エミレーツ航空は、本拠地をドバイ(アラブ首長国連邦)におく航空会社。
オイルマネーを背景とする贅を尽くしたサービスには定評があり、エアライン中東御三家(エミレーツ航空・カタール航空・エティハド航空)としても世界に名を馳せています。
そのエミレーツ航空が運営するラウンジが、国内では唯一、成田空港に存在しているのをご存知でしょうか?
聞くところによれば、とても素晴らしい雰囲気の中で、美味しいお料理やお酒を頂くことができるのだとか…。
以下では、成田国際空港にあるエミレーツ航空のラウンジ(エミレーツラウンジ)について、その利用条件から具体的なサービス内容まで、詳しくご紹介したいと思います!
コロナ禍に伴い2020年から閉鎖されていましたが、めでたく2022年12月16日から営業再開されました!
成田空港エミレーツラウンジの場所は?
成田国際空港のエミレーツラウンジは、出国審査を済ませた後すぐのところにあります(下記マップの青枠で囲ったところ)。
ただし、エミレーツラウンジは、出国後エリアのワンフロア上となる4階にあります。出国後エリアに出たら、正面にあるエレベーターで上へ向かいましょう。
エレベーター前にもエミレーツラウンジ(The Emirates Lounge)の案内が出ているため、見つけやすいと思います。
成田空港エミレーツラウンジの営業時間
成田空港のエミレーツラウンジは、夜間のみ営業しています。
これは成田唯一のエミレーツ運行便である、EK319便の出発時刻に合わせているためです。
私は預ける荷物もなく、オンラインチェックインも済ませていたので、カウンターに寄ることなく出国後エリアに移動し、ラウンジ営業開始と同時に入室することができました!
成田空港エミレーツラウンジの利用条件
成田空港エミレーツラウンジの利用条件はこちら。
- ファーストクラス搭乗客
- ビジネスクラス搭乗客
- エミレーツ・スカイワーズ・ゴールドメンバー
- エミレーツ・スカイワーズ・プラチナメンバー
- エミレーツ・スカイワーズ・ブルーおよびシルバー会員(有料)
上記いずれかの条件を満たしていればOKですが、いずれの場合もエミレーツ航空が運行する便に搭乗することが前提条件です。
エミレーツ航空は、スターアライアンス・ワンワールド・スカイチームいずれの航空連合にも属していないため、このラウンジに入れるのは自社便のアッパークラス搭乗客と上級会員だけ。
入室できる搭乗客はかなり限定されています。
成田空港エミレーツラウンジの概要
成田空港のエミレーツラウンジは、全世界で38カ所目に開設された直営ラウンジとなります。
開業日 |
2015年6月11日 |
面積 | 936.43平方メートル |
座席数 | 174席 |
A380の場合、ファーストクラスは14席、ビジネスクラスが76席の計90席。
この他、エコノミーに乗るエミレーツ上級会員の数を考えても、十分な余裕を持たせているのがわかります。
前述の通り、成田発のエミレーツ航空便は一日にたった一便しかありません。
この一便のためだけに、これほど大規模なラウンジを用意しているとは、さすがは潤沢なオイルマネーを背景にもつエミレーツ航空ですね!
いざエミレーツラウンジに入室!
それではさっそくエミレーツラウンジに入室しましょう!
エントランスは、いかにもエミレーツらしいエレガントな雰囲気。
レセプションでパスポートを提示すると、入室手続きをしてもらえます。
入室時に全ての荷物にタグが付く
レセプションで紙の搭乗券を受け取ると同時に、機内持ち込みする荷物にこんなタグを付けて頂きました。
スーツケースだけでなく…
なんと小さなポシェットまで!これは初めての経験です。
こちらのタグは、ご覧の通り搭乗クラスを識別するためのタグで、機内に持ち込む全ての荷物に付けられます。
今回は念願のファーストクラス利用ということで【First】タグを付けて頂きました。
もちろん、ビジネスクラスの【Business】タグ、エコノミークラスの【Economy】タグもあり、皆が集まる搭乗口では、誰がどのクラスに搭乗するのかが一目でわかるようになっていました。
成田空港エミレーツラウンジのエリア紹介
続いて、エミレーツラウンジ内の各エリアを順にご紹介していきます。
ラウンジ内は、大きく分けると、入り口から見て左手側のエリアと右手側のエリアの2つ。まずは左手側のエリアから見ていきましょう。
モニュメントエリア
ラウンジ入口から左側に進むと、水をたたえた立派なモニュメントがお出迎え!
石油よりも水の方が高いと言われる中東では、こうした水を使ったオブジェは、単なるインテリアではなく富の象徴であり、おもてなしの意味合いがより強いのかもしれません。
そういえば、エミレーツと同じく、中東御三家の一つであるカタール航空のラウンジでも、水を使ったオブジェが印象的でした!
