ANAが、国内外の空港に展開している『ANAラウンジ(ANA LOUNGE)』!
空港ラウンジとしては、ゴールドカード等を提示して利用するカードラウンジの方が知られていますが、ANAラウンジは航空会社が直営しているだけあって、サービス内容がさらに充実しています。
そして、特に国際線ANAラウンジは、国内線ラウンジと比較して明らかに豪華!
フライト前のひとときを思い思いにくつろげるよう、ANAらしい「おもてなし」が随所に散りばめられたラウンジなのです♪
今回は、羽田空港国際線ターミナルにあるANAラウンジについて、その利用条件からラウンジ内部の様子、そして具体的なサービス内容まで、最新情報を交えながら詳しくご紹介していきます。
第2ターミナル国際線エリアのANAラウンジはこちら!
羽田空港のラウンジ訪問記は他にも色々あります♪
羽田空港国際線ターミナルのANAラウンジマップ
羽田空港第3ターミナルでは、以前は110番搭乗口付近と114番搭乗口付近の2カ所にANAラウンジが設けられていました。
しかし114番ラウンジは2024年3月30日をもって営業終了。
現在は110番搭乗口の1カ所だけとなっています。
営業時間は下記の通りです。
※翌朝5時までに出発の場合に限り、前日からラウンジを利用可能
ANAラウンジへの行き方
それでは早速、110番ゲート側のANAラウンジへ向かいましょう。
出国審査場を出たら、右手へまっすぐ進むこと1~2分。
通路右側に「4F 航空会社ラウンジ」という表示がありますので、ここで右折します。
曲がった先にあるエスカレーターで4階へ。
上った正面が、ファーストクラスとANAダイヤモンドメンバー向けの「ANAスイートラウンジ」、そして左手にあるのがビジネスクラスとプラチナメンバー向けの「ANAラウンジ」となっています。
今回の記事ではANAラウンジについてご紹介していますが、もう一方のANAスイートラウンジについては、以下の記事で詳しくレポートしていますので、ぜひご覧ください!
それでは、さっそくレセプションに搭乗券を出して、入室手続きをしましょう。
ANAラウンジ利用条件
羽田空港国際線のANAラウンジに入れるのは、ANAグループ運航便および、スターアライアンス加盟航空会社運航便、スターアライアンスコネクティングパートナーへの(からの)乗継便の乗客のうち、以下いずれかに該当する人です。
- ANAダイヤモンドメンバー
- ANAプラチナメンバー
- ANAブロンズメンバー(4,000マイルまたは3アップグレードポイントが必要)
- ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)メンバー
- ANAミリオンマイラー(ラウンジアクセスカード保有者/ANAグループ運航便・コードシェア便搭乗時のみ対象)
- スターアライアンスゴールドメンバー
- ANAグループ運行便またはスターアライアンス加盟航空会社運行便のビジネスクラス搭乗者
- ANAグループ運行便またはスターアライアンス加盟航空会社運行便のファーストクラス搭乗者
- ANA SUITE LOUNGEご利用券
- 有料ラウンジサービス利用者
- プライオリティパス所持者(2023年1月31日まで)
2021年からプライオリティパスでも入室できるようになりましたが、あいにく2023年1月31日でサービス終了。コロナ禍が明けて利用者が増えたため、残念ですが仕方のないことと思われます。
同行者は何人まで?
さらに、ANAラウンジの入室資格者には、同行者が認められる場合があります。
同行者 | ||||
ステータス・当該クラス | 一人目 | 二人目 | 三人目 | 四人目 |
ANAダイヤモンドメンバー | メンバー本人のステータスカード提示 | 4,000マイル または ANAアップグレードポイント3ポイント |
4,000マイル または ANAアップグレードポイント3ポイント |
4,000マイル または ANAアップグレードポイント3ポイント |
ANAプラチナメンバー | メンバー本人のステータスカード提示 | 4,000マイル または ANAアップグレードポイント3ポイント |
4,000マイル または ANAアップグレードポイント3ポイント |
4,000マイル または ANAアップグレードポイント3ポイント |
ANAブロンズメンバー | 4,000マイル または ANAアップグレードポイント3ポイント |
× | × | × |
ANA SFC | メンバー本人のステータスカード提示 | × | × | × |
