国際線のお楽しみといえば、何と言っても機内食!空の上で頂く食事は、何だか特別な味がしますよね。
私自身、飛行機に乗る時は毎回楽しみにしています♪…が、子ども連れの場合はちょっぴり不安も。
実は、我が家の次女は食物アレルギーのため、食べられるものに制限があるのです。
現在、日本では3人に1人が何らかのアレルギーを抱えていると言われており、同じような悩みを抱えている方も意外と多いのではないでしょうか。「余計な心配をするくらいなら、旅行自体を諦める」という方もいるかもしれませんね。
しかし、最近の機内食はアレルギー対応が進んでいて、安心して食事を楽しむことが出来るんです!
今回は、ANAで提供されている特別機内食について、アレルゲン対応のメニューを中心に詳しくご紹介していきたいと思います。
どんな種類の機内食があるの?
ANAでは、通常の機内食の他に、体質や宗教、志向に合わせて様々な特別機内食(スペシャルミール)を用意しています。その数、何と24種類!
ミールの種類 | ラインナップ |
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アレルゲン対応 |
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子供向け |
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ベジタリアン向け |
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宗教対応 |
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健康志向 |
|
以前はこれほどのバリエーションはなかったように思いますが、これもグローバル化の象徴でしょうか。
今回は、実際に利用したアレルゲン対応食についてご紹介していきたいと思います!
アレルゲン対応食の違い
ANAのアレルゲン対応食は全部で4種類。詳しくは下記の通りです。
名称 | 対象 | 除去品目 |
7品目アレルゲン対応食 | 大人 | 小麦、蕎麦、乳製品、卵、落花生、えび、かに |
7品目アレルゲン対応チャイルドミール | 2〜5歳 | 小麦、蕎麦、乳製品、卵、落花生、えび、かに |
27品目アレルゲン対応食 | 大人 | 小麦、蕎麦、乳製品、卵、落花生、えび、かに)の他、20品目(あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、ごま、カシューナッツ |
27品目アレルゲン対応ベビーミール | 0~1歳 | 小麦、蕎麦、乳製品、卵、落花生、えび、かに)の他、20品目(あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、ごま、カシューナッツ |
なお、何らかの事情により、事前に予約したアレルゲン対応食を食べることができない場合は、機内に市販のアレルゲン対応食も用意されているとのことでした!
●その他路線:ライスヌードル
機内でアレルギー症状が出たら?
いつも生活している環境とは違い、慣れない飛行機や気圧の低い中では、体調が異なる場合も多々あります。
実際に、次女は以前、機内でアレルギー症状による突然の体調不良に陥ったことがありました。
次女は卵と乳にアレルギーを持っていますが、それほど重いわけではなく、顔の2,3箇所がポツポツっと赤くなって、30分もすれば跡形もなく消えてしまうのが通常のパターン。何も症状が出ないことすら多々あります。
そういうわけで、例えばお子様ランチなどでも、オムレツやヨーグルトなど、「そのものズバリ」を避けるだけで、厳密な除去はしていませんでした。
けれど、昨年台湾に行った際、チャイルドミールに入っていた半熟卵を、止める間もなくパクリ!と食べてしまったのです!
楽しい飛行機の中、しかも子供向けの可愛いデコ弁だったので、テンションが上がっていたのでしょうね。いつもなら、食べられないものは自分でしっかり把握しているので、決して手を出さなかったと思います。
完全に火を通していない卵を食べたことはなかったため、大丈夫だろうかと心配していると、しばらくたって「具合が悪い…」と言いだしました。みるみるうちに鼻水と涎が出てきて、今思い返してみても、機内であれほど焦ったことは他にありません。
機内にはエピペン搭載なし
これまで、一度もそんな症状が出たことがなく、当然エピペン(アナフィラキシー補助治療剤)を処方された経験もなく、アレルギー対策できるようなものを何も携帯していませんでした。
もしこれ以上悪くなった場合に備えて、念のためCAさんにエピペンを搭載しているか聞いてみるも、用意がないとのこと。それはそうですよね…。
もし、このまま悪化してしまったらどうしよう?
