世界屈指の高級リゾート地である、インドネシア・バリ島。
日本からそこまで遠くもなく、時差はたったの1時間!気軽に出かけられる上に、常夏気分を味わえるということで、日本人にも大人気の観光地です。
一番楽なアクセス方法は、何と言っても「ガルーダ・インドネシア航空」の直行便を利用すること!
現在、成田と関西からバリ島の玄関口・デンパサールへの直行便が就航しています。
4年連続でスカイトラックス社の5スターエアラインの認定を受けているガルーダ・インドネシア航空とは、どんなエアラインなのでしょうか?
今回は、成田発・バリ島デンパサール行きのGA881便ビジネスクラス搭乗記をお届けします!
羽田ージャカルタ線最新ビジネスクラス搭乗記&ラウンジ訪問記もぜひ併せてご覧ください♪
ガルーダ・インドネシア航空ってどんな航空会社?
まずガルーダ・インドネシア航空とは、どんなエアラインなのかと調べてみたところ…
設立は1949年と、実はANAやJALよりも古い会社なのだそう!
公式サイトには以下のように紹介されていました。
ガルーダ・インドネシア航空は、首都ジャカルタ・スカルノハッタ国際空港を拠点に世界22都市、インドネシア国内主要68都市の路線の運航をするフルサービスキャリアのサービスを提供する航空会社です。英国スカイトラックス社が選ぶ5スターエアラインを獲得し続ける、世界トップクラスのサービスをご体験ください。
ウィキペディアによれば、一時十分な安全性が確保されないということで、ヨーロッパへの乗り入れが禁止されていたこともあるそうですが、今ではハード面・ソフト面ともにしっかり評価されているようです。
旅の始まりは、成田空港第1ターミナル北ウィング
ということで、いよいよ楽しみにしていた旅行当日。成田空港にやってきました!!
ガルーダ・インドネシア航空をはじめとしたスカイチーム加盟航空会社は、第1ターミナルの北ウィングに集められています。
これまで第1ターミナルといえば、ANAなどのスターアライアンス系が発着する南ウィングしか利用したことがなかったので、北ウィングの存在自体に思い至らず…。
南ウィングの端から端まで、Z屋敷あたりまで見て回っても「はて、ないぞ??」と。
さらに歩いた先にこんな光景が広がっていようとはビックリです!
今更ながら、成田空港って広いんですね〜。
ガルーダ・インドネシア航空のチェックインカウンターは「A」と表示されたところ。
レーンはファーストクラスとスカイプライオリティ(ビジネスクラス・ガルーダマイルズプラチナ・スカイチームエリートプラス)、エコノミークラスの3つに分かれていました。
ファストレーン「SKY PRIORITY」が快適
チェックインが済んだら、さっそく出国しましょう!
ガルーダ・インドネシアのチェックインカウンターの奥に、「SKY PRIORITY」と書かれた看板を発見しました。
ファーストクラス・ビジネスクラス・スカイチームエリートプラスなら、このファストレーンで保安検査場の長い行列をスキップできます。これを利用しない手はありませんね!
搭乗開始まではラウンジでのんびり
保安検査場・出国審査を難なくクリアして、制限エリアへ。
搭乗開始まではあと2時間ほどありますので、同じスカイチームの航空会社であるデルタ航空のラウンジ「デルタスカイクラブ」で過ごします♪
ラウンジ内のサービスについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
ちなみに第1ターミナルには、誰でも有料で利用できるラウンジもあります。
いよいよ搭乗!
ギリギリまでデルタスカイクラブでのんびりしたら、23番搭乗口へ。
搭乗口まで来たところで、10分ほど遅延することが判明しましたが、娘はラウンジでスタッフさんオススメの美味しいおかゆを食べ、キッズルームでお気に入りの映画を観られたおかげでご機嫌です(飛び跳ねすぎてブレてる)。
子連れ旅でテンションを保つのは難しいことも多々あるので、素敵なラウンジがあって何よりでした♪
フライト情報
今回のフライト情報はこちら。
便名 | GA881 |
区間 | 東京(成田)- バリ島(デンパサール) |
出発時刻 | 11:00 |
到着時刻 | 17:45 |
フライト時間 | 7時間45分 |
機材 | B777-300ER |
さあ、いよいよ搭乗です!
ガルーダ・インドネシア航空 B777-300ERのビジネスクラスシート
機内に入り、右手へ。これがガルーダ・インドネシア航空のビジネスクラスキャビンです!
