウンジを利用可能
私はJGC修行中のため、まだワンワールドの上級会員資格を持っていませんが、今回JALのビジネスクラスを利用することで入場可能となりました。
JGCカードがあれば、搭乗クラスに関わらず、半永久的にビジネスクラスラウンジを利用することができます(一部例外ラウンジもあり)。
JGC修行についてはこちらの記事をどうぞ!
JGC修行でビジネスクラスを利用すると、どうしてもFOP単価は上がってしまいますが、機内での過ごし安さはもちろんのこと、空港での待ち時間を快適に過ごしたい方にはオススメできる選択肢です。
それでは、早速ラウンジ内部の様子をご案内しましょう。
受付を済ませて入場します
まずは、受付カウンターで入室手続き。
脇にはラゲッジルームがありましたが、看板置き場になっていて使っている人はいませんでした。
パスポートと搭乗券を提示して手続きを終えたら、さっそく入室!
ラウンジ室内はとっても静か
この時、時刻は19時頃。
私の他に利用していたのは1,2人ほどで、とても静かです。
成田のキャセイパシフィック航空ラウンジと同じような、赤とベージュ、グレーの椅子が並んでいます。
窓の外は駐機場になっていて、飛行機を見ながらくつろげる作りでした。
キャセイラウンジの象徴、カウンター席もあります。
ラウンジ奥にはPCを使えるビジネスコーナーもありました。
フード&ドリンクコーナー
国際線エアラインラウンジらしく、食事とドリンクが用意されていました。
フードメニュー
まずは食べ物から。
こちらは鶏挽き肉とほうれん草ヌードル。麺や具が入っているカップに、スープを注いで頂きます。薬味を入れればかなり本格的な味になりそうです。
こちら左はスパゲッティペストソース。ペストソースとは、バジルを使用したもの。右は白飯(Steamed White Rice)ですが、薬味がかかっていて異国感がありますね。
左/季節の野菜とマッシュルームの煮込み、右/魚のピカタ
サラダバー。内容は、ひよこ豆のマリネやミニトマト、レタスなどです。
マレーシアではこのラウンジに限らず、ひよこ豆を見る機会がとても多かったです。きっと現地で人気の食べ物なのでしょう。
こちらは大麦のTong Sui=トンスイ(糖水)。
糖水とは、広東料理のデザートとして出る、甘くて温かいスープのことだそうです。
麦以外にも、ごま、小豆、タピオカ入りなど様々なバリエーションがあり、マレーシアでは屋台でも人気のメニューの1つになっているんだとか。
すっかりしょっぱいものだと思いこんでいたので、知らずに頂いてびっくりしました。
麦がプチプチ弾けて楽しい食感。甘さは控えめでとっても好みの味でした!
アジア料理がメインでしたが、サンドイッチやケーキも少し置いてあります。
右側、水色のシールにはチキンハムと書かれています。宗教的配慮から、豚肉を使用したものは置かないようになっているのでしょう。
ケースもキレイに保たれていますし、よくあるセルフカットではなく、きちんとお皿に盛り付けられているのがいいですね。
他には、クッキーや…
棚にはカップヌードルも。MAGGI(マギー)のHOTCUPが2種類置いてありました。
右は「KARI KICK」左は「PEPPERY SAYUR」。マレー語でKARIは「カレー」、SAYURとは「野菜」のこと。
MAGGIはネスレ社のインスタント食品ブランドです。
インドやマレーシアでは、最もポピュラーなインスタントヌードルとして知られているそう。
オレンジとリンゴもありました。
こちらのラウンジ、お料理は種類・量ともそんなに多くはありませんが、軽食としては十分ですし、何より清潔感があってよかったです♪
利用者が少なかったこともあってか、マレーシア航空ラウンジやプラザプレミアムラウンジよりもキレイに保たれていました。
ドリンクメニュー
続いてドリンクです。
上述の他ラウンジでは、アルコール飲料はバーカウンターで注文する必要がありましたが、こちらでは自分で取ることが出来ます。個人的には、こちらのシステムの方が気軽で使いやすいかも。
冷蔵庫に入っているのは、ハイネケン、シュウェップス、コーラ。
そして、見逃せないのが、下段左側にある「100PLUS(ハンドレッドプラス)」です。
100PLUSは、F&N(フレイザーアンドニーブ社)が製造するスポーツ飲料で、2012年にはマレーシアのスポーツドリンク市場の88%のシェアを占めた国民的飲料なのだそう。
ポカリスエットやアクエリアスのような日本のスポーツドリンクとの大きな違いは、炭酸飲料であること(一部炭酸なしのフレーバーもあります)。
日本ではあまり見かけませんので、旅の思い出にいかがでしょうか?
ドリンクコーナーの壁には、ジンやウィスキー、ウォッカ、ラムも掛けられています。
成田のキャセイラウンジを彷彿させます。同じコンセプトなのでしょうね。
ワインもありました。
こちらはシモネリのコーヒーマシン。
エスプレッソ、カプチーノ、コーヒー、カフェラテ、ミルクを選択できます。
お茶は、煎茶、紅茶、ジャスミンティーのティーバッグの3種類。
この他、オレンジジュースのピッチャーもあったのですが、何故か写真を撮り忘れてしまいました…。
実際に頂いてみると、何だか独特の風味があって不思議な味。一般的なオレンジジュースの味を想像していると、ちょっと違和感があると思います。
シャワー室はありません
キャセイパシフィック航空ラウンジには、残念ながらシャワールームがありません。
シャワーを使いたい時には、マレーシア航空直営のラウンジである「ゴールデンラウンジ」か、プライオリティパスで入れる「プラザプレミアムラウンジ」を利用する必要がありますね。個人的にはプラザプレミアムラウンジのシャワー室がオススメです。
最後に
私が到着した時には空いていたのですが、その後だんだんと混雑し始め、20時以降は満席に近い状態になりました。
KLIAサテライトにあるラウンジの中では穴場スポットなのかもと思っていましたが、そうでもなさそうです。
ちなみに、私が利用した日は、同サテライトにある他のラウンジよりも格段に日本人比率が高かったです。日本人以外の利用者はいたのかな?と思うほど。
たまたま添乗員さんに案内されて入室した日本人旅行客の団体さんが多かった、などの事情があったのでしょうか。
もしかしたら、他のラウンジと比べて程よい広さ、明るく清潔感のある雰囲気のため、日本人にとって馴染みやすく、人気が高いのかもしれません。
私自身も、クアラルンプール国際空港の中では、このキャセイパシフィック航空のラウンジが一番くつろげた気がします♪
世界のキャセイパシフィック航空ラウンジ
ちなみに、羽田空港や台湾桃園国際空港にあるキャセイパシフィック航空ラウンジはより豪華!
クアラルンプールや成田空港とはまた違う、ラグジュアリーな雰囲気でした。詳細は下記にてご紹介しています。
さらに、キャセイ・パシフィック航空の本拠地香港には、世界最高峰の呼び声高いファーストクラスラウンジが設けられてます。
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