念願の、ファーストクラスで行く世界一周旅行。
滅多にできないことですので、出来ることなら一ヶ月でも半年でもかけたいところですが、家庭も仕事もありますから、3週間弱で旅を終えなければなりません。
この期間内に、
1. 日本(羽田)→タイ
2. タイ→イギリス
3. イギリス→ドイツ
4. ドイツ→イタリア
5. イタリア→スイス
6. スイス→スペイン
7. スペイン→ドイツ
8. ドイツ→アメリカ
9. アメリカ→日本(羽田)
…と、合計9回飛行機に乗る旅程となっています。
ファーストクラスを利用することが確定しているのは、1日本→タイ, 2タイ→イギリス, 9アメリカ→日本の3回。
8のドイツからアメリカへのルフトハンザ便は、今のところ空席待ち(ファースト、ビジネス共に満席のためエコノミーで発券)の状態です。
今回は、最初の訪問国タイ(バンコク)を出発し、イギリス(ロンドン)へ到着するまでをご紹介します。どのような旅になるのでしょうか。
イギリスに向け出発
深夜1時10分、タイ国際航空910便は定刻通りにスワンナプーム国際空港を出発しました。
この日のファーストクラスは満席!
とはいえ、広いスペースに12席しかありませんので、もちろん圧迫感などはありません。
搭乗時には、男性1名、女性2名のCAさんが挨拶に見えて、うち1名の方は「こんばんは、私の名前は◯◯です」と日本語で挨拶してくれました。終始笑顔で、「微笑みの国タイ」を体現されたような方でした。
いつも何か用がある時には「Allow me?」と声をかけて来てくれて、最初は聞きなれない英語だなと思ったのですが、その低姿勢ぶりがちょっと日本の接客のようで、なんとなく安心感を覚えました。
快適な機内
この旅2度目になるタイ国際航空ファーストクラスは、エアバス社が誇る最新テクノロジーを駆使した世界最大級の次世代型旅客機A380ということもあって、とても快適に12時間を過ごすことが出来ました。
その設備については、こちらで詳しくご紹介しています。
この機材に初めて乗ってみて、ちょっと驚いたのが、エンジン音がとっても静かだったこと。
飛行機に乗っていると、特有の「ゴーーーーー」という耳を圧迫するような音が続くかと思うのですが、今回はほとんどそれが気にならず、まるで地上にいるかのような感覚で、12時間中9時間も熟睡。国際線でこんなに長く眠れたことは、これまで一度もありませんでした。
せっかく全4回しか乗ることのないファーストクラスですから、もっと長く起きていたいような気もしましたが、三週間ほど続く長旅なので、機内でゆっくり休めたのは本当に助かりました。
ある意味最も贅沢なファーストクラスの楽しみ方だったと言えるのかもしれません。
目を覚ますと、朝から豪華な食事も頂けますし、至れり尽くせりです!
ファーストクラス搭乗客向けのその他のサービス
でも、ファーストクラス搭乗客へのサービスは、豪華な食事だけではありません。
フリーWi-Fiカード
こちらは寝ている間に配布されていた、20MB分のフリーWi-Fiカード。
裏のスクラッチ部分を削ると、プロモーションコードが出てきますので、
あとはWi-Fiにタブレットやスマホなどの機器を接続し、入力するだけです。
20MBでどの程度使えるものなのかな?と試してみたところ、Facebookのメッセンジャーで2,3度窓の外の写真を送りつつ、20分ほど夫とチャットすることが出来ました。
ほんの短時間とはいえ、プレゼントして頂けるのは嬉しいですね!
最近はANAやJALでも機内Wi-Fiが付いていますが、いずれも利用者が多いのか、ちょっと遅いな…と感じることがしばしば。でもこの便では、とても快適な通信状況でした。
入国審査時に効力を発揮!ファストトラックチケット
それから、ヒースロー空港のファストトラックチケットもいただきました。
事前にヒースロー空港の公式サイトで調べた限り、「ファーストクラスの搭乗客であればファストトラックを利用できる」と明言されている航空会社はブリティッシュエアウェイズだけでしたので、タイ国際航空でも使えるのか少々心配していましたが、これで一安心です。
入国審査に時間がかかることで有名なヒースロー空港でも、これさえあればあっという間にパスできるはず。ファーストクラス万歳ですね。
このカード、ファイルのような形状になっています。
この中に記入済みのランディングカード(入国カード)↓を入れて持っていけばOKのようです。
ロンドンヒースロー空港に到着!