本日の機材はB777−300ER。ファーストクラス・ビジネスクラス・エコノミークラスの3クラス制です。
シートマップと詳細なデータは以下の通り(ガルーダ・インドネシア航空公式サイトより)。
ファーストクラス | ビジネスクラス | エコノミークラス | |
座席数 | 8席 | 38席 | 268席 |
座席配列 | 1-2-1 | 1-2-1 | 3-3-3 |
シートピッチ | 210cm | 109cm | 81cm |
リクライニング | 180度 フルフラットシート |
180度 フルフラットシート |
10度 (通常35度=最大45度) |
個人用モニター | 23.5インチ | 15.4インチ | 9インチ |
子連れにオススメの席はここ!
ビジネスクラスのシートは1-2-1となっており、中央2席はぴったりくっついている偶数列(写真奥側)と、テーブルを挟んで連結される奇数列(写真手前側)から構成されています。
子連れにオススメな席は言うまでもなく、座席同士がくっついている偶数列!ということで、この日は14列目のEとFにしました♪
このタイプの座席だと、ご覧の通り足元がパーテーションで仕切られています。他人同士の場合、これがあることでグッとプライベート性が高まる一方、今回のように子連れでも邪魔になるほどではないのがいいですね。
なお、背もたれの間にも可動式のパーテーションが取り付けられており、これを使用すればさらに個室感が上がります。
座席の収納は?
荷物が多くなりがちな子連れ旅では、手元の収納力も重要!
肘掛の下にペットボトルとヘッドフォンが収まる程度のポケットがあり…
正面足元にも荷物を置くことができるようになっていました。
スーツケースなどの大きな荷物があると厳しいでしょうが、今回持ち込んだのはリュックサックやショルダーバッグでしたので、これで十分でした!
シートはもちろんフルリクライニング
ビジネスクラスであっても、稀にリクライニング角度が浅い場合もありますが、当機材のシートはしっかりフルリクライニング(フルフラット)となっています。
7時間の中距離路線とはいえ、飛行機は乗っているだけで体力を消耗しますので、地上と変わらずしっかり休めるフルフラットがやはり安心!
リクライニングは、肘掛脇にあるこちらのコントローラーで調整します。
ベッドメイキングするとこんな感じ。
ガルーダ・インドネシア航空の寝具は、想像していたよりもフカフカで、すごーく快適でした♪
余談ながら、消灯されると天井に浮かび上がるライトがまるでプラネタリウムのよう。子供はこういう演出も楽しく感じられたみたいです。
子供も楽しめるエンターテインメント
それでは続いて、どんなエンターテインメントがあるのか見てみましょう。
画面も座席同様、このようにピッタリ隣り合っています。
画面は15.4インチと、JALの「SKY SUITE2」やANA「クレイドルシート」と同等の大きさ。
ただし、映画の本数は格段に少なく、全部で30本ほどしかありません。
さらに、日本語字幕/吹き替えに対応しているものはほとんどないため、7時間子供が退屈せず過ごせるかちょっぴり心配でした(子供向けではドラえもん映画一本のみ)。
が、蓋を開けてみると、お絵かきや塗り絵ができたり、幼児でも遊べる簡単なゲームがあったりと、全く問題なし!
さらにリアルタイムでNHKが見られるらしく、日本時間の17時になると、色々な子供向け番組も楽しめました♪
娘はこのおかげで「ガルーダ・インドネシア大好き!!」とかなり気に入った様子。親も一安心です。
逆にこれが小学生高学年以上のお子さんだと、何かしらDVDなどを用意して行ったほうがいいかもしれませんね。
ちなみに、よく飛行機でもらえる子供向けのおもちゃなどは搭載していないとのことでした。
アメニティは『クラランス』
さて、続いてご紹介するのはアメニティ。
各席にあらかじめ、このようなシンプルなポーチが置かれていました。
中には、アイマスク、歯ブラシ、ヘアブラシ、耳栓に、クラランスの保湿クリーム、リップバーム、ボディローションが入っています。
それとは別にスリッパも。
全体的にとてもシンプルな印象ですが、中距離路線ではアメニティポーチやスリッパを提供しない航空会社もありますので、必要十分ではないでしょうか。
ウェルカムドリンクは謎のジュース
離陸前に、CAさんが「ウェルカムドリンクはいかがですか?」と周ってきてくれました。
オレンジともう一つ、聞きなれない名前のジュースがありまして、「ぜひ試してみてください」とのことで頂いたのがこちら。
その名も「アンバレラジュース」です!
