香港を本拠地とする「キャセイパシフィック航空」は、アジアを中心に、スタイリッシュでモダンなラウンジを多数展開していることで有名です。
羽田空港国際線ターミナルにあるラウンジもその一つ。国内航空会社のANAラウンジやJALサクララウンジとは一味違った、独自のサービスで人気を集めています。
噂によると、ここのラウンジでしか味わえない飲み物や食べ物もあるのだとか!
いやが上にも期待が高まってしまいますね♪
今回は、羽田空港国際線ターミナルにある「キャセイパシフィック航空ラウンジ」について、利用条件・営業時間から、実際の内部の様子やサービス内容まで、詳しくご紹介していきます!

コロナ禍で長らく休業していましたが、ついに2022年12月1日から営業が再開されました♪
※本記事の内容は閉鎖前のものです。
フロアマップ
キャセイパシフィック航空ラウンジがあるのは、羽田空港国際線ターミナルの出国審査後の制限エリア、6階です(下図左下の青枠で囲っているところにあります)。
ラウンジへの行き方
出国手続きが完了した後、正面にラウンジの案内板が出ており、右がANA、左がJALとなっていました。
キャセイパシフィック航空のラウンジは、JAL側にあります。ということで左に進みましょう!
こちらがラウンジへと続く入口です。
入ったところにエスカレーターがありますので、6階へ。
ちなみに、5階には同じワンワールドであるJALのサクララウンジ・スカイビューもあります。時間があれば覗いてみるのもいいでしょう。
到着。ここがキャセイパシフィック航空のラウンジです!
キャセイパシフィックラウンジは、ターミナル内のだいぶ端の方にあるため、南側の出国審査を終えてからここまで約3分ほどかかりました。北側の出国審査場からだと徒歩1分ほどです。
キャセイパシフィック航空ラウンジ利用条件
ラウンジを利用できる対象者は、下記の通り。
●ワンワールド サファイア ステータス / エメラルド ステータス
(JALの場合は、JMBダイヤモンド・JGCプレミア(JGP)・JMBサファイア・JGCが該当)
営業時間
キャセイパシフィックラウンジは、17時までしか営業していませんので、これ以降の時間は、112番搭乗口近くのJALサクララウンジ/ファーストクラスラウンジ等、他へ行く必要があります。
なお2019年時点では、16時30分が飲食物のラストオーダーになっているとのことでした。
キャセイパシフィック航空ラウンジ内部の様子とサービス内容
それでは、受付を済ませてさっそく入室してみましょう。
大きな荷物がある場合は、入口右手のクロークに預けておくのがオススメです。
入って正面にはカウンター席が並んでいて、左がヌードルバーと化粧室、右手がバーとシーティングエリアになっていました。

シーティングエリア
まずは、入口右手のシーティングエリアから見てみましょう♪
このターミナルで最も高い6階に位置しているラウンジだけあって、窓の外には遮るものもなく、広々とした駐機場を見渡すことができます。
やはり窓側が人気なようで、私が訪れた日は満席状態。夕方4時25分に、キャセイ運行最終便の香港行きが出たところで、ようやく空きました。

台湾や香港のキャセイパシフィック航空ラウンジにも採用されているソファで、深く腰掛けていると左右の視界が遮られ、よりプライベート感を堪能することが出来ます。
そしてこちらもキャセイラウンジでおなじみ!
プラグマークを引っ張ると出現する、スタイリッシュな電源ボードが各席に設けられていました。
本格的なバーカウンターも!
シーティングエリアのお隣には、本格的なバーカウンターが。

こちらのカウンターで注文できるメニューはというと…
カクテル |
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ウイスキー |
|
日本酒 | 久保田 |
…というラインナップでした!
