JAL(日本航空)といえば、言わずと知れた日本を代表するフラッグキャリア。日系らしくきめ細やかなサービスで、国内だけでなく海外からも高い評価を得ています。
その中でも最高峰のサービスを堪能するには?と聞かれれば、答えはもちろん「国際線ファーストクラス」に間違いありません!
JALには国内線にもファーストクラスが設定されていますが、国際線はまた別格!!
長距離路線で片道「100万円」を超えることもある特別席では、超豪華なサービスを堪能しながら、優雅な空の旅を満喫することができるのです。
そんな憧れのJAL国際線ファーストクラスに、とうとう念願叶って搭乗してきました!!
今回は、搭乗前のファーストクラス限定サービスから、シートの様子、そしてアメニティの内容まで、余すところなく徹底的にレポートしたいと思います♪
最新JALファーストクラス搭乗記や…
ANAファーストクラス搭乗記も是非ご覧ください!
フライト情報
まず、今回搭乗するフライトの詳細は以下の通りです。
便名 | JL45 |
区間 | 東京(羽田)ーパリ(シャルル・ド・ゴール) |
出発時刻 | 10:55 |
到着時刻 | 15:40 |
所要時間 | 12時間45分 |
機材 | B777−300ER |
エコノミーなら乗る前からげっそりしてしまうようなフライト時間も、ファーストクラスとなれば「ちょっと短いかも?」なんて気持ちになるくらい。現金なものですね。
搭乗前からファーストクラス体験
JALファーストクラスの搭乗客は、飛行機に乗る前から特別なサービスを受けることができます。
まず最初に体験することになるのが「ファーストクラス専用チェックインカウンター」。
その名の通り、ファーストクラス搭乗客のための特別なカウンターです。
エコノミークラス搭乗客のカウンターには長蛇の列ができていることもありますが、ファーストクラス専用カウンターは基本的にいつでも空いています。
もちろん、カウンターのスタッフさんもとても丁寧に接客してくれますし、搭乗前から気分はVIP♪
フライト前から気持ちを盛り上げてくれるのです。
チェックイン後はJALファーストクラスラウンジへ
その後も豪華サービスは続きます。
チェックインが完了したら、搭乗までの待ち時間を「ファーストクラスラウンジ」で過ごしましょう!
こちらもファーストクラス搭乗客のために用意された専用のラウンジで、ライブキッチンや高級シャンパン、ジョンロブの靴磨きなど、充実したサービスが提供されています。
もちろん、ファーストクラス搭乗客であれば無料で利用できます。
2020年3月までは代替ラウンジ利用
ただし、残念ながら羽田空港国際線ターミナルのJALファーストクラスラウンジは、現在改装工事中。
工事期間中の2019年10月29日より2020年3月末までは、代替ラウンジの「JALサクララウンジ・スカイビュー」を利用することになります。
従来のファーストクラスラウンジと比べると、当然豪華さには欠けますが、駐機場を見渡せる眺望の良さはなかなかのもの。今だけ限定でファーストクラス仕様のサービスも提供されています。
「JALサクララウンジ・スカイビュー」の様子は、こちらの記事をご覧ください!
いよいよJALファーストクラスに搭乗!
搭乗時間までラウンジでくつろいだら、いよいよゲートへ向かいましょう♪
国際線の場合は国内線よりも早く、出発30分前から搭乗開始となります。
ファーストクラスは真っ先に優先搭乗が可能!
ファーストクラス搭乗客は、優先搭乗を利用することもできます。
エコノミークラスやビジネスクラスの搭乗客よりも、一足早いタイミングで機内に案内してもらえるのです。
搭乗開始直後は混み合いがちですが、優先搭乗を利用すれば、のんびりゆったりと機内に向かうことができます。
せっかくの初ファーストクラスですので、優先搭乗で機内に入ると致しましょう♪
JAL国際線ファーストクラスの全貌
ということで…
じゃーん!!
これがJAL国際線ファーストクラスのシート『JAL SUITE』です!
一人ではしゃいでいたら、CAさんが記念写真を撮ってくれました(笑)
シートスペック
このJAL SUITE、縦は窓4つ分を占めており、シートサイズは以下の通り。
- シート幅(アームレスト間):約58cm
- ベッド幅(最大):約84cm
- ベッド長(最大):約199cm
真横から見るとこんな感じです。
十分な広さがあることがお分かりいただけるでしょうか。
横幅もご覧の通りしっかりたっぷりあります!
