東南アジアの巨大ハブ空港である、マレーシア・クアラルンプール国際空港。
この空港には、航空会社などが展開するラウンジが多数設けられており、搭乗までのひと時を快適に過ごすことができます。
マレーシアが誇るフラッグキャリア「マレーシア航空」が運営する「ゴールデンラウンジ」もその一つ。
今回は、サテライトにあるゴールデンラウンジについて、利用資格からサービス内容まで詳しくご紹介したいと思います!
クアラルンプール国際空港にあるラウンジ
クアラルンプール国際空港は、メインターミナル(国内線)、サテライトターミナル(国際線)、KLIA2(新LCCターミナル)の3つに分かれています。
今回搭乗したJALの飛行機が発着するのは、サテライトターミナル。
サテライトターミナルのラウンジは、下の写真の通り、2階部分にまとめて設置されています。
サテライトターミナルにある各ラウンジの区分けは下記の通り。
ワンワールド | スターアライアンス | スカイチーム | その他 | プライオリティパス |
・マレーシア航空 | ・タイ航空
・シンガポール航空 |
・チャイナエアラインズ | ・エミレーツ航空 | ・プラザプレミアムラウンジ |
各ラウンジへの入場に際しては、利用する航空会社が定める条件を満たすこと(例:ビジネスクラス以上の利用客、上級会員である等)、またはプライオリティパス等の提示・料金の支払いが必要です。
今回はJALビジネスクラス利用なので、ワンワールド系列のラウンジ(マレーシア航空・キャセイパシフィック航空)に入れる他、プライオリティパスも所有しているため、プラザプレミアムラウンジにも無料で入ることが出来ます。
マレーシア航空ゴールデンラウンジへ
新しいラウンジはこちらでご紹介しています。
最上級のファーストラウンジについてはこちら!
それではさっそく、クアラルンプール国際空港を本拠地とするマレーシア航空のゴールデンラウンジサテライトについて紹介していきましょう!
マレーシア航空のゴールデンラウンジサテライトは、エアロトレイン(サテライトターミナルとメインターミナルを結ぶ無人電車)の乗降場の真上に位置しています。
2階に上がると、「MAS Golden Lounge」という案内板が出ていますので、これに従って進めば迷うことはありません。
こちらが入口。入ると正面に受付があります。2012年6月にオープンした、割と新しいラウンジです。
マレーシア航空ゴールデンラウンジ営業時間
マレーシア航空ゴールデンラウンジ利用資格
マレーシア航空ゴールデンラウンジを利用するためには、以下いずれかの条件を満たす必要があります。
利用航空会社 | 対象ステータス |
ワンワールド | ・ファーストクラス ・ビジネスクラス ・サファイア(JALの場合はJMBダイヤモンド、JGCプレミア) ・エメラルド(JALの場合はJMBサファイア、JGC) |
マレーシア航空ゴールデンラウンジはビジネスクラスとファーストクラス併設
ゴールデンラウンジはファーストクラスエリアとビジネスクラスエリアに分かれています。受付は共用。
右手にファーストクラス用のプラチナラウンジ、左手にビジネスクラスラウンジとなっていました。
ファーストとビジネスのラウンジを合わせると、4,000平米超という広大なラウンジ。さすがハブ空港の国際線ラウンジですね。
マレーシア航空ゴールデンラウンジ・ビジネスクラスエリアへ
今回、私はビジネスクラスチケットで利用しますので、左に進みます。
受付からラウンジの奥を見るとこんな感じ。
クロークもファーストと共用
受付のすぐ隣にはクロークも有りました。こちらもファーストクラスと共通の設備です。
鍵はなく、銭湯のロッカーのような感じなので、貴重品を置くのは避けた方がよさそう。利用している人はいないようでした。
飛行機が見えるバーカウンター
受付から少し奥に進むと、左手にバーカウンターがありました。
飛行機を間近に見ながらの一杯は格別でしょうね!
ラウンジ内からは駐機場を見渡せる
ラウンジメインエリアに入ってみると、内部はこのようになっています。
窓が大きく、駐機場を見渡すことが出来ました。
こちらのラウンジ、何しろ広い!!プレスリリースによれば、席数は326もあるのだとか。席間のスペースもゆったりしています。
注文式のレストラン
ラウンジ中央付近には、カウンターで注文する方式のレストランがありました。
メニューを見せてもらおうと思ったのですが、この時は飲み物のメニューしか見当たりませんでした。オープン当初のプレスを見る限りでは、各種朝食や麺類などを提供するとのことです。
ダイニングエリア
ダイニング&リラックスエリアもあります。夜10時頃に来た時は混んでいましたが、夕方6時頃はこのように殆ど人がいませんでした。
セルフ方式のフード&ドリンクカウンターも。
ドリンク
セルフカウンターにはどのようなメニューがあるのでしょうか?
