ルフトハンザドイツ航空(Lufthansa)は、ドイツ最大の航空会社。いわゆるナショナル・フラッグ・キャリアです。
スターアライアンス加盟航空会社(創立メンバー5社の一つ)であるため、日本を代表する航空会社”ANA”とも関わりが深く、ANAマイルを使ってルフトハンザの飛行機に乗ることも可能。
海外の航空会社ではりあすが、日本在住者にとっても使い勝手の良いエアラインです。
ルフトハンザ航空では、主にヨーロッパの空港に、飛行機に乗る前の時間を快適に過ごしてもらうための「乗客専用のラウンジ」を多数設けています。
このラウンジは、原則としてビジネスクラス以上の乗客を対象としているため、その内部はとっても豪華!
全て無料で飲食可能となっており、待ち時間をゆっくり過ごせるだけでなく、贅沢な気分を味わうことができます。
以下では、ルフトハンザ航空のラウンジの種類や、入場するための条件等について、詳しく解説していきたいと思います!!
ルフトハンザ航空のラウンジの種類
ルフトハンザのラウンジには、3つのランクが存在しています。
1.ファーストクラス 2.セネター 3.ビジネス |
どの空港にも上記3種類全てが設置されているかというと、そういうわけではなく、例えばセネターラウンジとビジネスラウンジの2つだったり、ビジネスラウンジだけだったりもします。
特に、ファーストクラスラウンジは設置数が少なく、ドイツのフランクフルトとミュンヘンにしかありません。
ちなみに、ランクの高さは、「ファーストクラス>セネター>ビジネス」の順。
言わずもがな、ファーストクラスが最もランクが高いラウンジです。
では、それぞれどういう違いがあるのでしょうか?
ファーストクラス・セネター・ビジネスの概要と利用資格
各ラウンジの概要と利用資格を簡単にまとめると、下記の通りです。
カテゴリ | 概要 | 利用資格 |
ファーストクラスラウンジ | ルフトハンザ(LH)が展開するラウンジの中で最も豪華絢爛 | 1. ルフトハンザ・スイスインターナショナルファーストクラス利用者 2. Hon Circle*1メンバー |
セネターラウンジ | ビジネスラウンジよりも飲食物等の質が高い | 1. ルフトハンザ・スイスインターナショナルファーストクラス利用者 2. スターアライアンスファーストクラス利用者 3. Hon Circleメンバー 4. セネターメンバー*2 5. スターアライアンスゴールド |
ビジネスラウンジ | 一般的な航空会社ラウンジ | 1. ルフトハンザ・スイスインターナショナルファーストクラス利用者 2.スターアライアンスファーストクラス利用者 3. Hon Circleメンバー 4. セネターメンバー 5. スターアライアンスゴールド 6. スターアライアンスビジネスクラス利用者 7. 有効なラウンジ利用券+LH便のプレミアムエコノミークラス搭乗券 8. 有効なフリークエント トラベラー*3カード+当日到着/出発する便のスターアライアンス/コードシェア パートナーの搭乗券 |
Hon Circle>セネターメンバー>フリークエントトラベラー
当然のことですが、ファーストクラスの利用条件が最も厳しく、セネター、ビジネスの順に対象者を広く設定していることがわかりますね。
ルフトハンザドイツ航空には、この他にも到着時だけ利用できるウェルカムラウンジ(フランクフルトのみ)もありますが、ここでは割愛。
より詳しい情報については、公式サイトでご確認ください。
ファーストクラスラウンジの利用条件は厳しい
利用できるものならランクが高い方がよいですから、ルフトハンザのラウンジを使うのであれば、ファーストクラスラウンジを狙いたいところ。
特に、フランクフルトのファーストクラスターミナルといえば、ヨーロッパ随一と言っても過言ではない、ラグジュアリーなラウンジとして有名です。
しかし、ルフトハンザのファーストクラスラウンジは、上記表にも記載されているように、
「(1)ルフトハンザ航空&スイスインターナショナル航空のファーストクラス搭乗者」または「(2)HON Circleメンバー」しか入ることが出来ません。
ルフトハンザファーストクラスラウンジに入室するためには自社便の利用が原則
航空会社のラウンジは、加盟している航空連合(ルフトハンザの場合は、スターアライアンス)が運行する便の搭乗者でも入場できる場合があります。
例えば、ANAのスイートラウンジは、ANAのファーストクラス搭乗者だけでなく、スターアライアンス加盟航空会社のファーストクラス搭乗者にも開放されています。
しかし、ルフトハンザのファーストクラスラウンジは、たとえファーストクラスの利用客であったとしても、ルフトハンザ航空とスイスインターナショナル航空(ルフトハンザ子会社)でないと利用することができません。
つまり、自社便を利用しないと使えないということ!
