今回は、特に朝早い飛行機でパリを発つ場合にオススメのホテル「シェラトン・パリ・エアポートホテル&コンファレンスセンター(シェラトン パリ ロワシー エアポート)」をご紹介します。
その魅力は何と言っても、パリ・シャルル・ド・ゴール空港に直結しているため、ホテルにいながらにして飛行機を間近に感じられるところ!
そして、ストやデモが多いパリでは、思いがけず交通機関が休止してしまって万事休す、ということも珍しくありません。その点、空港で前泊しておけば、たとえ朝早い便であっても、気持ちに余裕を持てますよね。
さらに、マリオットインターナショナル系列ホテルですので、ステータスを持っていれば滞在をより快適なものにすることができます。
以下では、プラチナ会員として宿泊してきた時の様子を詳しくお伝えしていきます!
アクセス
シェラトン・パリ・エアポートホテル&コンファレンスセンターの場所はこちら!
ご覧の通り、ホテルはシャルル・ド・ゴール空港のターミナル2に併設されています。
このターミナル2は、1~3まである中で最も鉄道駅に近いターミナルですので、パリ市内から鉄道RERのB線やTGVを使って空港に来る場合には、ターミナル間を移動することなくホテルに到着することが可能。とっても便利ですね!
ターミナル2に着いたら
ターミナル2に着いたら、ホテルまでは徒歩で移動します。電車の場合は、駅の真上がホテルですので、苦もなく行き着けるでしょう。
が、今回、私はロワシーバスでターミナル2に到着しました。
この場合は、ホテルまで10分ほど歩くことになります。ターミナル内の至るところにオレンジで「Hotels」の表示が出ていますので、これに従って進みましょう。
横に長〜いターミナルを歩き続けることしばし。
「Sheraton Hotel」と書かれた案内板がありました。ここまで来ればもうすぐです!
無事、エントランスに到着しました!
いざチェックイン!
このホテルは、空港ターミナルの一部ではありますが、中は思ったよりも広く、そして明るい雰囲気です。
一般的に、マリオット上級会員はクラブラウンジでチェックインすることも可能なのですが、こちらのホテルではラウンジが4階にあり、カードキーがないとエレベーターを利用することが出来ません。
ということで、レセプションで手続きすることにしました。
もちろんSPG(現マリオット)メンバー用のチェックインカウンターもあります。
アップグレードの結果は?
ご存知の通りマリオットインターナショナル系列のホテルでは、上級会員向けサービスとして、当日空室のある限りより良いカテゴリのお部屋をアサインしてくれる「無償アップグレード特典」があります。
私はプラチナを所持しているため、たとえ最安のお部屋を予約していた場合であっても、運が良ければスイートを含めた上のお部屋に宿泊することができるわけですが、果たして今回の結果は…?
……
………
なんと…
ジュニアスイートにアップグレード!!
ご参考までに、当ホテルのカテゴリと当日のレートを一覧にしてみました。下に行くほどお高い部屋となっています。
クラシックルーム(キング、ダブル、シングル2台) | €284 | ←予約していたお部屋 |
バリアフリールーム | €284 | |
クラブフロア(キング、ダブル、シングル2台) | €332 | |
ジュニアスイート | €404 | ←アップグレード! |
というわけで、予約していた最安のクラシックルームから、最上のお部屋へ無料でアップグレードして頂くことが出来ました♪
もともと価格差の少ないホテルではありますが、アップグレードしてもらえると、やはり嬉しいものですね。どんなお部屋なのか楽しみです!
お部屋は最上階のエグゼクティブフロア!
今回アサインされたのは、ホテル最上階4階(エグゼクティブフロア)にあるジュニアスイート!
4階に上がってエレベーターを降りると、1階まで吹き抜けになっていて、開放感たっぷりです。
クラブラウンジも同じ階に設けられていますので、部屋に荷物を置いて一息入れた後、行ってみるとしましょう。
ジュニアスイートに入室
部屋番号は401。早速入室します!
ドアを開けると、左手にリビング、正面にベッドルーム、右手がバスルームとなっていました。
さすがはジュニアスイート、古いながらもとても広々としていて、これなら快適に過ごせそうです!
