ルフトハンザ航空の本拠地”フランクフルト空港”には、上級会員向けのセネターラウンジ(Senator Lounge)が設置されています。
日本ではあまり聞き慣れない名称ではありますが、ランク的にはファーストクラスラウンジとビジネスクラスラウンジの中間。そこでは、ビジネスクラスラウンジよりも1ランク上のサービスが提供されています。
もちろん、誰でも使えるわけではありませんが、ルフトハンザが加盟している”スターアライアンス”のゴールドメンバーであれば入室可能!
ということは、ANAの上級会員でも利用することができるというわけです。
以下では、フランクフルト空港のルフトハンザ・セネターラウンジについて、利用条件から、内部の様子、具体的なサービス内容まで、詳しくご紹介していきます!

記事内には2018年・2021年の写真が混在していますが、最新情報に即した内容に再編集しています。
国際線(シェンゲン)向けセネターラウンジBの全貌は別記事をご覧ください。

フランクフルト国際空港セネターラウンジ<Aエリア>へのアクセス
フランクフルト国際空港には、ルフトハンザ航空のラウンジが点在しています。
今回私が利用したのは、Aエリア(下図の赤丸)にあるセネターラウンジ。ここはシェンゲン圏内へ出発する人のためのラウンジです。
マップ上では、ファーストクラスラウンジやビジネスクラスラウンジと一緒に表示されていますが、それら全てが併設されているわけではなく、少なくともセネターラウンジは独立して設置されていました。
アクセス方法は至って簡単。あちこちにある案内板「Lufthansa Senator Lounge」の表示に従って進むだけです。
セネターラウンジ入室には書類が必要
目を引く黄色い案内表示のおかげで、方向音痴の私でも迷うことなくセネターラウンジのエントランスに到着しました!
コロナ禍のフランクフルト空港セネターラウンジでは、入室前に衛生チェックを実施中。
以下いずれかの書類を持っていないと、中に入ることができません。
- ワクチン接種証明書
- 24時間以内の陰性証明書
ドイツでは、日本の市町村が発行するワクチン接種証明書が有効(2021年10月時点)です。
私も日本から持参したものを提示し、無事にOKが出ました。
セネターラウンジに入室!
それでは早速中へと進みましょう!
部屋に入ってすぐのところには、立派なコンシェルジュデスクが。
ここで搭乗券を提示し、入室資格を示す必要があります。
セネターラウンジ入場資格
ルフトハンザのセネターラウンジに入室できるのは、下記の条件を満たした乗客のみです。
|
セネターラウンジは前述の通り、一般的なビジネスクラス搭乗客が利用する「ルフトハンザビジネスラウンジ」よりも1ランク上のラウンジ。
基本的には、ファーストクラス搭乗客と、ルフトハンザのマイレージクラブ上級会員向けとなっており、ビジネスクラス搭乗客というだけでは入室することができません。
ビジネスクラス搭乗客は、別に用意されている「ビジネスラウンジ」を利用することになります。
ANAの上級会員でも利用可能
ビジネスクラス搭乗客でも利用できないとなると、ハードルは一気に上がりそうですが、実はそうでもありません。
セネターラウンジは、ルフトハンザが加盟するスターアライアンスのゴールドメンバー(通称「スタアラゴールド」)であれば利用できるため、ANAの上級会員でも入室を許されるのです。
今回、私はANAのビジネスクラスを利用してフランクフルト空港を訪れましたが、ANAのSFC(スーパーフライヤーズカード)会員の資格を保有していたため、セネターラウンジを利用することができました。
ANA上級会員資格 | 付帯するスターアライアンス資格 | セネターラウンジの利用可否 |
ANA ダイヤモンド | ゴールド | ○ |
ANA プラチナ | ゴールド | ○ |
ANA SFC | ゴールド | ○ |
ANA ブロンズ | シルバー | × |
スターアライアンスのゴールドメンバーであれば、実際に利用する座席のクラスは関係なく、セネターラウンジを利用できます。
つまり、エコノミークラスを利用する場合でも、入室可能!
より詳しい利用条件等に関する解説は、こちらをご覧ください。
営業時間とサービス内容
ルフトハンザセネターラウンジAの概要は以下の通りです。
営業時間 | 年中無休 6:00-21:30 |
サービス内容 |
|
ラウンジ全体の様子
肝心のラウンジの中はどうなっているのか、順番に見ていきましょう!
