飛行機における最高級シートといえば誰もが憧れる「ファーストクラス」ですが、シンガポール航空には、そのファーストクラスをも超える超高級シートが用意されています。
その名も「スイート(Suite)」!!
「スイートクラス」と呼ばれることもありますが、その豪華さはまさしく空飛ぶ高級ホテルといっても過言ではありません。
普段からビジネスクラスやファーストクラスに乗り慣れている人にさえも「一生に一度は乗ってみたい!」と言わしめる、まさにエアラインファン憧れの的です。
スイートの驚くべきポイントは、例えば一人で使うにはもったいないほど広い「半個室ブース」、そして座席とは別に用意された「大きなベッド」など、挙げればきりがありません。
今回幸運にも、このスイートチケットを入手することができましたので、シンガポール航空スイートクラスがいったいどんな場所なのか、その全貌を詳しくご紹介したいと思います!

座席の様子だけでなく、アメニティや機内食など各種サービスを写真つきで詳しくご紹介しているので、ぜひ最後まで御覧ください!
シンガポール航空ファースト・スイート搭乗者限定の豪華絢爛なラウンジ「 THE PRIVATE ROOM」の記事も併せてどうぞ♪

今回のフライト情報
さて、今回のフライト詳細は以下の通りです。
便名 | SQ406 |
区間 | シンガポール→インド・デリー |
出発時間 | 16:50 |
到着時間 | 20:10 |
フライト時間 | 5時間50分 |
搭乗クラス | スイート |

成田-シンガポール・チャンギ空港間は、シンガポール航空の「ビジネスクラス」を利用しました。その際の搭乗記はこちら♪


搭乗口へ
さて、成田空港からシンガポールに到着して、およそ16時間。
半年前にリニューアルしたばかりのとびきりお洒落なシルバークリスラウンジで、食事と仮眠、シャワーを済ませ…
搭乗口へとやってきました!
シンガポール・チャンギ空港では、各搭乗口前で保安検査が実施されるため、通常より早めに来たつもりでしたが、搭乗口前はすでにかなりの賑わいぶり。
以前の活気を取り戻してきた感がありますね。
搭乗ゲートは、このガラス戸の向こう側です。
待っている間に、スタッフさんがインド入国に必要なカードを配ってくれました。
他にも事前にコロナ関連書類をオンラインで提出済みですが、初めてのインド入国なので少々緊張します。
その後、ゆるゆるとした呼び込みで搭乗開始。
アッパークラスを先に呼んでいたものの、そこまで厳しく管理されてはいないようでした。
機材はA380
さあ、これからデリーまでの約6時間お世話になるのが、こちらの飛行機A380です!
2022年現在、スイートはA380にのみ設定されています。
いよいよ念願のスイート搭乗。どんな旅になるのでしょうか?
4クラス制
シンガポール航空A380は、以下の通り全4クラス制です。
- スイート
- ビジネスクラス
- プレミアムエコノミー
- エコノミークラス

A380は二階建ての飛行機で、一階がプレエコ&エコノミー、二階がスイート&ビジネスの構成となっています。
アッパーデッキへと続くPBBへ進みましょう。
新型コロナにより、スイート導入路線が減ってしまったこともあり、マイルの有効期限があるうちに果たして乗れるのだろうか…と半ば諦めていましたが、こうして実際に乗れる日が来ようとは…感無量です!
A380スイートの全貌
入って左手にあるのが、シンガポール最上クラス・憧れの【スイート】キャビン!
左右に高い壁が聳え立ち、これが飛行機内だとは俄かに信じられない光景です。
A380シートマップ
シンガポール航空A380のシートマップはこちら。
スイートは二階の最前方に位置し、1-1配置×3列のわずか6席のみとなっています。
ベッドマークが付いている1A&2Aと1F&2Fは、ダブルベッドに出来る座席です。

ちなみに同機の場合、ビジネスクラスにもダブルベッド仕様席が設けられています!
(シンガポール航空公式サイトより)
座席というよりもはや「部屋」!
本日の座席は、1番先頭の1A。
その中を覗いてみると…
…
……
そこには座席というよりも「部屋」と呼ぶに相応しい空間がありました!
真ん中の座席も十分立派で大きいのですが、空間が広すぎて小さく見えてしまいます。
この贅沢なゆとりは、まるで高級ホテルの一室。
ほどよいお籠り感もあり、まさに極上のプライベートルームです。
半個室仕様に
こちらのシートは、入口の扉を閉めて半個室にすることも可能です。
(シンガポール航空公式サイトより)
エミレーツ航空B777ファーストのように、足元から天井まで覆われる完全個室とまではいきませんが、他のドア付きシートに比べると、壁が高い上に座席からの距離もあるため、通路を歩く人の気配はほぼ感じられません。

