2020年7月にオープンしたばかりの、マリオット・インターナショナル系列ホテル「リッツカールトン日光(THE RITZ – CARLTON NIKKO)」。
風光明媚な奥日光・中禅寺湖ほとりに建つ、高級5つ星ホテルです。
オープン後間もないにも関わらず、毎月のように通い詰めるファンも少なくありません。
そこまでの魅力があるなんて、一体どんなホテルなんだろう?と思っていましたが、実際に行ってみたところ「納得」の一言!
ハード面ソフト面ともに、大変満足いく素晴らしい体験ができました。
ということで今回は、そんなリッツカールトン日光について詳しくご紹介します!
「アクティビティ体験」と「朝食レポート」はこちら↓
リッツカールトン日光へのアクセス
まず、リッツカールトン日光があるのはこちら。まさに中禅寺湖のほとりに位置しています。
チェックイン
それでは、さっそくリッツカールトン日光の敷地の中へと入っていきましょう。
駐車場
私たちは地道に電車とバスを乗り継いでやってきましたが、ホテル前には錚々たる高級車が。
バスは本数が少ないですし、ホテルの周りにもあまりお店がないので、いろは坂を超えられるようであれば(私には無理でした…)、自由に動けるよう車があった方がベターだと思われます。
ちなみに宿泊者の駐車料金は一泊3,000円で、バレーサービス付き。
客室数の割に収容台数が少ないため、早めに予約する必要がありそうです。
エントランス
建物正面には、重厚な佇まいのエントランスが。さすがは世界のリッツカールトンといった風情ですね。
左手に進むと建物入口があり…
こちらで検温と消毒ができるようになっていました。
そして、ドアをくぐったところがメインロビーです。
レセプションデスク
一見しただけでは、レセプションが見当たらず、どこに行けばいいんだろう?と迷ってしまいますが、実はエントランス左手壁の向こう側に、このようにデスクが設けられています。
ただし、ここでチェックイン手続きをする人はそれほど多くありません。
チェックインは別の場所で
やってくるお客さんたちは、こちらのロビーや…
廊下の奥へ、次々に案内されていきます。
道すがらに見える坪庭も素敵。まさに静謐という言葉がぴったりですね。
ザ・ロビーラウンジ
宿泊客は密にならないよう、いくつかの共用施設へ分けて案内されます。
まずこちらは「ザ・ロビーラウンジ」。
11時から17時にかけて、ティーセットや軽食を提供するティーサロンです。
すっきりとモダンでありながら、日本らしさを存分に感じられるこの雰囲気は、若い方はもちろんのこと、年配の方も好ましく思われるのではないでしょうか。
大きな窓の外には、奥日光の自然が広がります。
写真は朝の誰もいない時間に撮ったものですが、チェックイン当時はたくさんのお客さんで賑わっていました。
ザ・バー
そして、私たちが通されたのが、ザ・ロビーラウンジのお隣にある「ザ・バー(THE BAR)」です。
コンセプトは「ウィスキーバー」。
陶磁器タイルが敷き詰められたシェルフに、世界各国のボトルがずらりと並ぶ、まさしく大人の空間となっていました。
窓側の席に腰を落ち着けると、さっそくウェルカムドリンクが届けられます。
大人には、ゆずの香りのノンアルコールカクテル。
子供には、リンゴジュースをいただきました。
窓の外に目を向けると、奥に日本百景の一つであり、標高日本一の中禅寺湖が。なんとも優雅な時間ですね。
しばらく待つとスタッフさんがやってきて、そのままお部屋に案内していただくことに。
リッツカールトン日光では、「インルームチェックイン」を実施しているのです。
沖縄のリッツではそのようなサービスがありませんでしたが、今はコロナ禍もあってこういう対応になっているのかもしれません。
アップグレード結果は?
ということで、さっそくお部屋へと向かいましょう。
マリオット系列ホテルでは、プラチナ以上のエリートステータスを持っていると、スイートルームを含めたより良いお部屋に無料でアップグレードされるという特典があります。
とはいえ、ここリッツカールトン日光では、スイートまで上がることは稀なよう。
多くは、より眺めの良いお部屋へのアップグレードにとどまるとのことでした。
眺めのカテゴリーは以下の通り。下に行くに連れ、宿泊料金が上がりますが、お部屋の設えや広さ自体は変わりません。
- リバーサイドガーデンビュー
- マウンテンビュー(男体山ビュー)
- レイクビュー
今回の結果は…
…
…・・・
リバーサイドガーデンビュー(=アップグレードなし)でした。
当初、レイクビューへのアップグレードをご提案いただいたものの、個人的に眺望よりベッド2台を優先したかっため、このような結果となった次第です。
この日は満室でしたが、ベッドタイプにさえ拘らなければ、眺めの良いお部屋へのアップグレードは難しくなさそうな感触でした。
リバーサイドガーデンビューは、リッツカールトン日光で最もベーシックなお部屋ですので、マリオットアメックスプレミアム所持(ゴールドステータス)の方含め、これから宿泊されるより多くの方のご参考になるかもしれません。
持っているだけで自動的にマリオットゴールドメンバーに!