機内にお医者さんはいらっしゃいませんか?という事態に、それともまさか、緊急着陸でみなさんにご迷惑をおかけしてしまったら…。
何より子供が心配なことはもちろんですが、考えうる限り最悪の事態が頭を駆け巡りました。
CAさんも心配して何度も様子を来て下さって、もう本当に恐縮するやら申し訳ないやら…。
抗ヒスタミン薬を頂きました
けれど幸いなことに、そう時間をおかずして、だんだん症状が沈静化!
入れ替わり立ち代わり、1分おきくらいにCAさんが様子見にいらしていたのですが、そのうちのお一人が「もしよかったら」と、抗ヒスタミン薬「アレルギール錠」を出して下さいました。
CAさんと私でしっかり添付書類の薬効・副作用を相互確認した後に、小さなジップロックにお薬を入れて頂きました。「これから台湾で悪くなった時のために多めに入れておきましょうね」と3回分ほど!
結局、薬に頼ることなく旅を楽しむことができたのですが、あの時は本当にお守りをいただいたように心強く、ありがたかったです!!
そして次回からは、導入されているであろう「7品目アレルゲン対応チャイルドミール」を必ず注文しようと心に決めたのでした。
そう、昨年のこの時点では、まだ子供向けのアレルゲン対応食がなかったのです。
子供用アレルギー対応食は2018年3月に登場したばかり
実はつい最近まで、ANAのアレルゲン対応食は、大人用か赤ちゃん用しかありませんでした。
赤ちゃん用のアレルゲン対応食は低月齢用
赤ちゃん用はどんな感じなのかというと、遡ること7年前、一度だけ利用したことがあります。
当時アレルギー体質だった長女が、普通食を食べ始めていた1歳ちょっとの頃、ANAドイツ・ミュンヘン行きに搭乗しました。
その時は、さつまいもペーストにぶどうゼリー、りんごジュースとお菓子というメニューだったため、あまりご飯の代わりにはならないなと思った記憶が。
ちなみに今でも、内容はほとんど変わっていません。
離乳食を初めてすぐの赤ちゃんには良さそうですが、それ以上の子には、量も質も不十分かと思われます。対象年齢は、0〜1歳というよりも、離乳食開始〜生後半年くらいまでと思っていた方がいいでしょう。
その後、長女のアレルギーは完治したものの、今度は次女にアレルギー発覚。
とはいえ、それほど症状が重い方ではないため、普通のチャイルドミールにしてみようかと思ったら、上述のように大変な事態になってしまったりと、長距離の旅行をする時は、いつも悩みのタネでした。
待ち望んだ幼児用のアレルギー対応食
そんな中、とうとう2018年3月に子供用のアレルゲン対応食が登場!
写真で見る限り、野菜とお肉のバランスも良さそうですし、人参やおにぎりがお花型にしてあったりと、普通のチャイルドミールに近づけようというご配慮も感じられますね!家でこんな除去食を作ることはとても出来ませんから、本当に頭が下がります。
予約方法
特別機内食には、ネットで予約できるものと電話が必要なものがあります。
アレルゲン対応食は、大人・子供問わず、電話でお願いしなければなりません。ネットで完結できたら簡単なんだけどなぁと思いつつ、SFCデスクに電話してみたところ、その理由がわかりました。
お電話ありがとうございます。
ANA予約センターでございます。
お世話になっております。
●月△日☆便を利用予定でして、
往復とも次女のアレルゲン対応食を予約したいのですが…。
ありがとうございます。
ご予約を確認できました。
次女様が摂取できない
アレルゲンを教えて頂けますでしょうか?
はい、卵と乳製品です。
卵と乳製品、ですね。
それでは、お子様用7品目アレルゲン対応食を
ご用意させていただきたいと存じますが、
よろしいでしょうか?
