オーストリア航空(Austrian Airlines)は、オーストリアのフラッグキャリア。ルフトハンザ・ドイツ航空の傘下にあるため「スターアライアンス」に所属しており、ANAとも深い関わりを持つ航空会社です。
その本拠地であるウィーン・シュヴェヒャート国際空港には、いくつかの直営ラウンジが設けられています。
先日、初めてそのうちの1つ「セネターラウンジ(非シェンゲン&国際線用)」を利用してきました。
小ぢんまりした空間ながら、フレンドリーなスタッフさんに明るくて可愛らしいインテリア、そしてオーストリア名物メニューが搭乗間際まで味わえて、なかなか素敵なラウンジでした。
利用条件から実際の様子まで、以下に詳しくご紹介していきます。
オーストリア航空搭乗記もぜひ併せてご覧ください。
シェンゲン域内用のセネターラウンジ訪問記はこちら!
オーストリア航空セネターラウンジの場所
今回ご紹介するウィーン国際空港のオーストリア航空「セネターラウンジ」は、 ANAカウンターほど近くの出国審査場を出てすぐのところにあります。
(ANA公式サイトより)
オーストリア航空公式サイトによれば、ターミナル内に6箇所のラウンジがあるとのこと。
シェンゲン・非シェンゲンそれぞれに、HON Circleラウンジ・セネター/スターゴールドラウンジ・ビジネスラウンジが設けられているようです。
ラウンジ営業時間と設備
営業時間 | 05:30 a.m. – 11:00 p.m. |
提供サービス |
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セネターラウンジ利用条件
オーストリア航空セネターラウンジの利用条件は以下の通りです。
- Austrianまたはスターアライアンス提携航空会社の同日有効の搭乗券+セネターカードまたはスターアライアンスゴールドカード
- Austrianまたはスターアライアンス提携航空会社の同日有効の搭乗券があれば、同伴者1名入室可能
つまり、単にビジネスクラスに搭乗するというだけでは条件を満たせません。
ANA SFC・プラチナなどの「スターアライアンスゴールド資格」を持って初めて入室できる、ビジネスラウンジよりも一段階上のラウンジなのです。
ただし、エントランスとレセプションはビジネスラウンジと共用になっています。受付後にどちらに行けばいいのか教えてもらえますので、指示に従って進みましょう。
ビジネスラウンジの方は、有償利用も可能です(39ユーロ)。
セネターラウンジの全貌
さて、さっそくラウンジの中へ!
セネターラウンジの内部はどのようになっているのでしょうか。
明るく優しい雰囲気のインテリア
まずラウンジ全景をお見せしたいところなのですが、訪問時ちょうど満席の状態で、とてもパシャパシャ写真を撮れるような雰囲気ではなかったので、ここだけ公式サイトからのスクリーンショットでご容赦ください。
(オーストリア航空公式サイトより引用)
ご覧の通り、オーストリア航空のコーポレートカラーである赤に、グリーンやイエローが合わせられ、とっても明るい雰囲気。
どちらかというと男性向けインテリアのエアラインラウンジが多い中、こちらはかなり女性的な印象です。
端の方には木のオブジェもありますね。フランクフルト国際空港のルフトハンザセネターラウンジを彷彿させます。もしや、同じデザイナーさんが担当されているのでしょうか。
ラウンジの入口から見ると、正面の広い窓からエプロンを見渡せるようになっていました。
選べるものなら、ぜひ窓側に座りたいところです。
リラクゼーションエリア(仮眠室)
ぐるっと見渡しただけで全体が確認できるほど小さなラウンジですが、必要な設備は一通り揃っていました。
ラウンジ入って右手には照明を落とした半個室が。
各席はさらにカーテンで仕切られており、仮眠を取ることもできるようです。
シャワールーム
長距離フライトの前に利用したいシャワールームは、ビジネスラウンジと共用なので、一旦セネターラウンジから出る必要があります。
使用したい場合には、レセプションのスタッフさんに声をかけましょう。
この時はお昼前という微妙な時間帯だったこともあり、待ち時間なしで借りることが出来ました。
中に入ってみると…
シンプルですが、とても綺麗に清掃されています。
シャワーブース側から入口を見るとこんな感じ。
シャワーブースには、レインシャワーとハンドシャワーがあり、アメニティはシャンプー兼ボディソープだけという潔さです。
コンディショナーが必要な方は忘れずにご持参ください。
洗面台には、ハンドソープとハンドクリームがありました。
入口の壁際には据付のドライヤーも完備。
全体的に質実剛健と言いますか、無駄のない、いかにもヨーロッパという印象のシャワールームでした!