マリオットアメックスプレミアムはホテル好き必携のクレジットカードです♪
その他の特典
なお、お部屋の無償アップグレードの他、チタンメンバーには以下の特典が与えられます。
- レークハウスレストラン20%割引特典(Grab&Goアイテム除く・除外ビアり)
- スパトリートメント15%割引特典
- ザ・リッツカールトンロゴ付き特典10%割引特典
- 午後4時までのレイトチェックアウト(空室状況に基づく)
- 75%ボーナスポイント
- 1,000ポイントのウェルカムギフト
- 朝食20%割引特典(除外日あり)
- リッツキッズ特典(0-12歳のお子様2名まで)
日本料理 by ザ・リッツ・カールトン日光にてビュッフェメニュー無料特典
リッツキッズ朝食メニュー20%割引特典(要保護者同伴)
リバーサイドガーデンビューのお部屋
さあ、本日お世話になる329号室へとやってきました!
扉を開けると、雅やかな細工が施された衝立があり、外からお部屋が丸見えにならないよう工夫されています。
リッツカールトン日光では、共用部からお部屋まで、随所に地元栃木県の伝統工芸である鹿沼組子を取り入れているとのこと。
こちらは玄関のたたきです。
こうして靴を脱ぐ前提になっていると、より安心してくつろげるような気がするのは、やはり日本人ならではの感覚でしょうか。
リッツカールトン日光には温泉施設もあるため、下駄も二足用意されていました。
ちなみに、子供用もお願いすれば持ってきていただけます(20cmサイズで、小学生にはちょっと小さめ)。
スリッパを履いたら、さっそくお部屋に上がってみましょう。
お部屋の見取り図
ガーデンビューツインの全体図はこちら。公式サイトからお借りしました。
(リッツカールトン日光公式サイトより)
右手の玄関から、ベッドルームとバスルーム、リビング、テラスと続いています。
ウォークインクローゼット
玄関上がって正面にあるドアは、ウォークインクローゼットの入口です。
中はこんな感じで、ハンガーラックとタンスが収められていました。
ハンガーにかかっているのは、シックな羽織と…
シンプルながら、洗練された感のある浴衣。
足元には懐中電灯に洋服ブラシ、長傘も。
箪笥を開けてみると、殺虫剤と、何やら黒い筒状のものが??
広げてみると、ヨガマットでした!これがお部屋に備え付けられているのは初めて。
特にヨガ体験アクティビティなどはないようでしたが、もしかしたらこれから開設されるのかもしれません。または、客層的に需要が高いのかも?
その後訪れた京都の「HOTEL THE MITSUI KYOTO(ホテル・ザ・三井京都)」にも置かれていました!
ランドリーバッグも、布製の上質なものでした。
シューミットだけでなく、靴磨きサービスも無料で提供されています。
下の段にはセーフティボックス。
狭すぎず広すぎず、必要なものがスッキリと集められた、効率的で素敵なクローゼットでした。
ベッドルーム
さて、肝心のお部屋がこちら!
大きな窓まで一直線に見通せるようになっていて、落ち着きつつも開放感のあるお部屋です。
ベッド
中央には、ダブルサイズのベッドが2台。
キング1台のお部屋もありますが、やはり寝相の悪い子供と一緒の時には、ツインタイプが最適です。
スタッフさんによると、日本人客がほとんどを占める現在は、ツインの方が人気で、キングよりも先に埋まってしまうのだそう。
マットレスはふわんふわん、まるで雲に包み込まれるような最高の寝心地で、シドニーのウェスティンを思い出しました(今はもうリブランドされて、別のホテルになってしまいましたが)。
パジャマ
パジャマは大人用・子供用ともに同じデザイン。ガーゼが気持ち良い肌触りです。
子供の身長(130cm強)をお伝えし、用意して頂きましたが、実際に着てみるとちょっと小さめかな?
これも下駄と同様、未就学児くらいまでを想定されているように思います。
ソファ
ベッドの傍にはソファも。
お部屋自体が57㎡と広いこともあり、家具の配置にはゆとりが感じられます。
バスルーム
ベッドの正面には、こちらも鹿沼組子にインスパイアされたという扉が。これを開けると…
バスルームが姿を表しました。左右にかけられたバスローブの余白も、贅沢な印象を与えます。
洗面台
入ったところは洗面所。扉を挟むように、手洗い場が2箇所設けられています。
黒い洗面ボウルもお洒落!
