キャセイ・パシフィック航空(Cathay Pacific Airlines)は、香港のフラッグキャリア。
JALと同じ航空連合ワンワールドに加盟しており、スカイトラックス格付けでもファイブスター受賞の常連です。
この度、そんなキャセイパシフィック航空に再び搭乗する機会を得ました!
前回搭乗したビジネスクラスは、シート・機内食ともにそれほど印象には残らずというのが正直なところ。
今回あまり期待せずにプレエコを利用したのですが、いい意味で予想を大きく裏切られました!
フライト中何度も「あれ?これってビジネスクラスだったっけ??」と思うほど。
そして最後にはまさかのハプニングも…?
ということで本記事では、キャセイパシフィック航空・羽田-香港プレエコ搭乗記をお届けします♪
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フライト情報
本題に入る前に、今回のフライト詳細は以下の通りです。
便名 | CX543 |
区間 | 東京・羽田ー香港 |
出発時間 | 10:10 |
到着時間 | 14:20 |
所要時間 | 5時間10分 |
シート | プレミアムエコノミー |
羽田空港第3ターミナルに到着!
出発当日、羽田空港国際線ターミナルにやってきました!
キャセイパシフィック航空チェックインカウンター前に到着したのは、出発のちょうど3時間前。
以前なら、こんなに早く来ることはまずなかったのですが、最近はこれでも遅かったかなと思うくらいです。
と言いますのも…
保安検査場前が毎回長蛇の列だから!
気のせいか、回を追うごとに列が伸びているような…。
アッパークラスとフェイスエクスプレス利用者には専用レーンがあるものの、各航空会社エリートメンバーは対象外(2023年11月時点)。
一般レーンに並び、ひたすら順番を待たなければなりません。
今回もあらかじめオンラインチェックインを済ませていましたし、預ける荷物もないため、カウンターには寄らず検査場に直行しましたが、パスポートチェックを終えて制限エリア内に入るまでに約40分を要しました。
2023年7月から第2ターミナルでも国際線運用が開始されたことで、少しは混雑が解消されるかと思いきや、どうやらそれほどでもなさそう?
キャセイパシフィックラウンジへ
とはいえ、出発まではまだ2時間強あります。
さっそくラウンジへと向かいましょう!
ステータスがあれば、搭乗クラスに関わらずラウンジ利用可能
こちらのエリアには、キャセイパシフィック航空、デルタ航空、JAL、ANAのビジネスクラス搭乗客用のラウンジが集まっています。
本日搭乗するのはキャセイのプレエコなので、搭乗クラスとしては利用対象外ですが、JALのJGC=ワンワールドサファイアステータスを持っているため、同行者も1名まで入室可能。
この通り、搭乗券にもキャセイパシフィックラウンジへのインビテーションが表示されていました。
インビテーションにはキャセイラウンジの表示しかありませんが、同じワンワールド系であるJALサクララウンジも利用OKです。
羽田のキャセイパシフィックはとってもスタイリッシュ
キャセイパシフィックラウンジがあるのは6階です。
今となっては、同ターミナルにリニューアルオープンしたJALファーストクラスラウンジが相当充実していますので、流石に「ファーストクラス以上」とまでは言えないものの、相変わらずビジネスクラスラウンジとしてはかなりのハイクオリティ!
このラウンジでは洗練されたインテリアの中、ホテルオークラ監修の本格フード&ドリンクを堪能できるのです♪
今回初めて訪れた長女も、キャセイパシフィック航空名物の担々麺に大満足でした!
いざ搭乗
ラウンジで2時間ほど過ごした後、搭乗口へ。
この日の搭乗口は、ラウンジから徒歩5分ほど離れた107番でした。
程なく搭乗開始となり、エスカレーターでワンフロア下へと降りていきます。
窓越しに見えるのが、これから搭乗するキャセイパシフィック航空機「A350-900」です!
PBBはファースト・ビジネスとプレエコ・エコノミーで別れていましたが、確かこの機材にファーストクラスは設定されていなかったような。
これからの約5時間、どんなフライトになるのでしょうか。
キャビンの様子
さて、こちらがキャセイ・パシフィック航空のプレミアムエコノミーキャビンです!
座席配列は2-4-2。
(キャセイパシフィック航空公式サイトより)
蓋を開けてみれば満席でしたが、今回は運良く最前列の2席を指定することができました♪
プレミアムエコノミーの全て
ではシート周りを詳しく見てみましょう!