このソファはイタリアの高級家具メーカー、ポルトローナ・フラウ製とのこと。シンガポール航空のスイートやエティハド航空ビジネスクラスでも同社の製品が採用されています。
搭乗時、すでに後席に他のお客さんが座ってらしたため、後ろからの画は断念…。ということで、こちらは公式サイトから拝借しました。
(JAL公式サイトより)
座って足を前に伸ばしても、向かいのオットマンまではとても届きません!
ちなみにこのオットマンにはシートベルトがついており、対座シートとしても利用可能とのこと。
対面で食事が出来るのは嬉しいですね♪いつか夫と二人で乗って使ってみたいなぁ。
ちなみに、個人用モニターの大きさは23インチとのことでした。
座席のリクライニングは、肘掛の側面のボタンで調整します。
押すだけで自動的に基本・リラックス・ベッドに出来る他、ヘッドレスト・背もたれ・座面・フットレストも細かく調整出来るのが便利!
たまに、各部位を動かせないシステムにも出会いますが、この体勢でフットレストだけ上げたい、ということも多々ありますので、痒いところに手が届くこの仕様が大好きです♪さすがにファーストクラス、抜かりありません。
そして、シートは当然180度フルリクライニング。
CAさんが立派にベッドメイキングしてくれました。
マットレスは「エアウィーヴ デュアルモードSライン」というもので、ハードとソフトをリバーシブルで使い分けることが出来ます。
なんとなくハードにしてもらいましたが、程よい反発が感じられてぐっすり眠ることが出来ました♪
収納もたくさん
続いてシートスペースにある収納を見てみましょう。長いフライト中には、出来るだけ手元に荷物をしまっておきたいものですよね!
オットマンの下には、十分な幅・奥行きの収納スペースが設けてありました。
今回はスーツケースを持っていなかったのですが、おそらく機内持ち込みサイズであれば、ここにきっちり収まるのではないでしょうか。
ファーストクラスであっても、タイ国際航空やルフトハンザなど、スーツケースはCAさん預かりになる航空会社も意外とありますので、このくらいスペースがあるとありがたいですね!
シートモニターの左下には、メニューブックを収納する場所と、
電源付きの収納スペース。
手持ちのプラグが刺さらなくて困っていたところ、CAさんがトラベルアダプターを貸して下さったので助かりました。
左肘掛にはマガジンラックと、その手前に…
タッチ式コントローラーの収納ケースを発見。蓋には小さなバニティーミラー付きです。
さらにその手前にも収納スペースが設けられていました。
ネット付きのメイン収納部分は「ブリーフケース用」というだけあってかなり深く、A4サイズのカバン程度なら楽に入りそうです。
右の窪みにはスマホを入れてみましたが、公式サイトを見るに、どうやらここはメガネの収納場所として想定されている様子。
電話もできる有線式コントローラー
メイン収納の隣には、またまたコントローラーがありました。
なんだか昔懐かしいフォルムですね。裏には「電話をかける」の表示と、たくさんのボタンが付いています。
緊張のあまり(?)、すっかりもう一つのタッチパネル式コントローラーの存在を忘れてしまい、これで一生懸命画面の操作をしようとしばらく頑張っていましたが、どこを押しても何とも反応しません。
CAさんによると、「こちらはもっぱら電話用ですが、使っている方は見たことがないですね〜」とのお話でした(恥)。
マガジンラックの中にあったパンフレットに電話の使い方が書いてありましたので、ご参考までに。
通話料金は、なんと1分間で7.8ドル!!
3分話したら2,539円…なんだか昔々の携帯電話を彷彿させます。音質はどうなのか、ちょっと気になるところですね。
シート全体の解説が書かれた部分も合わせて掲載しておきます(クリックで拡大)。
JAL国際線ファーストクラスのアメニティ
国際線のお楽しみの一つといえば、各社趣向を凝らしたアメニティ♪
特にファーストクラスともなれば、エコノミークラスと比べると格段に豪華と言われているビジネスクラスよりも、さらアメニティが充実しています。
もちろん、JALの国際線ファーストクラスも例外ではありません。
ファーストクラス搭乗客のために用意されたプレミアムなアメニティが揃っています。
JALファーストクラスのアメニティポーチは「エトロ」
まずは、フライトをさらに快適にしてくれる便利グッズが詰まったアメニティポーチから見てみましょう。
JALでは割と頻繁にポーチのデザインが変更されている印象ですが、2019年11月時点ではイタリアのラグジュアリーブランド「ETRO(エトロ)」が採用されています。
創業50周年を迎えるエトロ、航空会社のアメニティを提供するのは世界初なのだそう。
JALのアメニティは、ファーストクラスがこの「エトロ」、ビジネスクラスは西陣織の老舗「龍村美術織物」さんとのコラボとなっています。
(JAL公式サイトより)
いずれも上品ではありますが、どちらかというと年配の方向けといった印象でしょうか。
JALのメインターゲットは、他の航空会社よりも年齢層高めなのかもしれませんね。
正直に言うと、個人的にはタイ航空ファーストクラスの「リモワ」や、ANAの「グローブトロッター」等のハードケースの方が好みです。
ポーチの中身は?