ここからは2018年当時と比較しつつご紹介していきます。
ダイニング
ラウンジ入ってすぐのエリアはダイニングコーナー。久しぶりに訪れてみると、何だかインテリアがシンプルになったような?
以前はこんな感じでした。
基本的な家具は変わらないものの、オープンキッチンの上にあった装飾が外されたのですね。
メニューについては後述しますが、こちらもかなり様変わりしていました。
ダイニングエリアの奥の方も、ソーシャルディスタンスを保てるよう椅子が間引きされ、以前より空白が多い印象です。
ビジネスセンター
ダイニングエリアに隣接しているのがビジネスセンター。
各席に電源があり、もちろんプリンターも完備されています。
仮眠室
ビジネスセンターのお隣には、仮眠室もありました。
ベッドは4つ。
隣のベッドとの間には、上半身だけ隠してくれるパーテーションがありますが、部屋に入ってすぐにこういう感じで並んでいますので、プライベート性は低めと言えます。とにかく横になれればOKという場合に良さそうです。
各ベッドには、ブランケットと枕、キッズコーナーにもあったグミが置かれていました(2021年時点は提供なし)。
喫煙室
喫煙室もラウンジ内に設けられています。
あまり利用している人はいないようでしたが、お一人パイプを吸っているのがチラリと見えました。
通話ブース
通話ブースもあり。
日本同様、ラウンジ内では通話しないように、となってはいるものの、実際にはその場で電話している人が多く、ブースはあまり利用されていない印象です。
お手洗い
お手洗いはというと…
とても清潔に整えられていました!
お化粧直しスペースは一人分。アメニティはロクシタンです。
トイレと洗面所は自動ドアで仕切られている作り。
わざわざ分けているのはちょっと珍しいかも?
でも、お化粧直しで洗面台を利用する時には、こうして仕切られている方がいいですね。
シャワー室
もちろんシャワー室もあります!使用したい時には、総合コンシェルジュではなく、直接シャワー室受付へ。
朝シャワーを浴びる人が多いドイツ。あいにく順番待ちとなりました。
30分ほど待ったでしょうか。ベルが鳴ったので受付へ戻ると、2番ブースの鍵を渡されました。
中に入って入口側を見ると、洗面台と荷物置場。
洗面台は、ハンドソープ・ボディローション・ドライヤー付きです。
タオルはバスタオル・フェイスタオル・バスマット。
娘が一緒だった時には、2組置いてくれていました。
奥は「つの字」状に、トイレ・シャワーと続くユニークな作りとなっています。
シャワーはレイン・ハンド2タイプ。
こちらもロクシタンのシャンプーとシャワージェルが備え付けられています。コンディショナーが必要なら、持ってきた方が良さそうですね。
待ち時間が長かったため、シャワーを浴びるほどの時間は残っていませんでしたが、顔を洗うことが出来てさっぱり。とっても助かりました!
リラックスエリア
ラウンジ全体の3分の2ほど、窓側にかけてのスペースは、ソファが並ぶリラックスエリア。
こちらも一席おきに使用不可となっています。
この日は早朝だったこともあって、かなり空いていましたが、以前の様子がこちら。
この通り、空席を見つけるのが難しいほど、たくさんのお客さんが入っていました。
ただ、国際線(シェンゲン外)セネターラウンジの方は、コロナ禍の今でもほぼ同等の混雑具合でしたから、この日はたまたま空いていただけかもしれません。
窓の外には、ルフトハンザ機がずらりと並びます。
一角には、意外と仮眠室よりもリラックス出来そうなソファも。
フルフラットではありませんが、ゆったり体を休めることができそうですね。
ドリンクカウンターが有人に
このエリアで一番変化が感じられたのは、セルフ式のカウンターが有人になっていたこと。
以前はこのように、簡単なスナックやドリンクが置かれていましたが…
2021年訪問時は、下の写真のように台が増設され、バーテンダーさん常駐の注文式に変更されていました。
これも新型コロナ対策の一環なのかもしれません。
しっかりメニュー表もあり、高級感がアップ。
ちなみに、オーダーできるアルコールドリンクは、スパークリングワインとドイツ・フランス・スペインの赤白ワインです。
スパークリングワインを頂いてみました。
早朝のラウンジで味わうワインは、やっぱり格別ですね!
