世界に絶景を謳うホテルは星の数ほどありますが、かの有名なエジプトのシンボル・ピラミッドを一望できるホテルがあることをご存知ですか?
それが「マリオット・メナハウス・カイロ/Marriott Mena House Cairo」!
世界最大のホテルチェーン、マリオットインターナショナル傘下であり、“一生に一度は泊まってみたいホテル”として名が挙がることも多いホテルです。
朝目覚める時、夜眠りに就く前、いつでもピラミッドを眺められたら素敵だと思いませんか?
きっと忘れられない思い出になること間違いなしです!
ということで今回は、カイロ国際空港からのアクセスやお部屋・クラブラウンジの様子、プラチナステータス以上で受けられる特典まで詳しくご紹介したいと思います♪
持っているだけで自動的にゴールド会員&利用金額に応じてプラチナ会員にもなれる!
マリオットアメックスプレミアムについてはこちらの記事をどうぞ♪
マリオットメナハウスへのアクセス
マリオットメナハウスがあるのは、3大ピラミッドやスフィンクスがあることで有名な「ギザ」というエリア。
カイロ国際空港からアクセスする場合、バスを乗り継いで行けないこともないのですが、観光客にはハードルが高いですし、2時間以上かかるため、あまり現実的な選択肢ではありません。
移動はUber一択!ただし注意点も
そこでオススメは、やっぱりUber!
あらかじめ見積もりも出ますし、ドライバーさんとのやりとりもしやすく、とっても便利で心強い存在です。
…ただし。
日本や欧米とは少々事情が異なり、注意しなければならないこともあります。
それは例えばこんなこと!
- 支払いまでアプリで完結するにも関わらず、現金を要求してくるドライバーがいる
- 空港の乗車場所が分かりづらい
- ドライバーだと偽って接近してくる人がいる
実は、全て今回実際に起こったことです。
以下もう少し詳しくご説明します。
注意点1. アプリ決済にも関わらず現金を要求される?
まず、最初に配車に応じてくれたドライバーが、合流するまでの間に「現金を持っているか?」とメッセージを送ってきました。
こちらが「現金は持っていない、アプリ上で決済は完了するはず」と応じたところ、「米ドルでもいい」との返答。
…怪しい。
怪しさしかない。
もしかしたら何らかの事情があったのかもしれませんが、本来必要ないものを事情も説明せず求めてくるドライバーは、後々揉める可能性が高いので、その時点で即キャンセルすることに。
カイロ国際空港周辺には、早朝でも待機しているUberドライバーが多くいますので、いらぬトラブルは避けるに越したことはありません。
注意点2. 乗車場所が分かりづらい
そして、これはもしかしたら私が方向音痴なだけかもしれませんが、とにかく乗車場所が分かりづらい!
海外の空港ではUberの乗り場がしっかり決められていて、案内に従って進めば全く迷わず辿り着けることも多いのですが…
カイロ国際空港周辺には多数のピックアップポイントがあり、まさしく初見殺し。
アプリ上には自分の位置情報も表示されますので、その方向に進めば基本大丈夫ではありますが、ちょっとずれていたりすると、たどり着くのは至難の業になってしまいます。
今回もピンが立った場所まで行ったはいいものの、全くそれらしき車が見当たりません。
結局ターミナルまで戻って、入口にいた警察の方や、ドライバーさんにアプリで尋ねつつ進むと、表示されていたポイントからスロープで下った先、こちらの駐車場が乗り場だということが判明しました。
これは難しい…ですよね??
一度は諦めかけてしまいましたが、無事に出会うことができて何よりでした。
注意点3. ドライバーの本人確認は必須
また、カイロ国際空港の周りにはたくさんの客引きが待っていて、隙あらば自分の車に乗せようとしてきます。
法外な料金を要求する悪質ドライバーも多くいますので、Uberアプリに表示されている顔写真と車種やナンバーをしっかりチェックする必要があるのですが、日本人にとって難しいのがナンバーの見分け方。
エジプトの数字はアラビア語で書かれているため、正直なところ私はプレートに書かれているのが文字なのか数字なのかすら判別できませんでした。
アプリを確認し、顔写真とは多分合ってる…と思いつつ、念の為「私の行き先を知っていますか?」と尋ねて答えてもらうことで、やっと安心して乗車する事ができた次第です。
無関係の人がドライバーを装って客引きしようとするのは、エジプトに限らず発展途上国あるあるです。数年前のベトナムで初めて遭遇した時は、うっかり途中まで着いて行ってしまい、危うく白タクに乗せられるところでした。
道中エジプトらしい風景を楽しむ
無事ドライバーさんと合流できれば、これでもう一安心!
