「一生に一度は行ってみたい国」として挙げる人も多い、エジプト。
本物のピラミッドを目にしたら、人生が変わりそうですよね!
日本からエジプトに行く場合、以前はエジプト航空が成田-カイロ直行便を運航していたのですが、コロナ禍から依然休止中。
2023年9月12日から、週に2往復の予定で再開される見込みだそうですが、それまでは中東を経由するのが時間的にも金銭的にもリーズナブルです!
中東系エアラインといえば、エミレーツ航空、カタール航空、エティハド航空からなる通称「中東御三家」。
便数・就航都市が多く利便性が高い上、潤沢なオイルマネーに支えられた贅沢なサービスは、世界的にも高評価を得ています。
そのうち、UAEのアブダビを本拠地とするエティハド航空なら、ANAマイルで特典航空券を発券することが出来ますし、もちろん品質も折り紙付き♪
ということで今回は、アブダビからカイロまでのエティハド航空ビジネスクラス搭乗記をお届けします!
今回の旅の関連記事はこちら!
フライト詳細
本題に入る前に、今回のフライト情報は下記の通りです。
便名 | EY657 |
区間 | アブダビ→カイロ |
出発時間 | 02:40 |
到着時間 | 05:30 |
フライト時間 | 3時間50分 |
シート | ビジネスクラス |
ラウンジから搭乗口へ
さて。
この日は、まず成田から約11時間かけてアブダビに到着。
3時間半のトランジットをラウンジで過ごしまして…
いよいよ、カイロへ向かう便の搭乗口へとやってきました!
かなり余裕を持ってきたつもりでしたが、着いた時にはすでに搭乗が始まっており、ゲートが見えないほどの長蛇の列。
中東系のエアラインは、予定より早く搭乗開始されることが多いように感じるのですが、気のせいでしょうか。
今の状況を確認しようと、人垣を避けつつ前方へ進んだ先に、優先搭乗レーンを発見。
スタッフさんが「ビジネスクラスでしたらこちらへどうぞ」と声をかけてくれたので、そのまま先に進めることになりました。
暗かったのと眠気のせいで意識していませんでしたが、ここは地上階で、行きつく先は飛行機ではなくバス。
そのまま正面のバスに乗ろうとすると、後から着いてきたスタッフさんに制止され、促された先にビジネスクラス専用車が用意されていました。
カタール航空でも同じような対応だったことが思い出されます。
バスの中はこんな感じ!
ゆとりある空間に革張りのソファが並び、そこはかとなく高級感が感じられます。
ちらっとしか見えませんでしたが、エコノミークラス用のバスとはインテリアや照明が違ったような…?
しかし、ある程度他のお客さんが集まるまで待機しなければならず、結局出発したのは乗車から30分後でした。
クーラーがガンガンにかかっていてかなり肌寒かったので、案内終盤でゲートを潜るくらいが丁度よかったかもしれません。
出発から数分後、搭乗機側に到着しました。
こちらが本日お世話になるA320です!
この飛行機は、ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制。
果たしてどんな旅になるのでしょうか。
ビジネスクラスキャビン
この日の座席は2列目の窓側です。
ビジネスクラスキャビンは2-2×2列の全8席。
すでに周辺の席は埋まっていましたので、キャビン全体の写真は復路の搭乗記でご紹介したいと思います。
シート機能
撮れる範囲で、一応正面はこんな感じ。
前後席間のスペースはそれほど広くなく、前席がリクライニングしていると、このように通路に出るのはかなり難しくなります。
足元にはレッグレストが付いていました。
左肘掛け内にはテーブルが収まっており…
広げると2倍の大きさに。
脇にはシート調整ボタンが。
リクライニング角度はエコノミークラスの比ではありませんが、フルフラットではありません。
右脇にはリモコンが付いています。
モニターは右肘かけ内から引き出す仕組みでした。
綺麗に管理されているものの、結構年季が入っていそうな印象のシートです。
アメニティの配布はありませんでした。
トラブル発生
大方の搭乗が済み、まもなく離陸か…
と思いきや。
前席のお客さんとCAさんが何やら揉めている様子?
そのまま10分経ち。
…30分経ち。
その間、特に何のアナウンスもなかったので、お隣さんに「何かあったんでしょうか?」と聞いてみたところ、前席のカップルが別のお客さんと押した押されたの喧嘩になったのだそうです。
お隣さんが言うには、カップルはラウンジにいる時からちょっと不穏な雰囲気があったので、多少待っても今降りてもらったほうがいいと思うとのこと。
確かに、上空でまた一悶着が起こってエアターンバックやらダイバートになっても困ります。
諍いが多少落ち着いた後も、カップルが預けた荷物が発見されるまで、さらに時間を要しまして。
結局降機が済んでタラップが外されたのは、予定出発時刻の1時間後!
今までそれなりに飛行機に乗って来た方だと思っていましたが、これは初めての経験でした。
実際こんなことが起きるんですね…。
ただ、この事件(?)がきっかけでお隣さんと仲良くなり、フライト中は寝ている時間以外、ずっとお互いの国情報を交換しつつ写真を見せ合ったり世間話に花が咲きまして、今となってはいいきっかけだったなぁと思っています。
お隣さんは南アフリカにお住まいで、お仕事で初めてエジプトに行かれるとのこと。
ケープタウンのおすすめレストランや観光スポットを教えてもらったので、いつか是非行ってみたいです♪
ちなみに中東系エアラインのアッパークラスに乗ることが多いそうなのですが、断然カタール航空派だと力説されてました。
離陸!
というわけで紆余曲折ありつつ、ようやくアブダビ空港を後に、一路エジプトへ向けて出発です!