黒色を多用すると下品な印象になってしまうこともありますが、程よいセミマット感と、木材とのバランスが絶妙で、茶室のような落ち着きが感じられました。
アメニティ
アメニティは、洗面台の引き出しに収納されています。
歯ブラシセットやマウスウォッシュなど、基本的なものが一通り揃っていました。
トイレ
洗面所の右奥にあるドアは、トイレへの入口。
開けてみると、ウォシュレット付き・タンクレスのお手洗いです。白木の板張りのおかげで清潔感がありますね。
浴室
そして、洗面所入って左には浴室が。
このお風呂、国内三指に入ると思えるくらい、素晴らしかったです!
ちなみに個人的ナンバーワンは、今のところHOTEL THE MITSUI KYOTO。
詳しくはこちら↓の記事をご覧ください♪
シャワー
まずはシャワー。レインフォレストシャワーと…
ハンドシャワーの二つが設置されています。
浴槽
そして浴槽は、この通りとっても広々!
幅、深さともに十二分で、子供と一緒でも干渉せず脚を伸ばせる程度のゆとりがあり、ものすごーく優雅なバスタイムを過ごすことができました。
一面ガラスになっていて眺めも最高♪と思ったら…
居室側の仕切りも開放出来るではないですか!
正面に臨むは、日本百名山の一つ・男体山。バルコニーに設けられた小さな枯山水も趣深くて、日本人はもちろんのこと、インバウンド客にも喜ばれそうですね。
アメニティ
浴槽の淵には木製の棚があり、ボディタオルとバスソルトが置かれていました。
バスソルトをお湯に溶くと、ふわっとヒノキの香りに包まれて、これもまた最高です。
シャンプー類は英国王室御用達のAsprey(アスプレイ)。
リッツカールトン始め、世界の一流ホテルで採用されているブランドです。
ドライヤーは、マットブラックがスタイリッシュな「Nobby by TESCOM」。
テスコム公式サイトによれば、以下のようなコンセプトで作られた商品とのことでした。
国内の半数以上の美容室で使われているサロンシェアNo.1ブランド、Nobbyから誕生したNobby by TESCOM。 洗練されたデザインはそのままに、プロの技がご自宅でリアルに再現できる機能を搭載しました。 サロンで使われている最上位モデルをベースに開発した、 ヘアードライヤーとヘアーアイロンがあなたの髪をサロン帰りのヘアスタイルへと導きます。
風量たっぷりで、子供の髪もすぐに乾きました!
さらに、体重計もこの通り黒で統一。小物まで全て手ぬかりなくコーディネートされているところが、さすがの最高級ホテルブランドです。
子供用アメニティ
なお、子供用のアメニティはリクエスト制となっています。
他のホテルでもらえるボディスポンジはクマ型が多いのですが、リッツ日光のキッズセットには、ムササビバージョンが入っていました。
きっとこの辺りにも棲んでいるんでしょうね。
スリッパは未就学児サイズと思われます。小学2年生・22cmの子供は、大人用のスリッパを使っていました。
リビング
続いて、一番奥のリビングへ。
ベッドルームとガラス戸で仕切り、縁側をイメージさせる設えになっているのも、ちょっと新鮮です。
窓側から見るとこんな感じ。
テレビ、テーブル、チェア、ソファと、隅にチェストが置かれています。
ミニバー
こちらのチェスト、ただの収納ではなく、開けてみると…
この通りミニバーとなっていました。
天板の上には、地元伝統の益子焼でしょうか、粉引の茶器が並んでいます。
引き出しの中には、コーヒーカップや栓抜き、カトラリー類を収納。
ネスプレッソ、電気ケトルも完備されていました。
この下は冷蔵庫。ビールやソフトドリンク、ワインなどが冷やされています。
冷蔵庫や隣の引き出しに入ったスナック・アルコールは有料ですが、コーヒーカプセルとティーバッグ、お砂糖類は無料です。
さらに、棚のミネラルウォーターも自由に頂くことができます。
ご参考までに、ミニバーのプライスリストはこちら。
ポテトチップスが900円、ビール一本1,300円等々、流石のお値段です。
風呂敷バッグ
リビングのテーブルの上には、館内を散策する時や温泉を利用する際に重宝する風呂敷バッグが。
繊細な光沢が感じられる、とても上品なバッグです。
こちらは販売もされていて、お値段はなんと30,000円!
