2020年6月、コロナ禍の真っ只中に一つの航空会社が誕生しました。
その名は「ZIPAIR(ジップエア)」!
一般的にいうところの”LCC(ローコストキャリア:格安航空会社)”にもかかわらず、ビジネスクラスのようなフルフラットシートが設定されていることでも大きな話題に。
しかも、ハワイまで片道29,000円~という驚きの価格!
どうしてこんなに安いのか、逆に心配になってしまう方もいることでしょう。
ということで今回は、今注目のZIPAIRの魅力から、利用に際し注意すべき点まで、そのすべてを詳しくご紹介します!
結論から先に言いますと、かなり魅力的なエアラインですので是非最後まで読んでみてください♪
ちなみに2024年11月19日〜12月2日までブラックフライデーセール開催中!
第一弾は北米路線が対象でロサンゼルス片道税込22,750円〜などなど、驚きの価格が目白押しです!!
2025年3月4日には、新たにヒューストン線の就航が決定しています!
(ZIPAIR公式サイトより)
実際の搭乗記はこちら!
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ZIPAIRとは?
それではまず、「ZIPAIR(ジップエア)」とは、どんな航空会社なのでしょうか?
(ZIPAIR公式サイトより)
簡単にまとめてみると、下記の通り。
・JAL(日本航空)100%出資のLCC
・ハブ空港は「成田国際空港」
・現時点で9都市9路線に就航
・保有機材は「ボーイングB787-8」
近年、ジェットスターやエアアジアなど、数々のLCCが登場していますが、普段JALやANAといったフルキャリアを利用する方には、まだまだ馴染みが薄いかもしれません。
しかしZIPAIRに関しては、誰もが知る「JALの完全子会社」ということで、かなり安心感があります。
特に「安全性」については、JALエンジニアリングが定める整備マニュアルと日常オペレーションに準じており、常に業務が適切に行われているか厳しく確認されています。
長年蓄積されたJALのノウハウを共有しているということで、安心して利用できそうですよね。
安かろう悪かろうでは困りますが、その点、ZIPAIRには大きな強みがあります。
ZIPAIRは「JALのLCC」と覚えておきましょう!
ZIPAIRの名前の由来
ZIPAIRの名前には、3つの意味が込められています。
(2)郵便番号の“ZIP CODE”…「いろいろな場所に行ける」
(3)デジタルファイルフォーマット“.zip”…「至る所に日本人らしい創意工夫をつめて、計算し尽くされた移動体験を目指す」
かける想いが伝わってくるような、とっても素敵なネーミングですよね。
ZIPAIRのコンセプト
ZIPAIRのコンセプトはズバリ、“時代の先を飛ぶエアライン”。
何もかも叶えてくれるフルサービスキャリアか、クオリティを犠牲にしたLCCか。空の移動はいつまでその2択なんだろう。私たちZIPAIRが目指すもの。それは、今の時代に合ったサービスクオリティと究極のコストバリューを両立する、今までにないエアラインです。空の上で過ごす時間、そのすべてを日本らしい創意工夫で、今、一歩前へ。(ZIPAIR公式サイトより)
これまでLCCといえば、極限までコストカットされていて、目的地まで運んでくれさえすればOKというイメージが強く、サービス面では全く期待できない、むしろ期待してはいけないのが常識とされていました。
しかしZIPAIRでは、サービスとコスパを両立させる新しいエアライン像を掲げ、満を辞して誕生。
私たちZIPAIRは、これまでのフルサービスキャリアでも、ローコストキャリアでもない、新しい基準を作る、「NEW BASIC AIRLINE」を目指しています。 「NEW BASIC」には、 単にコストコントロールを行うだけではない、日本の航空会社ならではの細部まで配慮する美意識を持ちつつ、体感時間を短くする新しいエアラインを創っていく想いを込めています。 「お客さまにとってちょうどいい納得感のあるサービス」、「お客さまが自分らしく楽しめる気持ちよさ」をご提供したいと考えております。(ZIPAIR公式サイトより)
フルサービスキャリアでもなく、従来のLCCでもない新しいエアライン、それが「ZIPAIR」なのです!
