世界に認められた5スターエアライン、「キャセイパシフィック航空」。
その本拠地である香港国際空港には、贅を尽くした直営ラウンジが5つ展開されています。
中でもひときわ豪華なのが、2つのファーストクラスラウンジ。
ファーストクラスの搭乗客を対象とした最高級のラウンジでは、レストランや豪華浴室、マッサージサービスなどなど、他のラウンジとは一線を画する贅沢なサービスが提供されていて、とても空港内とは思えない体験が出来ちゃうんです!
今回は香港国際空港にある2つのファーストクラスラウンジのうち、「ザ・ピア(The Pier)」について、アクセス方法や利用条件、そして内部の様子やサービス内容まで、詳しくお伝えしていきたいと思います♪
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キャセイパシフィック航空ラウンジin香港は全部で5つ
香港空港にはキャセイラウンジが以下5つあります。
(キャセイパシフィック航空公式サイトより)
香港国際空港キャセイラウンジマップ
それぞれのラウンジ配置は、こんな感じ。
(キャセイパシフィック航空公式サイトより・一部改変)
グレーで塗りつぶされているところには、かつてアライバルラウンジやザ・キャビンラウンジ、ザ・ブリッジラウンジがありました(2018~2021年にかけて順次閉鎖)。
ファーストクラスラウンジ | ザ・ウィング | ターミナル1、1-4番ゲート付近 |
ザ・ピア(本記事) | ターミナル1、61-63番ゲート付近 | |
ビジネスクラスラウンジ | ザ・ウィング | ターミナル1、1-4ゲート番付近 |
ザ・ピア | ターミナル1、65ゲート番付近 | |
ザ・デッキ | ターミナル1、16ゲート番付近 |
今回訪れる「ザ・ピア」があるのは、ターミナル1の61-63番ゲート付近。出国審査場のある本館からはだいぶ離れており、移動には最低10分ほどみておく必要がありますが、無料シャトルもありますので、歩く距離はそれほど長くありません。
搭乗口を問わず利用しやすいラウンジは、誰もが必ず通る出国審査を終えてすぐのところにある「ザ・ウィング」の方。豪華すぎる浴室を始め、ザ・ピアとはまた一味違うサービスが提供されています。ビジネスクラスラウンジも併設。訪問記はこちら↓をどうぞ♪
ザ・ピアへのアクセス
それでは、61番搭乗口を目指して進んでいくとしましょう!
出国審査の後、80番搭乗口方面に歩いて行けば迷うことはありません。
開けたホールの中心に、さらに下へ降りるエスカレーターへの入口が並んでいますので、「40~80」と書いてあるレーンへ。
エスカレーターを下りきった先がプラットホームです。
シャトルは2分おきに到着しますので、ほとんど待つことなく乗ることが出来ました。
乗車時間はほんの1,2分ほど。
シャトルを降りたら、「60-80」と書かれている方へ。
搭乗口案内の他には「貴賓室(Lounge)」の表示もありました。ちょっと見えづらいですが、キャセイパシフィック航空のロゴマークも隣に添えられています。
動く歩道を使いつつ、まーーーっすぐ進んでいきますと、ありました!
これが「ザ・ピア」ファーストクラスラウンジへの入口です。
ちなみに、さらに先に進むと同じような体裁で「ザ・ピア」ビジネスクラスラウンジの入口もありますが、ファーストクラスラウンジは手前側ですのでご注意下さい。
キャセイパシフィック航空ファーストクラスラウンジ「ザ・ピア」に潜入!