綴りは“Ambarella”。June plum(6月の梅)とも呼ばれる、東南アジアでメジャーなフルーツなのだそう。
香りはちょっと青臭いというか、雨上がりに草刈りした時の匂いというか、ちょっと独特。けれど、味はとってもフルーティーで甘くて美味しかったです♪
しょっぱなからインドネシアの文化に触れることができて、貴重な経験となりました!
ガルーダ・インドネシア航空のビジネスクラス機内食メニュー
飛行機が離陸してシートベルト着用サインが消灯すると、お楽しみの機内食がスタートします。
メニューは足元のポケットに入っていますので、どんなお料理があるのか目を通しておきましょう。
中身は英語とインドネシア語です。
外資系の航空会社でも、日本発着路線では日本語表記にしていることが多いので、これは意外でした。
シャンパンからスタート
まずは食事の前にドリンクのオーダーを聞かれます。せっかくなのでシャンパンをオーダー!
銘柄はビルカール・サルモン ブリュット ロゼ。
一本10,000円前後のとっても贅沢なシャンパンです。ロゼなのも嬉しい♡エスニックな香りと味が楽しめるナッツをおともに、至福のひとときです。
CAさんは一通りキャビンを周ってから食事のオーダーを取りに来てくれますので、この間にどれにするか決めてしまいましょう。
ノンステータス+後方列は品切れ多数
1回目の機内食としてサーブされるランチは、和食・洋食・インドネシア料理から選択可能。
…なのですが、洋食は早々に売り切れてしまったとのことで、結局娘が和食、私がインドネシア料理をオーダーすることになりました。
この便だけでなく、復路でも和食や軽食に品切れが目立ち、各メニューの搭載数にだいぶ偏りがあるのかなという印象です。
どうやらCAさんは上級会員の方からオーダーを取るようで、ノンステータス+後方列の私たちに選択の余地が残されていないのは、仕方のないことだったのかもしれません。
ガルーダ・インドネシア航空では、ビジネスクラスの機内食事前オーダーサービスを廃止したとのことで、どうしても食べられないなどの特段の事情がある場合は、搭乗してすぐCAさんに相談しておくのが吉だと思います。
インドネシア料理がオススメ!
とはいえ、私の場合はインドネシア料理にして大正解でした!
まずこちらは前菜の「インドネシア風スパイシーなイカとペチェル」。
唐辛子ソースが塗られたイカの串に、ペチェル(野菜炒め)が添えられています。
イカは柔らかく火が入り、程よくスパイシー。野菜炒めの塩加減もバッチリです♪
ちなみに、公式サイト上では洋食 or インドネシア料理の場合、前菜・メインディッシュともに3種から選択できると記載されていましたが、今回の搭乗時は特に何も聞かれず自動的に出てきました。
メインディッシュは「グリルチキン アヤムパニキソース インドネシア風」。
炭火の香りが感じられるお肉はしっとりプリプリ!ご飯も機内食にありがちなパサパサではなく、モチっと美味しく炊きあがっていました。まろやかなソースがこれまた美味しくて、あっという間に完食!食べ始めてから5分もかからなかったかも…(笑)
最後のデザートは「チョコレートムース」にしました。
まったり濃厚でコーヒーが進みます!
サイズは7cm四方くらいと結構食べ応えもあって、満腹・満足でした♪
和食も本格的!
娘が注文した和食はと言いますと…
まずは前菜。
内容はこんな感じです。
- 鱒押し寿司
- 焼き栗、衣かつぎ、揚げ銀杏、焼きしめじ茸
- 高野豆腐黄身焼串打ち
- 花菊かぶら見立て
- 合鴨ロース煮
- 炒め葱
- 蕎麦
10月から提供されているメニューということで、若干季節のズレは感じるものの、色合いが綺麗でちょこっとつまんで食べられるのが意外と子供にぴったり。
当然6歳の子供には見慣れないものも多いのですが、「これは何?」「何から出来てるの?」とそれぞれに興味を持ちつつ、しっかり完食してくれました♪
メインディッシュは、「サーモン湯葉蒸し胡麻豆乳餡掛け」。ご飯とお味噌汁付きです。
インドネシア料理コースと比べると、量はかなり多めですね。
サーモンは湯葉と胡麻豆乳餡がかかっていて、お味は薄口。子供にも食べやすく、優しいお料理です。
ちなみに、食後にギャレーを通りかかった際、黒い制服に身を包んだ男性が、せっせとお料理をしているところに出くわしました。
忙しそうにしてらしたので写真は遠慮しましたが、なんとガルーダ・インドネシア航空のビジネスクラス・ファーストクラスにはシェフが搭乗しているのだそう!