ZIPAIRと他エアラインとの違いは?
それでは、ZIPAIRと他の航空会社とは、具体的にどのように違うのでしょうか。
以下では「フルサービスキャリア」との違い、そして「従来のLCC」との違いを簡単にまとめてみました。
ZIPAIRとフルサービスキャリアの違い
フルサービスキャリアとの違いには、例えば以下のような点が挙げられます。
- 機内食やアメニティ、事前座席指定などが全てオプション制で基本的に有料
- 個人用モニターなし
- ステータスやマイレージ制度なし
普段からJALなどのフルサービスキャリアに乗り慣れている方にとっては、サービス面では物足りない部分があるかもしれません。
しかし、不要な部分を削ぎ落とすことによって、フルサービスキャリアでは到底真似できない格安料金を実現しています(詳細な運賃比較は後ほど)!
ZIPAIRと従来のLCCの違い
一方、従来のLCCと比べると、例えば以下のような違いがあります。
- 快適な大型機787-8での運行
- フルフラットシートを導入
- 無料Wi-Fi&各席電源付き
安さは重要だけれども、ここだけは妥協したくない!という「こだわり」が明確になっていますよね。
つまりZIPAIRは、「フルサービスキャリアほどのサービスは必要ないけれど、一般的なLCCより快適に移動したい」、という方にピッタリなエアラインと言えるのです。
日系フルサービスキャリアでも、国際線でWi-Fiを無料提供しているところはありません。
ANAでは2024年8月にビジネスクラスWi-Fi無料化。年度内にはエコノミー&プレエコにテキスト無料サービスを導入予定です。
JALでも2024年10月1日より無料化されることが発表されました!ただしエコノミー&プレエコは1時間のみ無料となります。
ZIPAIRの就航都市は?
ZIPAIRは東京 – 成田国際空港を拠点として、以下の都市に就航しています。
- ソウル(韓国) – 仁川国際空港
- バンコク(タイ) – スワンナプーム国際空港
- シンガポール – シンガポール・チャンギ国際空港
- ホノルル(ハワイ) – ダニエル・K・イノウエ国際空港
- ロサンゼルス(アメリカ) – ロサンゼルス国際空港
- サンノゼ(アメリカ)-サンノゼ国際空港
- サンフランシスコ(アメリカ)-サンフランシスコ国際空港
- マニラ(フィリピン)-マニラ国際空港
- カナダ -バンクーバー国際空港
- ヒューストン(アメリカ)-サンフランシスコ国際空港 NEW!2025.3.4~
2023年にはサンノゼ線にも搭乗しました。
さらに2025年3月4日、新たにヒューストン線の就航が決定。
現在新規就航を記念して、セール料金(2025年3月4〜29日搭乗分/スタンダード片道39,000円~)でチケット販売中です。ぜひお見逃しなく!
(ZIPAIR公式サイトより)
ZIPAIRのシート種別
ZIPAIRには、下記2種類のシートが用意されています。
・フルフラットシート
「スタンダードシート」が一般的な座席、「フルフラットシート」がワンランク上の豪華な座席です。
シートマップがこちら。
(ZIPAIR公式サイトより)
ちなみに、ZIPAIRでは「ビジネスクラス」や「エコノミークラス」といった搭乗クラスが設定されているわけではありません。
あくまで席の機能上、分けて販売されているに過ぎず、サービス内容自体は全く同じ。
違うのは座席の広さや設備だけとなります。
スタンダードシート:272席
(ZIPAIR公式サイトより引用)
・シートピッチ:約79cm(約31インチ)
・座席幅(肘掛け間):約43cm(約17インチ)
フルフラットシート:18席
(ZIPAIR公式サイトより引用)
・シートピッチ:約107cm(約42インチ)
・座席幅(肘掛け間):約51cm(約20インチ)
フルフラットシートはどう見てもビジネスクラスですよね。そのぶん値段もかなり高いのでは?と心配になってしまいますが、これが驚きの安さなんです!
