香港を本拠地とする「キャセイパシフィック航空」は、アジアを中心に、スタイリッシュでモダンなラウンジを多数展開していることで有名です。
羽田空港国際線ターミナルにあるラウンジもその一つ。
日系のANAラウンジやJALサクララウンジとは一味違った、独自のサービスで人気を集めています。
噂によると、ここのラウンジでしか味わえないメニューもあるのだとか!
いやが上にも期待が高まってしまいますね♪
今回は、羽田空港国際線ターミナルにある「キャセイパシフィック航空ラウンジ」について、利用条件・営業時間から、実際の内部の様子やサービス内容まで、詳しくご紹介していきます!
羽田空港のラウンジ訪問記は他にも色々あります♪
キャセイパシフィックウンジへのアクセス
キャセイパシフィック航空ラウンジがあるのは、羽田空港国際線ターミナルの出国審査後の制限エリア、6階です(下図左下の青枠で囲っているところ)。
出国手続きが完了したら左へ。
こちらがキャセイラウンジへと続く入口です。
このエリアには他にJAL、ANA、デルタ航空のラウンジが集められていて、キャセイパシフィック航空は最上階にあります。
他ラウンジの訪問記もぜひご覧ください♪
上階へはエスカレーターまたはエレベーターを使用可能。
6階キャセイパシフィック航空ラウンジのエントランスに辿り着きました!
キャセイパシフィックラウンジは、ターミナル内のだいぶ端の方にあるため、南側の出国審査を終えてからここまでの所要時間は約3分。北側の出国審査場からだともっと近く、徒歩1分ほどです。
ではさっそく入ってみましょう!
キャセイパシフィック航空ラウンジ利用条件
ラウンジを利用できる対象者は、下記の通り。
●ワンワールド サファイア ステータス / エメラルド ステータス
(JALの場合は、JMBダイヤモンド・JGCプレミア(JGP)・JMBサファイア・JGCが該当)
キャセイパシフィック航空ラウンジの営業時間
キャセイパシフィックラウンジは17時までしか営業していませんので、これ以降の時間はJALサクララウンジ/ファーストクラスラウンジ等、他へ行く必要があります。
スタッフさんに伺ったところ、16時30分が飲食物のラストオーダーになっているとのことでした。
キャセイパシフィック航空ラウンジ内部の様子とサービス内容
それでは、受付を済ませてさっそく入室してみましょう。
大きな荷物がある場合は、入口右手のクロークに預けておくのがオススメです。
入って正面にはカウンター席が並んでいて、左がヌードルバーと化粧室、右手がバーとシーティングエリアになっていました。
シーティングエリア
まずは、入口右手のシーティングエリアから見てみましょう♪
このターミナルで最も高い6階に位置しているラウンジだけあって、窓の外には遮るものもなく、広々とした駐機場を見渡すことができます。
やはり窓側が人気なようで、私が訪れた日は満席状態。夕方4時25分に、キャセイ運行最終便の香港行きが出たところで、ようやく空きました。
台湾や香港のキャセイパシフィック航空ラウンジにも採用されているソファで、深く腰掛けていると左右の視界が遮られ、よりプライベート感を堪能することが出来ます。
そしてこちらもキャセイラウンジでおなじみ!
プラグマークを引っ張ると出現する、スタイリッシュな電源ボードが各席に設けられていました。
本格的なバーカウンターも!
シーティングエリアのお隣には、本格的なバーカウンターが。
ドリンクメニュー
こちらのカウンターで注文できるメニューはというと…
アペリティフ/リカー |
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ビール |
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スパークリングワイン |
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白ワイン |
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赤ワイン |
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ジン/ウォッカ/ラム/テキーラ |
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ウイスキー |
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日本酒 |
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クラシックカクテル |
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ノンアルコールカクテル |
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フルーツジュース |
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ミネラルウォーター |
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ソフトドリンク |
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コーヒー |
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ティー |
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…というラインナップでした!
羽田空港キャセイパシフィック航空ラウンジの飲食物は、かの有名な「ホテルオークラ」が担当しています。ホテル御三家とも称されるオークラ監修だけあって、なかなか本格的な品揃えですね。
今回は、ホテルオークラの結婚式や宴会で振る舞われるという、オリジナルのスパークリングワイン「レマンジェ」をオーダーしてみましたが、スッキリと爽やかな飲み口で美味しかったです!