幸いとても親切な方に当たりまして、道中有名なスポットがあると、簡単な歴史を教えてくれたり速度を落としてくれたりと気遣い満点でした。
初めて間近に見るエジプトの街並みに興味は尽きませんが、特に嬉しかったのがやっぱりピラミッドです♪
三大ピラミッドが綺麗に並んでいるのを見つけた時の感激は、言葉に言い表せません!
惜しむらくは、一眼レフをスーツケースにしまったままだったこと。
空港に戻る時にはしっかり望遠レンズで撮影したいと思っていたのですが、残念ながらこの道を通ったのは往路だけでした。
これから行く方は、ぜひ車中でもカメラをスタンバイして臨んでください!
ホテルに到着!
行きは道が空いていたこともあって、40分ほどで無事メナハウスに到着しました。
利用者は滞在中、このセキュリティゲートにより堅固に守られています。
ここのガードマンに宿泊者であることを告げまして、
探知犬による荷物チェックを受けてから、
ようやく敷地内へ。
アジア〜中東諸国の高級ホテルでは、よくこういったシステムを見かけます。
ホテルのエントランス
さて、こちらがメナハウスの車寄せです。
ここでドライバーさんとお別れ。料金は433エジプトポンド≒1,950円でした!
アーチを潜ると、まるでオアシスのようなアプローチが現れました。
こちらの建物が誕生したのは1869年のこと。
当初、狩猟小屋として使用された後、私邸として徐々に拡張。1886年にホテルとしての営業を開始しました。
実はエジプトで初めてプールを備えたホテルなのだそうです。
マリオットインターナショナルの傘下に入ったのは2015年と、ごく最近のこと。
もちろん会員プログラム・マリオットボンヴォイのステータスを持っていれば、ランクに応じた特典を享受する事ができますので、追々ご紹介したいと思います。
いざチェックイン
それでは、チェックインしましょう。
建物に入る際にもセキュリティチェックが必要でした。
こちらのホテルにはクラブラウンジがあるのですが、チェックインサービスは提供されていないため、全員レセプションへ行くことになります。
無償アップグレード結果は?
チェックイン時のお楽しみといえば、無償アップグレード。
マリオットに加盟しているホテルでは、エリートメンバー(上級会員)のステータスを保有していると、その日の空き状況次第で、予約したお部屋よりも高いカテゴリーのお部屋に無償で案内してもらえるのです。
私は今回、マリオットボンヴォイ「チタンステータス」を持っての宿泊。
プラチナ以上のステータスがあれば、「スイートルーム」を含む豪華なお部屋にアップグレードしてもらえる可能性があるのですが…
今回は…
アップグレードなし!
うーむ、残念。
ちなみにスイートナイトアワードも事前申請していたのですが、あいにく却下されてしまいました。
2024年、スイートナイトアワードは「ナイトリーアップグレードアワード」にリニューアルされました!
ただ今回はこんなこともあろうかと、しっかりピラミッドビューのお部屋を予約していましたので、間違いなく素晴らしい景色が約束されているはず!
ご参考までに、カテゴリー一覧は下記の通りとなっています。
- デラックスゲストルーム、ガーデンビュー
- デラックスゲストルーム、パーシャルピラミッドビュー
- デラックスゲストルーム、プレミアムピラミッドビュー ←予約
- デラックスゲストルーム、エグゼクティブラウンジへのアクセス、ガーデンビュー
- デラックスゲストルーム、エグゼクティブラウンジへのアクセス、パーシャルピラミッドビュー
- デラックスゲストルーム、エグゼクティブラウンジへのアクセス、プレミアムピラミッドビュー
- グランドデラックスルーム、エグゼクティブラウンジへのアクセス、ガーデンビュー
- 1ベッドルームスイート、ピラミッドビュー
ウェルカムギフト
なお、プラチナ以上のステータスを持っていると、お部屋の無償アップグレード・レイトチェックアウトの他、1,000マリオットポイントまたは軽食を選べるウェルカムギフトが提供されていました。
ドリンク
- ソーダ2本
- 炭酸水2本
- エジプト産赤ワイン ハーフボトル
- エジプト産白ワイン ハーフボトル
- エジプト産ビール1本
軽食
- チーズ&クラッカー
- ミックスナッツ
- 中東風焼き菓子
- 中東風おつまみ
少々小腹も空いていましたので、ビールと中東風おつまみセットをお願いすることにしました♪
どんな内容なのかは、また後ほどご紹介します。
さらにプラチナ会員以上は、毎日の朝食(2名分)が無料になります!