ZIPAIRの運賃
それでは、気になる運賃を見ていきましょう。
下記は、2024年10月時点での各路線の片道運賃です。
路線 | スタンダードシート | フルフラットシート |
ソウル | 日本発 12,010円~ 現地発 104,200ウォン~ |
日本発 29,010円~ 現地発 266,100ウォン~ |
マニラ | 日本発 18,000円~ 現地発 120ドル~ |
日本発 49,000円~ 現地発 360ドル~ |
バンコク | 日本発 21,000円~ 現地発 4,950バーツ~ |
日本発 84,240円~ 現地発 21,080バーツ~ |
シンガポール | 日本発 18,710円~ 現地発 212シンガポールドル |
日本発 62,810円~ 現地発 662シンガポールドル~ |
ホノルル | 日本発 30,000円~ 現地発 202ドル~ |
日本発 79,000円~ 現地発 561ドル~ |
サンフランシスコ | 日本発 53,000円~ 現地発 357ドル~ |
日本発 200,000円~ 現地発 1,483ドル~ |
サンノゼ | 日本発 50,000円~ 現地発 337ドル~ |
日本発 197,000円~ 現地発 1,458ドル~ |
ロサンゼルス | 日本発 47,000円~ 現地発 312ドル~ |
日本発 190,000円~ 現地発 1,408ドル~ |
バンクーバー | 日本発 33,175円~ 現地発 350カナダドル~ |
日本発 200,000円~ 現地発 1,837カナダドル~ |
ヒューストンNEW!2025.3.4~ | 日本発 55,250円~ (就航セール価格:39,000円) 現地発 425ドル~ |
日本発 188,500円~ 現地発 1,450ドル~ |
(参考:ZIPAIR公式サイト)
人気のホノルル線を見ると、スタンダードシートなら片道30,000円~となっており、安い時期なら往復でもおよそ60,000円前後で済む計算に。
これなら憧れのハワイ旅行も、かなり身近なものになるのではないでしょうか。
また、ホノルル線のフルフラットシートも片道79,000円~と激安。
ビジネスクラスのような広いシートで往復約16万円であれば、文句なしの値段と言えるでしょう。
最近、燃油サーチャージが高騰していますが、ZIPAIRは諸税込でこの価格!これはお得感がありますよね。アメリカ本土路線を中心に一部値上がりしているものの、ホノルル線は据え置き価格です。
ZIPAIRとJALの運賃比較
次に、フルサービスキャリアであるJALと運賃を比較してみましょう。
以下は、2025年3月某日のホノルル線往復運賃(諸税込み)を、座席種別ごとにまとめたものです。
座席種別 | ZIPAIR | JAL |
スタンダードシート /エコノミークラス |
85,567円 (諸税込) |
134,770円 (運賃74,000+諸税60,770円) |
フルフラットシート /ビジネスクラス |
228,741円 (諸税込) |
388,770円 (運賃328,000+諸税60,870円) |
あくまで一例ではありますが、ZIPAIRの安さが際立っていますよね。
当然、総合的なサービスの充実度ではJALの方が上ですが、この価格差ならZIPAIRを選択する方も結構いらっしゃるのではないかと思います。
ただし、ZIPAIRには追加のオプション料金が必要になることもあるため、最終的には追加費用も含めた価格で検討する必要があります(オプション料金については後ほど詳述)。
小さな子連れに優しい!U6サービス
また、ZIPAIRでは、6歳までの小さなお子さん連れに嬉しい、大変画期的なサービスを実施しています!
