オーストリアのフラッグキャリア「オーストリア航空/Austrian Airlines」。
ドイツ・ルフトハンザの傘下にあり、加盟する航空連合は同じくスターアライアンスです。
そのため、ANAマイルで特典航空券を発券可能!
ヨーロッパ全域への空路経由地としてはもちろんのこと、中欧〜東欧方面へは陸路でもアクセスしやすく、使い勝手はなかなかのものです。
今回は、そんなオーストリア航空長距離ビジネスクラスのシートとアメニティを中心にご紹介します♪
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オーストリア航空の概要
オーストリア航空の創立は1957年、拠点はウィーン・シュヴェヒャート国際空港です。
(オーストリア航空公式サイトより)
120以上の目的地を結ぶグローバル路線ネットワークを備え、航空格付け会社Skytrax社のWorld Airline Awards「ベストキャビンクルー・イン・ヨーロッパ」を8年連続で受賞するなど、ホスピタリティ面でも高い評価を得ています。
東京/成田ーウィーン間の直行便は4月から10月まで週3便、ハイシーズンは週5便運航(2024-2025冬はおそらく運休)。
外資系エアラインにとっつきにくい印象をお持ちの方も少なくないかと思いますが、温かいおもてなしとくつろいだ雰囲気で、きっと忘れがたい旅になること間違いなしです!
オーストリア航空のB777
現在のところ、成田ーウィーン間はB777-200ERでの運航。
構成は以下の通りです。
機種 | 長距離用旅客機 |
---|---|
機材数 | 6 |
座席数 | ビジネスクラス:32 プレミアムエコノミークラス:40 エコノミークラス:258 合計:330 |
座席間のスペース | ビジネスクラス:44インチ(111.7cm) プレミアムエコノミークラス:37インチ以上(94cm)1 エコノミークラス:30インチ以上(76.2cm) |
翼幅 | 60.9m |
全長 | 63.7m |
全高 | 18.8m |
最大巡航速度 | 900km/h |
最大巡航高度 | 13,100m |
最大搭乗者数での最大航続距離 | 12,100km |
(オーストリア航空公式サイトより転載)
オーストリア航空運航便にファーストクラスの設定はなく、ビジネスクラスが最上位となります。
B777-200ビジネスクラスシートマップ
B777-200のシートマップはこちら!
ご覧の通り、ちょっと変則的な並びになっておりまして、中央列は2席ずつ交互左右にずれた配列、窓側は2席とソロシートが前後に並ぶ配列となっています。
前から見るとこんな感じです!
ソロシートは有料指定席
今回は娘と一緒でしたので、二席の並びがいいかなと思ったのですが、直前にチケットを取ったこともあって、あいにく空いていませんでした。
一人ずつソロシートを指定するしかないかと思いきや…
なんとソロシートは「エクストラスペースシート」として一席当たり34,350円の指定料金が設定されているではありませんか。
二人分指定したら7万円!?
た、高い……。
この時点で無料指定できるのは中央最後尾の一席のみでしたので、これはどうしたものかと困惑しつつ、オーストリア通のmoonbowさんのブログを拝見してみると、なんとオンラインチェックイン開始後はソロシートも無料で開放されるとのこと!
オンラインチェックイン開始後、確かに表示が無料になりました!
こうして無事各々ソロシートをゲットすることができた次第です(貴重な情報ありがたし!!)。
オンラインチェックイン開始時刻は出発24時間前が一般的ですが、オーストリア航空では47時間前とかなり早いためご注意を。
(※以下路線は出発24時間前にオンラインチェックイン開始)
・ドブロブニク
・スコピエ
・スプリート
・パドゴリツァ
・チラナティ
・ヴァトザダル
ゆとりある配席
ということで、私が指定したのがこちらの3列目!
娘は1列目にしました。
1列挟んでいるので後ろからではあまり様子がわからないのですが、もう幼児でもないので特に問題なし。
それよりも、お隣に他のお客さんがいない気楽さの方が遥かに重要です。サイドに十分スペースがあるため、食事やPC作業も楽々でした。
横を見ると列が前後にずれていることもあって、思ったよりも遠く感じます。
もし小さいお子さん連れなら、やはり連結した2席でアサインした方が良さそうな印象でした。
収納
続いて座席周りをチェック!
意外と収納スペースはそれほど多くありません。
前席背面の左右にマガジンラックとドリンクホルダーが付いている他、
サイドにはスマホが入る程度のポケットが一つのみ(大きさはともかく格調高い王冠マークがいかにもオーストリアっぽくてお洒落!)。
ただし1列目はもっと収納が少なく、マガジンラック&ホルダーが一組だけでしたので、収納にこだわる方は3・5列目をお勧めしたいところです(7列目もソロシートですが、サイドテーブルが片側だけで他より狭くなっています)。
一方、足元の広さを取るなら1列目がイチオシです!
アメニティ
座席には予め枕とブランケットがセットされていました。
水色のギンガムチェックに臙脂のパイピングという、他ではちょっと見かけない組み合わせが新鮮です。
ブランケットは起毛とコットンの両面仕様でした。
そしてハンガーには何やら袋が。表には「Schuhsackerl=靴袋」と書かれていますね。
開けてみるとアメニティが出てきました!
- アイマスク
- ポーチ
- ソックス
- 歯ブラシ
- 耳栓
- リップバーム
アメニティを収納できるポーチが別に付いていますので、靴袋と書かれた巾着は搭乗中または旅先で靴を保管するために使ってね、ということなのでしょう。
なんだかこんなところも優雅!
ちなみに往路ではスリッパが配布されましたが、復路では品切れでした。
フルフラット
シートはもちろんフルフラット。
横幅はちょっと狭目ではありますが、全長は約2mと十分です。
ちなみにシートコントローラーはこんな感じ。
ご覧の通りクッションの硬さも好みで選べるのですが、調子が悪いのか勝手に柔らかくなったり硬くなったりと、ちょっと落ち着かなかったです(復路は別の機材でしたが全く同じでした笑)。
今回の経費
ちなみに今回はANAマイルを使って特典航空券を発券しました。
具体的なマイル数と諸税額は以下の通りです。
- 必要マイル数 230,000マイル
- 諸税総額 164,760円
<成田ーウィーン/ビジネスクラス/大人2名分>
最後に
ということで今回はオーストリア航空ビジネスクラスB777シート編をお届けしました!
正直に言いますと、キャビンやシート随所に経年劣化が見られたり、トイレがエコノミークラスと共用だったり、ちょこちょこ実は財政的に厳しいのかしら?と思わせる点もありましたが、色合いやデザインに優美さが感じられるところは流石オーストリア。
そういえば、セキュリティビデオの可愛らしさも印象に残っています!
おもちゃの世界が舞台の安全ビデオ、見ていてほっこりしました。
しかしオーストリア航空ビジネスクラス最大の魅力はシートではなく機内食サービスです!!
これを体験するためにオーストリア航空の特典を取ったと言っても過言ではありません。
当便では、一時廃止されたのではないかと言われていたワゴンサービスが復活、そしてカフェ文化が発達したオーストリアならではの豊富なコーヒーメニューもほぼ制覇してきましたので、次回じっくりとご紹介したいと思います♪