マレーシア・クアラルンプール観光の目玉「バトゥ洞窟」。
クアラルンプール市内から電車で簡単にアクセスできる上、さほど時間もかからないので、初心者にもオススメの観光地です。
先日初めて行ってみたのですが、日本では決して味わえそうにない異文化感満載で、非日常をたっぷり感じることができました。マレーシアに行ったら、是非とも訪れてほしいスポットです!
今回は、最も安価で簡単な電車の乗り方と注意点、そして、極彩色に生まれ変わったバトゥ洞窟の様子をご紹介したいと思います!!
KLセントラルからはKTMコミューターで
クアラルンプールの交通の拠点「KLセントラル駅」からバトゥ洞窟へ向かう場合は、「KTMコミューター(KTM Komuter)」という電車に乗れば、乗り換えなしで行き着くことができます。
KTMコミューターとは、マレーシア鉄道公社(KTM)が運営するマレー鉄道の一つで、クアラルンプール市内と郊外を結ぶ近距離列車です。
KTMコミューターには「バトゥ洞窟駅」があり、そこから徒歩でバトゥ洞窟に向かうことができます。
チケットは自動販売機で!
乗り場すぐ近くにあるチケットカウンターには、たくさん人が並んでいます。
つい自分も並ばなくては、という気にさせられますが、ちょっと待って!
カウンター隣には案内板が出されており、「チケットは券売機で購入してください」との文字が。
有人チケットカウンターでの購入が推奨されているのは、原則として以下の乗客のみです。
2.「Komuter Link Card(大人用)」を購入する人
3.「Komuter Link Card」をリロードする人
ということで、こういった事情のある方々を優先できるよう、可能な限り自動販売機を使うようにしましょう。
券売機はどこ?
券売機は、カウンター側にある他(下の写真でもOut of operation=停止中となっているように、結構故障していることも多いのが困りものですが…)、
少し離れた向かい側にも置いてあります。
券売機の使い方はとっても簡単
券売機の使い方はとても簡単です。まずは右下の「ENGLISH」で英語表記を選択(あいにく日本語はありません)。
次に行きたい駅の頭文字を選びます。今回は「バトゥ洞窟=Batu Caves」なので、「B」を押しましょう。
出てきた行き先候補のうち、「Batu Caves」を選択。
続く最終画面で、目的地や人数、運賃を確認しましょう。
片道:2.60マレーシアリンギット(約70円)
往復:5.20マレーシアリンギット(約140円)
運賃は上記のように、日本と比べると信じられないほど格安なので、とっても気軽に出かけられますね。
なお、支払い方法は現金のみ。
「3. Payment Type」で「Cash」ボタンを押すと、次の画面へ進むことができます。
お金の挿入口はここです↓
コインと紙幣の投入口が離れているので、少しわかりにくいかもしれませんが、投入のタイミングで緑に光って教えてくれます。
現金を投入すると、支払い状況がこのように表示されます。
領収証が必要なら「Receipt」、そうでなければ「Close」で終了です。
無事に切符=トークンが出てきました!
日本ではお目にかかりませんが、東南アジア諸国ではおなじみの形態です。
中にICチップが入っていますので、入場時には改札にかざし、退場時には挿入口に入れるだけ。簡単ですね。
KTMコミューターの時刻表:2018年6月から、一部列車でシャトルバス振替あり
バトゥ洞窟への電車は、1時間に2本程度しかありません。具体的なタイムテーブル(2018年6月〜)はこちら↓をどうぞ。
公式 JW PULAU SEBANG – BATU CAVES updated 8 Jun 2018
なお現在、2時間に1本程度、一部区間シャトルバス振替となる便がありますので、注意が必要です(帰路で該当便を利用しましたので、詳しくは後述)。
バトゥ洞窟行きは4番線
バトゥ洞窟方面の電車が発着するのは「4番線ホーム」です。
これまで数回クアラルンプールの電車を利用した中では、正直それほど時間に正確な印象はありません(笑)。余裕を持って利用した方が良いでしょう。
女性専用車両に注意
また、一部車両は女性専用です。ホームや車体に大きくピンクで「coach for womens」の表示がありますので、わかりやすいかと思います。
おそらく日本のようなピーク時間のみというわけではなく、終日運用のようです。お間違えのないようご注意ください。
バトゥ洞窟駅に到着!所要時間は?
Googleで検索した結果によれば、KLセントラル駅(KL sentral) からバトゥ洞窟駅(Batu caves)までは、35分程度のこと。
実際はというと、電車は停車や徐行を繰り返しながら、郊外をの〜んびりと進んで行きます。
以前もこの路線で、何のアナウンスもなく20分ほど停車したことがありましたので、大らかなお国柄ゆえなのかもしれません。
結局バトゥ洞窟駅に着いたのは、出発から45分後でした。
繰り返しになりますが、日本の電車に乗る感覚でいると予定が狂ってしまうこともありますので、十分時間と気持ちに余裕を持って利用しましょう!