足元とドアの透かし模様から、中の様子をある程度窺い知ることができますので、着替えなどは後述の化粧室利用がおすすめです。
シートポジション
存在感際立つソファには、イタリアの高級家具店「ポルトローナ・フラウ」製のフルグレイン・レザーが使用されています。
JALファーストクラスシートにも、同メーカーが採用されているのだとか。
ファーストクラスやビジネスクラスでは、座席が「フルフラット」になることも珍しくありませんが、このスイートではベッドは別に用意されているため(後述)、リクライニング角度は45度とそれほど大きくありません。
肘掛けの中にはコントローラーパネルがあり、リクライニングと共に、椅子の向きを自在に変える(回転させる)ことができます。
それでは、実際に椅子を回転させてみましょう。
正面を向いたところ
まずは、基本形の正面を向いたポジションから。離発着時はこの状態です。
窓側向き
続いて椅子を横に向けてみると、目の前に窓が来るポジションになります。
飛行機で窓に向かって腰掛ければ、一層非現実感が増すといいますか、なんだか不思議な感覚です。
飛行中は窓の外を見ながら、一人の時間に浸ってみるのもよいかもしれません。
後ろの席と向かい合うことも
続いて、椅子を後ろ側に向けてみます。
後ろを向いてどうするの?と思う方もいるかもしれませんが、このポジションは後ろの座席に同行者がいる場合にオススメ。
並んで1列目・2列目の前後席を取れている場合は、こうしてパーテーションを開いて向かい合って過ごすことが可能なのです。
この日は後ろの2Aが空いていたため、CAさんが「2ブースを一緒に使っていいですよ」と開放してくれました。
これで元々広かった空間が、さらに面積2倍に。
もはや飛行機の中であることを忘れてしまいそう。控えめに言っても贅沢過ぎます!
収納
これだけ広いと、各席に設けられた収納スペースも大容量。
スーツケースを持ち込む場合、オーバーヘッドビンに収納する必要があるANAのTHE Suite、またCAさん預かりとなるルフトハンザやタイ国際航空等、それぞれ事情は異なりますが、シンガポール航空スイートでは各自に専用スペースが設けられています。
写真で見ると細長くて狭い空間のように見えますが、ご覧のようにスーツケースも楽々入るほどのスペース。
長時間のフライトでは、自分の好きな時に気軽にスーツケースを出し入れ出来るだけで、快適度が全く違ってきます。

その他の収納は、窓側のアクセサリーや時計をしまっておけるケースに…
その下に大きめのラックも。
滑り落ち防止ベルト付きで、カメラを入れておくのにも重宝しました。
エンターテインメント
続いて、エンターテインメントシステムのご紹介です。
国際線の長いフライト時間を飽きずに過ごすためには、これが欠かせません。
正面モニター
椅子に座ると、正面の壁にモニターが設けられています。
それなりの大きさのはずが、壁が遠いこともあって随分小さいモニターに見えます。
ちょっと物足りない感じがしてしまいますよね。
私自身も最初入った時に、ブース規模の割に正面モニターがずいぶん小さいなと感じました。
…が、これには理由があります。
この正面モニターの使用は、ソファのポジションを動かせない離発着時を想定したもの。
飛行が安定するまでの短い時間、セキュリティビデオなどを表示させるのが主な用途のようです。
ドア側モニター
それでは、飛行が安定してからはどうするかというと…
ドア側に32インチ大型モニターがありました!
離陸後は席を動かしてリラックスしつつ大きいテレビの方を観てね、ということのようです。
この大きさであれば、迫力のある映画なども満喫できそうです。
ちなみに、正面モニターとドア側大型モニターは、どちらか一つにしか映像を表示させることが出来ません。
離発着時は毎回CAさんが来て切り替えてくれましたので、自分では調整できないものと思われます。
タブレット
その他にも、座席横にはタブレットが設置されています。
つまり、このスイートにはモニターが3つもあるということ!
タブレットは取り外し可能で、リモコンとして使用できます。
正面デスクにもスタンドが設けられており、どちらでも好きな方にタブレットを設置できるようになっていました。
自由度が高い設計なのが嬉しいですね。
スイートならWi-Fi無料
今では必須のツールとも言えるWi-Fiも完備。
スイートの搭乗客は完全無料で使えます。
しかも無制限。
同じシンガポール航空でも、ビジネスクラスでは100MBまでに制限されていましたが、ファーストクラス/スイートの搭乗客は制限なしで好きなだけ利用することが出来るのです。
機上ですので速度はそれほど出ませんが、ネットサーフィンをしたり、写真を送りながらチャットする程度なら困ることはありませんでした。