バーカウンターの並びには、セルフ方式の冷蔵庫もあります。
中に入っているのは、ミネラルウォーター、オレンジジュース、グレープフルーツジュース、アップルジュース。わざわざ注文せずとも、気軽に飲み物を取ることも出来るのはいいですね♪
シグネチャードリンク
ちなみに2019年訪問時には、羽田空港キャセイラウンジ限定の「シグネチャードリンク」もありましたが、2023年10月再訪時には、残念ながらサービスが終了していました。
ご参考までに、当時のラインナップは「羽田ジェイド」と「スウィート羽田」の2種類。
それぞれの由来や原料は下記の通りです。
羽田ジェイド | キャセイパシフィック航空のコーポレートカラーである緑と赤のグラデーションが、シャンパングラスに美しく表現されています。香港で縁起が良いとされる翡翠にちなんで、「Haneda Jade」と名付けられました。
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スウィート羽田 | さっぱりとした中にも甘みがあるこのカクテルは、夜の空港の滑走路に灯る誘導灯をイメージしています。グラスの縁は砂糖でスノー・スタイルに演出されています。
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期間限定だったのでしょうか。ちょっぴり寂しいですね。
渋めな味わいの羽田ジェイド
こちらは羽田ジェイド。
緑と赤の2層が独特のセンスですね。お味はというと、抹茶よりはカシスを強く感じる仕上がり。私にはかなり甘めでした。
スウィート羽田は可愛いノンアルコールカクテル
もう一方の「スウィート羽田」がこちらです。
羽田でしか飲めないという特別感が嬉しかったのですが、いつの間にか姿を消してしまっていた切なさ。
いつかまた復活して欲しいものです。
ビジネスセンター
バーカウンターのお隣には、プリンターとPC付きのビジネスセンターが。
最近は特にアメリカの入国審査が厳しくなっていると聞きますので、ここでホテルの予約情報や帰りのチケット控えを印刷しておくと万全ですね♪
カウンタースペース
ラウンジの中央にあるのは、カウンタースペース。
照明もスタイリッシュで素敵!
スペース奥側にあるカウンターでは、飲食物も提供されています。
注文方式のフードカウンター
こちらのカウンター内にはスタッフさんが常駐していて、ちょっとしたアペタイザーやデザートを頂けるようになっていました。
まるでお店のような美しいディスプレイに心惹かれます。
時間帯によってメニューは変わりますが、某日朝の時間帯にはハムなどのコールドカッツと野菜を使ったお惣菜、ケーキが一種類用意されていました。
セルフ方式だと衛生面が心配なこともありますから、個人的には嬉しいシステムです。
こうして取ってもらえることで、一層美味しそうにも見えますから不思議なものですね(笑)。
カウンター脇にはセルフ式で自由に取れるメニューもあります。
以前はサラダも大鉢に盛られた野菜を各々好きな分だけ取るブッフェ形式でしたが、コロナが明けた現在は、あらかじめ一人分ずつ取り分けられていました。
見た目も美しく、トングやお皿にまで一方ならぬこだわりが感じられますね!
お隣にあるのはパン。
さすが外資系、海外のホテルブッフェのような品揃えです。
冷蔵庫には冷えたスイーツも
また、右側面には冷蔵庫があり、あんみつやカットフルーツ、サラダが並んでいます。
冷蔵庫すらオシャレですね!
こちらは冷蔵品だけでしたが、お願いすればハーゲンダッツも頂けるようです(11時以降)。
見るだけでも楽しくなる素敵ディスプレイの上、甘いものからしょっぱいものまで揃っているのが嬉しい♪
実際に頂いたメニュー
どれも美味しそうで迷いましたが、おやつとおつまみを少々頂いてきました!
まずはあんみつ。
栗や求肥、フルーツまで入っていて好バランス。黒蜜の量を調整できるのも◎。あんこも甘さ控えめで美味しかったです。
2023年11月には、ショーケースに入っていたお料理を全種類お願いしてみました。
ビタミン・食物繊維・タンパク質をしっかり取れて、味のバリエーションも豊富。
食器もとっても素敵ですし、こうしてちょこっとずつ頂けるのが嬉しいですね♪
本当に空港ラウンジとは思えない質の高さに大満足です!
シャワールームはナシ!
ただし、こちらのラウンジのちょっぴり残念なところは、シャワールームがないこと。
搭乗前にシャワーを浴びたい場合は、JALのサクララウンジ/ファーストクラスラウンジまで移動する必要があります。
もしくは、私自身は確認していませんが、スタッフさんに申し出れば、1フロア下のTIATラウンジシャワーを案内してもらえるとの情報もありました。
お化粧室もスタイリッシュ
ラウンジの中央付近にあるお化粧室の様子はと言いますと…
ラウンジのインテリアと同様、木と大理石の質感を活かしたモダンな室内です。
これまで、成田・台北・クアラルンプールのキャセイ直営ラウンジを訪れたことがありますが、どこも共通なのはアメニティがオーストラリアコスメというところ。
この羽田空港キャセイラウンジでも例に漏れず、メルボルン発のコスメブランド「Aesop(イソップ)」のハンドソープとハンドバームがラックに備えられていました。
ナチュラルな香りに癒されます。
手洗い場は、マークのところに手をかざすと一定時間水が流れる仕組みです。台湾でも同様だったような。
外観的にもレトロで素敵ですし、清潔感がありますね!
ダイニングエリア
ラウンジ左手奥に進むとキャセイパシフィック航空ラウンジの名物、ヌードルバー付きのダイニングエリアが現れます。
ダイニングスペースはこんなレイアウトになっていました。
無駄が少なくシンプルな印象ですね。離発着する飛行機を眺められる窓側がオススメです!
