ガルーダ・インドネシア航空は、1949年に設立されたインドネシアの国営航空会社。
日本からは、ジャカルタ・バリ・メナドに直行便を出しています。
ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズや、ワールド・ベスト・キャビンクルーなど、さまざまな受賞歴を誇るエアライン。
スカイチーム所属ではありますが、ANAと提携していることから、日本人にとっても使いやすい航空会社と言えるでしょう。
長いコロナ禍を乗り越え、現在のサービスはどのようになっているのでしょうか?
ということで今回は、東京羽田空港からインドネシアの首都ジャカルタまでのビジネスクラス搭乗記をお届けします!
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今回のフライト情報
本題に入る前に、今回のフライト詳細は以下の通りです。
便名 | GA875 |
区間 | 東京(羽田) – ジャカルタ |
出発時間 | 11:45 |
到着時間 | 17:10 |
所要時間 | 7時間45分 |
シート | ビジネスクラス |
ANAマイルでガルーダインドネシア航空に乗れる!
なお今回は、ANAマイルでガルーダインドネシア航空のビジネスクラス特典航空券を発券しました。
特典航空券で他社運航便を利用したい場合、基本的には同じ航空連合のエアラインに限られます。
例えばANAマイルを使うなら、同じスターアライアンスに加盟している航空会社が原則、ということ。
ご存知の通り、ANAはスターアライアンスで、一方のガルーダインドネシア航空はスカイチームと、加盟航空連合は異なります。
しかし、ANAとガルーダインドネシア航空間で提携を結んでいることにより、ANAマイルでも特典航空券を取ることができるのです!
ご参考までに、ANAの提携航空会社は以下の通り。
- エアドロミティ(EN)
- マカオ航空(NX)
- エティハド航空(EY)
- ユーロウィングス(EW)
- ガルーダ・インドネシア航空(GA)
- ジェットエアウェイズ(9W)
- オリンピック航空(OA)
- フィリピン航空(PR)
- ヴァージンアトランティック航空(VS)
- ベトナム航空(VN)
これら提携会社特典航空券を予約する場合、主に以下のような制限があります。
しかし、それ以外に大きなデメリットはありませんし、スターアライアンスではカバーしていない地域も旅先の候補に入ってきますので、ぜひ積極的に利用したいですね♪
今回の経費は、記事の最後に記載しています。
また余談ですが、2024年7月にはベトナム航空の特典航空券がANAウェブサイトから予約できるようになりました。
旅の始まりは羽田空港から
さて、出発当日。羽田空港に到着しました!
前回ガルーダインドネシア航空を利用した時は成田からでしたが、今回は羽田発です。
羽田だと、都心からアクセスしやすいだけではなく、ターミナルがコンパクトなのも便利!
ガルーダインドネシア航空のチェックインカウンター営業開始は出発3時間前と書かれていましたが、ここに辿り着いた3時間15分前には、なぜかすでにオープンしていました。
さっそく手続きしましょう!
ビジネスクラスレーンで楽々チェックイン
ガルーダインドネシアが加盟するスカイチームのステータスは持っていませんが、この日はビジネスクラスでの出発なので、一番端にある優先レーンを利用することができます。
エコノミークラスの列と比べると、やはりだいぶ空いていて、スムーズにチェックインが完了!
ビジネスクラス搭乗者はインドネシア入国もスムーズに
搭乗券とあわせて、ジャカルタ空港での入国時に使えるファストパスも頂きました。
これまでインドネシアの入国審査場では、搭乗クラスやステータスに関わらず平等に並ぶ必要がありましたが、ちょうど2023年3月からファストトラックを導入。
現在のところ、ファストトラックはジャカルタ・スカルノハッタ国際空港・第3ターミナルと、バリ島ングラライ・デンパサール国際空港・国際線ターミナルにのみ設けられており、利用対象者は以下の通りです。
- ガルーダインドネシア航空ファーストクラス搭乗者
- ガルーダインドネシア航空ビジネスクラス搭乗者
- ガルーダマイルズ・プラチナ会員
インドネシア入国時には、そこそこ待ち時間があることで知られています。
前回は、滞在先のセントレジスで手配した空港送迎サービスにより、飛行機を降りてから荷物を受け取るまでスタッフさんがマンツーマンで対応してくれて、あっという間に入国できましたが、今回そういったものはなし。
いいタイミングでファストトラックが始まってくれて、大変ラッキーでした!
出国
では、さっそく出国!…と行きたいところなのですが。
当時、急激な需要増大と人手不足により、手荷物検査場前はこの長蛇の列!!
