2020年11月、京都二条城前にオープンした5ツ星ホテル「HOTEL THE MITSUI KYOTO(ホテルザ三井京都)」。
三井総領家ゆかりの地に建てられたこのホテルでは、連綿と紡がれてきた日本らしさの真髄を感じられます。
絢爛豪華でありながら、それでいて慎ましやかなその佇まいは、年代や国籍を問わず、幅広い層に好まれることでしょう。
今回は、そんなホテル・ザ・三井京都の真骨頂、ニジョウスイートの宿泊記をご紹介します!
ホテル・ザ・三井京都の記事は他にもあります。ぜひご覧ください♪
ホテル・ザ・三井京都のシンボル「梶井宮門」
宿泊者は、油小路通り側にある表玄関「梶井宮門」から足を踏み入れることになります。
この「梶井宮門」は、2021年7月、国の登録有形文化財(建造物)として承認されました。
元々この梶井宮門は、1703年に梶井宮御殿(現・大原三千院)の門として創建されたもの。
昭和に入ってから、ここ三井総領家(北家)の邸宅の門として移築された後、2020年ホテルオープンに合わせて全面的な修復を行い、ゲストを迎えるための表玄関として蘇りました。
つまり、その歴史はなんと300年以上。さすがは千年の都・京都ですね。
ロビーでチェックイン
それではさっそくチェックインしましょう。
ホテル・ザ・三井京都では、ゲストはまず奥のロビーへと通され…
ソファに着座したまま、チェックイン手続きや案内を受けることになります。
ウェルカムドリンク
しばらく待っていると、ウェルカムドリンク一式がトレイで届けられました。
大人にはほうじ茶と、
子供には、可愛いコップに入ったオレンジジュースが供されます。
お茶請けは、京都の老舗・御菓子司塩芳軒さんの「雪まろげ」という和三盆を使ったお菓子。その名の通り、雪のような口溶けです。
さらに、ホテルザ三井京都オリジナルのアルコールスプレーも頂きました。ヒノキの香りに癒されます。
無料アップグレードの結果は?
マリオット・ボンヴォイのプラチナ会員以上であれば、当日お部屋の空き状況次第でスイートを含む無料アップグレードを受けることが出来ます。
ただ今回の場合、あらかじめスイートナイトアワードを申請し、すでに5日前に「ニジョウスイート」へのアップグレードが確定していました。
実は前回オープンしてすぐ、同様にスイートナイトアワードでニジョウスイートを希望していたものの、システム不具合で却下されてしまい、今回1年越しに念願かなった次第。
スタッフさんによれば、スイートナイトアワードでニジョウスイートを希望するお客さんが大変多く、オフシーズンでもほぼ毎日埋まってしまうそうです。無事承認されて本当にラッキーでした♪
また2024年、スイートナイトアワードは「ナイトリーアップグレードアワード」にリニューアルされました!
ご参考までに、お部屋のカテゴリーは以下の通りです。
- デラックスルーム ←元の予約
- デラックスガーデンルーム
- プレミアルーム
- プレミアガーデンルーム
- ニジョウルーム
- デラックススイート
- エグゼクティブスイート
- ガーデンスイート
- ニジョウスイート ←アップグレード!(スイートナイトアワード利用)
- Onsenスイート
- プレジデンシャルスイート
その他のエリート特典
マリオット・ボンヴォイエリート会員には、お部屋のアップグレードの他にも以下の様な特典があります。
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2階のニジョウスイートへ
手続きを終えて、いよいよ憧れのニジョウスイートへ!
今回のお部屋は2階南側の角部屋、274号室です。
玄関
ドアを開けると、まずはとっても広い玄関が姿を見せました。この余白、さすがスイートルームですね。
右手には、岡持を模した靴おきとエチケットブラシ、長傘、姿見、そして年配の方に嬉しい腰掛けも置かれています。
左手にあるのは、クローゼットです。
白木の木目美しい扉を開けると、ハンガーが4本かかっていました。
ここにコートやジャケットをかけておけば、シワにもなりませんし、着脱しやすくて便利。
右手にあるドアの中は…
お手洗いでした。
鏡付きの洗面台には、手拭き用タオルや石鹸も用意されています。
リビングルーム
そしてリビングに入ってみて、その広さにまずびっくり。
反対側から見るとこんな感じです。
かなり大きめの家具達が、お互いに全く干渉することなくゆったりと配置されています。
ニジョウスイートの面積は100㎡超とのこと。道理でこれほどの余裕を感じられるわけですね。
カラーリングも上品で、これが自宅だったらどれだけ嬉しいことでしょう。
壁側にはチェア2脚を備えるテーブルが。
茜さす窓の外には、あの大政奉還の舞台となった二条城を臨みます。
二面に張られた窓ガラスからは、こんなに美しいマジックアワーを満喫することが出来ました。
誰にも邪魔されることなく、刻々と移り変わる夕空を独り占め。贅沢の極みですね。
ソファの正面には大型テレビが配置され、家族皆でアットホームに団欒できました。
ミニバー
リビング玄関側にあるのは、こちらも岡持にインスピレーションを受けたというミニバー。
台の上には、ニジョウルームにはなかったカクテルシェイカーやマティーニグラスなど、本格的な酒器も用意されています。
これだけ充実していると、自分で色々作ってみたくなりますね。
ネスプレッソも、お部屋のカラーに合わせた特注品です。
宿泊者特典・無料のミネラルウォーターは4本。
引き出しを開けてみると、食器とドリンクやスナックが並びます。
こちらのネスプレッソカプセルとTWGのティーバッグも無料。
有料メニューの方には、チェックインの際に出された塩芳軒さんのお干菓子も含まれていました。
一番下の段は冷蔵庫になっており、ソフトドリンクやビールの他、おつまみに良さそうなチーズなどなど。
ウェルカムスイーツ
さらに、テーブルの上にセットされていたのは、宿泊者全員にサービスされるウェルカムスイーツです。
鉄瓶とガラスドームが、なんともモダンで素敵な組み合わせ。
お菓子は添い寝の子供達の分まで用意して下さっていました。
金柑とキャラメルマカロン、甘い薄焼煎餅の3種類です。
こちらのホテルにはラウンジこそないものの、おかげさまで十分優雅なティータイムとなりました。
ベッドルーム
さらに奥へ歩を進めると、ベッドルームもこんなに広々!