左手奥のシーティングエリア
モニュメントのあるエリアからさらに奥に進むと、シャワー室やお手洗いのあるシーティングエリアとなっています。
ちょっと奥まっているため存在に気づかない人もいるのか、4時間ほど滞在していた中では、ここで過ごしているのは常時ほんの1、2人でした。
シャワー室
シャワー室を使いたい場合は、付近に待機しているスタッフさんに声をかけると案内してもらえます。
オープン直後で空いていたので、待つことなくシャワールームへ。
中はそれほど広くはないものの、トイレもついていますし、綺麗に清掃もなされています。
シャワーブース内はこんな感じでとってもシンプルでした。
備え付けのアメニティはボディソープと、なぜかボディクリーム??
洗面台にもハンドソープとハンドクリーム、あとはタオルセット(バスタオル・バスマット)だけでしたので、髪の長い女性はコンディショナーなりシャンプーなり、自分で持ち込んだ方がいいかもしれません。
なお、ドライヤーはパナソニックのイオニティでした。
プレイヤールーム
シャワールームのお隣には、イスラム教徒の方が使用するプレイヤールーム(礼拝室)も。
扉が開け放たれていたため、入口から見える範囲だけ撮影させて頂きました。
お手洗い
お化粧室も綺麗に整えられています。
印象的だったのが、一番奥に「Ablution(沐浴)」と書かれたスペースが設けられていたこと。
イスラム教では、「清められた者しかコーランに触れてはならない」とのことで、お祈り前に手や足、顔などを洗う習慣があるのだそうです。ここはおそらく、そのための設備なのでしょう。
右手のメインエリア
エミレーツラウンジのメインエリアは、入口から見て右手側に広がっています。
様々な形のソファが並ぶ中には、ビジネスセンターも。
壁にかけられた時計はロレックス製でした。
こういったエアラインラウンジではオメガ製をよく見ますが、ロレックスは珍しいかも?さすがお金持ちの国ですね。
ダイニングエリア
右手の一番奥にあるのはダイニングエリアです。
壁際には、立派なフード&ドリンクコーナーが設けられていました(メニューは後述)。
エリアの半分は、食後リラックスするのにぴったりなソファ席。もちろんこちらでも飲食は可能です。
窓からの眺めはというと、ちょっと裏手?お庭っぽくなっていて、駐機場の真正面というわけではありません。
そういえば、このエミレーツ・ラウンジのお隣にあるキャセイパシフィック航空ラウンジも眺めはイマイチでしたね。
キャセイパシフィック航空ラウンジは閉鎖され、現在はプライオリティパス対象ラウンジ「I.A.S.S SUPERIOR LOUNGE -KoCoo-」となっています。
同じフロアにあるJALファーストクラスラウンジからの眺めにもよく似ていました。
この成田空港エミレーツラウンジは、3年前にオープンしたばかりとあって全体的に新しく、アースカラーを基調とした居心地のいい雰囲気に仕上がっていました♪
ドリンクメニュー
続いて、エミレーツラウンジで提供されているドリンクメニューを見てみましょう。
冷蔵庫の中には、炭酸飲料、ミネラルウォーター、お茶、ビール(キリン、ハイネケン、アサヒ)などなど。
訪問した日はちょうどラマダン期(イスラム暦9番目の月。信者は日の出から日没まで断食し、期間中はアルコールを一切提供しないお店もある)に当たったため、もしかすると飲食物にも制限があるのかなと思いましたが、特にそういった感じはしません。
まだ日没前でしたが、普通に好きなものを好きに取れるようになっています。
ウィスキーやスピリッツ類もこの通り勢揃い!
赤ワインはもちろんのこと、
日本酒や白ワインもしっかり冷やしてあります。
モエ・エ・シャンドンのシャンパン
そして、こちらのラウンジではスパークリングワインではなくシャンパン「モエ・エ・シャンドン」を楽しめるのも嬉しいところ♪
グラスのプレート部分にはちゃんと「エミレーツ」の刻印も入っていました!
特別感があっていいですね。
フードメニュー
それでは、お楽しみのフードメニューを見てみましょう!
メニュー内容は変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
冷菜とデザート
まず目を引くのはこちらのドーム型冷蔵庫です。ドイツ製の特別なものなのだとか。こちらには主に冷菜やデザートが並んでいました。
まずはピッチャーに入ったジュース。オレンジ、アップル、パイナップルの3種です。
見た目がスタイリッシュな上、さりげなく持ちやすくなっている形状もGOOD!
