イギリスのフラッグキャリア、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)。
その本拠地であるロンドン・ヒースロー空港には、アッパークラス用の直営ラウンジが数多く設置されています。
中でも今回ご紹介するのは「ブリティッシュエアウェイズ・ギャラリーズ・ファーストラウンジ(British Airways Galleries First Lounge)」!
その名の通り、ファーストクラス搭乗客向けのラウンジです。
実は、ヒースロー空港のターミナル5には「コンコルドルーム」という自社便ファーストクラス搭乗客だけを対象としたラウンジもありますが、このギャラリーズ・ファーストラウンジは、ワンワールドエメラルドやワンワールド他社便のファーストクラス搭乗客でも利用可能。
つまり、日本人にも比較的利用しやすいラウンジなのです。
というわけで以下では、利用条件から全体の雰囲気、サービス内容まで詳しくご紹介したいと思います♪
ファーストクラス用チェックイン「The First Wing」
今回の旅の始まりは、ロンドン・ヒースロー空港のターミナル5。
この時は朝の5時半とかなり早い時間でしたが、チェックインエリアは意外と賑わっていました。
今日はブリティッシュ・エアウェイズBA5便(東京・成田行き)のファーストクラスに搭乗するため、ファーストラウンジを目指します。
もちろん通常のチェックインカウンターも利用可能ですが、ファーストクラスラウンジへ行くなら、フロアの右隅にある専用のチェックインカウンター「The First Wing」から入りましょう!
中にはカウンターだけでなく、専用の保安検査場とラウンジへと続く通路が用意されていますので、一般のチェックインカウンターよりスムーズに行き着くことが出来ます。
利用条件や中の様子など、詳しくはコンコルドルームの記事内でご紹介していますので、こちらもぜひ。
ギャラリーズファーストラウンジの概要
専用通路からファーストラウンジに入ると、まず等身大のお馬さんが迎えてくれました。
実は搭乗待合室側の入口にも2頭いるのですが、もしかしたらイギリスが競馬発祥の国だからでしょうか?日本よりも馬に親しむ機会が多いのでしょうね。
営業時間
ラウンジの営業時間はこちら。24時間営業ではないので、残念ながらラウンジ内で夜を明かすことは出来ません。
利用条件
そして、入室条件は下記の通りです。
- ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)定期便のファースト(First)をご利用のお客様
- ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)または弊社のoneworld提携航空会社の運航する定期便をご利用の、ブリティッシュ・エアウェイズのExecutive ClubGoldメンバー様
- ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)または弊社のoneworld提携航空会社の運航する定期便をご利用の、oneworldフリクエント・フライヤー・プログラムのエメラルドメンバーのお客様
お客様はEmerald会員様として、ファースト(First)ラウンジご利用時に出発フライト1便ごとに1名のゲストをご招待いただけます。(ゲスト様はブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)またはoneworld加盟航空会社でご旅行いただく必要があります。)
(ブリティッシュエアウェイズ公式サイトより転載)
ちなみに今回はブリティッシュエアウェイズのファーストクラス搭乗のため、こちらに立ち寄りました。
サービスと設備
ラウンジ内で提供されている主なサービス内容はこちら!
- 軽食(アラカルト、ブッフェ)
- シャンパン&ワインバー
- ビジネスセンター
- キッズルーム
- シャワー
- トイレ
以下、一つずつ見ていきましょう。
ラウンジ内の様子
公式サイトによれば、ギャラリーズファーストラウンジは以下のように紹介されています。
喧騒から逃れ、静かで落ち着いた空港の中のオアシスです。 優雅な雰囲気に包まれて、贅沢なベルベットと伝統的なへリンボン柄の豪華なソファでおくつろぎいただけます。 ご出発前の落ち着いたひとときを満喫してください。
確かにその通り、室内は全体的に落ち着いた色調でまとめられていました♪
広いシーティングエリア内には、アイボリーやベージュ、ネイビーの大きめソファがゆったりと並んでいます。
「ヘリンボン柄」かどうかはちょっとわかりませんでしたが、奥側の青いソファは確かにベルベットのようですね。
照明も控えめで、大人の雰囲気に溢れていました。
ビジネスセンター
なおラウンジ端っこのエリアは、PC付きのビジネスセンターとなっています。
コピーやFAXももちろん無料で利用可能!ここならあまり人通りがないので、落ち着いて仕事が出来そうです。
ちなみに、この反対側にも「Work + Entertainment Zone」というビジネスセンターがあり、こちらはより明るくオフィスらしい雰囲気となっていました。
テラス
そして、ラウンジの一番奥にはテラス席も設けられています。
まだ日が昇っていなかったのでよく見えませんでしたが、明るくなればコンコルドルームのテラス同様に、広い駐機場を見渡せることでしょう。
(コンコルドルームからの眺め)
ダイニング
それでは続いてダイニングへ。こちらではセルフ式の食事やドリンクが用意されています。
まずドリンクメニューをチェックしましょう!