ポーチの中身を取り出して並べてみました♪
小さいポーチの中に、これだけたくさんのアメニティが詰め込まれています!
- アイマスク
- 耳栓
- ブラシ
- 保湿マスク
- ティッシュ
- 歯ブラシセット
- マウスウォッシュ
- エトロのコスメキット(リップ、ハンドクリーム、香水)
ファーストクラスらしい点としては、コスメキットやヘアブラシが入っているところと…
歯ブラシがJALのコーポレートカラーの赤&キャップ付きでちょっぴり豪華仕様になっていること。
さりげないアクセントですが、なんだか特別感がありますね。
また、個人的に気に入っているのが保湿マスク。
ビジネスクラスでも同じものが配られているんですが、よくあるぺらっとした使い捨てマスクではなく、保湿シートが別添された「濡れマスク」なんです!
これがあるのとないのとでは大違い。特に眠る時には欠かせないアイテムです。
いつも国際線に乗る時には、自分で購入して持参しているので、JALさんに乗る時は毎回「あっ、今回は機内でもらえるから、持っていかなくていいんだった!」とちょっと得した気分になれます(笑)。
追加のクレドポーボーテ・コスメキット
それから、離陸後にこちらの「クレドポーボーテ集中美容キット」を追加でいただきました!
中身はローションと美容液、
そしてシートマスクです。
機内は乾燥するので、こういった特典は嬉しい女性が多いのではないでしょうか?
CAさんがお盆に乗せて配ってくださったのですが、男性用もあったようです。
快適なスリッパ
機内でゆっくり過ごすためのスリッパも用意されています。
これは多分ビジネスクラスと共通かな?グレーのシンプルなものですが、ソフトな感触で快適でした!
靴から履き替える時の開放感がたまりません。
持ち帰りできるパジャマ
さらに、ファーストクラスの搭乗客にはフライト中しっかり休めるようにとパジャマが配布されます。
共布の巾着もセット。
どこの航空会社もグレー系統のパジャマが多い中、JALさんは一味違うライトブラウン。そして裾のところにちょこっと赤いワンポイントが入っているところにもこだわりを感じますね♪
CAさんがサイズを判断して持ってきてくれますが、いつもはSサイズのところ、今回はMをいただきました。
見た感じはかなりゆったり目ながら、丈はちょうどよく、横になっていても締め付けを感じることがないのがよかったです!
そしてこのパジャマは、なんと持ち帰り可能!
夫がいたく気に入りまして、これから自宅で末長くヘビロテされる予感です(笑)。
Wi-Fi無料クーポン
コスメ類だけではなく、ファーストクラスには「Wi-Fi無料クーポン」もついています!
中を見ると、24時間有効の「フライトプラン」が無料になるとのこと。長時間のフライトでも、ずっと無料でネット環境が確保できます。
(プロモーションコードは消してあります)
今まで乗ったファーストクラスでは、確かタイ国際航空の「20MBまで無料」が最高だった気がしますので、JALさんはかなり太っ腹!
実際に利用してみましたが、一部地域の上空を除いて、概ね快適にネットサーフィンができました♪
次回は機内食を中心にご紹介
ということで、今回は憧れのJAL国際線ファーストクラスについて、搭乗〜機内のシートやアメニティ類を中心にご紹介しました!
ゆったりとしたシートに、日系らしい細やかさを感じさせるアメニティの数々。長時間のフライトも、これなら快適に過ごせること間違いなしですね♪
もちろん、JALファーストクラスの魅力はこれだけではありません!
次回は搭乗記の後半として、ファーストクラスの豪華機内食やドリンクについて徹底的にレポートします。
ここでしか味わえないメニュー盛りだくさんで大満足。ぜひまたお付き合いいただけたら幸いです♪
<JALファーストクラス機内食編はこちら>
<ANAのファーストクラス搭乗記はこちら>
ファーストクラス特典航空券での旅の記録
今回の旅の記録はこちらをどうぞ!
搭乗記まとめ
これまでの搭乗記はこちらでまとめています(リンク集)
ファーストクラスも夢じゃない!マイルを貯めて気軽に旅に出よう
今回は、飛行機に乗らずに貯めたマイルを使って、JALのファーストクラスに搭乗しました!(ワンワールド特典航空券)
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