1. 6歳以下のお客さまにお求めやすい「U6 Standard」運賃をご用意します
2. 2歳未満のお客さまにもお座席をご用意します
3. お隣同士のお座席を無料でご用意します
(ZIPAIR公式サイトより引用)
U6 Standard運賃とは
まず「U6 Standard」運賃とは、0~6歳までが対象の特別運賃。
料金は定額で、路線ごとに異なります。
路線 | 料金(定額) |
ソウル | 5,790円/64,000ウォン |
マニラ | 8,000円/60ドル |
バンコク | 8,000円/2,350バーツ |
シンガポール | 7,790円/127シンガポールドル |
ホノルル | 16,000円/106ドル |
サンフランシスコ | 19,000円/123ドル |
サンノゼ | 19,000円/123ドル |
ロサンゼルス | 19,000円/123ドル |
バンクーバー | 10,000円/104カナダドル |
ヒューストン | 15,000円/136ドル |
赤ちゃんならいざ知らず、幼児でもこの価格で乗れるというのは驚きですよね!
一般的なフルサービスキャリアでは、2~6歳の幼児は大人料金の7割程度の費用がかかることも珍しくありません。
その点ZIPAIRは、小さな子供連れにとっても優しい価格設定となっています。
なお、6歳以下の座席はスタンダードシートのみ。フルフラットシートの利用は不可です。
この円安&インフレの中でもU6運賃はずっと据え置き価格!これは嬉しいですね。
2歳未満でも席がもらえる
さらに驚くべきは、2歳未満にも座席確保の上、Baby Safety Seat(チャイルドシート)まで用意していただけるということ!
(ZIPAIR公式サイトより)
赤ちゃん連れにとって、一席あるとないとでは大違いです。授乳や食事、お昼寝に着替えなど、きっと重宝すること間違いありません。その上チャイルドシートまで付いていればもう完璧ですね!
ちなみにJALの場合、2歳未満の子どもは「座席なし」で「大人料金の10%」がかかります。
隣同士の座席を無料確保サービス
さらに、0~6歳までの子供は、必ず大人一人と隣同士の座席を確保してもらえます。
ZIPAIRでは通常座席指定が有料ですが、6歳未満の子供連れの場合、なんと子ども分の座席指定が無料になるだけではなく、隣席の大人も指定無料になるのだそう(※但し、0~6歳までの子供と同タイミングで座席を指定した場合のみ適用)。
こんなに至れり尽くせり、キッズフレンドリーなエアラインは他に類を見ません。
これなら、子連れの海外旅のハードルもグッと下がりそうですね♪
逆に言うと、6歳未満の子供と離れ離れになることはできないため、希望便に2席以上の空席があっても、お隣同士の座席に空席がない場合は、0~6歳までの子供の予約は不可となります。
ZIPAIR利用前に知っておくべき注意点
さて、ここまでの説明でZIPAIRの魅力はだいぶ伝わったのではないかと思いますが、もちろん注意すべき点もあります。
繰り返しになりますが、ZIPAIRの規則は一般的なLCCと同等です。
フルサービスキャリアと同じ対応をしてもらえると思っていると、予想外のトラブルにつながることもありますので、あらかじめしっかりと違いを理解しておきましょう。
サービスは基本有料
大前提として、ZIPAIRでサービスを受けるためには、基本的に別途お金を払う必要があります。
- 機内食
- アメニティ
- 持ち込み手荷物(7kgまで無料、追加料金を支払うことで15kg上限になる)
- 受託手荷物
- 座席指定
フルサービスキャリアの国際線なら、あって当たり前のものばかりですが、ZIPAIRではこれら全て有料です。
別の見方をすれば、不要なサービスを削ることで、コストを落とすことも出来るというわけです♪
各オプションには購入期限がある
さらに注意しておかなければならないのが、オプションには申し込み期限が設定されているということ。
タイミングを逃すと、後からどうにもならないオプションもありますので、事前にしっかりチェックしておく必要があります。
申し込み期限 | オプション内容 |
予約と同時 |
|
出発48時間前 |
|
出発24時間前 |
|
機内食の締切時刻は路線によって異なります。
申し込み後の変更・キャンセルはできる?
機内食やアメニティオプションは予約時、または追加時に都度決済することになります。
もしその後に追加したい、または変更、取消をしたいとなった場合はどうなるのでしょうか?