ブッフェ
それでは、セネターラウンジ内に戻りましょう。
左手奥には、ブッフェカウンターが設けられています。
窓側から見るとこんな感じです。
それほど大きなカウンタースペースではありませんが、ラウンジ自体が小さめなので、これでも十分なのでしょうね。
ドリンクメニュー
どんなものが用意されているのか、まずは飲み物からチェック!
フレーバーウォーターが2種類(レモン、いちご&ミント)に、冷えたジュース類。脇には小さなカップに入ったムースも置いてあります。
ちなみに時間帯によっては、オーストリアの伝統的なケーキがデザートとして提供されるらしいのですが、私たちが訪れた11時頃に置いてあったのは、こちらのムースだけでした。
他にはコーヒーマシンに…
ウイスキーやワインなどなど。
そして一番端の冷蔵庫には、ミネラルウォーターや炭酸飲料、ビールなどがぎっしりと収まっていました。
見覚えのあるミネラルウォーターは、フランクフルトのルフトハンザファーストクラスターミナルで提供されていたものと同じ。それもそのはず、両者ともDO & CO社がドリンク&フードサービスを担当しているのです。
ビールはウィーン最後の大醸造所、Ottakringer(オッタクリンガー)社のヘレスとピルス、そしてアルコールフリーの3種類でした。
地上ラウンジだけでなく、オーストリア航空長距離線のビジネスクラスにはDO&COのフライングシェフも添乗してミールサービスを実施しています!
フードメニュー
では、食べ物をチェック。
こちらはドイツ語圏でよく見られるハード系のパン。
中央付近には、3種類のサラダがオシャレに盛り付けられていました。
片隅にはスープも。札には「ビーフコンソメスープ」と書かれています。
その傍らには、スープ用のクルトンとお菓子類が。
ちなみにここには並んでいませんでしたが、いつの間にやら娘はスタッフさんから可愛いHARIBO(ハリボー・グミ)を頂いておりました。
パッケージには、ちゃんとオーストリア航空のロゴ入り。この辺りのサービスも、フランクフルト国際空港のルフトハンザ・セネターラウンジと同様です。
「大人向けの施設」という印象が強いエアラインラウンジですが、こうしたサービスがあると、子供もちゃんとお客さんの一人として歓迎してくれているんだなと安心できます。
そして、この日のメイン(?)はグリルしたソーセージとグラタンでした。
ラウンジで味わう最後のオーストリア料理
この時は、宿泊先のインペリアルホテルウィーンでとっても美味しい朝ごはんを食べた後、それほど時間が経っていなかったので、ソーセージとサラダを少々、そしてウィーン一番人気と言っても過言ではない「オッタクリンガー」のヘレスビアを頂きました。
実は今回、ウィーン市内から空港行きのCAT(シティエアポートトレイン)を一本逃したため、予定よりも30分遅れの到着。
さらに出国審査で時間を取られ、結果的にラウンジ滞在はほんの30分程度と、かなり慌しい中ではありましたが、こうして最後の最後までオーストリアの味を楽しむことが出来て幸いでした!
最後に
今回は、ウィーン国際空港第3ターミナルのオーストリア航空・セネターラウンジG(非シェンゲン&国際線)について詳しくご紹介しました。
Googleレビューなどでは、それほど評価は高くないようですが、ポップなインテリアで気分も明るくなりますし、スタッフの皆さんがとにかくフレンドリー。
とても居心地の良いラウンジでした。
ウィーンまでのANAビジネスクラス搭乗記は、こちらの記事でご紹介していますのでぜひどうぞ!グローブトロッターのポーチなど、最新アメニティ情報もご覧いただけます。
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