ただ、インドでは上空のWi-Fi使用を禁止しているらしく、国境付近でパッタリと使えなくなってしまいました。おそらく中国も同様だと思われます。
アメニティ
国際線アッパークラス搭乗の際のお楽しみといえば、アメニティもその一つ!
どんなアメニティが提供されているのかチェックしてみましょう。
ラリックのコスメキット
シンガポール航空のスイートで提供されているアメニティは「LALIQUE(ラリック)」です。
ラリックとは、1888年にガラス工芸家ルネ・ラリック氏がフランスで設立したブランド。
日本での知名度はそれほど高くないかもしれませんが、箱根の「ラリック美術館」をご存知の方は多いのではないでしょうか。
ラリックはガラス製品だけでなく、フレグランスメーカーでもあります。
アメニティポーチの中には、「LAMOUR LALIQUE」のシリーズ一式が入っていました。
- オードパルファム
- ハンドクリーム
- フェイシャルミスト
- リップバーム
LAMOUR LALIQUEは、エレガントな調香のオリジナルフレグランス。香りの構成は以下の通りです。
- トップノート:ネロリ、ベルガモット、ローズ
- ミドルノート:ジャスミン、ガーデニア、チュベローズ
- ベースノート:ムスク、シダー、サンダルウッド
少々海外製品っぽいふくよかさもあるものの、みずみずしく華やかで、総じて日本人にも使いやすい香りだと感じました。
特筆すべきはオードパルファム。立派なガラス製の瓶で、降機した後も惜しみなく使える30ml入りです。
100ml入りのレギュラーサイズは、15,000〜20,000円ほどするようですので、好みに合えばかなりラッキーですね♪
他にもカタール航空やエミレーツ航空などが、アメニティとして香水のミニボトルを提供。


日系なら香水を配布しようとは思いつきもしないでしょうから、この辺り、やはり外資系エアラインだなぁと実感します。

ちなみに復路では異なる香り(ネロリ)と形状のアメニティを頂きました。
こちらは香水の代わりにキャンドルが入っていましたが、もちろん火気厳禁の機内では使用できません。
帰宅後調べてみると、なんと一つ1万円ほどもする超高級キャンドルだったことがわかって吃驚しました!
スリッパとナイトウェア
さらに置いてあったのはこちら。
左から不織布の袋、機内用ソックス、スリッパです。
袋を広げてみるとこんな感じ。フライト中、脱いだ洋服や細々したものを入れておくのに良さそうです。
靴下は無地のブラック。スリッパはラリックのロゴが入っていました。
スリッパまでアメニティと同じメーカーで統一しているのは珍しい気がします。
リクエスト制のパジャマも、アメニティポーチやスリッパと同じくラリックのもの。
胸ポケットには、創業者のラリック氏が愛したという燕をモチーフにしたロゴが入っています。
シンプルな無地のチャコールグレーで、男女どちらが着ても違和感のないオシャレなデザインでした。
化粧室
パジャマを着替える時には、A380ならではの広いお化粧室が便利です。
右側のお化粧室はこんな感じ。
規模はエミレーツ航空A380のシャワーブース付きお手洗いとほぼ同じです。


奥から見るとこのようになっています。
飛行機のトイレといえば、狭くて身動きしづらいのが当たり前ですが、これだけゆとりがあると立派なドレッサーまで置くことができます。
引き出しにはアメニティがたくさん用意されていました。
- エチケット袋
- サニタリーナプキン
- アルコールワイプ
- 歯ブラシ
- シェービングキット
傍らには、ラリックのフェイスミストや乳液、オードトワレも。
復路のアメニティで採用されているものと同じ、ネロリの香りです。
便座にはカバーがあり、椅子として使うこともできます。その奥にあるボックスは何なのか、開けてみると…
折りたたみ式の椅子が入っていました。
便座以外にもドレッサーのスツールがありますので、座る場所には事欠かないかと思いますが、これはどういった時に使用するものなのでしょうか。