羽田空港キャセイパシフィック航空ラウンジの飲食物は、かの有名な「ホテルオークラ」が担当しています。ホテル御三家とも称されるオークラ監修だけあって、なかなか本格的な品揃えですね。
なお、メニューには載っていませんでしたが、カウンター内に生ビールサーバー(キリン一番搾り)もあり、お願いすればサーブしてもらえます。
バーカウンターの並びには、セルフ方式の冷蔵庫もありました。
中に入っているのは、一番搾り、コーラ、ミネラルウォーター、オレンジジュース、グレープフルーツジュース、アップルジュース。わざわざ注文せずとも、気軽に飲み物を取ることも出来るのはいいですね♪
キャセイパシフィック航空ラウンジ・羽田空港限定シグネチャードリンク!
こちらのバーコーナーには、羽田空港キャセイラウンジ限定の「シグネチャードリンク」もあります!
現在のシグネーチャードリンク(カクテル)は、「羽田ジェイド」と「スウィート羽田」の2種類。
それぞれの由来や原料は下記の通りです。
羽田ジェイド | キャセイパシフィック航空のコーポレートカラーである緑と赤のグラデーションが、シャンパングラスに美しく表現されています。香港で縁起が良いとされる翡翠にちなんで、「Haneda Jade」と名付けられました。
|
スウィート羽田 | さっぱりとした中にも甘みがあるこのカクテルは、夜の空港の滑走路に灯る誘導灯をイメージしています。グラスの縁は砂糖でスノー・スタイルに演出されています。
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せっかくここに来たからには、シグネチャーカクテルを飲んでみなければ!
羽田ジェイドを注文
ということで、まず「羽田ジェイド」を注文しました。もちろんバーテンダーさんがその場で作ってくれます。
出来上がったのがこちら!
緑と赤の2層が独特のセンスですね。お味はというと、抹茶よりはカシスを強く感じる仕上がり。私にはかなり甘めでした。
スウィート羽田は可愛いノンアルコールカクテル
しばらく後、もう一つのシグネチャードリンク「スウィート羽田」もお願いしてみました!
なんとも可愛らしい、おもちゃみたいな見た目のカクテルですね。こちらはノンアルコール。
レモンジュースにシロップで甘みを付けていて、子供の頃口にしたラムネのような、ちょっと懐かしい味でした。
いずれのシグネチャードリンクもかなりの甘口。疲れている時に良さそうです。ここでしか飲めない、というメニューがあるのが嬉しいですね♪
カウンタースペース
ラウンジの中央にあるのは、カウンタースペース。
照明もスタイリッシュで素敵ですね!スペース奥側にあるカウンターでは、飲食物も提供されています。
注文方式のフードカウンター
こちらのカウンター内にはスタッフさんが常駐していて、ちょっとしたアペタイザーやデザートを頂けるようになっていました。
この日のメニューは、左からケーキ、チーズ、マカロニサラダ、サーモンのエスカベッシュ、ハム、ラタトゥイユ。食べたいものを注文すると、スタッフさんがお皿に盛り付けてくれます。
ラウンジでこういうシステムは初めて見ました。まるでデパートのデリで選ぶみたいで新鮮ですね!
2019年4月から、成田空港のJALファーストクラスラウンジでも同じようなカウンター式「JAL’s Table」をサービス開始。
セルフ方式だと、衛生面が心配なこともありますから、個人的には嬉しいシステム。こうして取ってもらえることで、一層美味しそうにも見えますから不思議なものです(笑)。
なおメニューは定期的に入れ替わります。2019年3月の朝メニューはこんな感じでした↓
一度目訪問時のメニューはお昼過ぎだったので、全体的にお惣菜っぽい感じでしたが、朝はチーズやハムがメイン。詳しい味の感想は後述するとして、その他、セルフカウンターに並んでいるものを見てみましょう!
前菜
まずは、香港らしくエッグタルトにオリーブ。
見た目も美しく、トングやお皿にまで一方ならぬこだわりが感じられます!
お隣にあるのはサラダ。
ドレッシングはオニオンと明太子の2種類です。明太子のドレッシングなんて珍しいですね!すごく美味しそう♡
オリーブオイル、岩塩、コショウ、コリアンダーなども並んでいて、シンプルに食べたい人には嬉しいラインナップです。
パン・菓子類
こちらはパンと和菓子。
お団子の隣にある白っぽいものは、ラムネゼリーとのことです。ぎゅもっとした歯ごたえで、面白いお菓子でした!