ピラミッドビューのお部屋へ!
ということで、早速お部屋へ行ってみましょう。
建物自体は流石に古さを感じさせるものの、綺麗に管理されていて、長く大切に使われていることがわかります。
さて、本日のお部屋はここ。
232号室です!
ドアを開けると…
ちょっとドバイのアルマハにも似た雰囲気。
そこまで大きなお部屋ではありませんが、一人には勿体無いくらいのゆとりが感じられます。
お部屋の概要は以下をご覧ください。
面積 | 35㎡ |
ベッドと寝具 |
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部屋の特徴 |
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バスとバスルームの特徴 |
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家具と調度 |
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食事、飲料 |
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インターネットと電話 |
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エンターテインメント |
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バリアフリールームの特長 |
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ウェットエリア
入ってすぐ、左手にはバスルームが設けられていました。
お手洗いと一体型ではありますが、バスタブが付いているのが嬉しい!
アメニティ
シャンプー類はミニボトルではなく、ディスペンサー式です。
「thisworks」というイギリスのメーカー品で、これまであまりマリオットホテルでは見かけなかったような気がします。
マリオットのアメニティといえば、お馴染みタイの高級スパブランド「THANN」でしたが、調べてみたところ、最近こちらへの切り替えが進んでいる様子。
それぞれの良さがあるものの、強いて言うならthisworksの方がよりナチュラルで万人受けしそうな香りです。
なお、固形石鹸やボディクリームはミニサイズのものが揃っていました。
クローゼット
ウェットエリアの反対側にあるクローゼットの中はこんな感じ。
バスローブやスリッパはもちろん、アイロン一式や荷物台も用意されていました。
お隣の開きには、セキュリティボックスと引き出しも収められています。
ベッドルーム
そしてこちらがメインのベッドルーム!
同じルームカテゴリーでベッド1台のお部屋も設定されているのですが、空きがなかったため2台のお部屋にしました。
マットレスはさすがマリオット、文句なしの快適な寝心地でした!
テレビ・ミニバー
正面にはテレビやミニバーなどが置かれています。
インターネット対応TVではあったものの、常時あまり機能していませんでした。
Wi-Fiの調子が悪くネットサーフィンもままならなかったため、一応点検と修理をお願いしたのですが、結局改善せず…。
バルコニーでは問題なくWi-Fiが飛んでいたので、毎回外に出ていました。
ミニバーの中身はこちら。
ラウンジに行けばいつでも飲み物を入手できるため(持ち出しOK)、有料品を利用することはありませんでした。
お部屋の隅に置かれたコーナーは全て無料です。
マリオットでは、ボンヴォイ会員に一泊あたり1本のミネラルウォーターを無料で提供していますが、暑い国ではいつも多めにもらえるような気がします。
デスクとソファ
お部屋にはテーブルセットと…
ソファも設けられており、仕事や食事場所に困る事はありません。
ウェルカムギフトが到着
リビングの写真を撮っていたちょうどその時、ウェルカムギフトでお願いしていたビールと前菜のセットがやってきました!
はて?エジプト産ビール1本だったはずが、ハイネケンが2本。
エジプトビールが在庫切れだったのでしょうか。どういうわけかよく分かりませんが、とにかく得しました(笑)
おつまみセットも多分二人分なのでしょう。とても食べきれないほど量たっぷりです。
味はというと、野菜たっぷり・油少なめでとってもヘルシー!
つい先ほど乗ってきたエティハド航空で出た前菜に通じるものがありました。
絶景ピラミッドビュー!
ではでは1番のお楽しみ、バルコニーへ…。
こちらが念願のピラミッドビューです!!
お部屋からピラミッドがいつでも好きなだけ眺められるなんて、本当になんという贅沢なのでしょう…!
滞在中は出来るだけバルコニーで過ごすようにしていましたが、最後まで非現実感に浸れる圧巻の眺めでした。
時間帯によって移り変わる表情を楽しめるのも、この立地の醍醐味。
曜日にもよりますが、夜ライトアップされることもあります(寝落ちしてしまって見られなかったのが心残り…)。
このホテルにはよりお手頃価格のガーデンビュールームもありますが、せっかくここまで来たなら、是非ピラミッドビューをお勧めしたいところです。
なお、ホテルのセキュリティゲートからピラミッドエリアの入口までは徒歩3分。
いつでも気軽に散歩ができます!と言いたいところですが、客引きがかなり激しいので(営業時間終了後なのに「ここから見学できるよ!」「チケット売ってあげる!」等々…)、近づく時にはちょっとした覚悟が必要かもしれません。
クラブラウンジ
では続いて、1階にあるクラブラウンジへ行ってみましょう!
