世界各国の空港には、飛行機出発前の時間を快適に過ごすための「ラウンジ」が設置されています。
中でも個人的に、ここだけは絶対に行くぞ!と決めていたラウンジがありまして。
それが、ドイツのフラッグキャリア「ルフトハンザ航空」が運営するフランクフルト国際空港(Frankfurt am Main)の「ファーストクラスターミナル」です!
その名称からも分かるように、もはやラウンジではなく、ターミナルそのものがファーストクラス搭乗者専用というゴージャスっぷり。スケールが大きすぎますね。
その中では、私のような一般庶民には想像もつかないほど、豪華なサービスが提供されているんです!!
今回は、誰しもが一度は訪れてみたいと思える、フランクフルト空港のルフトハンザ航空ラウンジ「ファーストクラスターミナル」について、利用方法・場所・内部の様子・サービス内容等、できるだけ詳しくご紹介したいと思います。
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フランクフルト空港には14のルフトハンザラウンジが存在
まず、フランクフルト国際空港は、さすがルフトハンザ航空のハブ空港なだけあって、14ものラウンジが存在しています(うち1つは到着専用)。
ファーストクラスラウンジ |
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セネターラウンジ |
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ビジネスラウンジ |
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アライバルラウンジ |
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シェンゲン加盟国とは、以下の29カ国。
オーストリア・ベルギー・クロアチア・チェコ・デンマーク
エストニア・フィンランド・フランス・ドイツ・ギリシャ・ハンガリー・アイスランド・イタリア・ラトビア・リトアニア・リヒテンシュタイン・ルクセンブルク・マルタ・オランダ・ノルウェー・ポーランド・ポルトガル・スロバキア・スロベニア・スペイン・スウェーデン・スイス
これらの国間では、ビザ不要で自由な行き来が可能です。
ファーストクラスターミナルの利用方法は?
フランクフルト空港にあるファーストクラスターミナルを利用するには、ルフトハンザ航空のファーストクラスラウンジ入室条件を満たせばOK。
具体的には、下記条件のいずれかを満たす必要があります。
- ルフトハンザ、SWISS、ディスカバリー・エアラインズのファーストクラス搭乗者
- Hon Circleメンバー(オーストリア航空、ブリュッセル航空、エア・ドロミティ、ルフトハンザ、ルフトハンザシティエアラインズ、SWISS便いずれか搭乗の場合に限る)
なお同行者については、原則としてルフトハンザ、オーストリア航空、SWISSで同一便を予約している1名まで認められます。
配偶者/パートナーと18歳未満の子どもの場合は、本人と同日のフライトの有効な搭乗券があればOK。
ルフトハンザの空港ラウンジ利用条件については、下記記事でも詳しく解説しています↓
ルフトハンザ自社便利用が必須条件!
上記の通り、ルフトハンザ航空のファーストラクラスターミナルは、あくまで自社便を利用する人だけが入場を許されています。
このため、たとえファーストクラスに搭乗予定であっても、スターアライアンス加盟他社便等を利用の場合には、ターミナルに入室することはできません。
一方ANAやJALを始めとして、自社便だけでなく、同じ航空連合に属する会社の運行便ファーストクラス搭乗者であれば、ファーストクラスラウンジを開放しているエアラインも。世界的に見ても、こちらの方が多数派を占めます。
つまり、ルフトハンザ航空のファーストラクラスターミナルでは、一般的なファーストクラスラウンジよりも、一層高い条件が課されているというわけですね。
ちなみに、ブリティッシュエアウェイズのコンコルドルーム、シンガポール航空ザ・プライベート・ルームも同様。
タイ国際航空がバンコク・スワンナプーム国際空港で提供している「ロイヤルオーキッドスパ」や、ANAスイートチェックインなども該当します。
ルフトハンザのファーストクラス特典枠は確保が難しい
自社便利用が必須というだけでも難易度は高いのですが、特典航空券を利用する場合には、さらに難易度が上がります。
ルフトハンザのファーストクラスは、二週間前にならないと特典枠に解放されないからです(注:2017年時点、非公式情報)。
私の場合、「スターアライアンスファーストクラス世界一周航空券」を予約した当初は、とりあえずエコノミークラスで発券しておき、旅行を開始してからチケット変更するという方法を使いました。
ただし、ファーストクラスの特典枠は、必ずしも狙った日時に解放されるわけではありません。私も、希望日に取ることができず、1日ずらした日程に変更を余儀なくされました。
直前に予定していたスペインでの日程が一日短くなってしまいましたが、それでもルフトハンザのファーストクラスターミナルに入れる数少ないチャンスを逃すわけにはいきません!