それではさっそくエスカレーターで下へ降りてみましょう。
ザ・ピアファーストクラスラウンジの営業時間
ザ・ピアの営業時間は下記の通りです。
ザ・ピア利用条件
ザ・ピアファーストクラスラウンジを利用するためには、以下いずれかの条件を満たす必要があります。
- キャセイパシフィック航空を始めとしたワンワールド加盟航空会社運航便のファーストクラス搭乗者と同伴者1名
- ワンワールドエメラルド会員と同伴者1名
- キャセイ・ダイヤモンド会員
いずれにせよ、ワンワールド加盟航空会社の便を利用することが前提条件です。
この日、私はJAL便のエコノミークラス搭乗予定でしたが、前年度獲得していたJAL JGP=ワンワールドエメラルドのステータスを活用しました。
JGP(JGCプレミア)とは、JALのエリートステータスであり、一年に80,000FOPを貯めることで到達することができます。このJGP等、ワンワールドエメラルドに該当するステータスを持っていれば、搭乗するクラスは問われません。
スタジオ・イルゼ監修のハイセンスな室内
それでは、さっそく入室しましょう!
受付を済ませて中に進むと…
大理石調に統一された、シックで高級感漂うラウンジがお目見えしました!
さすがは人気デザイナー、イルゼ・クロフォード氏の意匠。スタイリッシュで暗すぎず明るすぎず、とってもモダンな空間になっていますね。
搭乗口を見下ろすオープンスペースに設けられている「ザ・ウィング」に比べると、ザ・ピアは外から見えることはなく、ひっそりとした雰囲気です。
とにかく開放感に溢れているザ・ウィングは、一般的なエアラインラウンジとはちょっと違う空気で、それもまた新鮮ではあるものの、インドア系の私にとっては「知る人ぞ知る」というか、ちょっと隠れ家っぽいザ・ピアの方が落ち着けるな、という印象を持ちました。
ライブラリーエリア
入口の正面には、大きなマガジンラックを備えた「ライブラリーエリア」が。
ラックには英語・中国語をはじめとした各国の雑誌や新聞が並んでおり…
その向かいには、3人ほどが座れるシートも設けられていました。
シーティングエリア
正面奥まで進むと、駐機場がほんの目の前に!
飛行機を間近に感じられるシーティングエリアはそれほど広くないものの、ザ・ウィングより利用者が少ないのもいいですね!(たまたま時間帯がよかったのかもしれませんけれども)
バーラウンジ
左手へ進むと、立派なバーカウンターを擁するスペースが。
みなさん優雅にお酒を嗜まれつつ、思い思いに過ごされている様子です。私も子連れでなかったら、バーテンダーさんオススメのカクテルなどを頂いてみたかったなぁ…次回は是非!
パントリー
また、バーの入口手前には「パントリー」という小部屋があり、ドリンク、スナックからオードブルまでたくさんのメニューがセルフ方式で用意されています。
どんなものが置いてあるのか、一つずつ見てみましょう。
ドリンク
まず、冷蔵庫の中にはビールが6種類にコーラやファンタ等の炭酸飲料、ミネラルウォーター、フルーツジュースなどなど。
ビールは、日本のものも含めて6種並んでいました。
- ヒューガルテン(ベルギー)
- カールスバーグ(デンマーク)
- アサヒスーパードライ(日本)
- 青島ビール(中国)
- 香港ビール(中国)
- 香港ビール・ドラゴンズバック(中国)
そして、ソフトドリンクは以下の通りです。
- コカコーラ
- スプライト
- シュウェップス
- ファンタ
ザ・ピアでの個人的一押しドリンクはこちら!