同じスターアラインアンスの航空会社でも、ラウンジの利用条件には違いがあるのです。
・ルフトハンザファーストクラスラウンジ ⇒ 原則として自社便のファーストクラス搭乗者だけが利用可
タイ航空のロイヤルオーキッドスパが、利用者を自社便のファーストクラス搭乗者に限定しているのと同じ扱いですね。
HON Circleとは
ファーストクラスラウンジを利用するもう一つの条件には、「Hon circle」のメンバーであることが挙げられます。
ルフトハンザドイツ航空公式サイトより画像引用
「Hon circle」とは、ANAで言うところのダイヤモンドメンバーと同じで、ルフトハンザ航空における最上級ステータスです。その到達条件は「2年以内に600,000 HON Circleマイル以上獲得」すること。
60万マイルという条件だけでもそもそも大変なのですが、その上、実績対象となるマイルの種類も「Hon Circleマイル」に限られるという厳しさがあります。
HON Circleマイルとは、ビジネスクラス・ファーストクラス搭乗に限って加算されるマイルのこと。エコノミークラスを利用した場合、HON Circleマイルは貯まりません。Hon circleメンバーを目指すのであれば、ビジネスクラスやファーストクラスに乗り続けるしかないのです。
ルフトハンザのファーストクラスラウンジ利用の条件が、いかに高いハードルなのかがわかりますね!
日本在住者がファーストクラスラウンジを利用するには
上記のように、Hon circleのメンバーになるのは、あまり現実的な選択肢ではありません。
日本在住者がルフトハンザのファーストクラスラウンジを利用するなら、ルフトハンザ航空やスイスインターナショナル航空のファーストクラスチケットを入手する方法が一般的です。
ちなみに、ルフトハンザのファーストクラスは、ANAマイルを使った特典航空券で利用することができます(ANAマイルを使った特典航空券の場合、規定によりスイスインターナショナル航空ファーストクラスは利用不可)。
現金でファーストクラスチケットを購入するなんて無理だよ!という方は、ぜひANAマイルを貯めてみてください。陸マイラー御用達の「ソラチカルート」を使えば、1年間で20万マイル以上貯めることが可能です(ソラチカルートは2018年3月末での封鎖が発表されましたが、他にも効率よくマイルを貯める方法は残されています)。
私の場合も、ANAマイルを使った「ファーストクラス世界一周特典航空券」によって、ルフトハンザのファーストクラスラウンジを利用しました。
知られざるその内部は、これまで経験した中で最も贅沢で優雅な空間。これが空港内のラウンジだなんてとても信じられないほど、豪華絢爛で洗練されていました!
詳しくは、こちらでレポートしています↓
セネターラウンジが狙い目
ここまでファーストクラスラウンジに付いて詳しく解説してきましたが、その利用条件を満たすのが難しい場合には、一段下のセネターラウンジを狙うのがオススメです。
セネターラウンジは、上記利用条件の表を見てお分りいただける通り、ファーストクラスラウンジとビジネスラウンジの中間に位置するラウンジ。
つまり、ファーストクラスとまではいかないものの、一般的なビジネスクラス搭乗者が利用できるビジネスラウンジよりもワンランク上という位置づけなのです。
日本のANAやJALには存在しないカテゴリのラウンジですので、あまり馴染みがありませんかもしれませんが、こちらもドイツらしさ満点の素晴らしいラウンジです。
セネターラウンジのレポートはこちらをどうぞ!




セネターラウンジは、スタアライアンスゴールドメンバーなら利用可能です
ルフトハンザのセネターラウンジは、スターアライアンスの最上級会員「スターアライアンスゴールド」の資格を保有していれば、利用することができます。
このため、例えばエコノミークラスに乗る場合であっても、スターアライアンスゴールドメンバーであれば、セネターラウンジを利用することが可能です(もちろん、下位となるビジネスラウンジも利用可能)。
かなりお得ですよね!
ちなみに、スターアライアンスゴールドの資格は、ANAの上級会員(プラチナメンバーまたはSFC会員)になることで取得可能です。つまり、日本在住者でも比較的簡単に取得することができるということ!
特に、SFC会員に関しては、一度取得してしまえば、その後の維持も簡単です(スーパーフライヤーズカードを保有しているだけでOK)。
ルフトハンザのラウンジを利用する場合には、まずANAの上級会員となって、スターアライアンスのゴールドメンバーになっておくことをオススメします。
SFC会員を目指すSFC修行の詳細はこちら↓
セネターラウンジとビジネスラウンジの違い
ルフトハンザのビジネスラウンジは、ごく一般的な航空会社ラウンジ。ANAで言うならば、プラチナやSFCメンバーが利用できる「ANAラウンジ」に該当します。
羽田空港国際線ANAラウンジはこちらでご紹介しています↓
ロンドン・ヒースロー空港など、ビジネスクラスとセネターラウンジが併設されているところがあり、一通り見比べた際の印象では、セネターの飲食物の方が高品質で、品揃えも豊富な感じでした!
まとめ
●ルフトハンザのファーストクラスラウンジを利用できるのは、ルフトハンザ航空&スイスインターナショナル航空のファーストクラス搭乗者か、ルフトハンザ最上級ステータス「Hon Circle」メンバーのみ
●セネターラウンジはファーストクラスラウンジとビジネスラウンジの中間
●スターアライアンスゴールドメンバーなら、セネターとビジネスいずれも利用することができる
…ということでした。
ヨーロッパに行く場合、そしてヨーロッパ域内を移動するなら、幅広いネットワークを持つルフトハンザは選択肢として欠かせません。
これまで、ルフトハンザのエリート会員やラウンジのシステムがちょっとわかりにくかったのですが、世界一周旅行を機に色々と勉強してみて、ANAとはまた違った魅力を感じました。
ちなみに、これまでに訪れた空港ラウンジはこちらでまとめています。
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ルフトハンザは、肝心要の機内サービスもとってもイイんです!付かず離れずフレンドリーで、個人的に外資系航空会社の中では1, 2を争う立ち位置。これからも積極的に利用したい航空会社です。


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