各席には電源完備で、さすがの利便性。抜かりはありません。
ヌードルバーメニュー
ここでは麺料理や点心など、温かいお料理を提供してくれます。メニューはこちら。
- 和朝食
- 中華粥朝食
- 担々麺
- 雲呑麺
- フレンチトースト
注文方法はフードコート式です。
カウンターで待機しているスタッフさんに注文後、呼び出しベルを受け取り、出来上がるまで席に座って待機します。
ドリンクバー
出来上がるまでの間に、飲み物を調達するとしましょう!
ヌードルバー近くに冷蔵庫やサーバーが設けられていて、自由に取ることができるようになっています。
並んでいるのは、コーヒー、紅茶、ビールサーバー、ミネラルウォーター。冷蔵庫にも冷えたコーラなどが入っていました。
手前にはウォーターサーバーも。
右がスパークリングウォーターで、左はナチュラルウォーターです。いかにも外国っぽくてオシャレですよね!徹底的にトータルコーディネートされています。
絶品!担々麺とフレンチトースト
注文して5分ほどで、呼び出しベルが鳴りました。お待ちかねの、担々麺とフレンチトーストの完成です!
担々麺の方は、半人前くらいの控えめな量。フレンチトーストは一見厚焼き卵のようですね。ハチミツ入りメープルシロップが別添されていました。
さすが名物の担々麺は、とってもまろやかで濃厚!
麺もしっかりコシがあって、これは美味しいですね〜!!
辛いものがそれほど得意でない私でも、全く問題ないピリ辛加減です。
ちなみに子供向けには、ラー油抜きで作ってもらうことも出来ます。
娘も「美味しくてたまらな〜い!」と大絶賛でした♪
続いてフレンチトースト。
メープルシロップをかけて頂きます!
一口食べてみると、中までしっかり卵液が染み込んでいて、パンというよりプリンみたい!
「ホテルオークラ特製」ですから、美味しくないはずありません。
生地自体はそれほど甘くなく、メープルシロップをひたひたにかけて丁度いいくらい。
あっという間に完食してしまいました。
ほっこり落ち着く♪中華粥
2度目は中華粥朝食を注文!やっぱり香港、中国といったら朝はおかゆですよね。
セットの内容はこんな感じ♪
しっかりお出汁が効いたおかゆに、3種類のトッピング(搾菜、揚げワンタン、葱生姜)が付いていました。
カウンターにはコンディメントバーがありますので、味変も楽しめます。
日によって変わるトッピングコーナーも。2023年11月は梅干し・小松菜のおひたし・生姜とあさりの甘辛煮でした。
某日、塩昆布を乗せてみたのがこちら。
実はあまりおかゆを食べる習慣がないのですが、こちらの中華粥は味わいがしっかりしていて、とっても美味しくて食べやすい!あっという間に完食してしまいました。お茶碗軽く一杯程度と、控えめな量なのもいいですね。
キャセイのヌードルバーは評判通り本格的でした!
本格的なお料理が楽しめるキャセイのヌードルバー、最高でした!
空港ラウンジのご飯でこんなに感動したのは、ANAスイートラウンジ(ファーストクラス・ダイヤモンドメンバー専用)の「ダイニングh」以来。
ただし、こちらはファーストではなく、あくまでもビジネスクラスラウンジです。一段下のカテゴリーにもかかわらず、これだけのものが頂けるなんて、本当に素晴らしいことだと思います。
一般的なファーストクラスラウンジよりもいいと言っても過言ではないかもしれません!
最後に
ということで、羽田空港国際線ターミナルのキャセイパシフィック航空ラウンジについて詳しくご紹介しました。
空間全部がシックでスタイリッシュな雰囲気に統一されており、コーポレートカラーである緑が効いた、とってもオシャレな空間でした!!
羽田空港からワンワールド系列の国際線に搭乗する際には、ぜひ立ち寄って頂きたい素敵なラウンジです。
何と言っても食べ物の充実度と品質は、数あるラウンジの中でも最高ランク!
ホテルオークラ監修の上質な料理の数々は、それだけでも利用する理由になるはずです。
私自身、また機会があれば絶対に再訪したいラウンジとなりました。いつかはヌードルバーのメニューを全制覇してみたいものですね。
なお、日本にはビジネスクラスラウンジしかありませんが、キャセイ・パシフィック航空の本拠地香港には、世界最高峰の呼び声高いファーストクラスラウンジが設けられてます。
ビジネスクラスラウンジも一際豪華!!香港国際空港から出発する際には、十分なゆとりを持って訪れたいものです。
もしJMBダイヤモンドやJGPを持っていたり、ワンワールドファーストクラスに搭乗するチャンスがありましたら、ぜひ訪れてみてください!
きっとキャセイラウンジの虜になること間違いなしです♪
キャセイパシフィック航空搭乗記もぜひご覧ください!
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