ドリンクカウンターは、ラウンジ内に2箇所設けられていました。
コーヒーマシンのほか、ティーバッグ、クッキー、クロワッサンやデニッシュも。
さらっと簡単に朝食を済ませるなら、ここでも十分ですね。
もう一つのドリンクカウンターは、メインダイニングの手前に設置。こちらは奥に朝食コーナーが用意され、より品揃えが充実しているため、かなり混み合っていました。
コーヒーのコーナーを右手に奥へ進むと、大きな冷蔵庫が。
ここにはコーラやミネラルウォーター、ジュース、トニックウォーターが並び、自由に取ることが出来るようになっています。
さらに進んだ壁側には、サラダやデザートなどなど。
そしてメインは、一番奥のアイランドカウンターにずらりと勢揃い!
チーズコーナーには、バターやジャムと並んでイギリス伝統の発酵食品「マーマイト」も置いてありました。バター+マーマイト+チーズの順でトーストに載せると美味しいそうです。
温菜はスクランブルエッグにベイクドビーンズ、マッシュルーム。
奥側にはトーストやブラックプディング、ベーコン、ソーセージも。これだけあれば、立派なフルイングリッシュブレックファストが完成しますね♪
なお、私が訪れた午前6時ごろは、上記の通りセルフのブッフェカウンターだけでしたが、公式サイトによれば、夜はアラカルトメニューも提供されるようです。
一部のフライトでは、出発前にラウンジにてウェイターによるサービス付きのお食事をお楽しみいただけます*。フライト前のお食事サービスは、ロンドン・ヒースローを午後8時以降に出発するフライトと、ニューヨークJFK、ニューアーク、フィラデルフィア、ワシントン、トロント、シカゴ、ボストンを現地時間午後6時以降に出発する一部の深夜フライトをご利用のお客様にご利用いただけます。
*ファースト(First)ラウンジがなくファースト(First)ダイニングのみがある場合、このサービスとスペースはファースト(First)をご利用のお客様にのみご利用いただけます。
(ブリティッシュエアウェイズ公式サイトより転載)
現時点では、夕刻以降このターミナル5から日本へ飛ぶ便はありませんので、なかなか利用する機会はなさそう。いつか体験してみたいものです。
本格バーラウンジ完備!
さて、ギャラリーズ・ファーストラウンジは、軽食だけでなく、とっても本格的なシャンパンバーとワインギャラリーも備えています。
シャンパンバー
まず、シャンパンバーがこちら!
半分独立したようなお部屋の中は、シンプルながらシャンパンの泡を思わせるライトで彩られ…
大きなカウンター上には本格シャンパンがずらり♪
ご参考までに、置いてあったシャンパンの銘柄とそれぞれの市販価格は以下の通りです。
- カナール デュシェーヌ キュヴェ・レオニー ブリュット[NV] Canard-Duchene champagne cuvee Leonie Brut(6,600円)
- カナール デュシェーヌ シャルル 7世 ブラン ド ブラン[NV] Canard-Duchene champagne CHARLES VII BLANC DE BLANCS BRUT(11,000円)
- ジーパー シャンパーニュ キュヴェ グラン ロゼ ブリュット[NV] JEEPER CHAMPAGNE Cuvee Grand Rose Brut (10,450円)
いずれも十分高級なシャンパンですが、お隣の自社便ファーストクラス専用ラウンジであるコンコルドルームでは、ローランペリエ・グランシエクル(15,000円)等、さらに一段上のランクのシャンパンが用意されていました。
同じファーストクラス用のラウンジといえど、コンコルドルームはやはり別格。それぞれのサービス内容はしっかり差別化されているようです。
ワインギャラリー
もう一つのシンボル的存在であるワインギャラリーは、ラウンジの中央あたりに設置されています。
両側にガラス張りのワインセラーを備え、ピカピカに磨き上げられたグラスが並ぶカウンターは、まるで高級レストランのよう。
台上には所狭しとポテトチップス、ワインのボトルが置かれ…
ワインクーラーには、赤・白ワインはもちろんのこと、
先ほどシャンパンバーで見かけたのと同じシャンパンも発見!
こうして朝から優雅にワインやシャンパンを楽しめるのが、さすがファーストクラスラウンジですね!