道理で機内食のクオリティが高いはずですね♪
軽食
最初の機内食を終え、しばしのんびり。
着陸の2時間前になると、再度機内食が提供されます。
メニューはこちら。
- インドネシア風 串焼き盛り合わせ(ビーフ、チキン、魚のすり身)
- シェフズサンドイッチ
- フレッシュフルーツ盛り合わせ
サテーを食べずに降りるべからず
先ほどのインドネシアコースに味をしめた私は、当然ここでもインドネシア風串焼き(サテー)盛り合わせをオーダー!ここぞとばかりにビンタンビールもいただきます。
数年前にシドニーで初めて食べて以来、はまってしまったサテー。
その後何度かマレーシアで理想の味を追い求めるも、シドニーほどの感動には出会うことができずにいました。
けれど、ガルーダ・インドネシア航空のサテーはかなり理想に近い味!!
甘じょっぱくてすっごく美味しかったです♡さらにビールなんて、もう言うまでもなく最高の組み合わせですよね。
このコンビは、ガルーダ・インドネシア航空のビジネスクラスに乗ったら必食です!
シンプルだけど美味しいサンドイッチ
娘がお願いしたのはこちらのシェフズサンドイッチ。パンにチキンがサンドされ、コールスローのようなものが添えられていました。
普段あんまりハンバーガー系を好んで食べないので、きっと残り物処理をしないといけないんだろうなぁと思って見ていたら、「めちゃくちゃ美味しい〜♡」とあっさり完食。
今思えば、一口くらい味見させてもらっておけばよかったです(笑)。
フルーツも甘くて美味しい!
なんと、サンドイッチを食べ終わった後もまだお腹が空いているということで、追加でフルーツもお願いしました。美味しいものばかりだったので調子がついたのか、食欲が止まらない様子です。
届いたお皿の上には、メロン、グレープフルーツ、キウイ、リンゴが美しくカットされていました。
びっくりしたのは、フルーツまで手抜かりなく美味しいこと!
どれも味が濃くて甘くてフレッシュで、食事の最後にぴったりの美味しさでした♪
おやつ大盤振る舞い
あまりにもよく食べる様子を見ていらしたのか、食後にCAさんが「好きなだけ持って帰ってください!」とたくさんのお菓子を持って来てくれました。
(モジモジしつつ大喜びの娘↓)
私も「Loacker(ローカー)」のウエハースが大好物なので、こっそり嬉しかったです(笑)。
さらにさらに、なんと着陸間際にも「誰もいらないそうなので、もう全部どうぞ!」と一際大量のお菓子を頂いてしまいました。
一週間はおやつに困らないかも?と思っていたら、なんと帰国した今もまだまだ残っているという嬉しい悲鳴。
楽しかったガルーダ・インドネシア航空の旅を思い出しながら、最後まで大事にいただきたいと思います!
着陸
約7時間半の旅を終え、飛行機は無事バリ島に到着!
初めてのガルーダ・インドネシア航空はとっても快適でお食事も美味しく、ぜひまた乗りたいエアラインの一つになりました。
次の機会が今から楽しみです♪
最後に
ということで今回は、ガルーダ・インドネシア航空ビジネスクラスについて、エアライン情報から実際のキャビンの様子、機内食について詳しくご紹介しました!
日系とは一味違う設備やサービスに、離陸する前から異国情緒が感じられるのが外資系キャリアの醍醐味ですよね。
個人的に、昔は日系の航空会社一択でしたが、最近は各国それぞれの文化を味わえる外資系の魅力にハマりつつあります。
ガルーダ・インドネシア航空で一番印象的だったのは、何と言っても機内食!
機内にシェフがいるだけあって、一般的な機内食よりもさすがのハイクオリティ!!
今振り返ってみても、どれもが美味しすぎて、アジアご飯好きには堪えられませんでした。
多彩なスパイス使いが特徴のインドネシア料理ではありますが、辛いものが苦手な私でも大丈夫だったので、ガルーダ・インドネシア航空に搭乗したら、ぜひチャレンジしてみてください♪
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