答えは原則…
独自の荷物制限がある
そして特に陥りがちなのが、荷物に関するトラブル。
フルサービスキャリアでは、多少の重量超過はお目溢ししてもらえても、LCCではそうはいきません。
ZIPAIRでも、そもそも受託手荷物は一個目から有料ですので、知らずに空港に行って、驚いてしまうお客さんも少なくないのだとか。
ZIPAIRでは、以下の荷物規定が適用されます。くれぐれもご注意を。
機内持ち込み手荷物
機内に無料で持ち込める手荷物は…
(ZIPAIR公式サイトより)
- 規定サイズ(1個目:40×25×55㎝、2個目:35×25×45㎝)を満たす合計2個まで
- 重さは7㎏まで(2個の合計)
これを超過する場合は、24時間前までに追加料金の支払いが必要です(当日空港での追加購入は不可)。
追加料金
- 成田 – ソウル 2,000円
- ソウル – 成田 19,050ウォン
- 成田 – マニラ 3,000円
- マニラ – 成田 23ドル
- 成田 – バンコク 3,000円
- バンコク – 成田 760バーツ
- 成田 – シンガポール 3,000円
- シンガポール – 成田 31シンガポールドル
- 成田 – ホノルル 4,000円
- ホノルル – 成田 31ドル
- 成田 – サンフランシスコ 5,000円
- サンフランシスコ – 成田 38ドル
- 成田 – ロサンゼルス 5,000円
- ロサンゼルス – 成田 38ドル
- 成田 – サンノゼ 5,000円
- サンノゼ – 成田 38ドル
- 成田 – バンクーバー 5,000円
- バンクーバー – 成田 52カナダドル
なお追加料金を払っていた場合でも、上限は15kg。
当日制限を超えてしまったら、受託手荷物としてカウンターで預けなければなりません。
受託手荷物
続いて受託手荷物の規定です。
(ZIPAIR公式サイトより)
- 規定サイズ(3辺の和が203㎝以下)を満たす合計5個まで
- 重さは1個あたり30㎏まで
1個 | |
ソウル | 日本発 4,000円 ※3/31発以降は3,500円 現地発 38,1000ウォン 3/31発以降は33,300ウォン |
マニラ | 日本発 5,000円 現地発 38ドル |
バンコク | 日本発 5,000円 現地発 1,270バーツ |
シンガポール | 日本発 5,000円 現地発 51シンガポールドル |
ホノルル | 日本発 6,000円 現地発 46ドル |
サンフランシスコ | 日本発 7,000円 現地発 54ドル |
ロサンゼルス | 日本発 7,000円 現地発 54ドル |
サンノゼ | 日本発 7,000円 現地発 54ドル |
バンクーバー | 日本発 7,000円 現地発 73カナダドル |
当日の受託手荷物が購入済み重量を超過する場合は、空港カウンターで差額に加え、事務手数料の支払いが必要です。(クレジットカード支払いのみ)
ゴルフ用品や自転車の受託料金については、公式サイトをご確認ください。
公式手荷物について
チケットのキャンセルや変更は原則不可
また、ZIPAIRのチケットは払い戻しや変更が一切できません(ZIPAIR都合/悪天候時の欠航などを除く)。
突発的な病気や交通機関の遅れなどで、万一乗れなくなってしまったとしても、救済は全くないものと思っておいた方がいいでしょう。
こればかりは事前に予測不可能ですので、個人的にはかなり厳しいルールだと感じます。
ただし「キャンセル保険(詳しくは後述)」をつけておけば、費用が補償されますので、心配な方は検討されることをお勧めします。
また、予約発券と同時にのみ購入できるサービスパッケージ「Flex Biz」に申し込んでおくと、予約キャンセルの場合にバウチャーで返金を受けることができます。
ZIPAIRの予約方法
それでは、実際にZIPAIRのチケットを購入してみましょう♪(画像は全てZIPAIR公式サイトより引用)
まずはZIPAIRの公式サイトへ。
行き先の選択
検索窓の「どこへ行く?」をクリックすると、到着地を選択するポップアップが出ました。今回はホノルル線を選択。
すると、パスポート情報を用意するようにとメッセージが。
ZIPAIRサイトで予約する際には、パスポート情報が必要ですので、手元に用意してから次へ進みましょう。
搭乗人数の選択
次に搭乗人数を選択します。
搭乗日時点の年齢ですのでお間違いなく。
搭乗日時の選択
続いて、行き・帰りの日付を選択します。
以前はスタンダード/フルフラット別々に検索することが出来ませんでしたが、現在は右上のボタンで運賃表示を切り替えられるようになりました!
