飛行機登場前のひととき、食事やシャワーなど充実したサービスを享受できる「エアラインラウンジ」。
各航空会社とも、趣向を凝らしたラウンジを展開しています。
今回ご紹介するのは、ドイツ・フランクフルト空港の「国際線ルフトハンザセネターラウンジ」!
ルフトハンザのラウンジはドイツ国内にとどまらず、欧米各地に存在していますが、どこも質実剛健と言いますか、良くも悪くもシンプルな感じです。
そんな中、今回初めて訪れたルフトハンザ航空本拠地であるこちらのラウンジは、かなり洗練されていてビックリ!本当に同じエアラインのラウンジ?という印象でした。
ということで以下、利用方法からサービス内容まで詳しくご紹介します。

ANAのフランクフルト便に乗る人が案内されるラウンジです♪
フランクフルト空港には9つのラウンジが存在
フランクフルト国際空港は、さすがルフトハンザ航空のハブ空港なだけあって、9つものラウンジが存在しています。
ファーストクラスラウンジ |
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セネターラウンジ |
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ビジネスラウンジ |
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簡単に言うと、「シェンゲン」がヨーロッパ域内(イギリス等、例外国あり)で、「ノンシェンゲン」がその他国際線を指します。
ファーストクラス用のラウンジに至っては、建物丸ごと一つを占める「ファーストクラスターミナル」まであります。
世界最高峰のラウンジとして名高く、以前スターアライアンス世界一周時に、念願叶って訪問できた時には、あまりの豪華絢爛さに圧倒されてしまいました。
その他に、ファースト1つ、セネターが3つ、ビジネスが4つと、出発ゲートからそれほど遠くない範囲に、何かしらのラウンジを見つけられるようになっています。
セネターラウンジBへのアクセス方法
今回ご紹介するのは、B43近くにある「セネターラウンジB」です。
ANAのフランクフルト便を利用する場合も、こちらを案内されます(入室資格を満たしていることが前提)。ANA公式サイトから地図をお借りしました。
(ANA公式サイトより)
セネターラウンジの営業時間
セネターラウンジの営業時間はこちら。
24時間営業ではないため、ラウンジ内で夜を明かすことはできません。

ちなみに私の訪問時は、07:00 – 21:30と書かれていました。
感染状況により、予告なく変更されることがありますのでご注意ください。
セネターラウンジ利用条件
ルフトハンザのセネターラウンジに入室できるのは、下記の条件を満たした乗客に限られます。
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セネターラウンジは、一般的なビジネスクラス搭乗客が利用する「ビジネスラウンジ」よりも1ランク上のラウンジ。
基本的には、ファーストクラス搭乗客と、ルフトハンザのマイレージクラブ上級会員向けとなっており、ビジネスクラス搭乗客というだけでは入室することができません。
ただし、ANA SFC(スーパーフライヤーズカード)を持っていれば、搭乗クラスに関わらず入室OK!
なんだかお得感が感じられますよね。
コロナ禍では別途証明書が必要
なお新型コロナ感染拡大の影響で、現在は以下いずれかの書類が必要です。
- 新型コロナワクチン接種証明書
- 24時間以内の陰性証明書
入室前、こちらのカウンターで皆さん書類を提示していました。
ドイツでは、日本の市町村が発行するワクチン接種証明書が有効(2021年10月時点)です。
私も日本から持参したものを提示し、無事に入室許可を得ることができました。
奥へ進むと、突き当たりには駐機場が。
ラウンジは、このワンフロア上となります(エレベーターあり)。
サービス内容
セネターラウンジで提供されているサービスは、以下の通りです。
- 軽食&ドリンク(アルコール含む)
- 無料インターネットアクセス
- コピー機
- シャワー
- 仮眠室
- TV
- 喫煙室
- スパ(有料)
セネターラウンジの全貌
ラウンジ入ってすぐ左側に、立派なレセプションデスクが設けられていました。
こちらで搭乗券を提示したら、いざ入室です。

さっそく中を探索してみましょう♪
ロッカー
まずは、レセプションデスクの右奥にロッカーを発見。もちろん無料で利用できます。
ラウンジ内は終始満席でしたが、ロッカーを利用する人は意外と少ないようで、常に選び放題の使い放題でした。
スパ
その奥にあるのが、こちらの「Senator Spa(セネタースパ)」。
世界には、無料でスパメニューを提供しているラウンジも少なくありません。




