イギリス・ロンドンの中心地に佇む、セントパンクラス・ルネッサンス・ホテルロンドン。
併設されているセントパンクラス駅は、ロンドンとフランス・パリ&リール、ベルギー・ブリュッセルやオランダ・アムステルダムを結ぶユーロスターの発着駅ですので、ヨーロッパ周遊旅行をお考えの方にもぴったりのホテルと言えます。
その壮麗な外観から瀟洒な内部に至るまで、古き良きロンドンの雰囲気満点♪
まるでファンタジーの世界に足を踏み入れたかのような気分にさせてくれます。
また、このホテルはマリオットグループに加盟しており、エリートメンバー限定の豪華特典も充実!
今回は、ヒースロー空港からのアクセスや、お部屋・クラブラウンジの様子、プラチナステータス以上で受けられる特典まで詳しくご紹介したいと思います♪
持っているだけで自動的にゴールド会員&利用金額に応じてプラチナ会員にもなれる!
マリオットアメックスプレミアムについてはこちらの記事をどうぞ♪
ハリーポッターに登場するセントパンクラス駅
まず、セントパンクラス・ルネッサンスホテル・ロンドンの外観がこちら。
ハリー・ポッターのファンであれば、なんだか見覚えがあるな、と思った方も多いかもしれません。
それもそのはず、ハリーたちがホグワーツに出発する際に利用した「9と4分の3線ホーム」があるキングスクロス駅の外観として採用されているのです。
© 2002 Warner Bros. Ent
ちなみに、実際のキングスクロス駅外観はこんな感じです。
撮影スポットとして設置された「9と4分の3番線ホーム」はこの駅内に設けられています。
隣接するグレートノーザンホテル宿泊記にてご紹介していますので、ぜひご覧ください。
1873年に開業したというセントパンクラス駅は、今年でちょうど記念すべき150周年を迎えました。
世界屈指の美しい駅として知られている建物の中には、今回ご紹介するホテルだけでなく、大きなショッピングモールが入っていて、今や旅行客以外にも人気のスポットになっています。
特にユーロスターを利用する方にとっては、これ以上ない立地と言えるでしょう。
セントパンクラス・ルネッサンスホテル・ロンドンへのアクセス
セントパンクラス・ルネッサンスホテルがあるのは、ヒースロー国際空港から32kmほど離れた場所。
地下鉄駅も併設されているため、アクセスはとても簡単です。
地下鉄で
今回は、ANA便で羽田からヒースロー国際空港に到着しました。
空港から高速鉄道ヒースローエクスプレスに乗車し…
ヒースローエクスプレスの終着点であるパディントン駅には、わずか15分で到着です。
この駅で、地下鉄ピカデリーライン、またはハマースミス&シティラインに乗り換えましょう。
降車する駅は「キングスクロス&セントパンクラスインターナショナル/King’s Cross&St. Pancras International」。
ここからは、「St. Pancras International Station」を目指して進み…
地階のショッピングモールに出ると、すぐそばに「St. Pancras Hotel」と書かれたエレベーターが見つかるかと思います。
これに乗って上階へ。
エレベーターを降りると、水色のフレームの下に「BOOKING OFFICE」と書かれた入口がありました。
一見わかりづらいのですが、実はこれがホテルの入口です。
中のレストランを突っ切り…
真正面のドアを出ると、右手にレセプションが。
こちらのホテルには、エグゼクティブラウンジに相当する「CHAMBER’S CLUB」があるのですが(詳しくは後述)、チェックイン/アウト手続きは受け付けていないため、全員このレセプションに立ち寄ることになります。
地上から
一方、地上からアクセスする場合はというと、ユーストン通り沿いのメインエントランスへ。
ヴィクトリア調の豪奢なファサードが目を引きますね。
道端では、たくさんの人が立ち止まって写真を撮っていました。
実は10数年前初めてロンドンに来た時、この近くの安宿に滞在していたのですが、あの圧倒的な存在感を放つ建物はなんなんだ!?と、とても強く印象に残りまして。
後で調べてみて、あんな豪華な建物が駅なの!?と驚いた記憶があります。
この建物、当初は別ホテルとして営業していましたが、20世紀前半に閉業し、ルネッサンスホテルとして開業したのは2011年と割と最近のことです。
まさかこうして宿泊客として訪れる日が来ようとは、しみじみと感慨深いものがあります。
いざエントランスの前に立つと、歴史を感じさせる荘厳な佇まいに一層圧倒されてしまいました。
実を言うと、地下鉄駅から来た時はレセプションを見つけられず、若干右往左往してしまったのですが、こちらのエントランスにはきちんとベルボーイさんが待機していて、案内してもらうことができます。
もしも地下鉄駅から来る途中で迷ってしまったら、一旦地上に出てユーストン通り沿いにこちらへ周ってくるのもいいかもしれませんね。
それでは、チェックインしましょう。
無償アップグレード結果は?
