JALが20年ぶりに国際線キャビンを一新!
待望の新型機「A350-1000」が登場しました♪
単に新しい機材が投入されるというだけでなく、この度ファースト・ビジネス・プレエコ・エコノミー全クラスのインテリア・機能が刷新されます。
特にアッパークラスでは各席にドアを設置し、プライバシー性を向上。
さらに世界初となるヘッドレスト内蔵スピーカーなどなど、他にない体験ができること間違いなしです。
今回はそんなA350-1000の全容と各クラスの新旧比較、就航路線などについて詳しくご紹介します!
フラッグシップ刷新に合わせて、羽田空港に「First Class Entrance」が誕生!
現行のファースト・ビジネスクラス搭乗記も是非ご覧ください。
JAL国内線A350搭乗記はこちら♪
A350-1000の導入路線と運航スケジュールは?
2024年3月現在、当該機スケジュールは以下の通りとなっています。
就航日 | 路線 | |
1号機 | 2024年1月24日 | 羽田=ニューヨーク(JL005/JL006) |
2号機 | 2024年2月2日 | |
3号機 | 2024年4月17日 | 羽田=ダラス・フォートワース(一部除外日あり) |
A350-1000就航に合わせて、12年ぶりに降機用ビデオもリニューアル。どんなストーリーなのか楽しみですね!
(JAL公式サイトより)
A350-1000のシートマップ
それでは新機材のシートマップをチェック!
シートクラス | ファーストクラス | ビジネスクラス | プレミアムエコノミークラス | エコノミークラス |
---|---|---|---|---|
電源・USB | ワイヤレスチャージ、AC電源コンセント、
USB Type-A、USB Type-C |
AC電源コンセント、
USB Type-A、USB Type-C |
||
機内Wi-Fi | 利用可 | |||
機内エンターテインメント | 4K個人モニター、ヘッドレスト内蔵のスピーカー | 4K個人モニター、Bluetooth対応 | ||
席種 | 1~2列 | 3~16列 | 17~19列 | 45~62列 |
座席数 | 6 | 54 | 24 | 155 |
(JAL公式サイトより)
各クラスはどのような構成になっているのか、詳しく見てみましょう。
ファーストクラス
今回最も大きな進化を遂げたと言えるのが、最上位シートであるファーストクラス!
つい先日、現行ファーストクラスに搭乗してきたところですが…
(JAL公式サイトより)
新シートはご覧の通り各席にドアが付き、個室仕様に。よりプライバシーを重視した造りとなりました!
ドア付きのファーストクラスは、近年ANAを始めとした他エアラインでも増えてきていますが、実際に乗ってみると周りの目を気にしなくて良いため、到着後の疲れ方が予想以上に違います。
新旧比較
ファーストクラスシートの新旧比較表はこちら。
現行ファーストクラス | 新ファーストクラス | |
座席配列 | 1-2-1 | 1-1-1 |
座席数 | 8席 | 6席 |
シート幅 | 58cm | 123cm |
ベッド幅 | 84cm | 123cm |
ベッド長 | 199cm | 203cm |
個人用モニターサイズ | 23インチ | 43インチ |
個室の高さ | ー | 157cm |
席数を減らしたことが影響してか、シートサイズ全ての数値が旧式を大きく上回りました。
ダブルベッドになる座席
特にシート幅はなんと2倍以上に!分割して使うこともできるようです。
(JAL公式サイトより)
このように全体を倒してダブルベッドにするもよし、奥のサイド部分を座席のままにして使い分けるもよし。
(JAL公式サイトより)
どっちも試してみたいですね。
水平飛行中はメインシートに2名、モニター下のオットマンに1名の計3名が一緒に座って過ごせるそうです!
収納
そして個人的に嬉しいのが、モニター下の収納部分!
(JAL公式サイトより)
想定されているスーツケースの実際のサイズはわからないものの、この感じなら随分たくさんしまっておけそうではないですか?