優先レーンも開けていないということで、30分ほど待つことになりました。
その後はおそらくかなり解消されていることと思いますが、羽田空港でここまで長い列を見たのは初めてで、なかなか衝撃的でした。
Face Express Laneの導入
ちなみに羽田空港では、2021年からANA・JALの搭乗客を対象とした「Face Express Lane/フェイスエクスプレスレーン」も導入されています。
これは、チェックインカウンターで顔情報を登録しておくと、その後は搭乗までチケットやパスポートを提示する必要がないというもの。
手荷物検査場前に専用入口が設けられているのですが、こちらも人が足りないせいなのか休止中でした。
日本が誇る最新技術、いずれ体験してみたいものです。
羽田空港最新ラウンジ「デルタスカイクラブ」へ
さて、いつもより少々時間はかかったものの、無事制限エリアへとやってきました。
ここ数年、国際線ターミナルは半ば休業状態が続いていましたが、この日はコロナ禍前と変わらない賑わいっぷり!
こんなに活気ある光景は本当に久しぶりで、ようやく日常生活が戻ってきたことを実感できました。
今回は搭乗前にも、楽しみにしていた一大イベントがあります。
それは、2022年にオープンしたばかりの最新ラウンジ、デルタスカイクラブを訪れること!!
オープン当初から、とにかく豪華で素晴らしいラウンジだと聞いていましたので、そう遠くないうちに是非行ってみたい!と密かに願っていました。
前述の通り、スカイチームのステータスを何ら持ち合わせていない私には、スカイチーム加盟会社のファーストorビジネスクラスに乗る以外、このラウンジに入室する方法がありません。
そんな折、バリ島行きの特典航空券を探していたところ、運よく羽田発のガルーダインドネシア航空便を発見したため、「これでスカイクラブに行ける!!」と喜び勇んで予約した次第なのです。
そんな念願のデルタスカイクラブ、前評判通りとっても素晴らしいラウンジでしたので、是非レポートもご覧ください♪
急遽バリ島に行くことになったきっかけは、リッツカールトンサンフランシスコのスタッフさんとの出会いです!
搭乗口へ
ラウンジを思う存分満喫したら、搭乗口へ。
私の記憶が確かならば、この搭乗口、その昔ドイツから帰国する時だったか、新型コロナ厳戒態勢下で最終待合室として使用されていた場所。
ここがまた再び搭乗口として活用されているところを見るのは、正しく感無量の一言です。
窓の外にはピカピカのA330-300がスタンバイ。
そんなに遅く来たつもりはなかったのですが、搭乗案内は終盤のようです。さっそくゲートを潜りましょう!
通路をまっすぐ奥へと進み…
分かれ道を左へ!
久々のガルーダインドネシア航空ビジネスクラスです♪
ガルーダ航空A330-300ビジネスクラスシート
まずはシートをチェックしましょう。
前回乗った成田-バリ直行便はB777-300ERでしたが、今回はA330-300。
シートも異なっています。B777は1-2-1配列でブラウンのシートだったのに対し…
(2019年に搭乗したB777のビジネスクラスシート)
A330の方は2-2-2配列の、レッド&グレーのコンビネーション。
この機材は相当古いようで、全体的に経年劣化が見られますので、もし選べるとしたらB777-300ERの方がベターかもしれません。
ガルーダインドネシア航空の最新機材は、2019年に導入されたA330-900neo。
幸運にもジャカルタ-バリ線で当たったのですが、びっくりするほど綺麗でした!
