飛行機のビジネスクラスといえば、誰もが憧れるエグゼクティブな上級客室。そこでは、エコノミークラスとは一線を画する豪華サービスが提供されています。
数あるビジネスクラスの中でも”世界一”と評されているのが、中東御三家の一角であるカタール航空が誇る「Qsuite(Qスイート)」です。
その登場時、革新的で斬新なビジネスクラスとして話題になりましたが、昨年、英国の格付け会社スカイトラックスによって「ベスト・ビジネスクラス」として選出され、名実ともに世界一の地位を手に入れました。
今回は、世界一のビジネスクラス・カタール航空「Qsuite」の魅力をお伝えすべく、搭乗から降機までの様子を全てお見せします!
2025年には「新Qスイート」が導入される予定です!!
Qsuiteの就航路線
カタール航空の「Qsuite」が就航しているのは、下記の都市です。
アジア太平洋地域 |
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ヨーロッパ |
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中東 |
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北米 |
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南米 |
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中東 |
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アフリカ |
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(2024年3月現在)
フライト概要
今回利用するフライト情報はこちらをどうぞ。
便名 | QR42 |
区間 | パリ(シャルル・ド・ゴール空港)→ドーハ(ハマド国際空港) |
出発時刻 | 8:55 |
到着時刻 | 16:20 |
フライト時間 | 6時間25分 |
Qsuite搭乗客はプレミアムラウンジを利用可能
カタール航空は、フランス・パリのシャルル・ド・ゴール空港においても、直営のラウンジ「Qatar Airways プレミアムラウンジ」を有しています。
このラウンジは、カタール航空を始めとする、ワンワールド系列航空会社運行のビジネスクラス又はファーストクラス搭乗客だけが利用できる特別なもの。カタール航空が加盟するワンワールドの上級会員資格(サファイア・エメラルド)だけでは利用することができません。
もちろんQsuiteの搭乗客は、搭乗前にこの豪華ラウンジを無料で利用することができます。
さすが飲食物に定評のあるカタール航空だけあって、何を食べても美味しくて、かなり気に入ってしまいました!
広いテラスからは、エッフェル塔も見えます。詳しいレポートはこちらをどうぞ♪
手荷物検査は各搭乗口前で
搭乗時刻が近づいてきましたので、ゲートに向かいましょう。
カタール航空が発着するターミナル1では、いくつかの搭乗口毎に手荷物検査場が設けられています(ラウンジ滞在中は出国審査は済んでいるものの、まだ手荷物検査を受けていないという状態)。
ビジネスクラス優先レーンがないのかと思って、この日は一般の列に並びましたが、後日再度訪れた際よく見ると、右手側に「Access No.1」が設けられていることを確認しました。対象者であれば、搭乗券をかざすことで中に入ることができます。
通常レーンはかなり混雑しており、結構時間がかかりました。
ビジネスクラスとエコノミークラスは搭乗口が別!
指定された34番搭乗口に行ってみると、ん??エコノミークラスの列しかありません。
チケットを再度確認するも、確かに”34”と書かれていますし、もちろんゲート変更の案内もなし。
チケット印字とは違う搭乗口から機内へ
さては遅延かな?と思っていたら、搭乗予定時刻になって「ビジネスクラスのお客様はご搭乗下さい」というアナウンスが入りました。
??と思いつつ見回してみると、隣ですらない37番搭乗口に、ビジネスクラスやワンワールドステータスの列があるではありませんか!
同じ飛行機に搭乗するのに別々のゲートから進むなんて、初めての経験です。
ちなみに、後日シャルル・ド・ゴール空港からANA便ビジネスクラスに乗った際にも、同じようにエコノミーとは別の搭乗口から案内されました。
この空港ではこれが標準的な運用のようですね。
とはいえ、ANA便搭乗時は、ちゃんとチケットに印字されていた通りの搭乗口でしたので、この日は何かのミスだったのかも?
利用する際は、アナウンスに注意しておくことをお勧めします。
Qsuite設定機種はB777-300ER
本日お世話になるのはこちらの飛行機!
それでは、いよいよ世界一のビジネスクラスに搭乗します!!
魅惑のQsuiteの全貌
これが名高いQsuiteを擁するキャビンです!
バーガンディの落ち着いた色使いでまとめられていて、高級感がありますね。
各席のパーテーションが高く、それほど他のお客さんの顔は見えません。前評判通り、プライベート性の高いシートとなっていました。
シートマップ
Qsuiteのシートマップはこちら。窓側A/B/J/Kがソロシートとなっており、真ん中のD&G/E&Fが2名掛け(DとGはテーブルを挟んで設置されているため、少々距離があります)。
そして、奇数列が後ろ向き、偶数列が前向きという配列になっていました。
4人向かい合わせで使うことも可能
なお、D/E/F/Gは、下の画像のように4人グループで使用することも出来ます。
(カタール航空公式サイトより)
ビジネスクラスなのに、ダブルベッドにすることも出来るというのですから凄いですよね!