ANAミリオンマイラー (ラウンジアクセスカード保有者/ANAグループ運航便・コードシェア便搭乗時のみ対象) |
メンバー本人のステータスカード提示 | 4,000マイル | 4,000マイル | 4,000マイル |
スターアライアンスゴールドメンバー | メンバー本人のステータスカード提示 | × | × | × |
ファーストクラス搭乗者 | 当該クラス利用者と一緒に入室 | × | × | × |
ビジネスクラス搭乗者 | × | × | × | × |
ただし2021年5月3日から、同行者には細かい条件が追加されました。
本人のステータス | 同行者の条件 |
ANA「ダイヤモンドサービス」メンバー ANA「プラチナサービス」メンバー ANA「ブロンズサービス」メンバー ANAスーパーフライヤーズ会員 スター アライアンス・ゴールドメンバー |
|
ファーストクラス搭乗者 |
|
ファーストクラス搭乗者は以前と変わらず、同日にANA便やスターアライアンス便に乗る人であれば、一緒にラウンジに入れる一方、ANAダイヤモンドをはじめとするスターアライアンスゴールドメンバーの同行者は、同じ便に乗る人に制限されることになったというわけです。
今回は、ANA SFC所持+ANAビジネスクラス利用で条件をクリアしました。
ANAビジネスクラス搭乗記はこちらをどうぞ↓
ANAラウンジ内部の様子
手続きが済んだら、ANAラウンジの中へと進みましょう♪
フロアマップ
ANAラウンジ内は、このような間取りとなっています。
マップ右下のエントランスから進んでいくと、シャワールーム、お化粧室、そしてメインとなるダイニング&シーティングスペースが設置されているというわけですね。
ラウンジへと続く廊下
エントランスから奥へと進む廊下には、飾り棚が。
ここには以前、スターウォーズのフィギュアが飾られていたと記憶していますが、最近はANA機内販売の商品見本が並んでいることが多いようです。
ダイニング&シーティングスペース
さあ、ラウンジの中はどんな感じになっているのかといいますと…
入口側にブラックを基調としたダイニング、そして窓側にはソファ席が並びます。
ダイニングコーナーは、カウンター・ソファ・テーブル席と、利用者の様々なニーズに対応。
そして一番奥のエリアには、ソファ席が並んでいました。
全体的に黒で統一されていて、赤をアクセントとした和モダンをコンセプトとするJALラウンジと比べ、シャープで男性的な雰囲気漂う空間となっています。
余分な設備を付設するよりも、スペースを最大限使って座席を設けている印象ですが、利用者が多くピーク時には空きを探すのが難しいことも珍しくありません。
2024年3月より、ANA便の大半が第2ターミナルに移行したため、もう少し空いているかと思いましたが、6月の再訪時も状況はそれほど変わらず。
第3ターミナルのスターアライアンス系ラウンジはここ一か所になってしまいましたので、さもありなんでしょうか。
設備はシンプルかつ最小限
「余分な設備がない」というと語弊があるかもしれませんけれども、こちらのANAラウンジは、一般的な国際線ラウンジに比べると、やっぱりとてもシンプル。
マッサージチェアや、クローク(ロッカー)もありませんし、設備は極力省スペース・ミニマルにしている印象です。
例えば、通話ブースもドアなどは付いておらず、廊下の一角がパーテーションで区切られているだけ。
PC付きのビジネスセンターを擁すラウンジも数多い中、こちらは通話ブースの並びに、コピー複合機を置くだけに留めています。
とにかく羽田空港は利用者が多いため、座るスペースを最優先で確保すべく、工夫した結果なのでしょうね。
ドリンク&フードコーナー
さて、国際線ラウンジの楽しみといえば、何と言ってもドリンク&フードですよね!
国内線のANAラウンジで提供されているフードは「ミックスおつまみ」だけですが、国際線のANAラウンジは、しっかり食事がわりになるメニューが揃っており、もちろん全て無料。
温かいお料理からお酒まで用意されているため、かなり満足度が高いのではないでしょうか。
なお、こちらのANAラウンジには、入口側(前方エリア)と、奥側(後方エリア)の2箇所に、ドリンク&フードカウンターが設けられています。
共通しているメニューは後でまとめてご紹介するとして、まずは異なる点からそれぞれご紹介していきましょう。
ラウンジ前方エリア
ラウンジに入ってすぐ右手にあるのが、前方エリアのドリンク&フードカウンターです。
ヌードルバー
こちらにしかないものと言えば、まずはANAラウンジおなじみのヌードルバー!