もうひとつのお手洗いはこんな感じで、ちょっとコンパクトな設計でした!
階下にはプレエコ&エコノミー
ちなみに2つの化粧室の間には、階下へと続く階段があります。
下はエコノミー&プレミアムエコノミークラスで、基本的には行き来できないようになっていました。
ウェルカムシャンパン
席に戻ると、すぐにウェルカムシャンパンサービスが。
最初にいただくのは、ANAファーストクラスでもお馴染みの高級シャンパン「クリュッグ・グラン・キュヴェ/Krug Grande Cuvée」です!
このシャンパンの魅力については、拙い私の感想よりもシンガポール航空公式サイトの紹介文の方がわかり良いと思いますので、以下転載しておきます。
クリュッグは紛れもなく偉大なシャンパーニュ・メゾンのひとつであり、グランド・キュヴェはそのクラフトマンシップとサヴォアフェールの典型といえるでしょう。このプレステージ・キュヴェは、10年以上の異なる年数・120以上のワインをブレンドし、リリース前にセラーでさらに6年間熟成されます。つまり、1本のボトルを仕上げるのに、20年以上の歳月が必要なのです。グランド・キュヴェは、力強さと繊細さを兼ね備えた、高品質かつ個性的な素晴らしいシャンパーニュと言えます。(シンガポール航空公式サイトを自動和訳)
出発!
すっかり支度も済んだところで、いよいよ離陸の時がやって来ました。
駐機場を出て、滑走路へと向かいます。
途中にはちょうど着陸したばかりのANA機が!

時間から判断するに、羽田から到着したNH841便でしょうか。思いがけず外国で日系機に出会うと、大して日本から長く離れているわけでもないのに、感激してつい毎回写真を撮ってしまいます。
以前はどこの空港でも、飛び立つまでしばらく待ち時間があるのが当たり前でしたが、いまだに便数が減ったままなのか、最近は順番待ちになることは稀。
今回もスムーズに離陸しました!
半日以上を過ごしたシンガポール・チャンギ国際空港とも、これでしばしのお別れです。
機内食がスタート
水平飛行に入ったら、機内食がスタート!
アペリティフには、先ほどのクリュッグとは異なるシャンパンをお願いしました。
銘柄は「2007年 テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ フランス・シャンパーニュ地方/2007 Taittinger Comtes de Champagne, Champagne, France」。
こちらも市場価格3万円ほどの、滅多にお目にかかれない高級シャンパンです。
シャンパーニュ地方は、寒冷な気候、有名な石灰岩の土壌、そして壮大な歴史を持ち、世界で最も有名なスパークリングワインの産地となっています。約100年にわたり家族経営を続けるテタンジェは、最も偉大な独立系メゾンのひとつであり、コント・ド・シャンパーニュはその中でも特に尊敬を集めるプレステージ・キュヴェです。コント・ド・シャンパーニュは、コート・デ・ブランのグラン・クリュであるアヴィーズ、クラマン、シュイイ、メニル・シュール・オジェ、オジェのシャルドネ100%で造られています。10年以上の瓶内熟成による複雑でクラシックなトースト香があり、素晴らしい凝縮感と酸のラインを示す、ブラン・ド・ブランの最高の教科書のようなシャンパンです。
スイートならではの特別感が、気分を一層盛り上げてくれます。
この便ではCAさんが4名ほど挨拶に見えたのですが、皆さん総じてフレンドリー。
フライト中、入れ替わり立ち替わり「写真撮りましょう」「こんな角度は?」「これはよく撮れたので、絶対インスタグラムに上げてくださいね!」と、びっくりするほど親切でした!
ということで、シャンパンを左手に掲げ〜等々、指示を受けつつ撮っていただいた写真がこちらです(笑)
おかげさまで一人旅でも全く孤独は感じませんでした♪
機内食メニュー
さて、この便でも手持ちのスマホで機内食のメニューを確認することができます。
ビジネスクラス同様、スイートもこのようなフルコース仕立て。
- カナッペ
- 前菜
- メイン
- デザート
前菜〜デザートは、好きなものを選択可能です。
カナッペ
まずはシンガポールサテーが到着しました。
成田からのビジネスクラスでも提供されましたが、さすがスイートではより高級感のある盛り付けです。
お味の方も甘辛でとっても好み♪
テーブルの用意
続く前菜からは、窓側のサイドテーブルではなく、正面壁側に収納されている大きなテーブルに用意されます。
ぐぐ〜っと上に引っ張り出しまして…
これでOK。
かなり大判のテーブルで、こんな風に角度を変えることも出来ます。
ナフキンやカトラリーが並び、これで食事の用意が整いました。
ベーカリー
セットが完成したら、次々とお食事が運ばれてきます。まずやってきたのはパン。
全5種のうち、ガーリックトーストが一番人気とのことです。
前菜
この日の前菜は、「最高級キャビアを添えたバリックサーモン」か「インド風レンズ豆のトマトスープ」の2種類。
何となく、よりスイート気分を堪能できそうな響きの前者を選択しました。
バリックスタイルとはロシアにルーツを持ち、マイルドなスモーク風味と控えめな塩気を楽しめる調理法とのこと。
まるでクリームのように濃厚で、ねっとりとした食感が印象的でした。
メイン
メインのラインナップは、「ザクロ、キヌアとスイカのサラダ、アトランティックタラのグリル添え」「ビーチロードプロウンヌードル」「Awadhu Jhinga(インド風エビの煮込み料理)」という3種類。
…だったのですが、私はビジネスクラス以上で利用できる事前予約システム「Book-The-Cook」でロブスターを申し込んでいました。
立派な半身のロブスターにキノコたっぷりのホワイトソースがかかっていて、温野菜とのバランスも良かったです。
タイ国際航空のファーストクラスを思い出しますね。