チェックイン時のお楽しみといえば、無償アップグレード。
マリオットに加盟しているホテルでは、エリートメンバー(上級会員)のステータスを保有していると、その日の空き状況次第で、予約したお部屋よりも高いカテゴリーのお部屋に無償で案内してもらえるのです。
私は今回、マリオットボンヴォイ「チタンステータス」を持っての宿泊。
プラチナ以上のステータスがあれば、「スイートルーム」を含む豪華なお部屋にアップグレードしてもらえる可能性があるのですが…
今回は…
チェンバーズスイートにアップグレード!
久々の大幅アップグレード、ありがたい限りです。
今年はアメリカ、インドネシア、エジプトとマリオット系列に泊まってきましたが、いずれもアップグレードはほぼなし。
一方ヨーロッパでは、比較的スイートへのアップグレード率が高い気がします。
ちなみに、セントパンクラス・ルネッサンスホテルのルームカテゴリーは、以下の通りです。
- デラックスベッドルーム ←元の予約
- スーペリアベッドルーム
- プレミアベッドルーム
- チェンバーズスイート ←アップグレード!
- グランドジュニアスイート
- サー・ジョン・ベッジャマン・スイート
- サー・ジョージ・ギルバート・スコット・スイート
- ザ・ヘイウッド・スイート
お部屋へ
ということで、さっそくお部屋へと向かいましょう。
共有部分のテーマカラーは赤。エレベーターホールもとてもクラシカルです。
2階へ上がると、これまたフォトジェニックな通路が現れました。
窓からは、先ほど入ってきたメインエントランスとレセプションロビーが一望できます。
さて、本日のお部屋はこちらの165号室です。
チェンバーズスイートの全貌
さっそくドアをオープン!
「ジュニア=準」スイートとはいえ、流石スイートと付くだけあって、びっくりするほどの広さです。廊下にもベッドを置けそう。
そして何より天井が高い…!
いかにもヨーロッパの古い建物といった雰囲気ですね。
クローゼット
入口のそばにあるのはこちらのクローゼット。
こちらも過去最大級の高さと大きさです。
一番上の段にはとても手が届かず、ファーストクラス世界一周の時に滞在した、イタリア・ミラノ国際空港近くのB&B「ラ・ヴィスコンティーナ」を思い出しました。
身長が190cmくらいあれば、おそらく隅々まで活用できるでしょうか。
中にはアイロンとバスローブ、それに傘が。雨の多いロンドンでは助かりますね。
お隣にはセーフティーボックスとミニバーが入っていました。
ミニバーに置いてあるものは全て無料です。
イギリスのホテルでは、このようなクッキーのサービスが一般的なようで、前回滞在したパークレーンマリオットもそうでしたし、今回の旅でも宿泊した4軒全てで提供されていました。
Walkers(ウォーカーズ)というメーカーは、イギリス・スコットランドを代表するショートブレッドの有名ブランドです。
赤いチェックのパッケージは、もはや日本でもお馴染みですよね。
美味しいのはもちろんのこと、国内ではあまり見かけない現地ならではのラインナップが用意されていたのも嬉しかったです!
ウェットエリア
続いてはウェットエリア。
床から壁まで総大理石造りで、さすがは由緒ある5つ星ホテルです。
シャワーブース
左手にはシャワーブースを設置。
ドアなどは付いていませんが、かなり広く排水もしっかりしているので、浸水を気にする必要はありませんでした。
アメニティはロンドン発のリネンブランド、「The White Company」の「NOIR」というシリーズ。
ザ・ホワイトカンパニーとは、元々は約30年前にベッドリネンから始まったブランドで、現在はトイレタリーや家具に衣類と、広く日用品全般を展開しています。
カタール航空ビジネスクラスでは、このメーカーのパジャマがもらえました!