うどんやそば、ラーメン等のメニューを好きな時に注文することができます。
ヌードルバーで注文できるメニューは以下の通りです。
- きつねそば/うどん
- とろろわかめそば/うどん
- かき揚げそば/うどん
- とんこつラーメン
先日、JAL初のヌードルバーが成田の「JALファーストクラスラウンジ」に設置されたことが話題となりましたが、ANAではそれよりもずっと前から、このヌードルバーが定番となっています。
提供される量は、普通の一食分よりもちょっと少なめ。
機内食もありますので、少し小腹を満たすだけにしておきたいな、という方にもぴったりですね♪
ビールはアサヒのみ
なお、前方エリアと後方エリアでは、ビールの銘柄も異なります。
前方にエリアあるのはアサヒスーパードライのみ。その他の銘柄(キリンとサッポロ)は後方エリアに用意されています。
日本酒バー
そして、こちらの日本酒バーも、前方エリアでだけ楽しむことができるサービス。
日本全国から選りすぐられた日本酒が提供されており、折々で変更されるため、色々な銘柄を楽しめるのが大きな魅力!この時は、静岡(富士錦)と新潟(越後杜氏)でした。
日本酒バーの隣には、大理石の素敵なカウンター席が設けられていますので、ここで一献というのも乙ですね。
ラウンジ後方エリア
さて、続いては後方エリアへ。
動線の関係上、どうしても前方エリアの方に目線が集まりがちなので、こちら側は空いていることが多いように思います。
ビールはキリンとサッポロ
利用者数が少ないためか、前方エリアに比べると置いてあるメニューも少なく、ここにしかないものというと、おそらくアサヒ以外のビールくらいでしょうか。
こちらの銘柄はキリンの一番搾りと、サッポロ黒ラベルでした。
前方エリア・後方エリア共通のメニュー
セルフ式のお料理やドリンクメニューは、前方エリア・後方エリアでほとんど変わりません。
もちろん、後方エリアはスペースの都合上少なめではあるのですが、だいたい共通しているということで織り交ぜてご紹介していきますので、ご理解いただければ幸いです!
ドリンク
まず飲み物は、お茶や炭酸飲料、ジュースが出るサーバーに…
ANAオリジナルコーヒー、紅茶のティーバッグ。
赤白ワイン、スパークリングワイン、梅酒やジン、焼酎、ウイスキーと選り取り見取りです!
フード
続いて食べ物を見てみましょう。
こちらはサラダバーやサンドイッチ、チーズなどが並ぶチルドコーナーです。
そのお隣には、クッキーや杏仁フルーツ、クラッカーも用意されていました。
ご飯ものは、「おにぎり」や「巻き寿司」、「おいなりさん」などなど。
その反対側には、ホットミールも2種類ほどありました。
一部過去のメニュー写真が混在していますのでご了承ください。最新メニューはANA公式サイトで確認できます。
ANAラウンジといえばオリジナルカレーですが、いつの間にやらご飯サーバーが登場!!
小・中・大で量を選ぶことができます。
この後機内食がありますので、小にしてみました。
個人的にはもうちょっと少なめでも良かったかも?
でも美味しかったです!
おかずは毎月変わりますが、今回はこんな感じ。
温菜・冷菜にデザートまで揃っているなんて、本当にありがたいですよね。
今回もしっかり堪能させて頂きました。
シャワールーム
国際線の空港ラウンジで重宝する設備といえば、やっぱりシャワールームです!
特に夜便搭乗前は、汗や汚れをさっぱり落としておきたいもの。もちろんANAラウンジの利用資格を満たしていれば、こちらも無料で利用することが出来ます。
以前はレセプションで申し込む必要がありましたが、現在は自動チェックイン機でのセルフ式に変わっていました。
このラウンジのシャワールームは、全部で7室。
実はこれまでの利用時には、シャワー室がいつも大混雑で、時間内に順番が回って来たことが一度もなかったのですが、朝なら比較的空いているのかも?
予約時は60〜100分待ちと書かれていましたが、実際は15分ほどで呼ばれまして…。
3番ブースをお借りすることができました!
シャワー室内の様子
中はこんな感じで、シャワーブース、トイレ、洗面台付き。
シャワーブースにはちゃんとドアもついていて、気づいたら床水浸し!なんてこともありません。
備品
ANAラウンジのシャワー室に来るとダイソンのドライヤーが使えるのが嬉しかったのですが、第2ターミナルANAラウンジと同様、2024年現在パナソニック製に変わっています。
ひょっとしてこの機種、壊れやすいのでしょうか…?
初めてこのドライヤーを使った時は、熱すぎないのに普段よりも早く乾き、しかも仕上がりはフワサラ!なことに大感激したことを思い出します。
備え付けの基礎化粧品は、コーセーの雪肌精。
クレンジングオイルに化粧水、乳液まで揃っていて、ノーメイクで搭乗したい人には特に嬉しい品揃えですね。
コンパクトながら、清潔&設備もバッチリ揃っている素敵なシャワールームでした!
最後に
今回は、羽田空港国際線ターミナルのANAラウンジについて詳しくご紹介しました♪
ビジネスクラス搭乗客を対象とするラウンジだけあって、必要なものが揃っており、フライト前の時間をゆっくりと楽しむことができます。
空席を見つけるのが困難だったり、なかなかシャワーの順番が回ってこなかったりと、若干容量オーバーな感じは否めないものの、出来るだけたくさんの利用者をおもてなししよう!というANAの努力が随所に見えるような、そんなラウンジでした。
国内線のANAラウンジレポートはこちらから↓
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第3ターミナルのクレジットカードラウンジはこちら。
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