座席タイプ選択
日程が決まったら、席タイプの選択へ。
今回は「フルフラットシート」を選択。
フルフラット座席の場合は、非常時のサポートをお願いされる可能性があるとのことです。
サービスパッケージを付けるかどうか選択
その後は、サービスパッケージの有無を選択。
種類あるサービスパッケージのいずれか選択、またはパッケージは購入せずに自分でカスタマイズしてもOKです。
いずれを選択した場合も、後の画面で詳細を詰めていきます。
サービスパッケージとは?
サービスパッケージとは、いくつかのサービスがセットになったもので、各サービスを個別に申し込むよりお得になります。
現在選択できるサービスパッケージは、高い方から「Flex Biz」「Premium」「Value」の3種類。
各パッケージの内容は、以下の通りです。
パッケージ | 含まれるサービス |
Flex Biz |
※バウチャーによる払い戻しについては、バウチャーによる払い戻しについてをご確認ください。 |
Premium |
※韓国線ではアメニティセットは含まれません。 |
Value |
※韓国線では機内食は含まれません |
搭乗者・滞在先情報
サービスパッケージ有無の選択が済んだら、お次は最も重要な搭乗者・滞在先情報の入力へ。
ここでは、以下項目の入力が求められます。
搭乗者情報
- 姓名(ミドルネーム)
- 性別
- 生年月日
- 国籍・地域
- 居住国・地域
- Redress Number(任意)
連絡先
- メールアドレス
- 電話番号
パスポート情報
- パスポート番号
- 有効期限
- 発行国・地域
滞在先住所(オートチェックイン実施前まで登録・編集可能)
- 滞在先住所またはホテル名
- 都市名
- 州
- 郵便番号
- 滞在先
係員によるお手伝いが必要か否か
オプション詳細の決定
続いて、搭乗者・滞在先情報の入力前に選択したオプションの詳細を決めていきます。
「サービスパッケージ」を選択した場合は、各パッケージに含まれているサービス(座席指定や機内食、荷物重量など)を選ぶ画面に自動的に遷移。
「自分でカスタマイズする」を選択した場合は、必要に応じて各オプションを選択していくことになります。
座席指定
機内食
続いて機内食の選択です。
<成田ーホノルル サービスパッケージ対象メニュー>
- 鶏もも肉のグリルレモンガーリッククリーム添え
- ほうれん草とクリームソースのチーズラビオリ
- Wチーズがけミートボールトマトソース
- ハヤシライス
- 豚肉のマッシュルームクリームソース
- Zippy’sチリビーンズwithライス(チリコンカンライス)
メニューを選ぶと、ドリンク有無や提供タイミングを選択することができます!
手荷物
受託手荷物や機内持ち込み手荷物は、個人ごとに指定可能。
単品オプション
単品のオプショナルサービスは、サービスパッケージの有無に関わらず追加することができます。
ラウンジ利用権は当初から販売されていましたが、2023年10月からは「ZIPAIR Express Service」もスタート。
1便あたり30名限定で、出発の際優先レーンでのチェックイン・荷物を預けることができます。
また、到着地の荷物返却も優先されますので、急ぐ旅では大いに利用する価値がありそうです!
その他グッズも色々。
年々商品バリエーションが増加して、選ぶ楽しみがありますね!