※17:30~20:00 カクテルタイム
ラウンジ内は落ち着いたカラーリングで、高級感が漂っています。
一角にはPCやプリンターを備えたビジネスセンターもありました。
終日利用できるドリンク&フード
カクテルタイム以外は基本無人で、時々スタッフさんの姿を見かける程度ですが、こちらのラウンジでは終日いつでも飲み物や食べ物を持ち出すことができます。
どんなものがあるのかと言いますと、冷蔵庫の中にはソフトドリンクやミネラルウォーター。
ネスプレッソにティーバッグ各種。
ちょっとお腹が空いた時に嬉しいナッツやクッキー、フルーツの他…
デニッシュまで用意されています。
気軽に買い物に出かけられない立地のため、このサービスはとっても重宝しました!
カクテルタイム
そして17:30からはカクテルタイム。
奥のアイランドカウンターには、カラフルなお料理がずらりと並べられます。
ハンバーガーやケサディーヤ、
パンなどの主食系もあって、十分夕食がわりにできるレベルです。
デザートもとっても綺麗!
一口ずつ小分けされているのも嬉しいですね。
私は特に「バクラヴァ」という、中東諸国で親しまれているお菓子が大変気に入りました。
アルコールは表には出ておらず、全てオーダー制です。
ラインナップは、エジプト産の赤白ワインとビールとのこと。
ここで満を辞してエジプトビールをお願いしてみることにしました!
銘柄は「STELLA/ステラ」だと伺いましたが、調べてみたところエジプトではかなりポピュラーなメーカーのようです。
暑い国のビールらしく、ゴクゴク飲めてしまう軽やかさ。
おそらく日本ではそう簡単に味わえないでしょうから、貴重な経験ができて大満足でした♪
レストラン“139 Pavilion”
マリオットメナハウスでは、朝食会場もスゴイんです!
まるで映画に出てきそうな通路を進み、テラス席へ。
ここから見えるお楽しみが、この逆さピラミッド!!
プールの水面にピラミッドが二基、綺麗に反射しています。
少しでも風があると、漣が立って見ることが出来ません。
現にこの風景を見られたのは滞在2日目の朝だけでした。
いつまでも見ていられるこの完璧な美しさ。出会えたらラッキーですね!
朝食ビュッフェ
あまり気候がよろしくない時には、レストランの中で食事をとるのも乙なもの。
広い店内には、美しく彩豊かなお料理が所狭しとディスプレイされています。
チルドコーナーには、サラダやコールドカッツがよりどりみどり。
あまり見たことのない中東風のメニューもたくさん置かれています。
オープンキッチンには、日替わりのホットミールが陳列されていました。
ビタミン補給に嬉しいフルーツもたくさん陳列されていて、あれもこれもと欲張りたくなってしまいますね。
実際にいただいたメニュー
さて。とある日の朝食がこちらです。
中央のボウルに入っているのは、ひき肉と卵を薬味と混ぜて焼いたもの。日本人の口にも合うまろやかな味わいでした。
右下はキノコのグラタン、そして左下は糖蜜に浸したパイ生地のような食べ物で、どれもとっても美味しかったです!
ピラミッドを眺めながらの朝食は、これぞ至福の極み。
まさしく一生に一度にふさわしい、忘れがたい旅となりました!
最後に
ということで今回は、エジプトの首都カイロから車で1時間ほどの場所にある、マリオットメナハウス宿泊記をお届けしました。
マリオットブランドを冠し、ピラミッドに一番近い5つ星ホテルということで、サービスは折り紙つき。セキュリティも万全です。
スタッフさんも皆フレンドリーですし、一人旅でも十分楽しく快適に過ごすことができました。
当時は経由便を余儀なくされましたが、まもなく日本からカイロへエジプト航空の直行便が復活する見込みですので、ぜひ今後の旅先リストに加えてみてはいかがでしょうか。
ホテル概要
ホテル名称 | マリオットメナハウス、カイロ / Marriott Mena House, Cairo |
所在地 |
6 Pyramids Road Cairo، 12556 |
エグゼクティブラウンジの有無 | あり |
部屋数 | 331室 |
開業年 | 2015年 |
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