控えめなモスグリーンが、穏やかな眠りへと導いてくれそうです。
壁側には調度品がディスプレイされ、さすがスイートならではの余裕を感じさせますね。
机の上には、レターセットと書道セット、そして可愛らしい白虎のぬいぐるみが!
この白虎ちゃんは、ホテルのマスコットキャラクターなのだそう。10歳以下の子供が対象とのことでした。
そして、こんな本格的な書道セットが置いてあるのは、スイートルームだけ。
観光の一休み中に、ここで絵手紙などをしたためるのもいいですね。
ウェットエリア
ベッドルームの奥には、パウダールームとクローゼット、バスルームがあります。
パウダールーム
洗面台やテレビ台を兼ねるのではなく、こうして独立した化粧台があると、女性にとっては嬉しいですよね。
ドレッサーのスツールまで、テーマカラーであるモスグリーンで統一。細部まで手抜かりありません。
少々奥まっている為、光量は控えめながら、鏡にはライトがついていますし、拡大鏡も完備。
台の上には、アクセサリーをしまうのにも良さそうなボックスもありました。
引き出しの中にはドライヤーも。
このお部屋には計2台のドライヤーが完備されているおかげで、順番待ちで揉めることもなく助かりました。
クローゼット
化粧台の奥にあるのが、こちらのウォークインクローゼット。
ハンガーポールは二面に渡り、丈の短いものから長いものまですっきりと収納することが出来ます。
台の上に置いてある筒はなんだろう?と開けてみると、ヨガマットでした。
先日リッツ・カールトン日光でも、お部屋の備品として置いてあったのが記憶に新しいところです。
前回、ホテル・ザ・三井京都に宿泊した時にこれはなかったように思いますが、最近ヨガ需要が高まっているのでしょうか。
引き出しを開けてみると、朝食メニューリストとパジャマ。
はて、セーフティボックスが見当たらない?と思ったら、パウダールームとの境がキャビネットになっていることにだいぶ後になって気づきました。
引き出しもたっぷりで、長期滞在でも困ることはなさそうです。
洗面台
洗面台はダブルボウルでスツール付き。
鏡のフレームやアメニティボックスは、やはり岡持をイメージしたデザインとなっています。
総大理石作りでとってもラグジュアリー。外国映画に出てきそうですよね。
アメニティボックスの中のアメニティは以下の通り。
- マウスウォッシュ
- 爪やすり
- ヘアゴム
- コットン
- シャワーキャップ
- 綿棒
- 歯ブラシ
- ヘアブラシ
- シェービングキット
- ボディローション
シャンプー類も、ホテルザ三井京都のオリジナルです。
日本人調香師による、奥深い香りを楽しめるシリーズとのこと。
ハンドソープにはスクラブが入っているのか?ちょっと特徴的な使い心地でした。
ちなみに、リクエストすると基礎化粧品セットもいただけます。
中身は「warew(和流)」というメーカーのもの。
- クレンジング
- ウォッシングフォーム
- エマルジョンリッチ(乳液)
- クリームリッチ
以前頂いたのとは異なるメーカーでしたが、相変わらずお肌に優しい処方の上等な化粧品でした!