ちなみに、シンガポール名物のビーチロードプロウンヌードルも、ビジネスクラスで利用できるBook-The-Cookの対象メニューです。

スイートならではの食事を楽しみたいなら、お魚のグリルかインド料理の方がいいかもしれません。
デザート
メインでもう限界に近いほどお腹いっぱいになってしまったので、デザートは固辞しようとしたのですが、「うちのデザートはすごく美味しいので、食べないと後悔しますよ!」というCAさんの強いススメに根負けし、結局お願いすることになりました(笑)。
中でもCAさんが一推しだというメニューは、チーズケーキ(右)にアイスクリーム(左)が添えられたもの。
見た目もユニークですが、お味の方もなかなか!
チーズケーキは甘さ控えめで上品な味わいの一方、お花のような華やかな香りも楽しめる逸品で、満腹のはずがぺろりと完食してしまいました。帰って体重計に乗るのが恐ろしいです…(笑)。
ベッドが登場!
食後は「ベッドを用意しましょうか」というお言葉に甘えて、早速セッティングをお願いすることに。
ファーストクラスやビジネスクラスのベッドは、シートを倒してセッティングする(シートがベッドになる)ものがほとんどですが、今回のスイートは違います。
ベッドがシートとは別に設けられているのです。
では、ベッドはどこにあるかというと、このようにお隣とのパーテーションに沿って収納されています。
この状態でも長くて大きいベッドだということが分かりますよね。
ハンドルを持って上に引き出してから、水平にパタンと広げる仕組みです。
コツも要りますし、寝具も備え付けられていないため、最初からCAさんにお任せするスタイルでした。
ダブルベッドを初体験!
そして、スイートのベッドには、もう1つ仕掛けがあります。
隣席のベッドと2つ繋げることで「ダブルベッド」になるのです!
今回は後ろの座席が空いていたので、もしかして、もしかしたら…?とちょっぴり期待していたら…
「よかったらダブルベッドはいかがですか?」という嬉しいご提案が!
当然のことながら、一席しか予約していませんでしたので、実際にダブルベッドにして頂けるとは思いませんでした。
完成したダブルベッドがこちら!
どこからみても立派すぎるほど立派なベッドです。これが飛行機の中だなんて重ね重ね信じられません。
ベッドが完成するや「仕上げをしますね!」と、CAさんが可愛いクマのマスコットを取ってきてプレゼントしてくれました♪
実際にベッドに乗ってみるとこんな感じ。
よりインスタ映えするためにと、ここでも一生懸命撮影していただきました。本当に感謝感激です!!
ちなみに掛け布団を捲ってみた写真がこちら。
2ブースを隔てるパーテーションを中央に収納しており、ご覧の通りこの部分は寝具でカバーされません。
一人ゆったりと真ん中に寝るというよりは、やはり二人で使用することを前提にされているようです。
ベッドに横になってみると、正面に大型モニターが見えるポジションに。
もし二人で使用する場合でも、モニターはそれぞれ好きなものを試聴しつつ寛ぐことができるのも嬉しいですね。
枕元にはふかふかの枕が2つずつ。
機内では使える資源やスペースが限られているため、一流ホテル並みの寝心地とまではいきませんが、機内でこんな立派なベッドでくつろげること自体、滅多にできない貴重な経験です。
数年来の夢が叶って、本当に最高のひとときでした!

