2025年にもワンワールドへ加盟すると見られる話題のエアライン、スターラックス航空/Starlux。
台湾・台北桃園国際空港を本拠地とするフルサービスキャリアで、2020年に運航を開始したばかりにも関わらず、その高いホスピタリティと充実したサービスは、すでに世界でもトップレベルと評判です。
ハード面も素晴らしいのですが、機内で楽しめるフードプレゼンテーションも秀逸。
素材へのこだわりはもちろんのこと、有名店とのコラボレーションメニューも多数あり、力の入れ具合が半端じゃないんです!
本記事では、東京-台北で提供されているビジネスクラスのドリンクや機内食を詳しくレポートします。
スターラックス航空って?
本題に入る前に、スターラックス航空についてご興味のある方は、別記事の『スターラックス航空概要と特典航空券の取得方法』や、
素晴らしすぎる『ビジネスクラスシート徹底レポ』、
桃園空港の『ギャラクティックラウンジ訪問記』もぜひ併せてご覧ください!
ウェルカムドリンク
では、いよいよ機内へ!
席に着くと、まず提供されるのがウェルカムドリンクです。
お盆に数種類のせて選ばせてくれたり、注文を聞いてからの用意だったりと、エアラインによって提供方法は様々ですが、スターラックス航空ではシグネチャーとして特製グァバドリンクをおしぼりと共に届けてくれます。
台湾旅行で必ずと言っていいほどお目にかかるグァバ。
あちらでは日本人が想像する赤みを帯びた果実ではなく、白いものが一般的です。
青っぽく爽やかな香りに、以前ガルーダインドネシア航空で提供されたアンバレラジュースを思い出しました。
メニューは個人用モニターでチェック
本格的なサービスは飛行が安定してからとなりますが、メニューはいつでも手元のメニューブックや個人用モニターで確認することができます。
驚くべきドリンクの充実ぶり
まず特筆すべきはドリンクのラインナップ。
量・質ともにファーストクラス並みの充実度なんです!
シャンパンはローランペリエ
シャンパンの銘柄は英国王室御用達としても知られる、由緒正しきローランペリエ。
グラスはフルートではなくワイングラスに近いタイプでした。
より空気を取り込み香りや味わいを最大限に引き出すために下部はゆったり、そして上部は香りを逃さないよう細めにデザインされていて、最近はこちらの方が人気なのだそうです。
以前、ANAファーストクラスのCAさんからも同じように教わったことを思い出しました。
魅力あふれるシグネチャーカクテル
スターラックス航空では、ここでしか味わえないシグネチャーカクテルを提供!
(スターラックス航空機内メニューより)
4種類のどれもがスターラックスらしくユニークなネーミングで、思わず全部試してみたくなってしまいますね。
- サイファイ・コスモス…ジン/乳酸飲料/ブルーキュラソーシロップ/トニックウォーター
- スター・モヒート…ウィスキー/緑茶/ミント/オレンジ
- レッド・シー・シーザー…ウォッカ/トマトジュース/にんじんミックスジュース/タバスコ
- ビラシュン・ギャラクシー…ジン/ビラシュン茶/ソーダ水
とはいえ、生憎それほどお酒に強くないので、今回は一番気になった「サイファイ・コスモス」をオーダーしてみました!
Sci-fi Cosmos/サイファイ・コスモス
スターラックス航空オリジナルカクテルは2022年に新しく生まれ変わりました。テーマは「天の川が光り輝く銀河銀河」。台湾地元のジンが、乳酸飲料の酸味と甘さにバランス良く調和します。(スターラックス航空メニューブックより)
乳青色のとっても綺麗な色合いが印象的。確かに輝く銀河を思わせます。
ヤクルトに似たまろやかな味わいでそこまで甘くもなく、非常に飲みやすいカクテルでした♪
お酒メニューだけでも、なんと30種類以上!
とても全てを味わいきれないほど豊富に用意されています。
ソフトドリンクもハイクオリティ
スターラックスではお酒だけでなく、ソフトドリンクも30種類以上ラインナップ!
しかも台湾産やオーガニック原料、コールドプレスにこだわるなど、そのクオリティも伊達ではありません。
試しに頂いてみた「にんじんジュース」も濃厚で美味しくて、思わずおかわりしてしまったほどです。
それもそのはず、このジュースは厳選されたニンジンを徹底的な品質管理のもと、無添加で仕上げているのだとか。
(スターラックス航空公式サイトより)
道理で美味しいはずですね。ちなみに桃園のギャラクティックラウンジでも味わうことができますよ!
そしてスターラックス航空に乗ったら絶対に注文したいのが、こちらのタピオカミルクティー!!