窓側・前向きのソロシートを選択
私はなんとなく前向きがいいかなと思ったので、2Jのソロシートにしました♪
シートに座ってお隣2Gのシートを見るとこんな感じ。
シート横にあるドアは、離陸前はネジ止めされています。
水平航行になってCAさんがネジを緩めてくれるまで勝手に開け閉めすることはできません。
後ろ向きの座席と前向きの座席が交互に並んでいるので、立ち上がると、1つ前の”1K”のお客さんとバッチリ目が合います。
知り合い同士でないと、ちょっと気を使うかも?この日は空席でよかったです。
シート詳細
シートはこんな感じ!
グレー×バーガンディ×木目調の色合いも素敵ですし、一般的なビジネスクラスシートとは一線を画す、華やかでとっても上品なデザインです。
シートの広さは?
肝心のシートの広さはというと、席そのものは標準的なビジネスクラスサイズですが、横にクッションスペースがある分、かなりゆったり感じられます。
実際に座ってみた様子はこちら。CAさんがアングルを変えてたくさん撮ってくれました(笑)。
足元はというと、幅こそそれほどの広さはないものの、脚をゆったり伸ばせる奥行き。身長の高い男性でも、そうそう壁にぶつかることはなさそうです。
足元灯も付いていました。奥はこんな感じになっています。
あいにく足元にスーツケース等を置くスペースはありません。オーバーヘッドコンパートメントに収納しました。
もちろんフルフラット
シートはもちろんフルフラット!
中距離路線のため、マットレスはありませんが、厚手で大判の毛布が気持ちよく、とても使いやすかったです!
座席の脇には使いやすい収納付き
座席脇のこちらのスペース、「PULL」と書かれた紐が付いており、引っ張ってみると…
中にはヘッドフォンやお水、機内誌が!
底が深く、収納力は抜群です。
上段にはトレーも付いていて、メガネやアクセサリーを置いておくのに重宝しました。とっても機能的ですし、マットゴールドっぽい色合いも高級感がありますね♪
座席の位置に合わせられるようになのか?収納ボックスはレバーで上げ下げできるようになっています。
(アップ)
(ダウン)
使わない時はクッションを置いておくといい感じです!
見やすいモニター
シート前方はこのようになっていました。
モニターは大きくて、画質もなかなか優れています。カタール航空の便では、搭乗時から到着地の画像を流しておくのがお約束のようですね。旅気分が盛り上がります!
使い勝手のいいコントローラーや充電設備
モニター・シートのコントローラーや電源等は、サイドテーブルの下にまとめられていました。
サイドテーブルとコントローラーパネルの間に10cmほどの狭い隙間があり、充電中のパソコンやタブレットを置いておくことが出来るのが思いの外便利でした。(↓Macbookを置いてみました)
USB端子だけでなく、HDMI端子や、電子決済用のカードリーダー?も付いています。使いどころがよくわからなかったのですが、さすが最新シートなだけありますね。
扉を閉めれば完全個室に!
前述の通り、飛行が安定すると、CAさんが各席を回ってドアを開閉できるようにしてくれます。
この時に口すっぱく言われたのが、絶対にドア上部にある緊急用ハンドルを触らないこと!
間違って作動させるとドアが外れてしまい、すぐには直せなくなるとのことでした。
ドアを閉めると、外からは様子を伺うことはできません(もちろん上から覗き込むことはできます)。
ここまでプライベート感のあるシートは、ビジネスクラスでは珍しいかと思います。さすがは世界一のビジネスクラス!
2024年現在は他エアラインでも半個室シートが徐々に普及していて、特にスターラックス航空はQスイートに勝るとも劣らないクオリティです!
なお、ドアの下部には20cmほどの隙間が開いてはいるものの、プライベート性には影響ありませんでした。
DNDボタンでプライバシーに配慮
ちなみに、座席のコントロールパネルにある「DND(Do Not Disturb)」ボタンを押すと…
ドア上部の席番表示が赤く点灯。
より一層、自分だけの空間に浸ることができますね。
平常時はこんな感じです。
アメニティ
アメニティは、ドーハ→パリ線と同じBRIC’S製ポーチ入り。中身も同じでした。ただ前回と異なり、今回はラベンダーカラーです。
前回は黄色をいただきました。他の席を見渡してみると、水色やネイビー、茶色などとってもカラフル!全部で一体何色あるんでしょうか。
化粧品の品質もさることながら、耳栓ケースやアイマスク、靴下はポーチと同色というこだわりぶり。さすがはカタール航空ですね。
この他、長距離路線であるドーハ〜東京間ではパジャマやスリッパも付いていましたが、あいにく中距離路線では提供されません。
ドリンク&フード
今回のQスイート搭乗で楽しみにしていたのは、シートやアメニティももちろんですが、やっぱり飲み物や食べ物です!
