ロンドン・ヒースロー空港(London Heathrow Airport)は、イギリスの首都ロンドンを代表する国際空港。
パリのシャルル・ド・ゴール空港、フランクフルトのフランクフルト空港と並び、ヨーロッパの中でも最大規模の空港であるため、空港ラウンジも充実しています。
ANAの上級会員が取得できる「スターアライアンスゴールド」で入室可能なラウンジも複数あり、日本人旅行者も利用しやすい空港です。
今回は、ロンドン・ヒースロー空港にある航空会社ラウンジ(特に、ルフトハンザ航空のラウンジ)について詳しくご紹介します。
ヒースロー空港の航空会社ラウンジ
スターアライアンス公式サイトによれば、ヒースロー空港にある加盟航空会社直営ラウンジは全部で5つ。
・ユナイテッド航空 ユナイテッドクラブ(United Club)
・ルフトハンザ航空 セネターラウンジ(Senator Lounge)
・ルフトハンザ航空 ビジネスラウンジ(Business Lounge)
・シンガポール航空 シルバークリスラウンジ(SilverKris Lounge)
私の場合は、搭乗口に一番近いところにあるルフトハンザビジネス&セネターラウンジを案内されました。
他の航空会社ラウンジも出来れば覗いてみたかったのですが、出発便まで時間の余裕もないことですし、ルフトハンザラウンジだけ利用することに。さっそく行ってみましょう。
2023年にユナイテッドクラブラウンジを訪問。
ANA指定になっていて、綺麗で明るくフードプレゼンテーション大充実の素敵なラウンジでした♪
ルフトハンザラウンジはセネター&ビジネス併設
ヒースロー空港のルフトハンザセネター&ビジネスラウンジは、手荷物検査場を出て徒歩1、2分の所にあります。
中に入ると、入口スペースにちょっとした歓談スペースが設けられ、大きな翼の画像がお出迎えしてくれました。いかにも外国っぽいセンスですね。
受付を済ませた後、入口側を振り返って見ると、こんな感じになっています。
左の小さい方のデスクは何に使うんでしょうね?私のラウンジ滞在中、誰かが座っている様子はありませんでしたが、時間帯によってはコンシェルジュがいるのかもしれません。
それでは、さっそくラウンジ内に進みましょう。
手前がビジネスラウンジになっていて、奥にセネターラウンジがある間取りです。
まずは、ビジネスラウンジの中をご案内します。
ルフトハンザ航空ビジネスラウンジ
ビジネスラウンジは、ルフトハンザドイツ航空が展開する中で、最も入りやすく、最も数多くの都市に設置されているラウンジです。
このラウンジを利用できるのは、おおまかに挙げてルフトハンザ上級会員、ファースト・ビジネスクラス搭乗者、スターアライアンスゴールドメンバー等。
より詳しい情報は、こちらでご紹介しています。
室内の様子
室内を見渡してみると、かなりゆったりとした空間に、バーカウンター席、ソファ席、テーブル席が並んでいます。
ソファ席にも小さなパーソナルテーブルが用意されていて、食事するにも便利。
ソファはどれもハイバックタイプで、特に胴が長い私にはピッタリでした(笑)。
もし仕事をしたいのであれば、入口付近に半個室スペースや…
それぞれに電源やLANがついたワーキングデスクも用意されています。
中央のテーブルでは、ちょっとしたミーティングもできそうですね。
フード
続いてフードコーナーを見てみましょう。
私が訪れたのは朝9時前。アイランドカウンターには朝食が用意されていました。
手前からシリアル、
ヨーグルト&フルーツ、
そしてマフィン。
もちろん、品揃えはこれだけではありません。反対側のカウンターにも沢山用意されています。
スクランブルエッグに、パン。
トーストも2種類。
ジャムは珍しく、大きめのお皿に豪快に盛られていました。
イギリスと、オーストラリアなどの旧英国領でお馴染みの「マーマイト」も添えられています。
独特な匂いがする発酵食品だそうで、ちょっと興味はありつつも、なかなか決心がつきません…次回は是非。
ホットミールも少々。まずこちらは、イギリス伝統料理のベイクドビーンズ。英国の朝食では必須のメニューです。
白いんげんを甘辛いトマトソースで煮たお料理で、初めてロンドンで食べて以来、すっかり気に入ってしまいましたが、日本ではあまり見かけることがありません。
缶詰は売っているものの、味がなんとなく違うんですよね…。今回の滞在中は、見つけるたびに食べていました。
そして、こちらはマッシュルームソテーとグリルトマト。
スモークハムとターキーハム、そしてチーズセレクション。
奥にあるセネターラウンジの方が飲食物が充実しているとのことでしたので、こちらでは何も頂きませんでしたが、美味しそうなラインナップでした。
ドリンク
ドリンクコーナーはというと…
コーヒーマシンの方は、デカフェ、エスプレッソ、カプチーノ、ラテ、お湯、アメリカン、コーヒー、ホットチョコレートが作れるようになっています。
ティーバッグは英国御用達のトワイニング。ミルクピッチャーも添えられていました。イギリスの方は、紅茶に牛乳をたっぷり入れるそうですね。
その脇には、紅茶用のレモンや冷えた牛乳、ミネラルウォーター等々。
炭酸飲料もサーバーから注げますし…
フルーツジュースやミネラルウォーターも。
もちろんお酒も飲み放題!お店にあるようなビールサーバーを自分で操作して、好きなだけ注ぐことができます。
そのほかにも、ウォッカやウイスキー、おつまみが並んでいました。
これだけ充実したドリンクバーを無料で利用できるのは、やっぱり嬉しいですね!