ぜひリクエストされることをお勧めします♪
なお、バスローブは大人用2着が掛けられており、パイル地の快適な着心地です。
トイレ
洗面台の右奥には、もう一つのトイレが設置されていました。
こちらもほどよく光量が絞られていて、落ち着く雰囲気となっています。
浴室
では、奥の浴室を見てみましょう。
中国で採掘されたという大理石はベージュがかっていて、温もりを感じさせます。
色合いだけでなく、実際触れてみても温かいと言いますか、石特有の冷たさがありません。
お湯を張るとほんのり青色に見えるのが、なんとも不思議。
縁にはルーファー(へちま)と、
バスソルトが置かれていました。
ヘチマを初めて見た子供達は興味津々。確かに最近は滅多にお目にかかりませんね。
浴室にもオリジナルアメニティが。洗面台と合わせると、全部で3セットありました。さすがはスイートルーム。
ホテルザ三井京都に初めて泊まった時、最も衝撃を受けたものの一つが、このシャワーです。
レインシャワーが細かなミストになっていて、もう本当に言葉でうまく表せないほど気持ちが良くて!
今回ようやく家族と感動を共有できて、大変満足でした。
浴室にもHOTEL THE MITSUI KYOTOならではのこだわりがぎっしり。詳しくは別記事にてご紹介しています!
ターンダウンサービス
さて、一通りお部屋を堪能した後、しばらく観光や食事に出掛けることに。
戻って来る頃には、すっかり夜の帷が降りていました。
暗くなってからの雰囲気も素敵ですね。
部屋に入ると、すでにターンダウンサービスが終わったようで、玄関に人数分のスリッパが並んでいます。
お部屋のカーテンも下ろされ、しんと静まりかえっていました。
出かける前にいくらか消費していた、ミニバーのコーヒーや紅茶もまた欠けのない状態に戻り…
竹製のアイスペールには、氷が美しく詰められています。
洗面台にも、タオルや石鹸などが補充されていました。
再びこうして美しく整えて頂いていると、とても気持ちの良いものですね。
ベッドの上には、パジャマがお行儀よくスタンバイ。
子供用パジャマは、身長130cm強の次女が着るとこんな感じでした。サイズ感のご参考になれば幸いです。
枕元にペットボトルのミネラルウォーターがこちらも4人分と、日替わりのプレゼントが用意されています。
前回は和菓子でしたが、この日は香り付きのしおりでした。
これには本好き&最近お香に目覚めた長女が大喜び。京都らしく、粋な演出ですね。
最後に
ということで、今回はHOTEL THE MITSUI KYOTOのニジョウスイートについて詳しくご紹介しました!
前回はシステム不具合とのことで、残念ながらスイートナイトアワードが却下されてしまったのですが、こうして1年越しに念願叶って感無量の一言。
あの三井が一から全てにこだわって作り上げたというだけあり、やはり日本屈指の素晴らしいホテルだなと改めて実感しました。
しかも今回は家族にも素晴らしいお部屋を体験してもらうことが出来て、大満足の滞在でした!
ニジョウスイートの概要
面積 | 112㎡ |
眺望 | 二条城 |
階数 | 2~4階 |
定員 | 3名 |
ベッドタイプ | ツイン・キング (エキストラベッド可) |
客室設備・サービス |
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アメニティ |
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テクノロジー |
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(公式サイトより)
ホテル概要
ホテル名称 | HOTEL THE MITSUI KYOTO(ホテル・ザ・三井京都) |
エグゼクティブ/クラブラウンジの有無 | なし |
添い寝条件 | 12歳以下無料 |
所在地 |
〒604-0051 京都府京都市中京区二条油小路町284 |
階数 | 地下1 – 4階 |
部屋数 | 161室 |
開業 | 2020年11月3日 |
最寄駅 | 地下鉄東西線・二条城前駅 |
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マリオットボンヴォイのエリートメンバーになるためには
マリオットボンヴォイのエリートステータスを取得するには、基本的に何度もマリオット系列のホテルに宿泊しなければなりません。
例えば、チタンエリートであれば年間75泊。プラチナエリートでも年間50泊が必要です。
この数字を見てしまうと絶対に無理だとしか思えませんが、私の場合は、特別な方法を使ってチタンエリートのステータスを取得しました。
その方法が「プラチナチャレンジ」です。
プラチナチャレンジとは
プラチナチャレンジは、通常よりも少ない宿泊回数でエリート会員のステータスを取得できるキャンペーンです。
上述のように、チタンエリートになるためには通常75泊が条件ですが、私の場合はたったの9泊でステータスを取得することができました。
現在、少し改悪されたようですが、それでも16泊でプラチナステータス(通常年間50泊必要)を取得することができます。かなりお得な制度ですよね。
マリオットアメックスプレミアムなら一気にステータスを獲得できる
用もないのに16泊はちょっと…という方には「マリオットアメックスプレミアム」がオススメ。
このクレジットカードを持てば、自動的にゴールド会員に昇格できるため、最初の宿泊からゴールド会員向けの特典を受けることができます。
例えば、お部屋のアップグレードやレイトチェックアウトもゴールド会員の特典に含まれています(一部対象外ホテルあり)。
また、マリオットアメックスプレミアムには、年間150万以上決済すると、カード更新時に毎年1泊分の無料宿泊特典が貰える(50,000ポイント以下のホテルで使用可)というお得な特典もあります。マリオットボンヴォイ系列のホテルに宿泊する機会がある場合には、ぜひとも入会しておきたいカードです!
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