その後も順調に飛行は続き、徐々に窓の外にヨーロッパらしい風景が広がり始めました。そろそろ着陸です。
それにしても、4月に搭乗したキャセイパシフィックもそうでしたが、着陸に備えてベルト着用サインが点灯しても、普通にトイレに行ったり、立ち上がってオーバーヘッドコンパートメントを開けたりするお客さんがたくさんいて、CAさんも特に気に留める様子がなかったのが不思議でした。
着席を促されたのは、本当に着陸間際ギリギリ。
航空会社として基本的に守らなければならない規定は、全世界で共通しているはずだと思っていたのですが、国によって運用に差があり、日本ほど厳格に遵守している国は他にないのかもしれませんね。
また一方、最近日本では聞かれなくなった「離発着時は全ての電子機器の電源をお切り下さい」というアナウンスも流れました。うーん、日本では機材に影響を与えないということで廃止されたはずですが、どうしてなのでしょう。謎です。
着陸
とうとうロンドン・ヒースロー国際空港が見えて来ました。この空港を本拠地とするブリティッシュエアウェイズの飛行機が並んでお出迎えです。
ランディングもとっても滑らか!終始快適なフライトでした。
日本を出ておよそ40時間、タイ・バンコク出発後12時間。定刻通り、現地時間朝7時15分にロンドン・ヒースロー空港に到着しました。
入国審査場へは徒歩で
羽田空港からタイ・バンコクスワンナプーム国際空港に到着した際には、機側にお迎えのグランドスタッフさんがいて、出国審査場またはラウンジまでカードで送ってくれましたが、ロンドンでは特になし。
厳密には、先に降機したファーストクラスと一部ビジネスクラスの乗客はカートに乗って行ったようなのですが、私と後1人の乗客は取り残されてしまったみたいです。
まあ長いこと機内でじっとしていたわけですし、この辺で運動した方が良いでしょう。
というわけで、徒歩で入国審査場へ向かうことにしました。
しかしこの空港、さすがに広い…。
歩いて、
歩いて、
5分以上かかって、ようやく審査場の入口にたどり着きました。こちらの青い服の女性に機内でもらったファストトラックチケット(赤い封筒)を見せると、優先列に入れてもらえます。チケットはそのまま回収されました。
左がファストトラック、右が一般の列です。
ちょうど到着便が重なる時間だったためか、かなりの人数が並んでいることがわかります。
途中ずっと大変な混雑ぶりでしたので、随分先に行ったはずのファーストクラス用カートも思うほど早くは進めなかったらしく、私のすぐ前に並んでいました(写真には写っていません)。
いざ入国審査
この日の前日、タイに入国する際に審査官と一悶着あったのと、10年前にロンドンに来た時には、まさにこの空港で人種差別らしき扱いを受けたことがトラウマになっていましたので、ちょっと心配でしたが、当たった審査官はとってもフレンドリーでびっくりしました。
パスポートを出すや否や…
審査官「どこに住んでるの?」
理系マイラー妻「東京です」
審「東京観光には何日必要?」
理「??何をするかによるけど、一週間くらい…?」
審「いつ行けば良いの?」
理「えっ、春かな?桜が綺麗です」
審「何月に行くのがいいか具体的に」
理「はいっ、3月終わりから4月の初めです…。」
等々、最初は尋問なのかと思いきや、完全プライベートな質問になっていくので面食らいましたが、だんだん楽しい気分に。
最後はにっこり「ロンドンにようこそ!」でさようなら。なんだか嬉しくて、幸先の良いスタートになりました。
列に並んでから入国を許可されるまで、わずか10分ほど。
10年前は2時間以上並んだため、預けた荷物もとうの昔にベルトから降ろされているし、バスにも乗り遅れるしで散々でしたが、さすがはファストトラックですね。
おかげで気力も体力も十分。いざロンドン市内へ向かいます!
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おまけ
今回、私は飛行機に乗らずに貯めたマイル(陸マイラーとして貯めたマイル)を使って、「スターアライアンス世界一周ファーストクラス航空券」を発券しました。
きちんと仕組みを理解すれば、面白いほどにマイルが貯まりますので、ご興味のある方は是非こちらをご覧ください。
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