リビング
それでは、リビングから見てみましょう。
お部屋は少なくとも10畳以上はありそうな広さです。設備はテレビ、冷蔵庫、ミニバー、ソファ、テーブル。
そして、入口側を見るとこんな感じで、立派なデスクも完備。かなりゆったりとしているのがお分りいただけるかと思います。
窓の外は駐機場
このお部屋、何と言っても窓が広いのがいいですね。
もちろん外は駐機場です。いろんな飛行機の離発着を見放題!これは飛行機好きにはたまりませんね〜!!
ターミナル2には、JALが発着していると聞いていたため、駐機場のどこかに鶴丸マークが見えはしないかとしばらく眺めていましたが、LCCの飛行機が多かったところを見ると、おそらくこちらは第3ターミナル側で、JALが利用する2Eというエリアとは反対側だったようです。
滞在中、ずっと天気の良かったパリでしたが、夕暮れ時からは激しい雨となりました。
夜の帳が降り始めた土砂降りの駐機場は、少し寂しげながら非日常感もあって、いつまでもぼんやりと眺めていられる風景でした。
ロンドン・ヒースロー空港でも、同じように空港に隣接したヒルトンに宿泊しましたが、やっぱり他にはないこの独特な雰囲気がいいんですよね!
ちなみに窓は防音ガラスのため、離発着の音は全く聞こえませんでした。
ミニバー
続いて、ミニバーを覗いてみましょう!
棚に置いてあるのは、上段のミネラルウォーターを含め、全て無料です。
食器がたくさん置いてあるのが個人的には嬉しいポイント。オープナーが用意されているのもイイですね。
というのも、5つ星ホテルであっても、カップや栓抜きが用意されていなくて、ルームサービスに電話しなければならない、ということが多々あるもので…。
飲み物は、ティーバッグ、インスタントコーヒー、甘味料等々。ティーバッグのブランドは、日本のホテルラウンジでもお馴染み、ドイツのロンネフェルト社製です。
ネスプレッソが置かれていないのがちょっぴり残念ではあるものの、同じ階にクラブラウンジもありますし、全く不自由はしませんでした(ホテルの近くにコンビニもアリ)。
冷蔵庫
冷蔵庫の中はこんな感じ。
ミニッツメイドやコーラが、大体7ユーロ前後(≒918円)という強気なホテルプライス!
が、こちらもやはりクラブラウンジに行けば無料で入手できますので、利用はしませんでした。
ウェルカムスイーツ
入室後しばらくして、SPGプラチナメンバー向けのウェルカムスイーツが届けられました。
大理石のボードに乗ってるのがおしゃれですね〜。内容は、ブラウニーとフィナンシェに、フランスらしくカヌレ!
可愛らしいサイズでとっても美味しかったです♡
デスク
ビジネスでの滞在に便利なデスクは、中央に収納できる鏡がついていて、鏡台として使うこともできます。
時代を感じさせる電話やメニューブックの他…
iHomeも置かれていました!
家電の遠隔操作が可能になるアイテムらしい??のですが、あまり馴染みがないため、残念ながら使わずじまいでした…。
以前、ロンドンのヒルトンに宿泊した際にも設置されていて、気になりつつ使い方もわからないまま終了ということがあったのを思い出します。いつかは使いこなせる日が来るといいのですが。
寝室
続いて寝室へ。
華美な装飾などは一切なく、とてもシンプルなベッドルームです。
ベッド脇にはあらかじめスリッパ、そしてシーツ上にはバスローブが並べられていました。
部屋の奥にはテレビもあります。
棚には、セーフティーボックスと靴べら、靴磨きミトン、ランドリー袋等々。
アイロンとアイロン台も完備。必要なものは一通り揃っている印象ですね。
ただし、注意点もいくつか。
- 電源はヨーロッパタイプのみ。トラベルアダプターの貸し出しあり。
- 部屋では冷暖房の調節ができない。
電源はともかくとして、自分でエアコンの調節ができないのはちょっとビックリですよね。
私は寒がりなので、クーラーを止めたいのにどこにもコントロールパネルが見つからず、困り果ててしまいました。
結局フロントに電話して止めてもらい、ことなきを得ましたが、電話が苦手な人も多いはず。
できれば部屋ごとにスイッチを置いて欲しいものです。
バスルーム
ではでは、最後にバスルームへ。
ユニット式ではありますが、きちんとしたバスタブもありますし…
独立したシャワーブースも!