また、同じロンドンのマリオット系「セントアーミンズホテル」でも提供されています。
「ノワール(=黒)」とはどんな香りなのかと言いますと、公式サイトでは以下のように紹介されていました(機械翻訳)。
• ノート: アンバー、マンダリン、サンダルウッド
• ジャンル: フローラル & エキゾチック
• ジンジャー、パチョリ、マンダリン オイルを豊富に配合
この官能的で洗練された香りは、パリの夕暮れからインスピレーションを得ています。通りが暗くてもカーテンが閉まっていると、時折窓が光ります。私たちの贅沢な琥珀のブレンドは、軽薄な明るいマンダリンと香り高い白檀のささやきと絡み合います。優雅さ、陰謀、驚きに満ちています。
The White Companyは、ちょうどセントパンクラスステーション内のショッピングモールにも出店していますので、もし気に入ればお土産に購入してみてもいいかもしれませんね。
トイレ
さて、ウェットエリア右側にはトイレがあります。こちらも仕切りはなし。
ラバーダックのプレゼント
片隅のタオル置き場には、何やら見慣れないものが…?
と思ったら、可愛いラバーダックではありませんか♪
浴槽がないため、このホテル滞在中は使う機会がなかったのですが、持ち帰りOKということでしたので、遠慮なく頂戴しました。
リッツカールトンなど、子供向けサービスとしてプレゼントしてくれるホテルもありますが、大人でも不思議と嬉しいものですね。
フランクフルト国際空港のルフトハンザファーストクラスターミナルで頂いたアヒルちゃんに、こうして新たな仲間が加わりました。
洗面台
洗面台はシングルボウル。
台上にはシャワーブースにあったものと同じラインのアメニティと…
同じく固形石鹸。
さらに、ルーファーや歯磨きセットやシェービングキットが並んでいました。
かなり品揃えが充実している方だと思いますが、耳栓まであったのでちょっとびっくり。
もしかしたら、電車の音が結構聞こえたりするのでしょうか。
私はもともと耳栓をして眠る習慣があるので、結局どうだったのかは分からずじまいでした(少なくとも耳栓をしていれば、煩わされることはありませんでした)。
ベッドルーム
そして、メインとなるベッドルームがこちら!
窓の外には…?
…ん?
何だか暗い……?
この時期、ロンドンの日没は21時半ごろなので、まだ3時間は陽が残っているはず。
不思議に思いつつカーテンを開けてみて、理由がわかりました。
窓から見えるのはなんと往来ではなく、先ほど駅からレセプションに行く時に通り抜けたレストランではないですか!
道理で薄暗いはずです。
数年前に泊まったパリ・シャンゼリゼ通りのマリオットを思い出しました。
ちなみにレストラン側からお部屋を見るとこんな感じ。
久々のロンドンで外の景色が見えないのは少々残念ではあるものの、満室ということでしたし仕方ありません。
この日はもう食事をして眠るだけ、翌日も午前中のうちに出発する予定でしたので、これはこれで貴重な体験と言えるかも?
旅の前半は眠りが浅く、夜中から明け方に起きてしまうことも多いのですが、今回は誰もいないレストランでお掃除ロボットが一生懸命働いているのを見学できました(笑)。
ベッド
さて。
お部屋の真ん中に据えられたキングサイズベッドはさすが5つ星、文句なしの寝心地です♪
ベッドに比して、天井の高さが際立ちますね。
ワークスペース
窓側の一角にはテーブルとチェアが置かれ…
壁際には、電源や各種端子が集められていました。
TVとミニバー
反対側にはテレビとミニバーを設置。
テレビの背後から明るい光が差し込んでいたので、もしや?と思って小窓を覗き込んでみましたが、そこにあるのはやはりロンドンの街並みではありませんでした。うーむ、無念。
テレビはインターネットTVで、YouTubeやNETFLIXを視聴することもできます。
台上にはネスプレッソが置いてあって、こちらはもちろん無料で利用可能です。
ちなみにこちらのホテルでは、アプリでインルームダイニングを注文できるようになっていました!
電話が苦手な方も、これなら抵抗なく利用できますね♪
チェンバーズ・クラブ
では、一通りお部屋を確認したところで、クラブラウンジに相当する「Chamber’s Club」へと行ってみましょう!