冷蔵庫には冷えたスイーツも
また、右側面には冷蔵庫があり、杏仁豆腐、あんみつ、カットフルーツが入っています。
冷蔵庫すらオシャレですね!青山のカフェって感じがします。
こちらは冷蔵品だけでしたが、お願いすればハーゲンダッツも頂けるみたいです(バニラ、ラムレーズン、抹茶。11時以降)。
見るだけでも楽しくなるオシャレなディスプレイの上、甘いものからしょっぱいものまで揃っているのが嬉しい!テンションが上がってしまいました。
私が頂いたメニュー
どれも美味しそうで迷いましたが、おやつとおつまみを少々頂いてきました!
まずはあんみつ。
栗や求肥、フルーツまで入っていて好バランス。黒蜜の量を調整できるのも◎。あんこも甘さ控えめで美味しかったです。
こちらは、カウンターで注文したサーモンのエスカベッシュとラタトゥイユ。
ハーブが効いていて、デパ地下で買うお惣菜のような本格的な味がしました。
ちなみに約一年後、2度目の訪問時のメニューはこちら。カジキのハニーマスタードソースとサラダ・明太子ドレッシング、ラタトゥイユです。
あんみつとラタトゥイユが気に入りすぎて、また頂いてしまいました(笑)。カジキやドレッシングも変わらず本格的なお味!食器もとっても素敵ですし、こうしてちょこっとずつ頂けるのも嬉しいですね♡
本当に空港ラウンジとは思えない質の高さに大満足です!
シャワールームはナシ!
ただし、こちらのラウンジのちょっぴり残念なところは、シャワールームがないこと。
搭乗前にシャワーを浴びたい場合は、JALのサクララウンジ/ファーストクラスラウンジまで移動する必要があります。
もしくは、私自身は確認していませんが、スタッフさんに申し出れば、1フロア下のTIATラウンジシャワーを案内してもらえるとの情報もありました。
お化粧室もスタイリッシュ
ラウンジの中央付近にあるお化粧室の様子はと言いますと…
ラウンジのインテリアと同様、木と大理石の質感を活かしたモダンな室内です。
これまで、成田・台北・クアラルンプールのキャセイ直営ラウンジを訪れたことがありますが、どこも共通なのはアメニティがオーストラリアコスメというところ。



この羽田空港キャセイラウンジでも例に漏れず、メルボルン発のコスメブランド「Aesop(イソップ)」のハンドソープとハンドバームがラックに備えられていました。
土の香りまで感じられるような、ナチュラルな香りに癒されます。
手洗い場は、マークのところに手をかざすと一定時間水が流れる仕組みです。台湾でも同様だったような。
外観的にもレトロで素敵ですし、清潔感がありますね!
ヌードルバー
ラウンジ左手奥に進むと、キャセイパシフィック航空ラウンジの名物、ヌードルバーがお出迎え。
キャセイのコーポレートカラーでもある緑のタイルがとってもスタイリッシュです。
ダイニングスペースはこんなレイアウトになっていました。
無駄が少なくシンプルな印象ですね。離発着する飛行機を眺められる窓側がオススメです!
各席には電源完備で、さすがの利便性。抜かりはありません。
ヌードルバーメニュー
ここでは麺料理や点心など、温かいお料理を提供してくれます。メニューはこちら。
- 担々麺
- ワンタン麺
- 鶏ザーサイ麺
- 豚骨麺
- チャーシューまん
- ビーフカレーライス
- 海老マカロニグラタン
- グラタン
注文方法は、カウンターで待機しているスタッフさんに希望を伝えるだけです。
ちなみに、2019年3月朝メニューはこちら。
- 和朝食(焼き魚、だし巻き卵、ご飯、季節の小鉢、味噌汁、香の物)
- 中華粥朝食(中華粥、味付け搾菜、葱生姜、揚げワンタンチップス)
- 担々麺
- ワンタン麺
- フレンチトースト
ここ羽田空港では、担々麺とフレンチトーストが特にオススメということで、朝・昼ともに注文可能となっていました。
呼び出しセルフ方式
呼び出しベルを受け取ったら、出来上がるまで席に座って待機します。
ドリンクバー
出来上がるまでの間、飲み物を調達するとしましょう!