そういえば、いろんな種類のアイスクリームが入った冷凍庫も置いてありました。
子供が喜びそうですね。
セネターラウンジのメニュー
続いて、ダイニングに並んでいる朝食メニューをご紹介します。
コロナ禍以前はブッフェ形式でした。まずは、過去の写真を見てみましょう。
コロナ以前のブッフェ内容
温菜コーナーには、スクランブルエッグにフリカデレ(ミートボール)。
生野菜やチーズにハム類。
パンはクロワッサンやカイザーゼンメル等々。
ドイツに来たらこれは絶対食べたい!!プレッツェルも鈴なりです。
そのほか、クッキーやナッツ、チップスも。
デザートはヨーグルトやクヴァルク、フルーツ。
お隣にはドイツのおばあちゃんの味、マルモアクーヘンを発見!
いわゆるマーブルケーキなんですが、これもドイツに帰ってくると必ず食べる一品です。が、ここのマルモアクーヘンはちょっと業務用っぽい味でした。
シリアルも5種類。
そして、ルフトハンザのセネターラウンジはキッズ歓迎♪
子供用の食器や、可愛いお菓子も用意されていました。
キッズルームがあるのは見たことがありますが、わざわざフードカウンターに子供用コーナーを用意している航空会社ラウンジは初めてかも?


ここに置いてあったグミがとっても可愛い♪
ルフトハンザのオリジナルパッケージで、グミ自体も飛行機型なんです♡
これは、飛行機好きの大人も欲しくなってしまいますね。
2021年現在のメニュー
ということで、ここまでご覧頂いた通り、以前はかなり充実した内容でしたが、2021年現在はガラリと様子が変わっていました。
かつて冷菜が並んでいたカウンターにドーンと置かれているのは、小瓶に入ったクラッカーやドライフルーツなど。
鈴なりだったプレッツェルも、感染拡大防止のため撤去され、個包装のパンに置き換わっていました。
さらに、ホットミールはオーダー制です。
私は注文しませんでしたが、この日はスクランブルエッグとウインナーが提供されていました。
デザートもあらかじめ瓶に入った状態です。
やはり以前と比べると、だいぶサービスが縮小された印象。
また近い将来、以前のような豊富なメニューを楽しめる日が来るといいですね。
ドリンク
続いて、ドリンクコーナーを見てみましょう。
まずはルフトハンザラウンジに来たら飲まずには帰れない生ドイツビール!!
サーバーは、ブレーメンのBECK’S(ベックス)と、ミュンヘンのFranziskaner(フランツィスカーナー)の2種類がありました。
ちなみに同じルフトハンザラウンジでも、銘柄はその土地によって変わります。


辛口好きならベックス、まろやかなタイプが好きならフランツィスカーナーがおすすめ。
私はミュンヘンびいきなので、毎回フランツィスカーナー一択です。
お酒は飲めないという方も大丈夫。ノンアルコールビールが用意されています。
前回来た時は、フランツィスカーナーのアルコールフリーもありましたが、2021年現在はベックスだけのようです。
もちろんコーヒーマシーンも完備。ティーバッグは見当たりませんでした。
ソフトドリンクはサーバーで提供されています。
以前は果汁100%のミニッツメイドもありましたが、一時的なものなのか、コーラやファンタといった炭酸飲料だけ。
フードメニュー同様、ドリンクも若干ラインナップを減らしている様子でした。
最後に
ということで今回は、フランクフルト国際空港のセネターラウンジAについて詳しくご紹介しました。
ここフランクフルトがルフトハンザ航空の本拠地ということもあり、これまでに訪れたどのセネターラウンジよりも広い素敵なラウンジでした。
2021年現在は、コロナ禍という常とは違う状況ながら、相変わらずスタッフ皆さんフレンドリーですし、ドイツらしい食べ物や飲み物を楽しめるのが嬉しいですね。
ちなみに、機内サービスは以前と変わらずでした。
スターアライアンスゴールドがあれば入室できますので、フランクフルトから出発、またトランジットがある時には、ぜひ立ち寄ってみてください。
フランクフルト国際空港には、空港ラウンジ世界最高峰とも言われる、絢爛豪華な”ファーストクラスターミナル”もあります。
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