さすがは名門リッツカールトンです。
ウェルカムスイーツ
入室してしばらく経ったあたりで、美しい木箱に入ったウェルカムスイーツが届きました。
箱の中身は、秋らしく葡萄が2種類。
とても甘くて瑞々しく、葡萄好きな子供が大喜びでした。
京都の三井や翠嵐でも、このようなおもてなしを受けたことを思い出します。
テラス
そして最後にご紹介するのがテラス。
外側からだとこんな感じです。十分な横幅があることがお分かりいただけるでしょうか。
二人がけのソファの正面には、先ほど浴槽から見えた枯山水。
リバーサイド・ガーデンビューの名の通り、側には中禅寺湖から続く大谷川が流れています。
ここはあくまで「リバーサイドガーデンビュー」であって、「男体山ビュー」ではないのですが、この通り山頂まで臨むことができました。
実は2つのカテゴリーはどちらも同じ棟で、低層階がリバーサイドガーデンビュー、高層階が男体山ビュー。
リバーサイドガーデンビューは低い分、ちょうどこのように木で山が遮られてしまうのですが、葉を落とすシーズンなら、十分にその雄姿を堪能できます。
一面に緑茂る季節も素敵でしょうが、男体山が見える今時分も、またお得感があって素晴らしかったです!
最後に
ということで、今回はリッツカールトン日光のリバーサイドガーデンビュー宿泊記をお送りしました。
共用部からお部屋に至るまで、隅々に高級感があふれていて、全てが上質。
特に目の肥えた大人の皆さんの支持を集めていることにも納得でした!
ただ、リッツカールトン日光は、大人のためだけのホテルではありません。
実はかなりキッズフレンドリーで、子連れ旅にもぴったり♪
特別なプログラムなども用意されていて、小さいお子さんも楽しめること間違いなしです。
次回は、実際に参加したアクティビティについて詳しくご紹介します。
リッツカールトン日光は東武鉄道がマリオットと提携し、運営しているホテル。他国内に3軒あります。
私は宿泊実績2倍キャンペーン時に滞在しましたが、おかげさまで2021年は200泊を突破しました!
ホテル概要
ホテル名称 | ザ・リッツ・カールトン日光 (THE RITZ-CARLTON NIKKO) |
マリオット・ホテルカテゴリー | 7(無料宿泊必要ポイント50,000/60,000/70,000) |
所在地 | 〒321-1661栃木県日光市中宮祠2482番地 |
クラブラウンジの有無 | なし |
チェックイン時刻 | 15:00 |
チェックアウト時刻 | 12:00 |
部屋数 | 94室 |
添い寝条件 | 12歳未満の添い寝は無料(ただしベッドが必要な場合は除く)。 |
開業 | 2020年7月 |
マリオットボンヴォイのエリートメンバーになるためには
マリオットボンヴォイのエリートステータスを取得するには、基本的に何度もマリオット系列のホテルに宿泊しなければなりません。
例えば、チタンエリートであれば年間75泊。プラチナエリートでも年間50泊が必要です。
この数字を見てしまうと絶対に無理だとしか思えませんが、私の場合は、特別な方法を使ってチタンエリートのステータスを取得しました。
その方法が「プラチナチャレンジ」です。
プラチナチャレンジとは
プラチナチャレンジは、通常よりも少ない宿泊回数でエリート会員のステータスを取得できるキャンペーンです。
上述のように、チタンエリートになるためには通常75泊が条件ですが、私の場合はたったの9泊でステータスを取得することができました。
現在、少し改悪されたようですが、それでも16泊でプラチナステータス(通常年間50泊必要)を取得することができます。かなりお得な制度ですよね。
マリオットアメックスプレミアムなら一気にステータスを獲得できる
用もないのに16泊はちょっと…という方には「マリオットアメックスプレミアム」がオススメ。
このクレジットカードを持てば、自動的にゴールド会員に昇格できるため、最初の宿泊からゴールド会員向けの特典を受けることができます。
例えば、お部屋のアップグレードやレイトチェックアウトもゴールド会員の特典に含まれています(一部対象外ホテルあり)。
また、マリオットアメックスプレミアムには、年間150万以上決済すると、カード更新時に毎年1泊分の無料宿泊特典が貰える(50,000ポイント以下のホテルで使用可)というお得な特典もあります。マリオットボンヴォイ系列のホテルに宿泊する機会がある場合には、ぜひとも入会しておきたいカードです!
マリオットアメックスプレミアムは、絶大な人気を誇った「SPGアメックス」の後継カードです。
関連記事
陸マイルを貯めて気軽に旅に出よう
航空会社のマイルは、飛行機搭乗やクレジットカード決済ではなく、ポイントサイトを使うことで大量に貯めることが出来ます。
我が家はこの方法で、お盆・正月は必ず家族全員で宮崎に帰省するほか、海外旅行にも毎年複数回出かけられるようになりました!
マイルを貯めて、気軽に旅行へ出かけましょう♪