一生に一度は乗ってみたい最高ランクの座席「ファーストクラス」。
各エアラインとも、贅を凝らしたインテリアやサービス、機内食を提供しています!
もしあなたが食べるのがお好きなら、一番興味があるのは「ファーストクラスの機内食とは、一体どんなメニューなのか」ということではないでしょうか?
エコノミーやビジネスクラスとは一線を画すそのメニュー内容、とっても気になりますよね。
ということで今回は、イギリスを代表する航空会社「ブリティッシュ・エアウェイズ/British Airways」の素晴らしい機内食を中心とした、ファーストクラス搭乗記をお届けします!
フライト情報
さて、今回搭乗するのは、ブリッティシュエアウェイズ(BA)のロンドン・ヒースロー空港→成田国際空港の便です。
フライトの詳細はこちら。
便名 | BA5 |
区間 | ロンドンー成田 |
出発時刻 | 13:45 |
到着時刻 | 10:25 |
フライト所要時間 | 11時間40分 |
旅の始まりは豪華絢爛!コンコルドルームから
ブリティッシュエアウェイズのファーストクラス搭乗客には、飛行機に乗る前からVIP待遇が待っています!
ファーストクラス専用のチェックインカウンターから専用通路を通り、限られた人しか入れない&世界に2つしかない特別なラウンジ「コンコルド・ルーム」でのおもてなしを受けられるのです。
詳しいレポートはこちらからどうぞ!
併設されているファーストラウンジにも潜入してみました♪
いよいよ搭乗!
コンコルドルームでゆっくりした後、搭乗口へと向かいます。
ヒースロー空港はかなり広いため、ラウンジから搭乗口までは、途中シャトルを使っても15分ほどかかりました。
幸い、飛行機は定刻通りの運行。もちろんファーストクラス搭乗客であれば、最初に優先搭乗が可能です。早めに入ってゆっくり支度しましょう。
こちらが今回搭乗する飛行機です!
機種は787−9、通称ドリームライナー。
東京までの11時間40分、どんなフライトになるのでしょうか?楽しみです♪
ドリームライナーのために作られたファーストクラスキャビン
787−9ファーストクラスキャビンは、清潔感あふれるチャコールグレーと白で統一されています。
実はこのキャビン、まさにこの787-9のために特別に設計されたのだそう。公式サイトでは以下のように紹介されていました。
787-9ドリームライナーのために特別に設計された弊社のプレミアムキャビンは、通常は14席あるところを8席に抑えています。ファースト(First)キャビンのお座席には、最新の映画やテレビ番組をお楽しみいただける大型のパーソナルスクリーンや、新しいタッチスクリーンのハンドセット、メリディアンの最先端のノイズキャンセリングヘッドホンをご用意しております。(ブリティッシュエアウェイズ公式サイトより引用)
シートについては、同型であるドーハ-ロンドン線の搭乗記で詳しくご紹介していますので、こちらもご興味のある方は是非。
ウェルカムドリンク
席についてしばらくすると、CAさんが挨拶を兼ねてウェルカムドリンクの注文を取りに来てくれます。
すでにコンコルドルームで美味しいカクテルなどを頂いたあとでしたので、まずはスパークリングウォーターをオーダー。
温められたナッツと一緒に届けられました!
一見よくあるナッツのようですが、キャラメリゼされたカシューナッツがとっても美味しかった〜!
今まで頂いたファーストクラスのナッツで、一番好きかもしれません♪
パジャマは男女別
ウェルカムドリンクと一緒に希望を聞かれるのが、パジャマのサイズ。
長距離線ファーストクラスでは、乗客にパジャマを配布するエアラインが少なくありません。ブリティッシュエアウェイズも然り。自宅にいるような気分でくつろげるように、とのお心遣いが嬉しいですよね。
ユニセックス仕様のパジャマを提供する航空会社が多い中、ブリティッシュエアウェイズではしっかり男女別にデザインされたものを用意してくれています。
ドレスのデザイナーさんであるアリス・テンパリー氏とコラボしているためか、特に女性向けが凝っていてオシャレなんです!