見た目もカラフルでおしゃれなフルーツジュース。これがとっても美味しかったんです♡
ラインナップはグレープフルーツ、スイカ、マンゴー、オレンジ、アップル、グァバ。あまり日本では目にする機会のないスイカジュースを頂いてみましたが、とっても甘いスイカそのもの!といった感じでした♪これは是非日本のキャセイラウンジにも置いて欲しいですね〜。
こちらはコーヒーマシン。銘柄は記載されていませんでしたが、生ビールのサーバーもありました。
ティーバッグはキャセイパシフィック航空ファーストクラスラウンジ・ビジネスクラスラウンジ共通のJING。
ラインナップは9種類と、ザ・ウィングよりも1種類少なくなっています。
- セイロンブレックファスト
- アールグレイ
- カモミールフラワー
- レモングラス&ジンジャー
- ジャパニーズ煎茶
- トラディショナル鉄観音
- ジャスミン・シルバーニードル
- ヴィンテージプーアル
- ペパーミントリーフ
そのほかには、食後に嬉しいポートワインも置いてありました。
フード
続いてフードコーナーへ。
ザ・ピアには、本格的なレストラン「ザ・ダイニングルーム」がありますので(詳しくは別記事にて)、パントリーにあるのは前菜やお茶菓子程度ですが、ディスプレイも美しくて食欲をそそられます。
中央のテーブルに並んでいるのは、スモークサーモンのカナッペ、ロールサンド、生ハムにチーズが3種。
そして壁際には、一口サイズの可愛らしいデザートが様々に鎮座していました。
オペラやマンゴー&パッションフルーツケーキに…
ラズベリーチーズケーキにティラミスといった生菓子の他、
洋梨のタルト、
パルミエ(香港で好まれているパイ菓子)やアーモンドチョコレート、
美しく積み上げられたクッキーなど、焼き菓子も充実!
利用者が少なく、マメに清掃されているので清潔感があったのもとってもよかったです。お腹いっぱいでも、ついつい摘んでみたくなってしまって、ダイエット中の身には危険な場所でした(笑)。
本格的なお料理は「ザ・ダイニングルーム」で
先ほども触れた通り、ラウンジ右奥のレストラン「ザ・ダイニングルーム」では、より本格的なお料理を楽しむことができます。
詳しいメニューや実際に注文した時の様子は、こちらの記事をどうぞ♪
リトリート
とても空港内の施設とは思えない、豪華絢爛な浴室「ザ・カバナ」を擁する「ザ・ウィング」ファーストクラスラウンジ。
一方、この「ザ・ピア」にはあいにくカバナはありませんが、その代わりに「デイ・スイート」と「マッサージ」という独自のサービスを提供しています。
出国審査場や搭乗口から遠くても、これらのサービスを目当てに「ザ・ピア」を目指すお客さんも少なくないのだとか。
なかなか予約が取れないとの噂でしたが、出発6時間前に予約を入れたところ、無事どちらも搭乗前に利用することができました!
その素晴らしいサービス内容の全貌についてはこちらをどうぞ♪
ザ・ビューローでお仕事も
お仕事に集中したいという方には、「ザ・ビューロー」がオススメ!
ここには6つの半個室式ビジネススペースが設けられており、もちろんインターネット、PC、電話、プリンター完備。
落ち着いた照明の下、お仕事に集中することができます。うちにこんな書斎があったらいいのになぁと思える、とっても素敵なスペースでした♪
お手洗いも豪華!
香港のザ・ピアファーストクラスラウンジは、お手洗いまでゴージャスです!
女性用化粧室はキャセイらしくゴールドカラーをアクセントにした洗面台に、なぜか?中央にソファまで。
タイ・バンコクにあるタイ国際航空ファーストクラスラウンジでも、お手洗い前に立派なソファがあったことが思い返されます。
どういった目的で置かれているのかはよくわかりませんが、とりあえず子供を待っていたり・待たせたりするのには重宝しました。
個室内に手洗い場が設けられているのもポイント!
とっても綺麗で、細やかな気配りが感じられるお化粧室でした!
最後に
今回は、香港国際空港に2つあるキャセイパシフィック航空ファーストクラスラウンジの一つ、「ザ・ピア」の設備について詳しくご紹介しました。
出国審査場からは距離があるものの、雰囲気やサービスの充実度は最高レベル!ちょっと歩いてでも、また来たいと思えるラウンジでした。
とはいえ、この「ザ・ピア」最大の魅力は、何といっても本格的なレストランと、マッサージといった+αのサービス。
詳しくはこちらの記事をどうぞ!
スターアライアンス系では、シンガポール航空ラウンジが近い雰囲気だと感じました。
これまでに訪れた空港ラウンジ記事はこちらからどうぞ!
その他のキャセイパシフィック航空ラウンジ訪問記
これまでに訪れたキャセイ・パシフィック航空のラウンジ訪問記はこちら♪
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