座った正面はこんな感じ。
相当奥行きがあり、足は向こうまで届きません。
肘掛けの下にはリモコンとヘッドフォンを収納。
テーブル
さらにお隣にはテーブルが収まっています。
手前→上につるっとスライドして引き出す仕組みです。
アメニティ
各座席には、あらかじめアメニティポーチもセットされていました。
中身はヘアブラシ、アイマスク、歯ブラシ、耳栓など。
スリッパも置かれていました。
ビジネスクラスといえど、中距離線ではアメニティを積極的に提供しないエアラインもありますので、ガルーダインドネシアは頑張っているなぁと毎回感じます。
シンガポール航空でも、アメニティはリクエスト制でした。
シートはフルフラット
反対側の手すりにはシートのコントローラーが。
どうも反応が鈍く、2秒ごとに押し直す必要がありましたが、アップライトポジションから、リラックスポジションに。
そしてフルフラットモードへと移り変わり、ゆっくりと休むことが出来ます。
東南アジア系のエアラインでは、大判の寝具が提供されることが多い気がするのですが、ガルーダインドネシアも、ふかふかたっぷりサイズのブランケットでした。
パーテーションでプライバシー確保
お隣との間には、大きなディバーターが設置されています。
今回は長女と二人で隣同士でしたので、使う機会はありませんでしたが、試しに出してみるとこんな感じ。
しっかり顔を隠してくれて、もし知らない人同士でも気にならずに過ごせそうです。
電源も完備
電源は、座席の横と…
中央部分の足元にも用意されていました。
給電自体は問題なかったのですが、どうやら内部が緩んでいるようで、ちょっと大きめのプラグだと重力に負けて簡単に抜けてしまいましたので、できれば軽めのものや、USB-Aなど別タイプのものをいくつか持っているといいと思います。
エンターテインメント
子連れ旅では、機内エンターテインメントもかなり重要。
前回のバリ便では、期待していた以上にプログラムが充実していた記憶がありまして、今回もそうだろうと思いつつ画面を開くと…
あるのは英語・インドネシア語の映画と、ビデオが数本。
日本語のプログラムはなく、前回重宝した塗り絵などのゲームも見当たりませんでした。これも経費削減の一環なのでしょうか。
また、この機体はWi-Fiが付いているはずなのですが、なぜか往復とも使えませんでしたので、お子さん連れはあらかじめスマホやタブレットなどに、時間を潰せそうなアプリや映画を準備しておくことをお勧めします。
化粧室
ラバトリーは旧式なものの、綺麗に管理されていました。
ラックにはマウスウォッシュとハンドローション、香水が。
ローションと香水は、「LAVINA」というインドネシアメーカーの商品でした。
ウェルカムサービス
皆さんの着席が完了する頃、ウェルカムドリンクサービスが回ってきました。
好きなドリンクを選ぶことが出来まして、娘はオレンジジュース、私はシャンパンをオーダー。
これぞビジネスクラスの醍醐味です!
なお、以前は東南アジア気分満点の「アンバレラジュース」なるものを味わいましたが、残念ながら当便では提供していないとのことでした。
(アンバレラジュース)
いよいよ離陸
今日はとてもいいお天気。素敵な旅になりそうです♪
飛行機は定刻ぴったりにスポットを離れ…
順調に滑走路へ。
10分ほど待機の後、無事離陸しました!
機内食スタート
水平飛行に入ると、さっそく機内食のスタートです♪
ファーストドリンク
まずはドリンクサービスから。先ほどに引き続き、シャンパンをお願いしました。
銘柄は、テタンジェのノクターン。
ノクターン(夜想曲)の名の通り、星空を思わせるラベルが素敵ですね。
惜しみなく注いでいただきまして…
さっそく乾杯です!
ドリンクに付いてくるミックスナッツも健在。
独特のスパイシーさが病みつきになりそうです♪
機内食のメニューは口頭で
離陸前に機内食のオーダーを取りに来てくれたのですが、今回はなぜかメニューブックの用意がなく、全て口頭。
CAさんから英語で内容を聞いて、娘に日本語で希望を尋ね、それを前菜・メインとやり取りするうちに、最初聞いたことを忘れ、また確認が必要になるという…悲しくもこんなところで脳の衰えを実感しました(笑)
公式サイトには機内食のメニューが掲載されていたので、ご参考までに貼っておきます。
(ガルーダインドネシア航空公式サイトより)
イチオシはインドネシア料理
CAさんによると、日本人搭乗客に人気なのはやはり和食とのことですが、個人的にはインドネシア料理の方が絶対お勧め!
娘も同じものがいいということで、二人仲良くインドネシア料理をオーダーしました。
前菜
まず届いたのがこちら。
パンと、前菜のガドガドサラダです。
ガドガドサラダとは、温野菜に甘辛いピーナッツソースをかけたインドネシア料理。
「ごちゃ混ぜ」という意味があるらしいのですが、どこまでも上品にまとまっているのはさすがビジネスクラスです。
ガルーダインドネシア航空ビジネスクラスではシェフ・オン・ボードサービスがあり、専門スタッフさんが調理を行っています。だからこんなに繊細な盛り付けが可能なんですね!
しばらくギャレーで忙しそうにされていましたが、後で一席ずつ挨拶に来てくれました。
温野菜ではなくキンキンに冷えていましたが、茹でてあるおかげで見た目以上にしっかり「野菜を食べた」感がありますし、甘辛ピーナッツソースが美味!