まずはドリンクからご紹介しましょう。
冷蔵庫の中にはペプシコーラや7up、EVERVESSなどのソフトドリンク。
こちらのエリアにアルコールは用意されていません。お酒はエントランス近くのバーカウンターで注文することになります。
常温のミネラルウォーター。
オレンジジュースとリンゴジュース。100%果汁ではなく、なんだかとろみがあって、独特な味がしました。
ANAのSFC修行で訪れたシンガポールでも、同じようなドリンクを飲んだ気がします。
インドネシアでも見かけるので、東南アジアではメジャーな飲み物なのかもしれません。
ジュースサーバーのラインナップは、アイスティーや炭酸飲料など。
こちらは紅茶やデカフェのスティックコーヒー。
コーヒーメーカーもありました。
個人的には果汁オンリーのジュースがあると嬉しいですが、無難な品揃えだと思います。
料理
お料理は温かいものが揃っていました。
こちらはカレー。
パクチーが乗った鶏肉料理。
人参とインゲン。
茹でたじゃがいも。
パスタ等々。
他にも2~3種類並んでいた他、レストランエリアのカウンターで注文することも出来ますので、なかなか充実していると言えるのではないでしょうか。エスニックなお料理も楽しめるのが、さすがマレーシア。
シャワールーム
長時間のフライト前に重宝するのがシャワールームですよね。
このゴールデンラウンジのシャワールームは、メインエリアの入口正面突き当り(下記写真の最奥)に位置しています。
シャワールームは男女で分かれていて、混雑時には20~30分待たされることも。
ここを初めて利用した前回の修行時、シャワーを借りようと受付に行くと、カウンターに辿り着く1~2m前からスタッフさんに「Full, Full!(満員満員!)」と言われてしまいました。
「じゃあ待ってます」と伝えると、「OK、その辺に座っといて!」とのこと。
パスポートも搭乗券もチェックされず、名前も聞かれないので、忘れられないかちょっとドキドキ。
周りの様子を伺っていると、実際に順番を抜かされたっぽい人もいたような…。
待つこと20分ほどで無事呼ばれました…が、中に入ってみると、まだ一つも空いていません。何かの間違いだったのでしょうか。
ゴールデンラウンジ・シャワー室内部の様子
下の写真右側はトイレ、左側がシャワールーム。いずれも4室のみです。
ここでさらに待つこと10分弱…ようやく空きました。
マレーシアは大らかな方が多いようで、タオル貸出を忘れられた他、アメニティが不足していたり、シャワールーム内部も掃除されていなかったりと、これまで見てきたエアラインラウンジのシャワールームとは少々様子が異なっていました。使用済みタオルも山盛り状態。
別に使えない状況ではなかったので、そのまま利用しましたが、気になる方は気になるかもしれません。
ゴールデンラウンジのアメニティ
これは私が頂いたアメニティ。「magenta springs」というメーカーのものでした。
受付では、こちらのボディウォッシュとシャンプーを貰えたのですが、シャワー室の床に前の人が置いていった同シリーズのボディクリーム(空っぽ)が落ちていました。
私には渡し忘れたのか、品切れだったのか定かではありません。
使い心地は至って普通。外国の香りがしました。
ドライヤーも完備
ドライヤーは個室内の壁にかけられています。風量は弱くもなく強くもなく、途中で切れることもなく。ありがたく使わせていただきました。
ゴールデンラウンジ内その他のファシリティ
その他、マレーシア航空ゴールデンラウンジ内で特筆すべき設備はというと…
有償マッサージコーナー
まずはスパがあること!
JALサクララウンジやタイ国際航空ロイヤルオーキッドスパ等、ラウンジ利用客に無料でマッサージを提供しているラウンジもありますが、マレーシア航空ゴールデンラウンジでは有償サービスとなっていました。
伝統的マレー式マッサージという謳い文句つき。私はマッサージが苦手なので受けませんでしたが、搭乗直前までマレーシアの余韻に浸っていたい方にはオススメかも?
チャージングボックス
ゴールデンラウンジ内の座席は電源が付いていない所が多く、その代わりなのか、片隅にチャージングボックスが置かれていました。
万一紛失などがあっても責任を問うことは出来ないので、利用時には注意が必要です。
まとめ
ということで、今回はクアラルンプール国際空港にあるマレーシア航空ゴールデンラウンジ(ビジネスクラスエリア)について詳しくご紹介しました!
簡単にまとめてみますと…
- 座席数はおよそ360と、とにかく広い!
- 飲食はそこそこ充実。
- お酒はバーカウンターで提供
- シャワー室は簡素。混雑時は30分以上待つことも。
- ラウンジ内にスパ(別料金)がある
…ということでした。
前回の修行時も含めて、合計2回利用したのですが、個人的にはそこまで特筆すべき点はないラウンジのように感じました。
クアラルンプール国際空港を基幹空港としているマレーシア航空のラウンジということで、期待が大きかったせいもあるかもしれません。
後日、同じサテライトターミナルにあるキャセイパシフィック航空のラウンジやプラザプレミアムラウンジにも行ってみましたが、実際に比べてみてこちらのラウンジの強みだと感じた点は、
・作りたてを提供するヌードルバー&カフェがあること
でしょうか。
シャワーを利用するなら、プラザプレミアムラウンジ(プライオリティパス利用)の方がオススメです。
今回はマレーシアに入国せず空港内で過ごしましたが、6時間のトランジットがあれば、クアラルンプールで最もインパクトのある観光地「バトゥ洞窟」や、近くのアウトレットモールへアクセスすることも可能です↓
クアラルンプールのホテル宿泊記はこちら!どこも素晴らしいホテルでした♡
今回は、JALの上級会員を目指すJGC修行の一環として、マレーシア・クアラルンプールを訪れました。JGC修行の詳細については、こちらの記事をどうぞ!
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