実際、そうして正解だったと思えるほどに素晴らしいラウンジでした。
ファーストクラスターミナルの場所
ファーストクラスターミナルは、その名の通り、フランクフルト空港の一般向けのターミナルビルとは独立した建物となっています。
フランクフルト空港駅からだと、560mほど。歩いて5、6分かかる距離です。
徒歩でファーストクラスターミナルに到着!
当日はWi-Fiの調子が悪く、地図で調べることができなかったので、メインターミナル内のインフォメーションや、ルフトハンザのカウンターで尋ねてみましたが、あまり徒歩で向かおうという人はいないのか、なかなか場所を知っている人が見つからず、たどり着くのに苦労しました。
どうにか情報を得て、ルフトハンザのオフィスビルや、タクシーの待機場などが並ぶ、バックヤードのような道を行くことしばし。前方にそれらしき建物が見えてきました。
ついに到着!ここがファーストクラスで世界一周をしようと決めた目的の一つ、ルフトハンザファーストクラスターミナルです。
営業時間は朝5時30分から夜10時まで。
到着した時は14時ちょうどでした。この日の出発便は17時10分なので、3時間ほど中で過ごせることになります。楽しみ過ぎて、わくわくそわそわ。さっそく入ってみましょう!
ラウンジエリアはターミナル2階
ルフトハンザファーストクラスターミナルでは、2階がラウンジエリアとなっています。
1階の入口に入ると、すぐに2階へのエレベーターを見つけることが出来ました。
エレベーターを降りると、正面に受付があり、すぐにスタッフさんがソファへと案内してくれます。
ファーストクラス入場時に手荷物検査あり
預ける荷物がある場合は、その場でスタッフさんに渡せば、チェックイン手続きをしてくれるとのことでした。
私は機内持ち込み手荷物だけだったので、そのままセキュリティチェックを受け、ラウンジに入場。
(↑セキュリティチェック後、入口を振り返った図)
このターミナルを利用できるのは、ほんの一握りの乗客のみなので、検査場には私の他に誰もなく、スムーズに入室出来ました。
ちなみに、入室した所でスタッフさんがパスポートを回収。後ほど、パスポートコントロール(出入国審査)まで同行してくれるので、それまでは預けたままとなります。
ファーストクラスターミナルのサービス一覧
ルフトハンザファーストクラスターミナルで提供されているサービスは、以下の項目です。
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「あらゆる渡航手続きに対応」と書かれていたので、免税手続きもお願いするつもりでいたのですが、これには別途手数料がかかるとのこと(75ユーロ、現金のみ)。
以前、どこかのブログで「無料でしてもらえる」と見たことがあるのですが、どうやら改悪されてしまったようですね。
税関にターミナルまで出張してもらうための手間賃とのことでしたが、現金の持ち合わせがなかったため、私は一旦メインターミナルまで戻って手続きをする羽目に…。帰ってくるまでに1時間ほどかかりましたので、利用を考えている方は、どうぞご注意下さい。
ファーストクラスターミナル内部
ファーストクラスターミナルの広さは、なんと1,800平米!搭乗前に心ゆくまでリラックスできるよう、様々な工夫が凝らされています。
設備を大きく分けると、下記の通り。
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以下一つずつ、順にご紹介します。
リラックススペース
ラウンジの大部分を占めるリラックススペースには、ゆとりのある配置でソファが並んでいました。
美しく整えられたマガジンラック
マガジンラックには、新聞のほか、経済誌やファッション誌等、様々な読み物が整然と並んでいて、優雅な時間を過ごすことが出来るようになっています。
同じフランクフルト空港内のセネターラウンジには、朝日新聞がありましたが、こちらのファーストクラスターミナルには日本語の新聞・雑誌はありませんでした。
卓上にはおつまみが
それぞれの卓上には、ドライフルーツやナッツが美しく用意されています。
この日は、カシューナッツ、ピスタチオ、かぼちゃの種、バナナチップス、クランベリー、アプリコット、イチジク、レーズン、デーツが並んでいました。
どの卓も常にたっぷり補充されていて、マメにチェックされていることがよくわかります。
ドリンクメニューも大充実!
さらに、20ページ以上に及ぶ大充実のドリンクメニューも添えられていました。
驚くことに、フルーツジュースだけでも10種類以上(パイン、りんご、ブラックカラント、チェリー、マンゴー、マルチビタミン、ピーチ、トマト、ぶどう、バナナ、オレンジ、グレープフルーツ、キウイ、人参)!!