カタール航空のフード&ドリンクサービスは一級品。ファーストクラスレベルの品質を誇っています。
最近アジア系エアラインではエバー航空やスターラックスが抜きん出ていると思います!
ウェルカムドリンク
まず、ウェルカムドリンクには、ミントを使ったモクテル(ノンアルコールドリンク)を頂きました。
中東らしくこってり甘めで、旅の疲れが取れそう♪
軽食をオーダー
カタール航空のビジネスクラスでは、好きな時に好きなものをオーダーすることができます。
シャルル・ド・ゴール空港のカタールラウンジで美味しいものを頂いたばかりということもあり、朝食はパス。
とりあえずビールと、何かおつまみになりそうな軽食は…と探した結果、エビフライをオーダーしたのですが、なんと出てきたのは一尾だけでした(笑)。
メニュー表には写真もなく、特に個数が書かれているわけでもありませんので、たまにはこんなこともあるでしょう。事前にCAさんに確認すればよかったです。
左側にあるのは、レモンタルトと、スパイスとハーブ入りのちょっとしょっぱいドーナツのような揚げ物。あまり日本では口にする機会のない、新鮮なお味でした!
テーブル奥にある可愛らしいランタンは今回初めて登場したので、おそらくQsuite専用に誂えているもののようです。
昼食
続いてお昼に注文したのはこちら!
トマトオムレツとソルト・ビーフ・ハッシュケーキ。ドリンクは、コールドプレスアップルジュースにしました。
ハッシュケーキってなんだろう?と思ったら、マッシュポテトとハッシュドビーフを混ぜて焼いたものでした。ふんわり&旨味たっぷりでとても美味しかったので、いずれ家でも真似してみたいと思います!
オムレツも固すぎることなく美味しい♪
そしてやっぱりカタール航空のジュースは例外なく新鮮で最高ですね。今後また搭乗する機会があったら、是非オーダーしたいメニューとなりました。
アフタヌーンティーセット
降機2時間前、最後のオーダーはアフタヌーンティーセット!
往路ドーハからパリ行きに乗った際、とっても美味しいサンドイッチ・タルト・スコーンという、あまりに完璧なイングリッシュアフタヌーンに感激したのですが、残念ながら写真が消えてしまっていたためリベンジ!
が、今回は内容が異なり、サンドイッチ・マカロン・ブリオッシュのフランス風メニューとなっていました。
もちろん付け合わせのベリーに至るまで全て美味しかったのですが、やはりイギリス風の方が満足度が高かったように思います。
また次回トライするつもりです!
食後のコーヒー
食後にコーヒーを勧められた際、甘いものをちょっぴり一緒にもらえないかお願いしてみたところ、ビジネスクラス全員に配布するゴディバのチョコレートを2箱ももらってしまいました!
カタール航空のCAさんは太っ腹ですね〜。ブラックコーヒーと一緒に、美味しく頂きました。
キャビアやシャンパンなど、明らかな高級品が出るというわけではないのですが、本当にどれを食べても外れなく美味しいのがカタール航空最大の魅力!!
プライベート感溢れる空間で美味しい機内食を堪能でき、至福の時間でした♪
最後に
飛行機は、定刻通り16時20分に着陸し、カタール航空機が並ぶ駐機場へ。
6時間25分という飛行時間でしたが、快適なシートとサービスのおかげで、もっと乗っていたかった…!と思えるフライトになりました。
ファーストクラスに比肩するとも言われるカタール航空の「Qsuite」。
これまでANA・タイ国際航空・ルフトハンザのファーストクラスを経験した中では、座席の広さ自体はさすがに及ばないものの、高級感のあるインテリアにプライベート性、きめ細やかなサービス、そして間違いのない機内食は、十分ファーストクラスレベルだと感じました。
今年からは日本にもQsuite仕様の機材が投入されましたので、次回は是非お世話になってみたいと思います!
また、2019年からANAでもドア付きのビジネスクラスシートを採用。こちらも素晴らしかったので、是非ご覧ください。
今回は、JALのJGC/JGP修行の一環としてカタール航空に搭乗しました。詳しくはこちらをどうぞ♪
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カタール航空のアッパークラス利用者なら、ハマド国際空港到着後もVIP待遇!無料で5つ星ホテルに宿泊できました。
Qsuite以外の機材や、カタール航空ファースト・ビジネスクラス専用ラウンジなども、全てが高品質でとても素晴らしかったです!!
今回はJALの上級会員「JGP」になるため、カタール航空を利用しました。
2019年には、ワンワールドファーストクラスヨーロッパ周遊で、再度カタール航空のお世話になります♪
そして2020年JGP修行でも搭乗予定!初のポルトガルへお邪魔します。
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