機内食のスタート
上空で飛行が安定すると、さっそく機内食がスタートします。
当初はとにかく睡眠を取ろうと思っていましたが、すっかり目が覚めたので、開き直って食事することにしました。
(着陸直前に撮影)
海外滞在中は、出来るだけ食べて体力を蓄えておかねばなりません。
メニュー内容は以下の通りです。
前菜 |
|
主菜 |
|
デザート |
|
前菜
まずこちらはアラビア風前菜。
フムスやドルマといった、文字通りアラビア諸国のお料理の盛り合わせです。
あまり油感がなく、野菜たっぷりヘルシーな味わいでした。全体的に酸味が強めで、なんだか健康にも良さそう。
主菜
そしてメインはというと、名前からはどんな料理かよくわからなかったものの、海老好きならこれで間違いないだろうと「シュリンプ・ターター」なるものを注文してみました!
実際に届いたのがこちら。
カレー風味のジャスミンライス(バスマティライス?)に、ぷりぷりの海老とフライドオニオンをトッピングした、ビリヤニのような一品。
予想していたものとはちょっと違いましたが、本格的なお味でとっても美味しかったです♪
そして余談ながら、パンに付いていたこのバターもまた絶品…!
エティハドだけでなくエミレーツ航空でも、フランス製バターが多用されている印象があります。
コロナでしばらく行けませんでしたが、またバターを買いにパリに行きたくなってしまいました。
前菜とメインでお腹いっぱいになったので、デザートは諦めることに。
成田便といい、ボリュームがある為なかなかフルコース完食まで辿り着けません…。
食後はしばしの休息です。
初のアフリカ大陸
しばらくの後。
アイマスクを取ると、機窓からは朝日が差し込んできていました。
ふと眼下を見れば、赤土に覆われた山々が果てしなく続いています。
植物らしきものが全く見えません。
これがアフリカ大陸なんですね…!
ようやく自分の目で見ることが出来て感無量です♪
カイロ上空で思いがけない出会いが
さらにしばらく行くと、整然と並ぶ家々が見えてきました。
とても綺麗にきっちりと並んでいて、なんだか要塞のよう。他に類を見ない風景です。
そして、あれはもしやエジプト文明の礎、ナイル川?
川沿いには高級ホテルが立ち並び、思っていたよりも都会的な街並みです。郊外とは全く雰囲気が異なっていますね。
そろそろこの辺りでくるっと迂回して空港へ、かと思いきや、風向きの関係かそれとも別の理由なのか、機体はさらに先へ。
全ての風景が物珍しくて目を離せないでいると…
なんと今回の旅の目的である世界7不思議の一つ、ピラミッドが見えてきたではありませんか!
遠目でも段々状になっているのがわかります。
調べてみたところ、おそらくサッカラにあるジェゼル王のピラミッドでしょうか。
思っていたよりも早い出会いにびっくり感激!!お隣さんと一緒に大興奮です。
さらにさらに…
あちらにもピラミッドが!!
少し風向きやルートが違えば、そしてもし反対側の席だったらこの光景は見られなかったわけで、初めてのエジプト入りで思いがけない幸運に恵まれた!とすごーく嬉しかったです♪
カイロ国際空港に到着
予想外のピラミッド遊覧飛行を終え、飛行機は元来た方角に戻り…
カイロ国際空港に着陸!
ちょうど、ホルス神のマークがエキゾチックなエジプト航空機が飛び立つところでした。
とうとうエジプトに来たんだなと、より強く実感させてくれますね。
定刻よりも1時間遅れでしたが、そのおかげで朝日に照らされるピラミッドを拝むことが出来ましたし、全ていい方向に進んでくれて、とっても素敵な大満足のフライトでした♪
カイロ国際空港ではブリッジが付き、スムーズに降機。
ここまでお世話になりました!
今回の経費
ご参考までに、今回の特典航空券にかかった経費は以下の通りです。
ANAマイル:110,000マイル
諸税費:99,510円
※羽田ーアブダビーカイロ 往復全4区間 ビジネスクラス
円安・燃油高もあって諸税はそれなりに高額でしたが、エティハド航空ビジネスクラス4区間分ですし、支払う価値はあったと思っています!
最後に
ということで、今回はアブダビーカイロのエティハド航空ビジネスクラス搭乗記をお届けしました。
降機後は全く混雑もなく、一番乗りで入国審査へ。
25ドルでアライバルビザを購入し、そのまますんなり初のエジプト入国です。
エジプト旅行では米ドルを持っていると重宝します!
カイロ空港ではタクシーなどの客引きが多く、しかもかなり強引だと聞いていたため若干不安もありましたが、きっちりはっきり断ればそれほど問題ナシ。
Uber乗り場がわかりづらかったので、空港入口にいた警察の方に尋ねたところ、客引きの人もたくさん寄ってきて一斉に道案内してくれたのには驚きました。
特にチップを要求されることもなく、正直なところ拍子抜けです。
疑心暗鬼になって身構えすぎていたのかな、と申し訳ないような気すらしました。
その後、無事Uberのドライバーさんと合流。
「一生に一度は泊まりたいホテル」ランキング常連の、あのホテルに向かいます!
マイルを貯めて気軽に旅に出よう
航空会社のマイルは、飛行機搭乗やクレジットカード決済ではなく、ポイントサイトを使うことで大量に貯めることが出来ます。
我が家はこの方法で、お盆・正月は必ず家族全員で宮崎に帰省するほか、海外旅行にも毎年複数回出かけられるようになりました!
マイルを貯めて、気軽に旅行へ出かけましょう♪