そしてこちらは野菜スティック。
付け合わせは中東風サラダとひよこ豆のペースト(フムス)と、どちらもアラビアンな感じです。
キュウリのスライスに茹でたエビとホタテ、レモンが乗ったシーフードサラダ。
さらに、ぶりのお刺身が乗った「ブリの焼き霜和風サラダ」。
焼き霜ってなんだろう?と思って調べてみたら、「強火で皮に焼き目をつけて刺身にしたもの」だそうです。なるほど。
一つ頂いてみましたが、焼き霜と生姜ベースのドレッシングのおかげかお魚の臭みもなく、野菜たっぷりで美味しかったです!
お隣には日本らしく、お寿司もありました。
…が、糖質制限中のため手はつけず。お味については賛否両論あるようです。
お隣にはフルーツの盛り合わせ。
そして、チーズとストロベリーのクリームケーキも!
デザートコーナーは、チョコレートケーキやアイスクリームなど、結構頻繁に違う種類のものが追加されていました。
辛党の方にはチーズもあります。刺してある国旗は、おそらく原産国を示しているのでしょうか?可愛いですね♪
中東・和風バランスよく取り揃えられている上、デザートやチーズ以外は、基本的に一人分ずつ美しく盛り付けられているのが清潔感があってとってもステキでした!
ホットミール
さてさて、温かい食べ物はと言いますと…
まずはスープ。この日はマッシュルームポタージュでした。
お隣にはバゲットスライスも添えられています。
マッシュポテト、温野菜、カレー、サフランライス。
チキンの煮込み、ラビオリなどなど。
あまり利用者がいないと聞いていたエミレーツラウンジですが、なぜかこの日は平日にも関わらずそこそこの盛況ぶりで、特にお肉料理やお魚料理などは補充されるそばから完売御礼状態でした。
エミレーツラウンジの2大人気メニュー
エミレーツラウンジでは様々なお料理が提供されていますが、その中でも特に人気のあるメニューが2つあります。
1品目:極上ビーフステーキ
まずご紹介するのは、一番人気メニューとなっているビーフステーキ!!
フードコーナーに陳列されるはずなのですが、人気すぎていつ見ても空っぽでした。
ぜひ食べてみたかったので、通りかかったスタッフさんに「ステーキはまた補充されますか?」と伺ってみたところ、なんと席まで届けて頂けることに!
然して、15分ほど待った後に届いたのがこちらです♪
わざわざ席でソースもかけて頂きまして、なんだか高級レストランみたい!
お肉はウェルダン寄りが好きなのですが、まさにバッチリな焼き加減で、柔らかくて香ばしくてとっても美味しかったです!!
しっかり調味料でマリネしてあるのか、お肉自体にも一味違う深い旨みが感じられました。これはエミレーツラウンジに来たら、絶対に食べておきたい一品ですね。
ただし、再開後のエミレーツラウンジでも以前と同様に提供されているかどうかは定かではありません。あしからずご了承ください。
2品目:揚げたての天ぷら
そしてステーキと並んで人気なのが、揚げたての天ぷら!
スタッフさんに声をかけると、こちらも席まで運んできてもらえます。
運ばれてきたのは、海老・ししとう・なすの盛り合わせ。大きな海老にはかなりのインパクトがあります。
いざ食べてみると…
揚げたてはやっぱり格別!!!
衣はサクサク、海老はプリップリですごく美味しかったです。
こういった出来立てのお料理を席まで提供してくれるラウンジといえば、羽田空港のANAスイートラウンジ・ダイニングhや、フランクフルト空港のルフトハンザファーストクラスターミナルなどが浮かびますが、それらはいずれもファーストクラス用の最上級ラウンジ。
このエミレーツ・ラウンジは、あくまでビジネスクラスラウンジですので、かなりレベルの高いラウンジだなという印象を受けました!
最後に
ということで、今回は成田国際空港にある「エミレーツ・ラウンジ」について詳しくご紹介しました。
全体的な印象としては、落ち着いた雰囲気の室内で、ちょこちょこ中東を感じられるような美味しいものを楽しめる、評判通り素敵なラウンジでした♪
4時間も滞在したのに、なんだかあっという間に搭乗時間になってしまったので、またドバイに行く機会があれば、絶対に利用したいラウンジです!
エミレーツ航空ファーストクラス搭乗記も併せてどうぞ。
A380機内の様子はこちらで詳しくご紹介しています↓
機内サービスについてはこちら!中でも、天空のシャワーは非日常感たっぷりでした♪
今回の旅の目的地、ラグジュアリーすぎるアルマハ・ア・ラグジュアリーコレクション・デザートリゾート&スパでは一生忘れることのない素晴らしい体験が出来ました!
ドバイ国際空港のエミレーツ航空ラウンジはこちら♪
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