先日エバー航空台湾ー成田便搭乗時にオーダーしたところ、「長距離路線でしか用意していないんです…」とのことで撃沈してしまった、皆様ご存知の台湾名物ドリンク。
嬉しいことにスターラックス航空では距離に関係なく提供しています!
さすがは本場、大粒のタピオカが惜しげなくたっぷり入っていて、濃厚なミルクティーとベストマッチ。
これを好きなだけオーダーできるなんて!とまさしく満足度120%でしたので、スターラックスビジネスクラスに搭乗したら絶対に注文してみてください♪
ここまで充実したドリンクメニューを提供しているエアラインはかなり少数派。強いて言うなら、UAEのカタール航空に近いイメージでしょうか。
名店コラボの機内食も注目!
さて、続いてはいよいよお待ちかねの機内食です。
同じ台湾キャリアであるエバー航空と同様、スターラックス航空でも名店とのコラボメニューを提供しているとのことで、とても楽しみにしていました♪
人気店「胡同」コラボメニュー
まず台湾発便で提供されているのが、東京西麻布の人気店「胡同焼肉」とのコラボメニュー!
(スターラックス航空公式サイトより)
こちらは台湾を出発する便のアッパークラス&事前予約限定のメニューです。
時期や路線によって内容は変わるようですが、この時はこんな献立でした。
- アペタイザー:桜えびのがんもどき、松葉蟹と漬物入り卵焼き、鶏肉と大根の味噌煮
- メインディッシュ:胡同A5和牛ハンバーグステーキ
- 食事:鶏肉の炊き込みご飯、エリンギのクリームスープ、香の物
- デザート:キャラメルプリン
実際のお膳がこちら!
まず驚いたのはハンバーグの肉肉しさ!!
よくあるレトルトに近いものかと想像していましたがとんでもない、ジューシーで食べ応え抜群、鉄板焼き屋さんで出てくるような本格・高級ハンバーグではありませんか!
付け合わせや小鉢も全てレストランのようなクオリティで、機内食もここまで来たのか…!!と驚きと感動を禁じ得ません。
デザートのキャラメルプリン&季節のフルーツもたいへん美味でした♪
どちらか選ぶのではなく、両方いただけるのも太っ腹ですよね。
プリンはちょっと固めで、懐かしい喫茶店の味わい。
他とは一線を画す仕上がりに、さすがはスターラックス航空の一言です。
名店「今半」コラボメニュー
そして2024年7月1日から提供開始されたのが、かの名店「今半」監修メニュー!!
(スターラックス航空公式サイトより)
こちらも東京発のアッパークラス・事前予約しないと味わえない貴重なメニューです!
ちなみに、スターラックス航空では他社発行航空券の場合、座席指定や機内食予約などの手続きがオンライン不可のため、メールでカスタマーデスクに申請しました。
ということで、配膳されたのがこちら♪
きちんとしたお品書きまで添えられていて、まるで料亭そのものです。
こんなお品書き、機内で初めて見ました!!
今半監修とは言ってもやはり機内食、再現するにも限界があるのでは…?と思いきや。
ご覧ください!見るからに柔らかいこの肉質!!しかも一枚一枚しっかり大判!!
半熟玉子に絡めて食べれば、即座にトロけます!
これは美味しすぎる…!!
機内でこんなに本格的なすき焼きを頂けるなんて、完全に想像を超えていました!
今半なんて高級店、何年も前にお祝い事で一度行ったきりですが、ある意味その時より満足度が高かったと言っても過言ではありません。
デザートも高レベルな抹茶白玉が季節のフルーツと共に提供されました。
アイス・寒天とも抹茶の味が濃くて、まるで人気の甘味屋さんに来た気分♪
フルーツもチョコレートも、本当に全てが美味しかった…!
ありがとうスターラックス、大・大・大満足です!!!
最後に
ということで今回は、スターラックス航空ビジネスクラスの機内食レポートをお届けしました。
元々アジア圏のエアラインは機内食が美味しいと思っていましたが、その中でも間違いなくトップレベル!!
日本人がよく知る有名店とのコラボレーションを積極的に展開しているのも嬉しいですね。
エバー航空に感激しすぎた流れで、同じ台湾系であるスターラックス(創業者はエバー出身)にも興味を持ち、今回発券してみたのですが、いずれも甲乙つけ難い素晴らしいエアラインでした。
今のところスターラックスの東京路線は成田発着のみなので、羽田からも飛んでくれたらもっといいなと思いつつ、今回それでも時間と労力をかける価値があったと思っています。
来年にはワンワールド加盟申請も有力視されているようですし、今後もスターラックスは要注目エアラインです!