AV機器
こちらは着席して正面を見たところ。
最前列の場合、座席下にモニターが収納されていて、離発着時は使えないことも多いのですが、本機ではこの通り壁掛けされているため、搭乗から降機まで映画を楽しむことができます。
ヘッドフォンもなかなか立派なものが用意されていました。
機内エンターテインメントのプログラム内容としては、やはり外資系ですので、日系エアラインのように全て日本語対応というわけにはいきません。
ただ、ガルーダインドネシアやタイ航空等の東南アジア系に比べれば充実している方で、子供向け・大人向けが数本ずつ用意されていたかと思います。
現行のプログラムは公式サイトで公開されています!
シート機能
肘掛け側面には、リモコンとシートリクライニングボタン、イヤホンジャックが。
そのお隣には、小物を収納できるポケットが付いていました。
リクライニング角度
そして国際線で気になるのが、なんといってもリクライニング角度!
長時間のフライトでは特に重要です。
ここ数年はマイルのおかげで有り難くもビジネスクラスを利用することが多く、情けないことに体が甘やかされすぎていて、ちょっと不安を感じていたのですが…
乗ってみてびっくり!
この通りリクライニング角度が深く、5時間弱なら全然問題なしでした♪
背もたれの角度もさることながら、レッグレストが大型なところもGOOD。
全体的に座り心地が良く、これならもう少し長いフライトでも問題なさそうなくらいでした!
テーブル
左手の肘掛け下には、テーブルが収納されています。
引き出して広げるとこんな感じ。
さらに、反対側の肘掛け先端に、こんな可愛らしいドリンク用のミニテーブルも!
さっそくウェルカムドリンクが提供されましたが、お隣と少し段差が付いているのも気が利いていますね。
滑走路へ
色々チェックしているとあっという間に時が過ぎまして、出発時刻の12分前、飛行機は滑走路へ向かって走り出しました!
遠くにはANAのスターウォーズ機が見えます。
ちょうどSFC修行を始めた前後に運航がスタートしたような記憶がありますが、タイミングが悪いのか、なかなか乗る機会がないのが残念です。
その後、機体は無事に離陸。
香港へ向けて一直線です!
機内食がスタート
水平飛行に入るや否や、機内食提供がスタートしました。
ドリンクは冷たい烏龍茶をオーダー。
キャセイパシフィック航空のプレミアムエコノミーでは、機上で飲むのにぴったりのペールエール「ベッツィビール」が提供されていると小耳に挟んだのですが、これは長距離フライトのみのサービスとのこと。
(キャセイパシフィック航空公式サイトより)
機会があれば、ぜひ味わってみたいと思っています!
ドリンクと一緒に、パウチ入りのスモークアーモンドも配られました。
機内で配られるものとしてはちょっと珍しい風味で、ビールに合いそうな美味しさです。
メインは3種類
アペリティフの終わりを見計らってお料理が配膳されるのですが、メニューブックはなく、全て口頭で献立を知らされます。
この日のメインは、
- ビーフ&ポテト
- 海老&ライス
- ポーク&ライス
の3種類ということで…
プレエコなのに3種類も選択肢があるなんて、初っ端からスゴイですよね!
ビーフ&ポテト
私はビーフ&ポテトを注文してみました♪
プレエコにも関わらず、ビジネスクラスのように陶磁器のお皿で提供されたことにまずびっくり!
そしてさらに驚いたのは、レストラン顔負けのクオリティです。
お肉は熱々でとっても柔らかくてジューシー、添えてある野菜も香ばしくてすっごく美味しい!!
これがプレエコクラスの機内食だなんて、ちょっと信じられません。
先日台湾旅で利用した、エバー&ANAのビジネスクラスに勝るとも劣らない品質です!
そういえば前回の搭乗記でも言及していたように、キャセイ機内食のステーキは特に評判がいいのだとか。
あれから数年経ち、そんなことはすっかり忘れていましたが、結果的に大正解のチョイスだったようです♪
サイドに付いているお蕎麦はあまり評判が芳しくないとも聞きましたが、私には十分美味しく感じられました。
海老&ライス
そしてこちらが娘の海老&ライス。どうやら中華風のお料理だったようです。
一見辛そうですが、全く辛味はなく、まろやかで海老ぷりぷり。「とっても美味しい!」とのことでした。
前回ビジネスクラスではお米が硬かった記憶がありますが、今回はそんなこともなかったとのこと。たった数年で素晴らしい進化が感じられます!