確認できた限り、利用条件は以下の通りです。
- マリオットボンヴォイ・アンバサダー
- マリオットボンヴォイ・チタン
- マリオットボンヴォイ・プラチナ
- チェンバーズスイート宿泊者
チェンバーズクラブへは、先ほどチェックイン時に通り過ぎたレストラン内にあるこちらのドアから。
ルームキーをかざしてドアを開けると受付がありますが、割といつも無人でした。
または、2階を奥まで進んだところにある階段からでもアクセス可能です。
こちらの階段は圧巻の美しさ。
ひととき、英国貴族の気分が味わえるかも?
この他ホテル内には、「世界有数の美しさ」と評される有名な階段もあります!
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ラウンジ内の様子
階段を降りると、こちらも赤を基調としたゴージャスな空間が広がっていました。
通路には調度品が並び、さながら美術館のよう。
ヨーロッパらしく、高貴で重厚感のある空間です。
どこを撮っても絵になりますね〜。
家具と内装のコーディネートがとにかく秀逸。
客層も比較的年配の方が多く、静かに落ち着いて過ごせそうな印象でした。
フードプレゼンテーション
なおこちらのラウンジでは、時間帯によって異なるフードプレゼンテーションを実施しています。
- 朝食 平日 7:00〜11:00 / 週末 7:00〜12:00
- ティータイム 12:00〜16:30
- カクテルタイム 17:00〜20:00(オードブル提供は17:30〜19:00まで)
朝食
まずは朝食から。
一番奥のお部屋は、温菜と冷菜が並ぶコーナーです。
こちらのカウンターには、サラダバーを始め、
朝食の定番、コールドカッツの数々。
そしてイングリッシュ・フルブレックファーストに欠かせないベイクドビーンズやスクランブルエッグ、
グリルされたトマトやマッシュルームに、
ベーコンやソーセージも勢揃いしています。
主食系は、一つ手前のお部屋のカウンターに用意されていました。
パンに添えられているコンフィチュールは、こちらもイギリスを代表するTipTree(チップトリー)製です。
ケチャップやマヨネーズなども、同社の製品で統一されていました。
もちろんデニッシュやフルーツ、
シリアルもあって、朝から大満足できること間違いなし!
巷では「美味しいイギリス料理が食べたければ、3食朝食を食べればいい」と言われているそうですが、このクオリティはさすがの一言です。
カクテルタイム
日中のティータイムは不在だったため割愛しまして、続いて17時からのカクテルタイムへ。
この時間は、朝よりも手の込んだサラダに…
お酒のお供に最適なチーズやサラミ、キッシュ、カナッペなどなど。
春巻きはロンドンの他ホテルでもよく見かけるような気がします。きっとアペタイザーとして市民権を得ているのでしょうね。
こちらはグリーンチキンカレーにサフランポテトを合わせたもの。
デザートも3種類あるのが素晴らしい!
肝心のアルコールドリンクのラインナップは、こんな感じです。
冷蔵庫の中には、お洒落なラベルが貼られたビールもたくさん。
ご当地物好きなもので、反射的にロンドンピルスナーを手に取ってしまったのですが、後から写真を見返してみたら、現存するイタリア最古の醸造所・幻のビールとも言われるMENABREAが並んでいるではありませんか。
次回は忘れずにトライしてみなければ。
ということで、実際にいただいたのがこちらです。
少し前に機内食を頂いていたこともあり、サラダとタルトだけにしておきましたが、どちらもとっても本格的で美味しかったです♪
もし腹ペコ状態でも、十分満足できる品揃えと言えるのではないでしょうか。
ロンドン到着早々、最高の夕食でした!
最後に
というわけで、今回はセントパンクラス・ルネッサンスホテル・ロンドン宿泊記をお届けしました。
お部屋も共用部もヨーロッパらしい魅力に溢れていて、たったの一泊では写真を撮りきれなかったほど。
特にラウンジ・チェンバーズクラブは、朝も夕もフードプレゼンテーションのクオリティが高く、かなりの満足度でした。
格式高い雰囲気の一方で、スタッフさんは総じてフレンドリーなのも、とっても居心地よかったです!
次回は湖水地方旅行記をお届けします♪
ホテル概要
ホテル名称 | セントパンクラス・ルネッサンスホテル・ロンドン/ St. Pancras Renaissance Hotel London |
所在地 |
Euston Rd., London NW1 2AR イギリス |
エグゼクティブラウンジの有無 | あり |
部屋数 | 245室 |
開業年 | 2011年 |
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