ヌードルバー近くに冷蔵庫やサーバーが設けられていて、自由に取ることができるようになっています。
並んでいるのは、コーヒー、紅茶、ビールサーバー、ミネラルウォーター。冷蔵庫にも冷えたコーラなどが入っていました。
手前にはウォーターサーバーも。
右がスパークリングウォーターで、左はナチュラルウォーターです。いかにも外国っぽくてオシャレですよね!徹底的にトータルコーディネートされています。
絶品!担々麺とフレンチトースト
注文して5分ほどで、呼び出しベルが鳴りました。お待ちかねの、担々麺とフレンチトーストの完成です!
担々麺の方は、半人前くらいの控えめな量。フレンチトーストは一見厚焼き卵のようですね。ハチミツ入りメープルシロップが別添されていました。
さっそく頂いてみましょう。
担々麺の方は、とってもまろやかで濃厚!麺もしっかりコシがあって、これは美味しいですね〜♡辛いものがそれほど得意でない私でも、全く問題ないピリ辛加減です。
ちなみに子供向けには、ラー油抜きで作ってもらうことも出来ます。5歳の子供も「美味しくてたまらな〜い!」と大絶賛でした♪
続いてフレンチトースト。
中までしっかり卵液が染み込んでいて、パンというよりプリンみたい!!「ホテルオークラ特製」ですから、美味しくないはずありません。
生地自体はそれほど甘くなく、メープルシロップをひたひたにかけて丁度いいくらい。あっという間に完食してしまいました。
ほっこり落ち着く♪中華粥
2度目は中華粥朝食を注文!やっぱり香港、中国といったら朝はおかゆですよね。
セットの内容はこんな感じ♪
しっかりお出汁が効いたおかゆに、3種類のトッピング(搾菜、揚げワンタン、葱生姜)が付いていました。
カウンターにはコンディメントバーもあり、梅干しやしそわかめ、昆布を追加してもいいですね。
私は塩昆布を乗せてみました!
実はあまりおかゆを食べる習慣がないのですが、こちらの中華粥は味わいがしっかりしていて、とっても美味しくて食べやすい!あっという間に完食してしまいました。お茶碗軽く一杯程度と、控えめな量なのもいいですね。
キャセイのヌードルバーは評判通り本格的でした!
本格的なお料理が楽しめるキャセイのヌードルバー、最高でした!
空港ラウンジのご飯でこんなに感動したのは、ANAスイートラウンジ(ファーストクラス・ダイヤモンドメンバー専用)の「ダイニングh」以来。
ただし、こちらはファーストではなく、あくまでもビジネスクラスラウンジです。一段下のカテゴリーにもかかわらず、これだけのものが頂けるなんて、本当に素晴らしいことだと思います。
一般的なファーストクラスラウンジよりもいいと言っても過言ではないかもしれません!
最後に
ということで、羽田空港国際線ターミナルのキャセイパシフィック航空ラウンジは、空間全部がシックでスタイリッシュな雰囲気に統一されており、コーポレートカラーである緑が効いた、とってもオシャレな空間でした!!
羽田空港からワンワールド系列の国際線に搭乗する際には、ぜひ立ち寄って頂きたい素敵なラウンジです。
何と言っても食べ物の充実度と品質は、数あるラウンジの中でも最高ランク!
ホテルオークラ監修の上質な料理の数々は、それだけでも利用する理由になるはずです。
私自身、また機会があれば絶対に再訪したいラウンジとなりました。いつかはヌードルバーのメニューを全制覇してみたいものですね。
なお、日本にはビジネスクラスラウンジしかありませんが、キャセイ・パシフィック航空の本拠地香港には、世界最高峰の呼び声高いファーストクラスラウンジが設けられてます。


もしJMBダイヤモンドやJGPを持っていたり、ワンワールドファーストクラスに搭乗するチャンスがありましたら、ぜひ訪れてみてください!
きっとキャセイラウンジの魅力の虜になること間違いなしです♪
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