スムージーも3種類と、これまで訪れたどのラウンジよりも充実した品揃えです。
もちろん、お酒の方も豊富なラインナップ。
中でもウイスキーにはこだわりがあるようで、置いてある銘柄はおよそ130種とのこと!
銘柄がエリアごとにまとめられており、日本からは「サントリー ジャパニーズハーモニー」「ニッカ カフェグレーン」「ニッカ 竹鶴」の3種がリストアップされていました。
その他にも、長期熟成銘柄が数多く掲載されていて、ウイスキー好きな方には堪えられないのではないでしょうか。
もちろんビールも、さすがは本場ドイツ。しっかり15種類用意されていますし…
ワインリストもシャンパン4種にプロセッコ1種、白5種、ロゼ1種、赤10種、デザートワイン2種と、下手なレストランよりも豊富に揃っていました。
おしゃれなバーコーナーも
スペース中央にはオシャレなバーカウンターがあり、ここで飲み物を注文することも出来ます。
これだけたくさんの酒瓶を目の前にすると、何をどう注文していいのやら臆してしまって、机上のさくらんぼを頂くに留めておきました。
HARIBOタワー
さらに、HARIBO(ハリボー)も取り放題!
ハリボーとはドイツ名物の、顎が鍛えられそうな固めのグミ菓子のこと。ヨーロッパ人なら誰しもが子供の頃から慣れ親しんでいるお菓子で、今や世界150ヶ国以上に輸出されています。この頃は、日本のスーパーでもよく見かけますね。
大きな容器にぎっしり満杯収まっている様は圧巻でした!
リラックスチェア
リラックススペースの一角、窓際にはリラックスチェアも設置されています。
このチェア、日本国内では見たことがなかったのですが、パナソニック製。
ラウンジお約束のマッサージチェアなのかと思いきや、そうではなく、ヒーリングミュージックを流しつつ、前後にゆらゆらとゆりかごのように20分間揺れるものでした。
最初に乗ってみた時、結構重低音でお腹に響く音色だった(ボリューム調節可能)ので、個人的にはあまり眠れる感じではなかったのですが、入れ代わり立ち代わり利用する人がいたので、欧米の方には喜ばれているのかもしれません。
オフィスユニット
ラウンジ入口付近には、オフィスユニットという仕事用の個室が5つありました。
中はこんな感じ。
無線LAN、市内通話、ファックスを無料で使えるとのこと。
ドアを閉めれば完全な個室になりますので、人の目を気にすることなく仕事に集中出来そうですね。
レストラン
このファーストクラスターミナルの目玉の一つが、こちらのレストランです。
ここでは本格的なお料理を頂くことができます。
ルフトハンザ公式サイトによれば、なんとミシュランの星を獲得したシェフが腕をふるっているのだとか。
この時、すでに15時を過ぎていたため、レストランにはほとんど人気もありませんでしたが、足を踏み入れるとすぐにウェイターさんがやってきて、席に案内してくれました。
スタッフさんイチオシのシャンパンからスタート
まずドリンクは、オススメされたロゼのシャンパン。
銘柄は「 Louis Roederer Brut Vintage Rose(ルイ・ロデレール ブリュット・ヴィンテージ・ロゼ)2011」。750mlで10,000円ほどする上質なものです。航空会社のラウンジで、これほど高級なシャンパンを頂くのは初めてではないでしょうか。ルフトハンザの本気度が伺えますね。
肝心のお味はというと…的確にコメントできるほど飲みつけていないのですが、あえて言うなら華やかな香り!