いかにファーストクラスといえど、このスペースには物を置けないことも珍しくありません。
長時間のフライトでは荷物の出し入れが必要になることも多々ありますので、いちいちオーバーヘッドビンを開けることなく、いつでも手元で済むのはありがたい限りです。
モニター傍にはクローゼットも。
(JAL公式サイトより)
ブリティッシュエアウェイズのファーストクラスなどでも採用されているタイプです。
日系アッパークラスではCAさんが上着を預かってくれることが多いのですが、こちらも自分の好きなタイミングで着脱できて、より気楽に過ごせそう。
下部には専用ミニバーもあります。
(JAL公式サイトより)
これもなんだかエミレーツっぽいですね!
おそらく冷却機能は付いていないのでしょうが、ちょっと気が利いた収納です。
最新テクノロジー採用
A350-1000では、AV等の電子機器類にも最新技術が反映されています。
まずモニターは4K・43インチと、ANAの最新ファーストクラスと同等に。
(JAL公式サイトより)
お篭り感と相まって、機内エンターテインメントをより一層楽しめそうですね。
そして注目すべきは、世界初!ヘッドレストに内蔵されたスピーカーです!
(JAL公式サイトより)
これまでの常識を覆す、まさかのヘッドフォン不要!
先日、サンフランシスコ便でファーストクラス担当のCAさんとお話しした際、「クルーもまだ実機は見ていないんですが、このスピーカーがどんなものなのかすごく気になってるんです!」と仰ってました。
ビジネスクラスでもこのヨーロッパ製スピーカーが採用されているらしいのですが、ドアが付いていれば他のシートの音は全く気にならないものなのでしょうか?
キャビン全体がどんな雰囲気になるのか、音響品質はどうなのかも気になるところです(手持ちのBluetoothイヤホンを使うこともできるとのこと)。
さらに、なんと充電がワイヤレスに!
(JAL公式サイトより)
大方のスマホはここで充電できるのでしょうね。もし対応していない場合のために、ユニバーサル電源も併用可能なようです。
傍には、操作用タブレットなるものも。
(JAL公式サイトより)
もしかするとエミレーツ航空のように、照明や空調を一括コントロールしたり、CAさんとビデオ通話が出来たりするのでしょうか?
シートの広さやドアも去ることながら、見慣れない斬新なシステムばかりで、1日も早く搭乗してみたいものです♪
JAL便ファーストクラス搭乗者だけが使えるチェックインカウンター「First Class Entrance」も気になるところ。
また、コロナ禍により一部サービスを休止していた羽田空港JALファーストクラスラウンジも、A350就航を機に全面再開しました!
ビジネスクラス
続いてビジネスクラスへ行ってみましょう!
(JAL公式サイトより)
ファーストクラスと同様に、こちらにもドアが付き半個室形態になりました♪
(JAL公式サイトより)
ANAの新ビジネスクラスTHE Roomに近い雰囲気ではあるものの、前後席が違い違いに設定されているANAとは異なり、こちらは全席進行方向を向いているよう。
(JAL公式サイトより)
ANAが前後席を組み合わせているのは、限られたスペースを効率よく利用するため。
全席前向きで揃えたJAL新ビジネスクラスの居住性がどんな感じなのか気になりますね!
THE Room搭乗記では、シート全体の様子やサービス内容、後ろ向きの乗り心地まで詳しくご紹介しています♪
また2020年に運航開始したスターラックス航空も同じく半個室仕様。こちらの搭乗レポートもぜひどうぞ。
新旧比較
では、現在の長距離用ビジネスクラスとスペックを比べてみましょう。
現行ビジネスクラス(JAL SKY SUITE 777) | 新ビジネスクラス(A350) | |
座席配列 | 2-3-2 | 1-2-1 |
座席数 | 49席 | 54席 |
シート幅 | 52cm | 56cm |
ベッド幅 | 65cm | 56cm |
ベッド長 | 188cm | 198cm |
個人用モニターサイズ | 23インチ | 24インチ |
個室の高さ | ー | 132cm |
一番大きな変更点は座席配列でしょうか。
一列当たり7席→4席へと半分近くになる一方で、全席数は5席増加と、非常に贅沢にスペースを使っているようです。
収納
ビジネスクラスでもオーバーヘッドコンパートメントがない分、個室内収納はしっかり確保されています。
自席に機内持ち込み最大サイズのスーツケースも、このように専用スペースにしまって置けるとのこと。
(JAL公式サイトより)
さらに、専用ワードローブも完備しています。
(JAL公式サイトより)
これまでビジネスクラスでは上着を収納するスペースがなかったため、ファーストクラスのようにパジャマに着替える想定がされていなかったそうですが、このワードローブが作られたことにより問題解決。
有名タオルメーカーUCHINOの素材を用いたリラクシングウェアの貸出サービスを開始するそうです。
(JAL公式サイトより)
これはロングフライトの快適度が爆上がりな予感ですね!