シャワーブースといえば、このホテルにはちょっと珍しいバスアメニティがありました。
これ、何だかわかりますか?
実は、シャワーに取り付けるアロマセラピーカプセルなんです。
個人的に、こういうあまり実用的でない(と言うと語弊がありますけれども)、ただただ気分を上げるためのグッズが大好きなので、俄然テンションが上がります!
色ごとに違う香りが入っていて、気分に合わせて変えることができます。説明書きを読んでみると、どうやら世界各地をイメージして調香されている様子。
アフリカの太陽 | 夏の太陽を感じさせるシトラスとミントの香り |
フルーティー&スウィートな南米 | パイナップル、パパイヤ、スイートオレンジ、ネロリのハーモニー |
溌剌としたアメリカ | フレッシュなコーラの香り |
陸と海の間のヨーロッパ | シダー、パイン、パチュリが醸し出すウッディミックス |
アジア〜禅のひと時 | 静寂に咲くラベンダー、アジアンバーベナ |
大体こんな感じの説明となっていました。詩的な英語表現をうまく訳せていないのはどうにかお目こぼし頂くとして、なんとなく雰囲気が伝われば幸いです(笑)。
しばらく考えた末、ウッディ好きなので、ヨーロッパのカプセルを使うことにしました!
使い方は「シャワーヘッドに取り付けて…」と書かれていたのですが、それらしき箇所は見つかりません。
あちこちじっくり観察してみると、水栓の根元にそれっぽい部品があったので、蓋を回し開けて取り付けてみたところ、うまくいきました!
この状態でシャワーを浴びると、バスルームの中いっぱいに爽やかな香りが広がって、とっても素敵なバスタイムに♪
パウダリー&ウッディな中にどこか甘さが感じられる、まさに理想通りの香りだったのも最高でした!
こういうアメニティは初めて見ましたが、ひょっとすると他のシェラトンでも提供されているのでしょうか。機会があれば、違う種類のカプセルも試してみたいものです。
クラブラウンジ
続いて、お部屋と同じ階にあるクラブラウンジへ行ってみましょう。
営業時間は以下の通りです。
朝食 6:30-10:00(土日祝6:30~10:30)
アフタヌーンティー 15:00~17:30
イブニングスナック 17:30~20:00
ラウンジ内の様子
ラウンジ内はというと、それほど広くはありません。
入ってすぐのお部屋には7~8人用のソファが置いてあり、
窓側にドリンクバーやブッフェ台が。
時々奥のドアから補充のスタッフさんがやってくる以外は、ほぼ無人状態のラウンジです。
ブッフェ台の右手には、さらに客間が続いていました。
私が訪問した日は、ほとんど他の人に出会うこともなく、ほぼ貸切状態。
部屋の一角には、おそらくお客さんが置いて行ったであろう書籍が並べられていました。
又吉さんの「火花」や、「謎解きはディナーのあとで」なども発見!遠い異国で出会うと何だか不思議な気分になりますね。
客間の奥には、ビジネスセンターもあります。
グレーの袋状のものは何でしょうか…ちょっと雑然としていて、倉庫っぽい印象を受けました。
なお、こちらのホテルでは1階ロビーにもビジネスセンターを設けており、プリントアウト含め、宿泊者は誰でも自由に使うことができます。
うっかり搭乗券を印刷しておくのを忘れてた、でもラウンジは閉まってる…という事態に陥ってしまったのですが、おかげで命拾いしました。
ドリンク
続いて、ラウンジ内のドリンクメニューをご紹介します。
まずはコーヒーマシン。
ティーバッグはドイツのロンネフェルト社製です。
冷蔵庫の中には、ジュースやミネラルウォーターに…
ソフトドリンク、そしてイブニングスナック時には、フランスのビール1664も!