バトゥ洞窟駅のトイレ&売店事情
バトゥ洞窟駅は、2010年にリニューアルした駅だと聞いていましたが、実際訪れてみると、設備はそれほど新しい感じはしませんでした。
ホームから上階に上がると、左手に小さな売店があります。
私が確認した当時、お店はここだけ。ちなみにお水は1マレーシアリンギット(約27円)でした。
また、トイレはこちらの店員さんに0.30マレーシアリンギット(約9円)を支払うことで利用できるシステムです。
有料なら綺麗かな?とちょっと期待しましたが、うーん、はっきり言ってしまうと、ちょっと抵抗を感じる状態でしたので、できれば事前に済ませておくことをオススメします。
駅からバトゥ洞窟までは徒歩で
駅からは徒歩でバトゥ洞窟へ向かいます。
電車が1時間に2本ほどしかないということもあり、大概は人の波に流されていけばたどり着くかと思いますが、念のため説明しますと、改札を出て右へ進み…
階段を降ります。
降りるとすぐ、右手に大きなヒンズー教の神様と思しき像が立っているのが見えますので、そちらへと進みましょう。
道中は観光地らしく、たくさんのお土産やさんが軒を連ねています。特に客引きが強引ということもなく、至って平和な印象です。
この辺りのお店は、どこも1マレーシアリンギットでお水を販売していました。協定でもあるのでしょうか。
お土産屋さんの通りを抜けると、こちらもエキゾチックな建物がお目見え。
左を振り向けば…
先ほど駅から見えた像がそびえていました。これはインド神話に登場する「ハヌマーン」という神様なのだそう。この奥にもヒンズー教寺院があるのですが、今回は時間がないので、まっすぐ洞窟を目指します。
駅から洞窟までは400mほど。その間、フルーツ屋さんやお土産屋さんがポツポツと営業しています。
だんだん音楽や人々の喧騒が大きくなってきました。この日はどうやらお祭りが行われていた模様。
みなさんとても楽しそうです。
ついにバトゥ洞窟に到着!
寺院に押し寄せるヒンドゥー教徒のみなさんの列を失礼して横切ると…
とうとう見えました!
マレーシア随一とされるヒンドゥー教の聖地、バトゥ洞窟です!!
階段の横に立っているのは、ヒンドゥー教最高神「シヴァ」の次男、「スカンダ」という神軍の最高指揮官とのこと。黄金に輝くこの像、なんと43mもの高さがあり、畏怖を感じさせるほどの存在感です。
それにしても階段から周辺建物から、ことごとくカラフルですね!この極彩色使い、さすがはヒンドゥー教です。
なんとバトゥ洞窟はリニューアルしたばかり
でも、なんだか以前写真で見たバトゥ洞窟とはちょっとイメージが違うような??
ということで調べてみると、ちょうど訪問した前後にリニューアルしたというニュースが出ていました!
このニュースによれば、今回のリニューアルは大変不評で、現在、寺院側と監督官庁で対立が起きているのだとか…。
ちなみに以前はこんな感じ。
確かに、今と比べるとだいぶ地味というか、大人しめというか…周囲の自然と馴染んでいるのは、確かにこちらの方かもしれませんね。
とはいえ、私のような観光客にとっては、新しいバージョンもインパクトがあって、とても興味深く感じられました。
せっかくの文化遺産ですから、早めに問題が解決することを祈るばかりです。
272段の階段を上る!
さて気を取り直して、バトゥ洞窟に来たからには、やはりこの272段もある階段を上らずに帰るわけにはいきません。
というわけで、さっそく行ってみましょう!
露出の少ない服装がオススメ
門に差し掛かると、何人かの女性が呼び止められていました。皆お金を出しています。
あれっ、入場料がいるのかな?と一瞬焦りましたが、そうではなく、どうやら肌を露出している人にストールを貸し出している様子。
ヒンドゥー教の寺院では、肌の露出を避けるというルールがあるのです。
レンタル料は5マレーシアリンギット(約135円)で、返すと2リンギット(約54円)返って来ます。
私はロングスカートに長袖カーディガンだったので、呼び止められずそのまま階段を上ることができました。手間やお金をかけたくないのでしたら、あらかじめ露出の少ない服装で来ることをお勧めします。
滑りにくい靴が必須
門をくぐったら、いよいよ登頂を目指して階段を上っていきましょう!
人・人・人であまり視界が良くないのと、段幅が狭くて予想していた以上に上りにくいため、滑りにくく歩きやすい靴で来ることが必須です。
振り返れば、思わずゾッとする角度…(プチ高所恐怖症)。
鈍臭い私は、途中何度か足を踏み外しそうになって、冷や汗をかきました。
猿がいっぱい
階段を上り下りしているのは、人だけではありません。
至る所にお猿さんの群れが!