デザート
食後には、ハーゲンダッツのバニラアイスクリームが付いているのも嬉しい♪
拡大写真を撮り忘れてしまいましたが、リンツのチョコレート「リンドール」も一個ずつ配られていました↓↓
正直なところ、前回の経験からキャセイの機内食はちょっと微妙なのかな?と思っていましたので、予想を大きく裏切られる結果に、親子ともども大感激でした!
キャセイパシフィック航空で日本語は通じる?
ちなみに外資系エアラインを利用する際に気になるのが、言語の問題ですよね。
この日のプレエコに関して言えば、日本語が通じるCAさんはいらっしゃいませんでした(日本語アナウンスがありますので、別のクラスに最低1名は配置されていると思われます)。
そういえばここ数年、外資系エアラインのCAさんで日本語対応ができる方に会ったことがないような?
コロナ禍前に比べて、日本人搭乗客と乗り合わせること自体かなり減った印象ですので、もしかすると今は需要もあまりないのかもしれません。
まもなく着陸…ところがまさかの!?
その後も飛行機は順調に飛行を続け、到着予定時刻よりも20分ほど早着になりそうです。
眼下には懐かしい香港の街並みが見えてきました!
輝くばかりの美しい青空。
こんなにお天気がいい香港は初めてかもしれません。
香港島・九龍半島を飛び越え、機体は一路香港国際空港へ。
見る見るうちに地面が近づいてきて、いよいよ着陸です!
が、しかし。
滑走路に無事接地した…かと思ったら、まさかのそのまま再離陸!?!?!?!?
車輪が滑走路に触れたところで、飛行機は間髪入れずにグンと機首を上げ、ものすごい勢いで再び香港の上空へ!
えっ??!??
ええっっ??!?????
一体何が起こったの??!??
周りの皆さんの心中はわかる由もありませんが、特に声を上げる人もなくキャビンは静かなまま、状況を知らせるアナウンスも一切なし。
隣に座っている娘も全く驚いた様子がないというか、気づいてすらいなさそう(映画に夢中)。
!!?!??…えっ、もしかして私だけ白昼夢見てた??
後から冷静になってみれば、何らかの理由があって急遽ゴーアラウンドしただけなんだとわかりそうなものですが、長年結構な回数乗っている中で初めてだったのと、娘に万一のことがあったら!?と一人パニック状態に(事後でも状況説明が欲しかった…)。
大袈裟ですが、心臓バクバクで生きた心地のしないまま、20分ほど再度香港の摩天楼の上を遊覧飛行。
そして何事もなかったかのように、再び香港国際空港へ近づき…
これまた何事もなかったかのようにランディング!
今度は無事地上に戻ってこられました!
何はともあれ、ちゃんと着地できて本当によかった…。
駐機場にANAとJALの飛行機が停まっているのを見て、ようやく緊張が解けてきました。
小心者なのでだいぶ寿命が縮んだ気がしますが、何はともあれ香港到着!
かなり驚きましたが、今となってはこれも滅多に出来ない貴重な経験だったと言えるかもしれません(笑)。
今回の経費
ご参考までに、今回のフライトでかかった全費用は以下の通りです。
ブリティッシュエアウェイズ 93,600Avios
諸税 51,880円
(キャセイパシフィック航空プレミアムエコノミー・羽田-香港往復・2名分)
最後に
ということで、今回はキャセイパシフィック航空・羽田-香港プレミアムエコノミー搭乗記をお届けしました。
数年ぶり3度目のキャセイパシフィック航空、そして初めてのプレエコ紀行は、全てにおいて新鮮な驚きだらけ!
座席が思っていたよりずっと快適だったこと、ビジネスクラスと見紛うほど立派で美味しい機内食にびっくり、そして締めは全く予期せぬゴーアラウンド!?と、近年稀に見るインパクト大なフライトでした。
予約当初は、プレエコとビジネスクラスどちらにしようか迷ったのですが、結果的にプレエコのコスパの良さを実感できました。
ただ前回搭乗時と異なり、当便のビジネスクラスは長距離仕様のフルフラットシートでしたので、機会があればこちらにもぜひ乗ってみたいなとは思っています♪
香港滞在記も随時更新していく予定ですので、引き続きぜひお付き合いください!
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