AV機器もアップデート
個人用モニターは現行23インチから24インチへ。
(JAL公式サイトより)
大きさはそれほど変わらないものの、4Kで画質は大幅に改善されていそうです。
そして前述の通り、ビジネスクラスでもスピーカーはヘッドレストに内蔵!
(JAL公式サイトより)
ヘッドフォンを装着していると、座席を離れる時にケーブルの取り扱いに手こずることもありますが、そんな煩わしさから解放されるなんて素晴らしいですね♪
充電ポートはこちらも置くだけワイヤレス!どのくらい快適になるのか想像もつきません。
(JAL公式サイトより)
プレミアムエコノミー
ではでは、お次はプレミアムエコノミーへ。
(JAL公式サイトより)
公式サイトによれば、こちらも現行から大幅にアップグレードされています。
新旧比較
まずはスペックの比較から。
現行プレミアムエコノミークラス(JAL SKY PREMIUM 777) | 新プレミアムエコノミークラス(A350) | |
座席配列 | 2-4-2 | 2-4-2 |
座席数 | 40席 | 24席 |
シート幅 | 48cm | 48cm |
前後間隔(シートピッチ) | 107cm | 107cm |
個人用モニターサイズ | 12.1インチ (最前列は8.9インチ) |
16インチ |
大きな変更点としては、座席数が4割減になったこと。おそらくこの分はビジネスクラスに転用されたのでしょう。
そして個人用モニターが二回りほど大きくなっています。
プライバシー性の向上
ただ、よくよく調べてみると、データだけではわからない部分がアップデートされているようです。
例えば隣席との仕切り。
現行はこのくらいの大きさですが…
(JAL公式サイトより)
新型機ではこの通り、一気に大型化!
(JAL公式サイトより)
このディバイダー、エアラインによってはむしろビジネスクラスに近いくらいの大きさではないでしょうか?
一人旅でも隣の人が気にならず、随分快適になりそうな雰囲気です。
レッグレスト
そして画期的なのがレッグレスト!このように水平まで上がるとのこと。
(JAL公式サイトより)
フルフラットやライフラットでないシートで長時間過ごすと、真っ先にだるく感じられるのが脚です。
特に腿裏に支えがなかったり面積が不十分だと、疲れが溜まるスピードも半端ではありません。
その点、座面が広がるこのレッグレストは、かなり画期的・効果的な改善策になりそうです。
ロングフライトでのプレエコ・エコノミーは極力避けたいお年頃(笑)なのですが、これなら一度は体験してみたいかも!
エコノミークラス
最後に、JAL公式サイトで「世界最高級」と掲げられているエコノミークラスはどうなっているのでしょうか?
(JAL公式サイトより)
新旧比較
さっそく現行シートとスペックを比べてみましょう!
現行エコノミークラス(JAL SKY WIDER 777) | 新エコノミークラス(A350) | |
座席配列 | 3-4-2(777-200ER) 3-3-3(777-300ER) |
3-3-3 |
座席数 | 154席(777-200ER) 147席(777-300ER) |
155席 |
シート幅 | 47cm | 46cm |
前後間隔(シートピッチ) | 84~86cm | 84~86cm |
個人用モニターサイズ | 10.6インチ (最前列は8.9インチ) |
13インチ (45A/B/C/H/J/Kは12インチ) |
こちらもデータだけではそれほど変わっていないように思われますが…
モニター性能が大幅アップ!