ロゼ好きなこともあり、これまでで一番美味しく感じられました。
ミネラルウォーターも机上にセット
机上のワインクーラーには、ガス入り・ガス無しのミネラルウォーターが入っています。
もちろん未開栓。貧乏性なもので、余らせたら廃棄されるんだろうな、もったいないな、などと余計な心配をしてしまいましたが、最近歳のせいかお酒に酔いやすいので、お願いせずともたっぷりお水が用意されていると、それだけで安心感があります。
お料理はブッフェ&アラカルト形式
ここでは、前菜とデザートがブッフェ形式で、メインを注文するシステムになっています。ダイニングhと同様ですね。
メニュー表はこちら。
スープ |
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ステーキ&サラダ | 牛フィレステーキ&サラダ |
ローカルスペシャル |
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魚料理 | サルティンボッカ |
インド料理 | 鶏胸肉コルマソース、ヨーグルト&生姜ライス添え |
パスタ | アンズタケのタリアテッレ |
冷菜 |
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自家製サラダ |
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デザート |
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私はステーキをオーダー。ドイツの牛肉は高品質で美味しいんですよね♪
日本のように、脂を味わう柔らかなタイプではなく、赤身でずっしりタイプがメジャーです。
注文した後は、ブッフェ台で前菜を取りながら待ちましょう。
彩り豊かなブッフェ台
メニュー表にあったものがずらっと並んでいます。温菜の方はきちんと保温されているので、まるで出来たてのよう。
そして、この中途半端な時間でも、「いかにも余り物!」という体ではなく、盛り付けやカトラリーが清潔に保たれているのが素晴らしいですね。
細かくは尋ねなかったのですが、メニューに載っていたメイン料理の中でも、魚料理などはブッフェ台に並んでいました(右端)。
もしかすると、キッチンから作って持ってきてもらえるのは、ステーキやカツレツあたりだけなのかもしれません。
フムスやムハマラなど、イスラム系統のお料理も。
エビとじゃがいも、アスパラを炒めたもの。こちらもおすすめメニューなのだそうです。
スコティッシュサーモン。
未使用のレモンが添えられていました。種が混入しないようにネットが被せられていて、高級感があります。
ワインに欠かせないチーズとハム類も。
プロシュートは、その場で切り落とせる機械と一緒に置いてあります。
自分で切っても良いのでしょうが、ケースに山盛り入っていたので遠慮しておきました。
種類豊富なクラッカーと一緒に頂くのもいいですね。
ドイツと言えば、パン。ハード系を中心に、何種類か用意されていました。
プレッツェルがあるのも嬉しいところ!
クラッカーやパン用のクリームチーズやバターは、ポーション毎に可愛く分けられていて、ご丁寧にフィルムで蓋をしてあります。品質保持・衛生面、いずれの観点からも、とても好ましいですね。
フードはオーストリア航空機内食でおなじみDO&CO社が提供
チーズ類のフィルムにロゴマークが入っているのがご覧いただけるかと思いますが、このラウンジのフードはDO&COが監修しているとのこと。
この会社は、オーストリア・ウィーンを本拠地とし、レストランやカフェ、ホテルを展開する一方、航空会社へのケータリングサービスも行っています。あの高級洋菓子店デメルの母体でもあり、提供する商品の質の高さには定評があります。
提携している航空会社はなんと24社以上!
DO&CO公式サイトより
表中にはルフトハンザのロゴが見当たりませんが、国内外の主なセネター&ファーストラウンジで食べ物を提供しているのだそう。
もちろん、本拠地であるオーストリア航空のラウンジもDO&COが担当しています。
オーストリア航空といえば、「空飛ぶシェフ=フライングシェフ」が有名!出来ることなら、いつかは機内でも味わってみたいものです。
デザートも充実
忘れてはならない食後のお楽しみ!デザートも沢山用意されています。
カップに入ったゼリーやムースに…
こちらはドイツ伝統のアプフェルシュトゥルーデル。
リンゴとレーズンを小麦粉の生地にくるんで焼き上げたもので、カスタードやチョコレートソースを掛けて食します。
マルモアクーヘン(マーブルケーキ)やシュトロイゼルクーヘン(そぼろ状のトッピングが乗ったケーキ)、ナッツタルト。
どれもドイツのおばあちゃん、お母さんの味です。これだけあると、どれにしようか迷ってしまいますね。
実食!
行きつ戻りつ、迷いつつ頂いてきたのがこちら。
野菜のマリネやグリル、ハム、エビの炒め物などをちょっぴりずつ。あと2, 3時間もすれば、初のルフトハンザファーストクラス機内食の時間となってしまうので、あくまで控えめに。こんな時、沢山食べられる人が羨ましい…。
味は、どれもとっても美味しかったです!!
業務用レトルト感がなく、ちゃんと作ったレストランの味わいでした。
前菜を食べ終わる頃に、ちょうどメインが到着!
直径10cmほどの可愛らしい大きさのフィレ肉が二切れと、削りたてのパルメザンチーズが乗ったサラダです。
焼き加減はお願いした通りのミディアムウェル。
味は殆ど付いていないので、自分で塩コショウを振る必要がありますが、さすがドイツ、ギュッと旨味が凝縮された「お肉食べてる感」満載の上質な牛肉でした!!