ありがとうございます、それで結構です。
かしこまりました。
次女様のアレルゲン対応食につきましては、
長年の経験を持つ専門の業者からお取り寄せ致します。
へぇ、別のところから取り寄せるんですね。
はい、そうなんです。
ただ、7アレルゲンの混入がないよう、
製造過程に細心の注意を払っておりますが、
機内の大気中に浮遊する微量のアレルゲンについては、
管理が難しくなっております。
その点はご了承いただけますでしょうか。
はい、それほど症状が重いわけでもないので大丈夫です!
よろしくお願い致します。
承知しました。
それでは●月△日☆便とそのお帰りの便で、
次女様に7品目アレルゲン対応食お子様用をご用意いたしますね。
つまり、電話予約が必要なその理由とは、
●製造過程の混入は厳しく管理しているが、たくさんの人が共存する機内では防ぎきれない可能性もあることをしっかりと伝えるため。
アレルギーは命に関わりますので、口頭で相互確認する必要があるからだったのですね。おそらく、具体的なアレルゲンについても、機内のCAさんまで引き継がれることでしょう。
実際に7品目アレルギー対応チャイルドミールを食べてみました!
ということで先日、ハワイ・ホノルル線で実際に7品目アレルギー対応チャイルドミールをオーダーしてみました!
ビジネスクラスなので、それっぽい食器に乗せられていますが、内容はエコノミーと変わりません。
今回の内容は、パンにミートボール、唐揚げ、ミックスベジタブル、チキンライス、洋梨ゼリー、ライスクラッカー(苺味)、りんごジュース、チョコレート菓子でした。
チャイルドミールだけあって、色合いやメニューも子供が好きそうなものを中心によく考えられています!
実際のお味はというと、ちょっぴり心配していた違和感もなく、美味しく食べられたようです♪
普段、除去食ではない通常の食事を取っている子供からすると、少々の食べ慣れなさはあったみたいですが、思ったよりも食べてくれました。よかったよかった!これなら親も安心ですね♪
最後に
ということで今回は、ANAのアレルギー対応チャイルドミールについて詳しくご紹介しました。
これまで、次女の機内食を選ぶ際、ベビーミールでは物足りないし、大人用では量も多いしと判断が難しかったのですが、今回アレルギー対応チャイルドミールが登場したことで、とっても便利に!
長時間になることも多い国際線機内では、安心して過ごせることが何よりですし、メニュー構成を見ても、とてもよく考えられてるなぁと感心してしまいました。
アレルギーを持っている子供の割合は、約5%ほどというデータがあるようですが、次女が通う保育園では、クラス18人中4人の子供に何らかのアレルギーがあります。食物アレルギーが決して珍しくはなくなったこの時代、飛行機でもこんな風に選択肢を用意してもらえるのは本当にありがたいことですね。
また国際線に乗る時には、ぜひ利用させていただきたいと思っています!
航空運賃は無料に
今回のハワイ旅行は、ANAマイルを使った特典航空券で実現しました!
マイルは、飛行機搭乗やクレジットカード決済ではなく、ポイントサイトを使うことで大量に貯めることが出来ます。具体的な方法はこちらをどうぞ。
我が家はこの方法で、ここ2年の間に複数回海外旅行に出かけています(それまでは、5年に1度でも行ければ御の字という感じでした)。
2015年12月 陸マイルを貯め始める 2016年7月 ANAビジネスクラスで大人3名フランス・ドイツへ 2017年6月 スターアライアンスファーストクラス世界一周の旅 2017年11月 家族4人ANAビジネスクラスでシドニーへ 2018年1月 家族4人ANAエコノミーで台湾へ 2018年3月 ANAエコノミーで上海へ 2018年6月 ANAビジネスクラスで母娘パリ旅行 2018年10月 JALエコノミーでホーチミンへ 2019年1月 家族4人ANAビジネスクラスでハワイ・ホノルルへ |
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