わかりやすいのはモニター!現行ではこのくらいの大きさの一方、
(JAL公式サイトより)
新型では一回り大きく、さらに4K高画質に。
(JAL公式サイトより)
より迫力のある映像を楽しめそうですね!
快適性も改善
また、ヘッドレストの可動域が大きく、ホールド性もより改善されていそうな印象です。
特に私のように座高の高い人にとっては(悲)、かなり楽に過ごせるようになるのではないでしょうか。
JALの新機材A350の運賃は?
ここまで見てきた感じでは、JALの新型機A350-1000はどのクラスも期待大!
是非一度は乗ってみたいですよね♪
しかしながら、A350導入直後のニューヨーク行きエコノミークラス運賃を調べてみたところ、最安でも往復税込17万円超。
(JAL公式サイトより)
この円安の中、現地滞在費まで考えると、旅費総額はとんでもないことになりそうです。
マイルを使ってA350に乗ろう!
そんなとき、役に立ってくれるのがJALマイルです。
マイルを使えば、航空運賃は0円。
別途諸税は必要になるものの、最安片道25,000マイルからニューヨークに行くことができます。
各クラスの必要マイル一覧は以下の通り。
エコノミークラス | プレミアムエコノミークラス | ビジネスクラス | ファーストクラス |
25,000〜224,000 | 32,500〜203,000 | 50,000〜502,000 |
L:70,000 |
(2023年12月時点、東京-ニューヨーク片道)
JAL国際線では2018年からエコノミー・プレエコ・ビジネスを対象に「特典航空券PLUS」という制度を導入したことにより、必要マイルが変動するだけでなく、キャンセル待ちや変更が一切できない規則になりました。ファーストクラスはキャンセル待ち可能&ロー・レギュラー・ハイの3シーズン制です。
エコノミー・プレエコは最低マイルも難しくない?
ちなみにA350就航日前後の特典枠をさらっと調べてみた限りでは、エコノミー・プレエコは割と自由に最低マイルで取れそうな感触。
ただしエコノミーとプレエコに関しては、元々の運賃がそこまで高額でないため、マイルを利用するメリットは少なめです。
マイルを有効活用するならビジネス以上がおすすめ
マイルの価値を高めたいのであれば、やはり運賃が高額なビジネスクラス・ファーストクラスを狙うしかありません。
しかし、ビジネスクラスは人気のため必要マイル数も高騰中!
ファーストクラスは空きがなく、キャンセル待ちばかりです。
ビジネスクラス特典は変動制ですので、いくらマイルを積んでも構わないのであればいつでも乗れると言えますが、片道20万マイル以上はさすがに高すぎますよね。
狙うは直前or秋以降のファーストクラス特典?
個人的には、座席に空きが出てくる来年秋以降のファーストクラスを取るのがお得ではないかと考えています。
その最大の理由は、やはり超高額な運賃です。
JALファーストクラスの有償チケットは片道200万円超!
それでいて、ファースト特典はマイル数変動の対象外(ANAと同じくシーズン制)となっているため、ローシーズンに空きがあれば、最安の70,000マイルで乗ることも可能なんです。
200万円のチケットが7万マイルで交換できると考えれば、1マイルの価値はなんと28.5円!!
JALマイルを使ってお得にA350に乗りたい場合は、断然ファーストクラス特典を狙うのがオススメです。
ローシーズン(L) |
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レギュラーシーズン(R) |
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ハイシーズン(H) |
|
最後に
というわけで、今回はJAL国際線新型機A350-1000について詳しくご紹介しました!
実際のところは乗ってみないとわからないとはいえ、プレスリリースを見る限り、どのクラスも機能性が大幅に向上し、より快適に過ごせそうな印象です。
できるものなら、ロングフライトでその魅力を思う存分体感してみたいですね。
搭乗できる日が今から楽しみです!
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