最後は、自分で取って来たアプフェルシュトゥルーデルとコーヒー(ビスコッティ付き)でおしまい。
外食費が高いドイツ。市中のレストランでこれほど上等な食事を頂いたら、一体どのくらいするのでしょう。
最初から最後までハズレ無しの、とっても満足行くランチとなりました♪ご馳走様でした!
仮眠室
続いて、仮眠室をご案内します。
こちらのファーストクラスターミナルには、2部屋設けられていました。
スタッフさんにお願いすれば使うことが出来ます。この時は半端な時間だったこともあって、2部屋とも空いていました。
仮眠室はホテルのような完全個室!
ドアを開けると、こんな感じでしっかりした寝室になっています。
タイ国際航空ロイヤルファーストラウンジの仮眠室は、簡易ベッドと薄いブランケットがあるのみ、さらに、ドアにはスタッフさんが時々様子を伺うための窓が付いていましたが、こちらはよりプライバシーが守られているので、安心して休めそうですね。
ミネラルウォーターも
電源の他、レストランにあったのと同じミネラルウォーターが2種類置かれていました。至れり尽くせり!
こんな短時間の滞在でなければ、次回はぜひ使ってみたいものです。
シガーラウンジ
ファーストクラスターミナルには、立派な喫煙室もありました。
日本国内の空港では、暗く厳重に隔離された感のある喫煙室が多い中、こちらは大きな窓に面していますし、ソファの配置もゆとりがあって、優雅なひとときを過ごせそうです。
喫煙室内にもドリンクバーあり
室内には簡易ドリンクバーがありましたが、よく中東系のラウンジでは無料で貰えると聞く葉巻は、あいにく置いていませんでした。
バスルーム
続いてご紹介するのは、このファーストクラスターミナルにやってきた目的の一つでもあるバスルーム!
利用する際には、ラウンジ奥にあるこちらのカウンターでの申し込みが必要です。
受付後、奥へ。バスルームは全部で4室ありました。
浴槽付き!ラグジュアリーなバスルーム
実は、ファーストクラスターミナルの中で、このバスルームを一番楽しみにしていたと言っても過言ではありません。
何がそんなに楽しみなのかといいますと…
じゃーん!
なんと、バスタブが付いているんです!
世界中星の数ほどある空港ラウンジの中でも、バスタブが付いているところは片手で数えるほどしかありません。しかも…
ファーストクラスターミナル限定アヒルちゃんのお土産付き
こんなに可愛い、ルフトハンザファーストクラスターミナル専用アヒルちゃんが付いて来るんです♡
もちろんここでしか手に入らない、「Lufthansa First Class Terminal」の刻印が入った特別なアヒルちゃん!ずっと前から、これが欲しくて欲しくて…。
季節によって色柄は変わりますが、この時は真っ黒い体にゴールドのくちばしという、高級感溢れるアヒルちゃんでした。
スタッフさんが「受付に置いてあるのも何個でも持っていっていいよ!」と言うので、お言葉に甘えて2羽連れて帰ることにしました(その後、NYで1羽なくしてしまいましたが…涙)。
そう気軽に何度も来られるところではないので、こういう特別感のあるお土産は嬉しいですよね。願わくば、いつか違うバージョンのお友達を増やしてあげたいものです。
アメニティはエトロ
バスアメニティは、イタリアブランドETRO(エトロ)で統一。
エトロと言えば、洋服や服飾雑貨のイメージしかなかったのですが、こういうバス用品も出しているんですね。イタリアらしい、華やかで印象的な香りでした。
歯磨きもイタリアブランド
スタッフさんに「歯ブラシはいる?」と聞かれ、何の気なしにお願いしましたが、もらったのはイタリアで有名な歯磨き粉「MARVIS(マルヴィス)」。
クラシカルなパッケージがオシャレで、テンションが上がります。しかも、10mlと長期旅行にも重宝しそうなしっかりした大きさ!
本場のイタリアで買えば、おそらく1ユーロもしないのでしょうが、日本で買うと、この大きさでも数百円はしそう。意外なところで試す機会があってとっても嬉しかったです。
歯ブラシも、きちんとキャップが付いたものですし、これは是非もらっておくべきアイテムですね。
間取り
バスルームはとても広く、浴槽と大きな洗面台があり、その右手裏がシャワーブース、
左裏がトイレになっています。
ドアはなく、浴槽から丸見えの位置ではありますが、一人なので問題ありませんでした。
入口側の壁にはドライヤーと靴べら、姿見、タオルハンガー、そしてその下に荷物置き場。
バスローブとスリッパは、荷物置き場の上に用意されていました。
天井も高く、贅沢な広さで、まるで高級ホテルのよう。ここが空港だなんてとても信じられません!!