成田空港有料ラウンジサービスは、ナリタトラべラウンジからNARITA Premier Loungeへ変更されました。(詳細後述)
どのオプションを選ぶべき?
ZIPAIRにはサービスを付けるかつけないか、付けるならどれを選ぶか、バリエーションが豊富すぎて迷ってしまいますよね。
サービスパッケージもお得でよいのですが、個人的には、以下3パターンで必要なものを付ける方が向いているように感じました。
- 往復共通
- 往路のみ
- 付けることは前提で、要調整
往復ともに付けた方がいいもの
まずこの2つについては、往復とも付けた方がいいかな、と考えています。
- 事前座席指定
- 機内食
座席指定をしない場合、出発24時間前に自動で決定され、チェックインカウンターや機内で席を変更することは一切出来ませんので、特にこだわりがない方以外は、忘れずに済ませておきましょう。
機内食は自分で持ち込むという手もあるものの、路線限定メニューも用意されていますし、海外旅行気分を満喫するためにも、ぜひ申し込むことをお勧めします。
ZIPAIRの機内食は、こだわりの詰まった豊富なラインナップが用意されていますので、自分好みの機内食がきっと見つかることでしょう。
スナックやドリンクは当日購入可能ですが、機内食は原則として申し込みがあった分のみ搭載しているため、予約がベターです。
往路だけ購入で良さそうなもの
往路のみ付けておくと良さそうなのがこちら。
- アメニティセット
ZIPAIRの機内では、アメニティキットの配布はありません。必要であれば、自分で購入しておく必要があります。
以前はバッグ有り・なしを選べましたが、現在はバッグなしの1種類のみとなっています。
アメニティセット 2,500円
- ブランケット
- 耳栓
- アイマスク
- ネックピロー
- スリッパ
ちなみにオリジナルバッグの詳細はこんな感じでした!
- ファスナー付き
- 仕切り付きの内ポケット、ファスナー付きの外ポケットあり
- スーツケースに固定できる
荷物量は様子を見て調整すべし
さらに、付けることは前提として、往復で調整が必要と思われるのが、以下2点。
- 機内持ち込み手荷物
- 受託手荷物
荷物関連で無料になるのは、「機内持ち込み2個、重さ7kgまで(2個合計で上限7kg)」だけ。
それ以上の荷物を機内に持ち込む場合(上限15kg)や、スーツケースを預ける場合は1個から料金がかかります。
一般的に、お土産品などが増える復路の方が荷物が重くなるかと思いますので、行きは軽めに、帰りは余裕をみて申し込むのが良さそうです。
荷物制限の厳しいエアライン利用時には、自分で重さをチェックできるラゲッジスケールを持っておくと便利ですにゃ♪
オプションには有料ラウンジサービスも
前述の通り、ZIPAIRでは空港ラウンジ(Narita Travel Lounge)もオプションサービスとして提供しています。
(ZIPAIR公式サイトより)
以前トラべラウンジが指定ラウンジだった頃は、一般料金よりも若干お得に利用できたのですが、プレミアラウンジに変更された現在のオプション料金は5,700円。
これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれですが、トイレやシャワールームが付いている他、本格的なお食事やアルコールも無料でいただけますので、数時間過ごす前提なら結構アリかも?