ただ、これらはいずれもファーストクラスラウンジ。
ここはあくまで「準」ファーストクラスラウンジなので、スパメニューは全て有料となっていました。
ご参考までにどんなメニューがあるのか、少しだけ書き出してみますと…
マッサージ |
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フェイシャル |
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ビューティーエクストラ |
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エステサロンにとんとご縁がないため、施術料金についてはなんとも言えませんが、電動マッサージチェア10分で20ユーロは、かなりお高めなような気がします。
上記の他、頭皮マッサージやネイルケアなどもありました。
入口だけチラッと見てみたところ、利用している人はいないようでした。
シャワー室
セネターラウンジにはシャワー室も設けられており、もちろん無料で利用することができます。
希望者はこちらのカウンターで申し込みが必要です。
時間帯によっては待ち時間が発生することもありますが、この日はすんなりと案内していただけました。
シャワーブース内の様子
個室の中はこんな感じ。
出入口近くに洗面台と荷物台があり、
仕切り壁の後ろにトイレ、
そして、湾曲した奥がシャワーブースと、ノンーシェンゲン用のセネターラウンジと似たような作りでした。
アメニティ
シャワー室の中には、各種アメニティも用意されています。
洗面台には、ロクシタンのボディソープとボディローション。
ドライヤーも完備されていました。
そしてシャワーブースには、こちらもロクシタンのシャンプーとボディソープが。
個人的に、こちらのシャンプーは少々乾燥が気になったので、コンディショナー持参をお勧めします。
化粧室
お化粧室はこちら!
洗面台も個室も、とても綺麗にお掃除されていました。
ドイツの街中は、トイレ=有料が一般的ながら、もちろんラウンジでは完全無料です。
バーエリア
続いて、ラウンジの中心へ。
メインエントランスから正面に広がるのが、「LIGHTS」の文字が存在感を放つ、スタイリッシュなバーエリアです。
ゆったりと間隔をあけて、大きなソファが並べられています。
他のシーティングエリアはぎゅうぎゅうづめでしたが、こちらは常に余裕が感じられました。
ただ、数時間滞在したうち、一度も空きは出なかったので、ここが確保できたらかなりラッキーと言えるかも。
ファーストクラス専用エリアあり
窓際の一角は、ファーストクラスと最上級会員(HON Circle Member)専用エリアとなっていました。
Bゲートエリアには、独立したファーストクラスラウンジがなく、このようにセネターラウンジ内に専用エリアを設けることで対応しています。
こうして座席は確保してあるものの、全体のサービスレベルは、どうしてもファーストクラスラウンジに劣りますので、もし対象者に該当する場合は、ちょっと面倒でも、是非ファーストクラスターミナルの利用をオススメしたいところです。