いい香りがする入浴剤入りの浴槽に浸かって、1時間ほどのんびりゆったり。
まさに思い描いていた以上の、至福の時間でした♡
おまけ:売店
ちなみにこのファーストクラスターミナルには、セキュリティチェック後、ラウンジに入る直前にちょっとした売店もありました。
バッグや化粧品等、それなりに揃ってはいましたが、そこまで品ぞろえが良いわけでもないので、お土産を買う必要がある場合は、市中やメインターミナルで購入することをオススメします。
搭乗時も至れりつくせり!
先述の通り、ファーストクラスターミナル滞在中は、パスポートを預けた状態です。
スタッフさんが、きちんと誰がどの便になるのかを把握した上でエスコートしてくれますので、乗り遅れることはありません。搭乗までしっかりケアしてくれるのも、なかなか他では見られないサービスです。
搭乗券は特別なケース入り
搭乗時刻が近づくと、こんな立派なケースに入った搭乗券を配ってくれます。ルフトハンザのロゴが輝いていますね!
ファーストクラスの文字もキラキラ!
ちなみに、この日の座席は1Aです。
搭乗10分前に送迎車へ
搭乗10分前、係員さんが呼びに来てくれました。ラウンジ内のエレベーターで1階に移動します。
降りたところには、ファーストクラスターミナル利用者専用のイミグレーションがあり、ここでパスポートチェックを受けます。
スタンプを押してもらったら、これでEUとはお別れです!
パスポートチェック後は、車で飛行機の側まで連れて行ってもらえるのですが、この日はファーストクラス満席で、あと数名の到着を待つ必要があるとのこと。
1階まで連れてきてくれたスタッフさんともここでお別れし、しばし待機します。
ドイツが誇る高級車ベンツで送迎!
ファーストラクスターミナル最後のお楽しみが、専用車での送迎。ターミナルから機側まで、専用車で連れて行ってくれます。
ターミナルの出口には黒塗りのベンツがずらり。後方にはポルシェも見られました。いずれもドイツを代表する高級車メーカーです。
他の乗客の到着を待っている間に、外に並んでいる車の写真を撮ってもいいか聞いてみると、快くOK。スタッフさんが「ついでに一緒に撮ってあげるよ!」とカメラマンになってくれました。
どんな車に乗れるんだろう?できれば一生乗る機会がなさそうな、ポルシェのパナメーラとかだったら嬉しいなぁ、とワクワクでしたが、この日は人数が多かったので、実際に利用したのは乗り合いのバンタイプのベンツ車両。
正直言うと、ちょっぴり残念だったものの、一般旅客では立ち入れない区域まで直接乗り付けることが出来たので、VIP気分だけは味わえました(笑)。
さてさて、いよいよニューヨークへ出発です。
ファーストクラスターミナルは予想以上に素晴らしいラウンジでした。遠からず、きっと戻って来られますように!
最後に
一口にラウンジといっても、クレジットカードを提示するだけで入場できるラウンジから、ビジネスクラスやファーストクラスの搭乗客のみが入場できる特別なラウンジまで様々。
例えば、香港のキャセイパシフィック航空のラウンジや、ドバイのエミレーツ航空のラウンジ、カタール航空のアルサファファーストラウンジ、ブリティッシュエアウェイズのコンコルドルームなど、生きている間に一度は訪れてみたいと評判の豪華絢爛なラウンジがいくつかあります。
中でも一番行きたいと思っていたのが、今回ご紹介したルフトハンザファーストクラスターミナル!
予約時にはエコノミーしか取れず、なかなかビジネスクラス以上の空きが出なかったため、もしかしたら今回はダメかもと思いましたが、ラッキーなことに、こうして無事に実現することが出来ました。
これまでにも、いくつかのファーストクラス用ラウンジを訪れてきましたが、やはり飲食物といい設備といいサービスといい、断トツです!!
長旅で大分疲れも溜まっていましたが、最後の滞在国ニューヨークに向けて、しっかり充電することが出来ました。
マイルを貯めていなかったら、絶対にできなかった貴重な経験。出来ることなら、次回は家族にも味あわせてあげたいものです。
ファーストクラス搭乗記はこちらからどうぞ!
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