日本を代表する航空会社、JALとANA。
これまでの人生ではANAばかり利用してきたため、JALのことをあまりよく知りませんでしたが、実際に利用してみると、サービス内容等、結構違うなと感じることが多々あります。
今回、縁あって初めてJALのビジネスクラスに搭乗することになりました!
ANAのビジネスクラスとどう違うのかに着目しつつ、搭乗記形式でまとめてみたいと思います♪
成田空港からJAL便に搭乗します!
この日はいつも通り、高速バスTHEアクセス成田で成田空港へ。
都心から成田空港への移動手段は断然バスがオススメです。東京駅を出た後は成田までノンストップですし、車内にはトイレも完備。今回も渋滞することなく、スムーズに到着しました。
所要時間は50分ほど。道路状況によってはもっとかかる日もありますが、1時間を切ると、羽田空港を利用する場合と比べても負担はそれほど変わりません。
出国検査場入口には、長蛇の列が。
前回よりもさらに人が多くてびっくりしました。週末が近かったからでしょうか。
Fast Trackで出国
ビジネスクラスチケットを持っている人が使えるファストラックも、この通りの行列です。
ちなみに成田の出発口は北・南の2つがあり、南側にはJAL上級会員専用のファストトラックも設けられています。詳しくはこちらをどうぞ。
結局出国審査を終えるまで、15分ほどかかりました。
審査を終えた時点で、出発まであと2時間半です。
サクララウンジで朝ごはん
ビジネスクラス搭乗者は、出発前にラウンジを利用することができます。
前回、第2ターミナルのワンワールドラウンジを全て見学してみて、本館サクララウンジがベストだという結論に至りましたので、今日は出発間際までそちらに滞在しました。
サクララウンジの全貌は、こちらからご覧ください。
今回も朝ごはんに美味しいカレーと牛乳をいただきました!ありがたやありがたや。
クアラルンプール行き723便の搭乗口へ
本日、JALクアラルンプール行き723便の搭乗口は、サテライト98番です。
搭乗開始時刻は出発30分前の10時30分。サクララウンジから98番までの移動時間の目安はおよそ15分とのことでしたので、余裕を持って10時に移動することに。
JALのビジネスクラスってどんな風なんでしょう?ワクワクです!
優先搭乗
98番搭乗口までやってきました。
搭乗レーンは下記の通り分かれています。
- JMBダイヤモンド、JGCプレミア、ワンワールドエメラルド
- ビジネスクラス、JMBサファイア、JMBクリスタル、JGC、ワンワールドサファイア&ルビー
- エコノミークラス
ワンワールドでは、 最下級のルビーやJALのJMBクリスタルも優先搭乗の対象になるんですね(国際線の場合)!
スターアライアンスでの同ステータスであるシルバーやANAブロンズだと、優先搭乗サービスの対象外になるので、何だか新鮮です。
機材はB787-9
今日の機材はB787-9!
他の機種に比べて湿度や気圧が高く保持されるため、体にかかる負担が軽くて済むのが嬉しいですね。7時間半お世話になります!
快適!JAL SKY SUITE
JALのビジネスクラスには、フルフラット3種類、ライフラット等4種類の計7種類がラインナップされています。
・JAL SKY SUITEⅡ:B767専用フルフラットシート
・JAL SKY SUITEⅢ:座席を斜めに配置したヘリンボーンタイプのフルフラットシート
・JAL SHELL FLAT NEO:2008年から導入された新型ライフラットシート
・JAL SHELL FLAT SEAT:JAL初のシェルタイプビジネスシート
・JAL SKTRECLINER:2011年グッドシートデザイン賞を受賞したシート
・JALスカイラックスシート:短距離路線に採用されている旧型シート
シート詳細
今回搭乗するのは、上写真左上の「SKY SUITE」というタイプ。座席は4C、通路側です。
ANAスタッガード(フルフラットビジネスクラスシート)では、一部座席を除いて固定式パーテーションが付いており、基本的に隣人の顔は見えない作りになっていますが、このJAL SKY SUITEでは全席可動式になっています。
家族連れ、友人同士なら断然JALの方が使いやすいですね。離着陸時と地上滞在中にはパーテーションを下げておかなければなりませんので、一人旅だとちょっと落ち着きませんが…。
自席に座った時の視界はこのようになっています。
シートを正面から見るとこんな感じ。
アメニティ
アメニティはスリッパ、ブランケット、ヘッドフォン、枕です。
その他は、離陸前にCAさんが配ってくれました。
必要なものを必要なだけいただけます。耳栓、アイフレッシュナー、マスク、歯ブラシをお願いしました。
特筆すべきはマスク!なんと通常のペラっとしたものではなく、濡れマスクなんです。これは嬉しい♪
収納スペース
さて収納はというと、座席の横に物入れやマガジンラック、電源、ヘッドフォンハンガーがまとめられていて、とっても使いやすいんです!