やはりガルーダインドネシア航空は侮れません。
メインディッシュ
そして、こちらがメインのビーフスムル(ビーフシチュー)と、デザートのカプチーノケーキです。
こちらも盛り付けからおしゃれですよね♪
インドネシア風のビーフシチューとはどんなものなのかと思ったら、ほんのりスパイスの香りと醤油のようなコクが感じられる、日本人にも食べやすい味でした。
濃いめの味付けで、お酒も進みます。
デザート
デザートはカプチーノケーキ。
優しい味わいで、コーヒー(奇しくもこちらもカプチーノ)と一緒に美味しくいただきました!
中距離路線にもかかわらず、今回もかなり本格的な機内食で大満足です♪
おやつと軽食
その後はしばらくまったり、のんびり映画鑑賞。フルフラットのおかげで、まるで家にいるかのようにリラックスできます。
1〜2時間ほど経ったところで、おやつや軽食を勧めにきてくれました。
長女が小腹が空いたということで、カップラーメン(チキンまたはミートボール味)をお願いしたところ、たっぷり具材を足した上に、綺麗に盛り付けて出してくれました!
カップ麺がここまで豪華になるなんてびっくり。
フライングシェフサービスといい、やはりガルーダインドネシア航空は、機内食に並々ならぬこだわりを持つエアラインです。
二度目の機内食
そして、到着の2時間前頃には、最後の食事が提供されます。
サイトに掲載されているメニューはこちらなのですが…
実際は、これらに加えてサラダもあるとのことでした。
サラダ
ということで、こちらがお願いしたサラダ!
トッピングは、海老・ビーフ・チキンの三択で、ドレッシングもシーザー・和風ごま・マヨネーズの3種類から選択できました。
海老+和風胡麻にしたのですが、野菜は新鮮ですし、色んな食材を楽しめて、食べ応え満点・大満足です♪
サテー
2品目は、ガルーダインドネシア航空に乗ったら必食!のサテーにしました。
前回初めて食べて、すごーく気に入ったのですが、今回も変わらない美味しさでした♪甘辛好きの方にはぜひオススメ。
サテーには、ビンタンビールも欠かせません。
南国らしくあっさり目のビールで、サテーとの相性は抜群でした!
サンドイッチ
そしてこちらが長女がオーダーしたサンドイッチ。
サンドイッチも、ビーフ・チキン・海老の3種類がありました。
前回次女が絶賛していたこのサンドイッチ、長女の口にも合ったようです。
ジャカルタに到着!
美味しいものいっぱいで、食べてばかりの7時間。
フライトもいよいよ終わりに近づいてきました。
機体は徐々に高度を下げ始め…
ジャカルタの上空へ。初めて来ましたが、東南アジアらしい街並みですね。
そして、無事にジャカルタ・スカルノハッタ国際空港に着陸しました!
空港ターミナルには、あまり見慣れない飛行機が並んでいます。
これらは、インドネシアのジャカルタを本拠地とする格安航空会社、ライオンエアーの飛行機だそう。
かなり長めのタキシングを経て、JAL機のお隣にスポットイン!
外国で日系機に会うと、なんだか嬉しくなってしまいます。
7時間超お世話になった飛行機ともこれでお別れ!
ありがとうございました♪
必要マイル・諸税
ご参考までに、今回の旅で支払ったマイルと諸税は以下の通りです。
- 必要マイル数 126,000マイル
- 支払い総額 139,820円
羽田ージャカルターバリ往復(4区間)、ビジネスクラス、2名分
ANAマイルはポイントサイトで貯めました!
お得な入会方法をお見逃しなく♪
最後に
ということで、今回はガルーダインドネシア航空羽田〜ジャカルタ線のビジネスクラス搭乗記をお届けしました!
正直に言いますと、機体がかなり古いことには少々驚いたものの、CAさんの物腰柔らかな接客と、アジアご飯好きにはたまらない機内食はやはり魅力的♪
おかげさまで、3年ぶりのフライトも心地よく過ごすことができました。
余談ですが、チェックイン時にいただいたファストトラックチケットは、ちょうど空いているタイミングだったために結局使わずじまい。
一番乗りで入国できましたが、審査自体は10分ほどかかりましたので、混んでいる時期は存分に効果を発揮してくれそうだなと感じました。
次回は、ジャカルタのガルーダインドネシア・ビジネスクラスラウンジ訪問記をご紹介します!
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次の旅は、エティハド航空ビジネスクラスで行くエジプトです!
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