さらにはフランスらしく、赤白ワインも並んでいました。
アフタヌーンティー
続いて、クラブクラブラウンジ内で提供されている食べ物をご紹介していきます。
飛行機の出発時刻の都合上、朝食は利用することができませんでしたので、まずはアフタヌーンティーから。
15時から17時30分までは、ショーケースの中にタルトやケーキ、フルーツ類が並べられます。
アフタヌーンティー時間終了間際でしたが、ほとんど減っていませんね。たまたま人が少ない日だったのでしょうか。
桃のタルトとフルーツを少々いただきました。
パリ市内のお店で食べるものと比べることは出来ませんが、選ぶ楽しみもありますし、それなりに満足できるかと思います。
イブニングスナック
17時半から20時まではイブニングスナックの時間です。
ケースにたくさんの種類の前菜やチーズ、サンドイッチが出揃いました。
傍らにはホットミールもあります。この日は鶏、豚、牛の串焼き。
まずはキャロットラペとラップサンド、串焼きを少々頂きまして…
さらに串焼き3種とビールで乾杯です!
最初は味が薄いかな、と思いましたが、ケチャップで美味しく頂けました。
絶品があるわけではありませんが、飲み物は揃っていますし、お部屋と同じ階にこのラウンジがあるというだけで本当に快適!外に出歩く気力もなかったので、本当に重宝しました。プラチナステータスを取っておいてしみじみ良かったです。
最後に
シェラトン・パリ・エアポートホテル&コンファレンスセンター(シェラトン パリ ロワシー エアポート)は、シャルル・ド・ゴール空港のターミナル2に隣接された、とっても便利なホテルでした!
SPGメンバーであれば、インターネット無料等の特典も受けられますし、飛行機のトランジットや前後泊にうってつけ。
何より、シャルル・ド・ゴール空港の駐機場を眺められるお部屋が最高でした!機会があれば、是非利用してみてください。
シャルル・ド・ゴール空港そばのリーズナブルなホテルをお探しなら、カジュアルなシチズンMもオススメです♪
ホテル概要
ホテルランク | ★★★★ |
客室数 | 252(12スイート) |
住所 | 95716 Roissy BP 35051 Tremblay en France |
電話 | (33)(1) 49197070 |
チェックイン | 1:00 PM |
チェックアウト | 12:00 PM |
マリオットリワードカテゴリー | 4 |
☆今回の旅行記一覧☆
これまでの宿泊記はこちらでまとめています↓
マリオット系列ホテルのエリート会員になる方法
シェラトンパリロワシーエアポートは、マリオットインターナショナル(Marriott International)が展開するホテルです。
今回は、マリオットボンヴォイの「チタンエリート(旧プラチナ・プレミア)」のステータスを利用して滞在しました。
このステータスを取得するには、基本的に何度もマリオット系列のホテルに宿泊しなければなりません。
例えば、チタンエリートであれば年間75泊。プラチナエリートでも年間50泊が必要です。この数字を見てしまうと絶対に無理だとしか思えませんが、私の場合は、特別な方法を使ってチタンエリートのステータスを取得しました。
その方法が「プラチナチャレンジ」です。
プラチナチャレンジとは
プラチナチャレンジは、通常よりも少ない宿泊回数でエリート会員のステータスを取得できるキャンペーンです。
上述のように、チタンエリートになるためには通常75泊が条件ですが、私の場合はたったの9泊でステータスを取得することができました。
現在、少し改悪されたようですが、それでも16泊でプラチナステータス(通常年間50泊必要)を取得することができます。かなりお得な制度ですよね。
SPGアメックスにお得に入会する方法
用もないのに16泊はちょっと…という方には「SPGアメックス」がオススメ。
このクレジットカードを持てば、自動的にゴールド会員に昇格できるため、最初の宿泊からゴールド会員向けの特典を受けることができます。
例えば、お部屋のアップグレードやレイトチェックアウトもゴールド会員の特典に含まれています(一部対象外ホテルあり)。
また、SPGアメックスには、入会次年度以降、毎年1泊分の無料宿泊券が貰える(50,000ポイント以下のホテルで使用可)という非常に強烈な特典もあります。マリオットボンヴォイ系列のホテルに宿泊する機会がある場合には、ぜひとも入会しておきたいカードです!
SPGアメックスは年会費のかかるクレジットカードですが、紹介プログラムを使えば、お得に入会することが出来ます♪
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