USBとユニバーサル電源が付いています。
備品
ヘッドフォンはノイズキャンセラー付き。
コードの類を一箇所にまとめられるのが嬉しいですね。
コントローラー
壁にはタッチ式のコントローラーが取り付けられています。
いまいち反応が悪く、ちょくちょく誤作動を起こしましたが、大きな液晶が付いていて、フライトマップなどを大きなシートTVではなくここに表示することも出来るのは良い作りだと思いました。
リクライニングボタンはこのように、ボタン1つでフルフラットや元の姿勢に戻すことが出来る他、ヘッドレスト・背もたれ・レッグレストそれぞれを動かすことも可能。パーテーションの上げ下げもこのボタンで行います。
お腹の辺りにある電波を発するマークのようなものは、マッサージ…なんでしょうか、多分。
押してみると、腰部分がぐ〜っと膨らんでは戻るを繰り返すのですが、あまりマッサージっぽい刺激ではありませんでした。
もちろんフルフラット可!
シートを完全に倒すとこんな感じです。
短・中距離路線では、ベッドパッドが提供されません。
JALのベッドパッドと枕は「airweave/エアウィーヴ」と聞いて楽しみにしていましたので、ちょっぴり残念。この時付いていた枕も、反発性のない至って普通のものでした。いずれ長距離路線に乗って体験してみたいものです。
エアウィーヴとは一体どのようなものかというと、下記のような紹介がありましたのでご参考までに。
エアウィーヴの技術を結集し、1枚のエアウィーヴ素材の中で硬い部分と柔らかい部分を自在に調整したことで、体に負担がかからない最適な寝姿勢<背骨のS字カーブをキープ>を実現した、「スカイスイート仕様エアウィーヴ S-LINE」シリーズが空の上とは思えない安らかな眠りを実現します。
うーん、これを読むとますます魅力的に感じられますね。
テーブルが可動式で便利
テーブルはアームレストの中。
一度ぐっと押し込んで取り出すタイプです。
引っ張り出すとこのようになり…
90°回転させることもできます。席を立ちたい時に重宝しました。
奥行き十分
足を入れるスペース(オットマン)はこのようになっています。ANAのビジネスクラスよりも幅が広く、奥行きもありますね。
下の段も広く、2〜3泊用のスーツケースなら余裕で収まります(ANAのビジネスクラスシートでは収納できず、上の棚に載せなければなりませんでした)。これもとっても便利!
隣席を気にせず通路アクセス可
もちろん全席通路アクセス可能です。これはANAのスタッガードと同じシステムですね。
(JAL公式HPより)
いよいよ出発!
「JALのビジネスクラスシートは快適で素敵だな〜すごくいいな〜」と浸っていると、おしぼりが配られました。ウェルカムドリンクは提供されないようです。
いよいよ出発。通路側で窓まで遠いため、外がよく見えないのが残念ですが、クアラルンプールまでの7時間半、とっても快適に過ごせそうです!
結論:JALとANAどっちがいいの?
個人的な結論としては、全体的にJALの方がANAより利便性が高いと感じました。
もちろん好みによるとは思いますが、収納力やプライベート性に優れているのが高ポイントです。
さすがは2013年「ベスト・ビジネスクラス・エアラインシート」受賞シートですね。プライベート感を大事にしつつ、パーテーションは可動式になっている等柔軟性も高く、配色に高級感がある点も非常に魅力的。
ビジネスクラスで旅行をする際、もしJALとANAを選べるのであれば、私ならJALを選択するかな、と感じました。(ANA一筋うん十年だった身としては切ない限りですが…)。
機内食についても、JALの方がこだわりを感じられました。ただし、おやつや軽食についてはANAの方が充実していますね。
長距離線だとまた違ってくるかもしれませんので、次回もし欧米線に搭乗するチャンスがあれば、またレポートしたいと思います!
<次の話>
<前の話(JAL JGC修行第1弾)>
JGC修行とは?
今回は、JALの上級会員を目指すJGC修行の一環としてマレーシアを訪れました。
JGC修行ってどんなことをするの?上級会員になるとどんなメリットがあるの?という疑問をお持ちの方は、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください♪
搭乗記まとめ
これまでの搭乗記はこちらでまとめています(リンク集)