キッズルーム
さて、これまでご紹介してきた通り、ギャラリーズ・ファーストラウンジ全体としては、インテリアやアルコールドリンクの充実ぶりなど、どちらかといえば大人向けな空間でした。
ですが、子連れファミリーに嬉しいキッズルームもちゃんと用意されています♪
中には幼児から小学生くらいまで楽しめそうなおもちゃやゲームがたくさん!これなら子供も退屈せずに過ごしてくれそうですね。
ラウンジ内のキッズルームといえば、中東系エアラインの充実ぶりが群を抜いて素晴らしいですが、最近は日系でもちょこちょこ見かけるようになってきました。
世界的に、子供も立派なトラベラーとして認識されつつあるのかもしれません。
エレミススパで無料マッサージ
さて、最後にご紹介するのは「エレミス・トラベル・スパ」!
ブリティッシュエアウェイズでは、アッパークラスの搭乗客に英国の高級スキンケア&ウェルネスブランド「エレミス(ELEMIS)」による15分間の無料特別トリートメントを提供しているのです♪
場所はファーストラウンジとコンコルドルームをつなぐ通路の中間地点。
つまり、ファーストラウンジの敷地外にある設備です。
こちらの利用条件は以下の通り。
- ファースト(First)クラス
- ビジネスクラス(クラブ・ワールド/Club World)
- 長距離便利用のExecutive Club Goldメンバー
メニュー充実!
さすがイギリスの高級スパ、施術内容も本格的!フェイシャルとボディ両方のコースが用意されています。
<トリートメントメニュー>
- エッセンシャル・フェイシャル
- マッスルイーズ・パワー・バックマッサージ
- スリープ・スーズ・ネック&ショルダー・マッサージ
- ディープ・リラックス・スカルプマッサージ
- ハンド&アームマッサージ
- インテリジェント・マッサージ・チェア
- アイ・マッサージ・トリートメント
- レッグ&フット・リストア(ファーストFirst専用)
ターミナル5のアライバルラウンジでも同じようにエレミススパがありますが、その利用時は時間の都合上やむなく「インテリジェント・マッサージ・チェア」を選択しました。
けれど、せっかくならここはファーストクラス専用の「レッグ&フット・リストア」に挑戦したいところ。ということで、今回は事前に予約しておきました♪
まず同意書を記入
施術に入る前に、お約束の同意書記入から。
名前や住所などの他、病歴やコンディションに関する質問が並んでいました。記入したらスタッフさんに提出して、用意が整うまでしばし待機します。
個室でマッサージ
待つこと数分。
本格的な機器が揃った半個室へと案内されました!
施術中の写真はあいにくないのですが、
- まず手のひらにいい香りのするエッセンスをかけられ、そのまま触れないよう鼻を覆って呼吸する
- 温かっさを使って脚全体をマッサージ
- オイルマッサージ
→サンプルをもらって終了。
という感じでした!
ちなみに「温かっさ」は下の写真、棚の下段左に写っているピンクのものです。
これをエステティシャンさんが両手に一つずつ持って、じんわりと脚全体に滑らせてくれました。リンパや血液の流れを活性化することで老廃物を流し、むくみを改善してくれるそうです。
今回のエステティシャンさんはすごくフレンドリーな女性で、力加減もこまめに確認してくれたりと、痛がりの私でも問題なし♪
昨年キャセイ・パシフィック航空のファーストクラスラウンジでマッサージの素晴らしさに目覚めてから、積極的に利用するようになりましたが、今回もかなり素晴らしい体験となりました!
ちなみに、マッサージを受けられるラウンジは他にもいくつかあります。
JFK空港のブリティッシュエアウェイズ・クラブラウンジ訪問記はこちらをどうぞ。
最後に
ということで、今回はロンドン・ヒースロー空港のターミナル5にある「ブリティッシュエアウェイズ・ギャラリーズ・ファーストラウンジ」についてご紹介しました!
優雅で落ち着いたイギリスらしい雰囲気の中、シャンパン&ワインバー、ブッフェ、キッズルームと大充実。
フライト前にエレミス・トラベル・スパで極上マッサージを受ければ、素敵な旅の幕開けとなること間違いなしです♪
こちらのラウンジはコンコルドルームと異なり、JGP(JGC PREMIER)等のワンワールドエメラルドや、ワンワールド他社のファーストクラス搭乗客にも門戸を開いていますので、ヒースロー空港をご利用の際にはぜひ立ち寄ってみてください!
<これまでに訪れた国内外の空港ラウンジ訪問記はこちら>
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