ただ、2023年トラべラウンジ跡地にプライオリティパス対応ラウンジ「iass-noa-」が新しくオープンしており、こちらのフードプレゼンテーションもなかなかのものです(水廻り設備はなし)。
プライオリティパスや対象のプラチナカードを持っているのなら、そちらを利用する方がいいかもしれません。
私がホノルル線に搭乗した当時は、トラべラウンジが時短営業で利用できなかったため、プライオリティパスでANAラウンジを利用しました(現在はプライオリティパス非対応)。
キャンセル保険は予約と同時のみ申し込める
予約時に最も注意が必要なオプションは「旅のキャンセル保険」です。
すでにご紹介したように、ZIPAIRのオプションには申込み時期が厳格に設定されており、このキャンセル保険については、予約と同時にしか申し込むことができません。
後になって追加で加入することはできませんので、気になる方はこのタイミングで必ず選択しておきましょう。
保険料は、チケット代金の8%ほどのようです。
前述の通り、フルキャリアサービスであれば、事故や病気の際には診断書を提出することで、チケットの変更や払い戻しに応じてもらえることがありますが、ZIPAIRでは基本的にそのような救済がありません。
各保険会社も同様の保険を販売していますので、比較検討されることをお勧めします。
海外旅行保険
そして海外旅行保険の提案も。こちらも都合に合わせて選べばOKです。
決済
領収書の送付先指定などを経て、いよいよ決済へ。
利用できる支払い方法は、以下の通りです。
- クレジットカード(Visa / Mastercard / JCB / American Express / Diners Club / Discover デビット・プリペイド利用可)
- Alipay
- WeChat Pay
- Union Pay
クレジットカードによっては、本人認証が必要なものもあります。
ZIPAIRポイントで支払うことも可能
なお余談ですが、ZIPAIRには独自のポイント制度(ZIPAIR Point Club)があり、1ポイント=1円として航空券の購入時に使うことができます。
2024年9月時点で、ZIPAIRポイントを獲得できる機会は…
- ZIPAIR Point Club(無料会員)入会ボーナス:100P
- ZIPAIR Point Club Plus(有料会員)入会ボーナス:1,000P
- スマホアプリダウンロード及びアプリでの初回ログインボーナス:100P
- JALマイルからの交換
以上に限られており、ZIPAIRに搭乗すれば貯まる(飛行機に乗るたびに貯まっていく)という性質のものではありません。
このため、大量にポイントを貯めるのであれば、JALマイルからの交換一択ということになります。
JALマイルからの交換レートは最大1.5倍
「JALマイル」から「ZIPAIRポイント」に交換する際のレートは、交換するマイル数によって変動します
1,000マイル単位 | 1JALマイル → 1.0ZIPAIRポイント | 交換レート1倍 |
10,000マイル単位 | 1JALマイル → 1.5ZIPAIRポイント | 交換レート1.5倍 |
ということで、交換するのであれば10,000マイル単位がお得。
1JALマイルが1.5円分として使えることになるため、JALマイルを大量に持っているという方は、ZIPAIRポイントへの交換を検討してもよいかもしれません。
ちなみに、ZIPAIRポイントからJALマイルへの交換もできますが、その場合の交換レートは0.5倍。
相互に交換し続けると減ってしまうため、一度JALマイルから交換したZIPAIRポイントは、そのまま使い切るようにしましょう。
ZIPAIRポイントの有効期限は、基本的に獲得から1年間に設定されている(JALマイル等より短い)ため、うっかり失効しないように気をつけてください。
予約完了!
決済が通り、無事に予約が完了しました♪
初のZIPAIR、一体どんな感じなのでしょうか。
実際に乗れる日が今から楽しみです!
ZIPAIRまとめ
ということで、今回はZIPAIR(ジップエア)のサービス内容から注意点、予約方法まで詳しくご紹介しました。
- 2020年6月3日に運行スタートしたJAL100%子会社のLCC
- フルサービスキャリアとも従来のLCCとも違う独自路線を目指すエアライン
- 不要なものを削ぎ落とした格安料金が魅力
- LCCでは希少なフルフラットシートが話題
- 機内食やアメニティなど、オプションのバリエーションが豊富
- 利用時はLCCならではの規則に注意すべし
- JALマイルからの交換でZIPAIRポイントが貯まる
LCC料金なのにフルフラット設定あり、豊富なオプションから必要なものだけ選べるミニマル仕様、さらに子供連れに優しいということで、今までとは一味違うエアラインという印象です。
メリット・デメリットをしっかりと理解しておくのが、ZIPAIRを上手に利用するためのコツでしょう。
実際はどんな感じなのかご興味のある方は、ぜひ搭乗レポートもご覧いただけたら嬉しいです!
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