かなり人に慣れているようで、こちらを気にする様子もなく至ってマイペース。
見ている分には可愛いお猿さんですが、食べ物を持っていたり安易に手を出したりすると、攻撃されることもあるらしいので、十分注意しましょう。
約3分でてっぺんに到達
上り始めて3分ほどで、階段の頂点が見えました!
途中1、2度小休憩を入れつつでしたが、意外とあっという間に上れました。
4億年の歴史を持つ洞窟
洞窟の入口はこんな感じ!
ヒンドゥー教寺院が作られたのは19世紀後半と、割と最近のことですが、この洞窟自体は4億年ほど前から形成されたものとのこと。途方も無い時間を経ているのですね。
洞窟の中にも見所たくさん
洞窟の中は一体どうなっているのかと言いますと、
ちょっとしたお店があったり、
改修中の寺院らしき建物があったり。
奥にはさらに階段がありまして、上った先は…
広場になっていました。
この最深部は上空が開けていて、外界から遮断されたような不思議な感覚を味わうことができます。
ひっそりと隠れるように祭壇も設けられていて、神秘的な雰囲気。
とても文や写真では全ての魅力をお伝えすることができませんので、ぜひ階段を登ってご自分の目で確かめて頂ければと思います!
地上へ
それでは、また階段を降りて地上へ戻るとしましょう。
帰りを急ぐあまり、さら〜っと見学しただけなので、まだ脚のダメージはバッチリ残ったまま。
ガクガクする脚を叱咤しながら、恐る恐るどうにか降りまして…
ここからなら転がり落ちても多分大丈夫そうだ!と思える辺りまで来たら、やっと人心地がつきました。
滞在時間はおよそ20分。次回はもっとじっくり見学したいものですね。
一部電車でシャトルバス振替
前述の通り、現在一部の電車で、セントゥル駅(Sentul) 〜 KLセントラル駅(KL Sentral)の区間をシャトルバスで振替輸送しています。
この日、ちょうど私が乗った電車もセントゥル駅止まり。そこから先、ホテル最寄駅のKLセントラルまでは、シャトルバスでと駅員さんから案内されました。
少々不安ですが、とりあえず乗ってみるとしましょう。
11時過ぎの電車は意外や満員です。15分ほどで、無事セントゥル駅に到着しました!
人の流れに乗ってバス乗り場へ
バトゥ洞窟駅から乗っていた人たちは皆観光客らしく、同じようにKLセントラル駅を目指す人ばかり。
切符はそのまま改札の挿入口に入れて出て、駅の外を目指します。あちこちに「KL SENTRAL BUS』といった表示が出ていますし、人の波も同じ方向に流れますので、迷うことはないかと思います。
外に出ると、すでにバスが並んでいました。これがそのシャトルバス乗り場です。
電車の到着に合わせてバスが運行していることを知らせるボードも発見。
無事に乗車しました。ここからKLセントラルまでノンストップで15分ほど。乗ってしまえばもう一安心ですね!
景色も楽しめる♪
最初は「シャトルバスか〜(ちょっと面倒&不安)」と思いましたが、車窓からはペトロナスツインタワーを始め、クアラルンプールの様々な風景も見られて、とっても楽しい道中でした!
往路、電車でKLセントラルからセントゥルまで行った時よりも短時間でしたので、この便を選択してかえってよかったです。
バスはKLセントラルの地下停留場でストップ。エスカレーターを上ったところが駅構内です。
とっても快適で楽しい旅でした〜♪
最後に
クアラルンプールのバトゥ洞窟は、本当に安く&簡単に行き来できる素晴らしい観光スポットでした!
これまで5回ほどクアラルンプールを訪れていますが、これまで立ち寄らなかったことを後悔するほど。
今回の滞在は、バトゥ洞窟駅到着後、最も早く出発する電車で市内に戻りたかったので、現地滞在正味45分ほどという弾丸ツアーでしたが(往復含めると約3時間)、できれば次回はもっとゆっくりと鑑賞したり雰囲気に浸りたいものですね。
皆さんも、マレーシアを訪れたらぜひ!足を伸ばしてみてください。
航空運賃は無料になる
海外旅行はハードルが高い、そんな方には陸マイルがオススメ!
我が家はこの方法で、ここ2年の間に複数回海外旅行に出かけています(それまでは、5年に1度でも行ければ御の字という感じでした)。
2015年12月 陸マイルを貯め始める 2016年7月 ANAビジネスクラスで大人3名フランス・ドイツへ 2017年6月 スターアライアンスファーストクラス世界一周の旅 2017年11月 家族4人ANAビジネスクラスでシドニーへ 2018年1月 家族4人ANAエコノミーで台湾へ 2018年3月 ANAエコノミーで上海へ 2018年6月 ANAビジネスクラスで母娘パリ旅行 2018年10月 JALエコノミーでホーチミンへ 2019年1月 家族4人ANAビジネスクラスでホノルルへ 2019年3月 JALエコノミーで香港へ |
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