デリーからの復路では、シングルベッドも体験。
仕切りがあるとはいえ、薄いパーテーションの向こうに他のお客さんがいらっしゃるわけですが、特に気になることもなく快適に休むことができました♪
インド・デリー国際空港に着陸!
シンガポール出発からおよそ5時間。
快適すぎて、体感的には2時間程度しか経っていない感覚なのですが、そろそろデリー国際空港に着陸する時間となりました。
…が、まだ降りたくないな、という私の未練を汲み取ってくれたのか、そうそう見かけないほど真っ黒モリモリの積乱雲があちこちに発生し、凄まじい雷のためすぐには着陸することができず、しばらく上空で様子見することに。
ぐるぐるとデリー周辺を迂回すること30分ほど。
定刻より遅れて、インディラ・ガンディー国際空港に到着しました!
飛行機が遅れることが嬉しいなんて、これも考えてみればありがたいことです。
6時間ほどお世話になりましたが、出来ることならもっと乗っていたいと思えるほど、快適で素敵なフライトでした♪
初のインドに無事到着できて一安心です。
スイートクラスのお値段は?
ちなみに、今回搭乗したスイートクラスの料金は、片道で42万円ほどです。
ファーストクラスでも100万円超えは珍しくありませんから、意外とリーズナブルに感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
ただ今回は「シンガポール-インド」間の比較的短い路線であることを考えると、十分にお高い価格設定といえます。
なおシンガポール航空は、基本的にサーチャージが不要です。
現在、原油高でサーチャージが高騰しており、航空券とは別に10万円近くかかってしまうこともあるので、これが不要になるだけでかなりお得感があります。
マイルで特典航空券も利用可能
シンガポール航空では、貯めたマイルを特典航空券に交換して搭乗することもできます。
シンガポール航空は「スターアライアンス」に加盟しているため、基本的には加盟会社のマイルで特典航空券を発券可能。
例えば、みなさんご存知の「ANAマイル」を使って乗ることもできます。
しかし、スイート・ファーストクラス・ビジネスクラスの特典航空券に関しては、利用できるのはシンガポール航空のクリスフライヤーマイルのみ。
つまりスイートクラスにマイルで乗りたい場合には、シンガポール航空の「クリスフライヤーマイル」を貯める必要があるのです。

私もクリスフライヤーマイルを使ってスイート搭乗を実現しましたが、今からシンガポール航空の「クリスフライヤーマイル」を貯めるなら、マリオットアメックスを使うのが最もシンプルかと思います。

スイートクラスの必要マイル数
今回、スイートクラスのチケット発券に使ったマイルは、往復で106,000マイル(+諸税が7,500円)でした。
片道なら53,000マイルということになります。
53,000マイルを約42万円のチケットに交換できたということは則ち、1マイルの価値はおよそ7.9円。
マイルの価値は、一般的に1マイル=2円程度といわれていますが、アッパークラスで発券すると、相当お得に感じられますね!
最後に
ということで、今回はシンガポール航空スイート搭乗記をお届けしました。
先日のエミレーツ航空と立て続けに世界屈指の豪華シートを体験することが出来て、終始夢心地の6時間でした。
外資系のCAさんは割とドライな方が多いように思いますが、この便では入れ替わり立ち替わり気さくに声をかけてもらえたのもとっても嬉しかったです。
おかげさまで一生の思い出になりました♪
次回はインド滞在記をご紹介します!

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