こちらがドーハからロンドンへ向かうファーストクラスで頂いた女性用。
ちょっと着物を思わせるサテンの大きな襟がレディライクですよね。
ただ、身幅はバッチリながら少々丈が足りなかったのと、男女の違いも見てみたかったので、今回の東京便では男性用をお願いしてみました!
ご覧の通り、かなりシンプルになりましたが、襟まわりは女性用と同様にサテンがアクセントになっています。ちょっと一捻りあって素敵♪身長172cmの私には、この男性用Sサイズがバッチリでした。
こちらも持ち帰り可能なので、今では自宅で夫とリンクコーデ(?)を楽しんでいます。
離陸!
それでは、長旅に備えてパジャマに着替え、ひと段落したところでいよいよ離陸!
2泊と短い間ではありましたが、ロンドンでは楽しい時間が過ごせましたし…
初のJALファーストクラスから始まった周遊旅も、とうとうこれでラストフライト!
最後まで目一杯楽しみたいと思います♪
機内食がスタート!
水平飛行に入ると、さっそく機内食の提供が始まりました。
アミューズブーシュ
まずはアミューズブーシュから。
「鴨の生ハム・りんごのコールスロー」「ライムフムス・シャクシュカ・クミン風味ひよこ豆」「ロックファインのスモークサーモン・大根・アップルジンジャードレッシング」の3種類でした。
これまでの数日間気を張り続けてきたので、本当にリラックスして楽しめる食事は久しぶりかも。一層美味しく感じられますね。
一緒に頂くシャンパンの銘柄は、コンコルドルームと同じ英国王室御用達「ローランペリエ・グランシエクル(Laurent-Perrier, Grand Siecle NV)」。
ルフトハンザファーストクラスでも提供されている、折り紙つきのシャンパンです。
繊細な泡に、はちみつやクリーム、アーモンドを思わせる複雑な香りを持ち、肉料理から魚料理まで幅広いお料理に合うシャンパンなのだとか。
こんな素敵なシャンパンと繊細なアミューズブーシュのペアリング。とても幸せな気分にさせてくれますね。
夕食メニュー
さて、メインメニューはというと、離陸したのは14時ごろでしたが、日本時間に合わせてでしょうか?ランチではなく「夕食」と書かれていました。
はじめに |
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メイン |
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副菜のセレクション |
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前菜
まず私が選んだのは、「和風前菜」。
- 椎茸の旨煮、バルサミコ醤油、トマトの角切り
- 鮭のたたき、甘味噌マスタードソース
- タラバガニ、わさびマヨネーズ、英国産キャビア
一見すると、洋風?と思わせる見た目ですが、お味は完璧に日本風!
お醤油やお味噌、わさびがほんのりと感じられて、久しぶりに旨味溢れるふるさとの味を堪能出来ました。
メイン
続いてメインはこちらの「ドーバーソール」。
- ドーバーソール(ハーブ味噌バター、蕎麦)
- 卵スープ、鶏肉、しめじ、えのき、豆苗
- 香の物
写真を見返してみたら、なぜかスープや香の物が付いて来なかったことに今更気づきました(汗)。
「ドーバーソール」とは、舌平目のことです。ヨーロッパではかなり高級な魚なのだそう。
ふわっと柔らかに仕上げられた身の上に、レモンと味噌ベースのソースがかかっていて、ちょっとオリエンタルな不思議なお味!
香ばしく焼かれたお蕎麦と一緒に合わせると、瓦そばみたいな感じで美味しく頂けました♪
デザート
最後はデザートです。
さすがはイギリスを代表するキャリアのファーストクラス、食後まで手を抜きません!これだけのメニューが揃っていました。
チーズ |
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デザート |
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スナック |
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「ボンファイア」というのが何なのか気になったので、CAさんに尋ねたところ…
うまく説明できませんが、冷たいデザートで、上にサクッとした棒状のアイスが乗っていて、全体的にラズベリー味です。これで伝わるかわからないのですが、オススメなのでぜひ!