ファーストクラスターミナルは、メインターミナルから少し離れたところにありますが、専用の出国審査ブースもありますし、搭乗ゲートまで車で送ってもらえます♪
ワインリスト
バーエリアの壁際には立派なバーカウンターがあり、スタッフさんが各種ドリンクを提供してくれます。
この日のメニューは…
スパークリングワイン |
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白ワイン |
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赤ワイン |
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シェンゲン域内用ラウンジや、ミュンヘン空港のセネターラウンジとほぼ変わらないラインナップです。
価格帯としては、だいたい一本二千円以下と、リーズナブルな印象。
せっかくなので、スパークリングのロゼをオーダーしてみました。
こうしてスタッフさんに注いでいただくと、なんだか高級感があるというか、ありがたみを感じますね。
シーティングエリア
バーエリアの奥の窓側は、整然とソファが並べられたシーティングエリア。
ソファはソーシャルディスタンスを保つため、互い違いに座るように制限されているはずですが、全く空席はありません。みなさん家族、友人づれなのでしょう。
このご時世で、こんなにたくさんの人が国際線に乗るのかと思うと、まるで日本とは違う世界線に来たようです。
駐機場に向けて、いくつかプライベート性の高いシートも設置されていました。
いずれも使用中だったため、中の様子を覗くのは遠慮しましたが、こちらも居心地が良さそうです。
仮眠室
シーティングエリアの片隅には、ひっそりと仮眠室も設けられています。
入口には「必ずマスクを着用すること」と明記されていました。
部屋には4台ベッドを設置。
お昼の時間帯でしたので、使っている人の姿はありません。
従来、仮眠室で用意されていたブランケットやグミは、感染拡大防止のため、撤去されているようです。
喫煙室
屋内での喫煙については、なかなか規律厳しいドイツですが、セネターラウンジではしっかり喫煙室が用意されているため、愛煙家の方も安心して過ごせます。
誰もいらっしゃらない隙を見はからって、少々失礼してみますと…
ご覧の通り、ソーシャルディスタンスばっちりな配置。
外のシーティングエリアが常に混雑しているからなのか、時々ここで食事をしている方も見かけました。
本来の使い方をしている方は少ないようでしたし、それもいいかもしれません。
換気がしっかりしているようで、それほどタバコ臭い感じはありませんでした。
ビジネスエリア
そして、飛行機に乗る前に一仕事終わらせておきたい方のため設けられているのが、こちらのビジネスエリア。
隣とパーテーションで仕切られ、PC備え付けの席もあります。無料のコピー機が重宝しました。
ダイニングエリア
最後にご紹介するのは、ラウンジ入って右半分のスペース。こちらはセルフ式のダイニングエリアとなっています。
オフィスのカフェテリアのようなテーブル席から…
カウンター席、ソファ席とバリエーションがありました。こちら側は全体に自然光が降り注いで、明るく気持ちの良い空間です。
ドリンク
では、ドリンクメニューから見てみましょう!
今回の旅で訪れた他のルフトハンザラウンジでは、全ドリンクがオーダー制になっていましたが、ここでは自分で好きなものを選択できるようになっていました。
まずはコーヒーマシン。
エスプレッソやカプチーノなど、日本でもお馴染みのメニューが揃っています。
こちらはソフトドリンクサーバー。
こういう形態のサーバーは、日本ではあまり見かけない気がします。コーラやファンタなど、炭酸飲料が5種(うち1種は炭酸水)がラインナップされていました。
ティーバッグは、ミュンヘン発祥&バイエルン王室御用達の「Eiles(アイレス)」。日本には直営店がないメーカーです。
以下5種類が用意されていました。ブラックティーは1種類だけ、あとはハーブティー系です。
- カモミール
- ハーバルガーデン
- ナチュラルフルーツメランジェ
- イングリッシュブレックファスト
- ペパーミント
そして、ドイツといえばやはりビールは欠かせません。
こちらのラウンジでは、ミュンヘンのフランツィスカーナーと、ブレーメンのベックスの2種類がありました。
缶や瓶ではなく、しっかり生ビールなのが何より嬉しいですね。さすが本場!
朝のメニュー
では続いて、どんな食べ物があるのか見てみましょう。
ラウンジ訪問当初は朝食メニューが並んでいました。
メインは、こちらのカウンターでオーダーします。
この日は…
- フムス
- ハーブチーズ
- バター
- スクランブルエッグ
- マッシュルームソテー
- カッテージチーズとキャベツ、チキンのサンドイッチ
でした。
この他、セルフカウンターには袋に入ったプレッツェルや…
ミューズリーやフルーツサラダも並んでいます。
昼のメニュー
11時になると、ランチメニューにチェンジ。
オーダーカウンターでは、鳥の手羽とマッシュドポテト、クリーミートマトスープが提供されていました。
量少なめにオーダーしてみたのがこちら。お肉がこんがりと焼けていておいしかったです。
冷菜コーナーも様変わりしまして、
- スイスソーセージサラダ
- 地中海風サラダ
- アップルコンポート&バニラシュトロイゼル
朝よりもう少し、食べ応えのあるメニューになっていました。
種類はそれほど多くはないものの、お腹を満たすには十分かと思います。
スナック
いやいや、やっぱりこれだけじゃちょっと物足りないよ、という方には、スナックもたっぷり。
ナッツやドライフルーツ、
カラフルなグミなどなど。
ミュンヘンで泊まったホテルでも、同じようにWECKSのキャニスターに食べ物が小分けされていましたが、衛生的だし、見た目も可愛くていいですよね。


以前の自分で好きな分だけ取るスタイルは、ちょっと抵抗がある時もありましたので、このスタイル変更は、コロナで良くなった数少ないことのうちの一つかもしれません。
最後の一杯!
ラウンジにいる時は、これから待っている機内食のため(しかも今回は久々の和食)、ほとんどお腹に溜まるものを取らないのですが、これで飲み納めと、フランツィスカーナーを一杯頂いてきました。
次にこの味を堪能できるのはいつになるでしょう。今から待ちきれません!
最後に
ということで、今回はフランクフルト国際空港セネターラウンジBについて詳しくご紹介しました。
広くて明るくてスタイリッシュで、これまでに訪れたルフトハンザ・セネターラウンジとは、一線を画しているのが新鮮でした。
さすがは本拠地の国際線向けラウンジですね。
次回はフランクフルト-羽田行きのANA便搭乗記をお届けします。

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