ルフトハンザ航空セネターラウンジ
一通り見学した後は、奥にあるセネターラウンジへ。
右手前にあるセンサーに、受付でもらえるQRコードを読ませて開錠します。
入って正面奥を見ると、こんな感じ。
ビジネスラウンジよりも少々照明やインテリアが凝っていますね。
さっそくメニューを見てみましょう!
フード
まずはパンから。こちらには、ビジネスラウンジにはなかったクロワッサンがありました。
チーズも、より上等なものが置いてありますし、ハムは2種類から4種類にバージョンアップ。
シリアルも1種類追加されています。
肝心のホットミールは、人が多かったため撮影を自粛しましたが、そちらもビジネスラウンジより品数が多く、質も良さそうな感じでした。
そのほか、おつまみになりそうな、ちょっとしたサラダやオリーブも。
そして、一番ビジネスラウンジとの差を感じたのはこちら。デザートコーナーです。
ビジネスラウンジでは、ヨーグルトの大皿がどーんと置かれているだけでしたが、こちらでは見た目も美しいカップデザートが5種類も!
左から、「ギリシャヨーグルト」、「プレーンヨーグルトグラノラ添え」、「カードチーズ&ストロベリーコンポート」、「ワイルドベリーミューズリ」、「フルーツカクテル」です。
朝からこんな綺麗なデザートが頂けるのは嬉しいですね。さすがはセネターラウンジ!
ちなみに、カードチーズというのは、ドイツ語圏では「クヴァルク:Quark」と呼ばれるフレッシュチーズの一種で、癖がなくミルキーな味わい。水切りヨーグルトに近い食べ物です。
こちらもドイツで暮らしていた頃に気に入って毎朝食べていたのですが、日本ではなかなか手に入りません。
イギリスで食べられるとは思っていなかったので、とっても嬉しかったです。
ドリンク
コーヒーメーカーはビジネスラウンジと同じもの。あいにく故障中で使えなくなっていました…。
こちらも紅茶はトワイニング。
棒付きキャンデーは、セネターにしかなかったように思います。
そして、こちらもビジネスラウンジにはなかったスムージー2種類。ストロベリーとマンゴーがありました。
お腹が弱い人は、申し出ればラクトフリーミルクももらえるようです。
ソフトドリンクサーバーは、ビジネスラウンジと全く同じ。
ジュースはオレンジ・アップル・トマト・ライム&ミントの4種類です。ライム&ミントはセネターラウンジにしかありません。
ジュースピッチャーの周りに並んでいるのは、ドイツの瓶ビール。この他に、ビジネスラウンジと同じ、BECKSとバドワイザーのビールサーバーもありました。
ビールの銘柄は、ビジネスラウンジと変わりありませんでしたが、ワインの価格帯はビジネスラウンジが一本1,500円前後、セネターラウンジが2,000円前後と若干の差がある様子。
やはり飲食物の品数と質は、セネターラウンジの方が優れていますので、どちらのラウンジにも入れるスターアライアンスゴールドメンバーなら、セネターの方がオススメですね。
ルフトハンザラウンジの弱点
ルフトハンザラウンジは、かなり広いラウンジなのですが、残念なことにシャワールームが設置されていません。
実はこのヒースロー空港ターミナル2に設置されている航空会社ラウンジの中で、唯一シャワーがないラウンジだったりします…。
もし搭乗前にシャワーを利用したいのであれば、他のラウンジに行った方が良さそうですね。
ちなみに、お化粧室は男・女・多目的と用意されていて、とっても清潔でした。
ちなみに、フランクフルトのセネターラウンジは本拠地だけあって、シャワーや仮眠室も完備されていました↓
ミュンヘンのセネターラウンジレポートはこちら。
最後に
ルフトハンザセネターラウンジは飲食物の質も高く、清潔&広々としていて、搭乗前のリラックスに最適なラウンジでした!
ドイツ好きとしましては、他国でもドイツのビールやデザートを味わえるのが嬉しかったです♪
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