ということでしたので、頂いてみました♪
「ボンファイア:BONFIRE」とは、日本語で焚き火のこと。その名の通り、焚き火に見立てた盛り付けが可愛らしいデザートです。
ラズベリー風味がさっぱり&ひんやりとしていて、口直しにバッチリ!この時まさに求めていた味でした。
さすがCAさんが強くオススメされるだけはあります。乗られる方はぜひ注文してみてくださいね。
食後のハーブティー
デザートが終わったところで温かい飲み物を勧められたので、ハーブティーをオーダー。
すると、よかったら一緒にどうぞ、とこんなゴージャスなチョコレートを一緒に持ってきてくれました!
このチョコレートは、メニュー表にもあった「Lauden:ラウデン」というメーカーのもの。
男女のショコラティエが、イギリスはヨークシャーで創業したブランドだそうです。
<ラウデンとは>
2007年にブランドをスタートさせ、2009年から数々の賞を受賞。2014年には英国のベストチョコレートプロデューサー賞を獲得し、一躍有名な人気ショコラトリーに。ブリティッシュエアラインのファーストクラスや豪華客船クイーンエリザベス号の最高客室でふるまわれるチョコレートにも採用されています。(サロン・デュ・ショコラ公式サイトより引用)
箱の中にはリーフレットも発見。全部で7種類入っています。
「お好きなものをいくつでもどうぞ!」ということだったので、お言葉に甘えて、色鮮やかなボンボンを2つ(塩キャラメル&パッションフルーツ)と、ベーシックなミルクチョコレート1つの計3ついただきました。
見た目が美しいだけでなく、お味の方もとっても美味しい♪
好きなものを自由に取れるというのも楽しくていいですよね。大満足のお食事となりました!
朝食
その後はしばらく仮眠を取って、そしてまた映画でも観つつ最後のファーストクラスを満喫しようかと思っていたら…
なんと、着陸1時間半前まで爆睡!
着いたら日本だと思ったら、あまりに安心しすぎて気が緩んでしまったみたいです…。
朝食もラストオーダーということで、慌ててメニューに目を通します。
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メイン |
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起き抜けにしっかりしたものは受け付けそうになかったので、「ラズベリーヨーグルトのスーパーボウル」を注文したところ、なんと売り切れ。起きるのが遅すぎました…。
代わりに、CAさんが残っているヨーグルトをアレンジして出してくれるとのこと!
果たして届いたのがこちらです。
たっぷりのフルーツの上に、甘さ控えめプレーンヨーグルトとシリアルがぱらり。全部好きなものの組み合わせだったので、これはラズベリーヨーグルト・スーパーボウルよりよかったかもしれません!
CAさんの機転のおかげで、とっても美味しくて大満足の朝ごはんとなりました♪
着陸!ファーストクラス周遊旅これにて終了
そうこうするうち、飛行機は定刻通り成田空港に着陸。
約1週間のファーストクラスヨーロッパ(+カタール)周遊旅行もこれで終了です。
憧れのJALファーストクラスに始まり…
パリではシャンゼリゼ通りに面したマリオットホテルに宿泊。
毎回恒例のボンマルシェや、オープンしたばかりのレアなショコラティエ・ベルナシオンでの買い物を堪能しました。
パリからは一路ドーハへと飛び、一度は行きたいと思っていた壮大なカタール航空・アルサファ・ファーストラウンジへ。
そして初となるブリティッシュエアウェイズのファーストクラスでロンドンへ飛ぶ、というかなり変則的な旅でした。
当初は、この不可思議な旅程で問題なく入国できるだろうか?とか、実はアルサファファーストラウンジの利用条件が変わっていて、わざわざパリから行ったはいいものの断られたらどうしよう?とか、小心者の私としてはナーバスな日々が続いていたのですが、こうして無事に帰国することができて感無量です。
スターアライアンスのファーストクラス世界一周には及ばないものの、ある意味、それと同じくらいに充実した旅となりました。
こんな貴重な経験が出来たのも、全てはマイルのおかげ。
世界中どこの航空会社も、全体的にサービスや各種条件が改悪方向となりがちな中、家族の協力もあり、このタイミングで実現することが出来て何よりでした。
また新たな旅が今から楽しみでなりません!
その他の搭乗記
これまでの搭乗記はこちらでまとめています(リンク集)
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今回のファーストクラス周遊は、JALマイルを使っての特典航空券で実現しました!
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