フランクフルト・エアポート・マリオット・ホテルは、2020年2月にドイツ・フランクフルト国際空港のお隣にオープンしたばかりの新しいホテルです。
以前シェラトンホテルだったところを、マリオットホテル233室・シェラトンホテル779室に分割し、リニューアルオープンしました。
モダンでスタイリッシュな設備はもちろんのこと、フランクフルト空港&地下鉄・長距離列車駅に隣接という、これ以上ない立地も魅力的。
特に、朝早い飛行機や列車を利用する方にはイチオシのホテルです。
今回は、そんなフランクフルトエアポートマリオットホテルについて詳しくご紹介します。
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フランクフルト・エアポート・マリオット・ホテルへのアクセス
ではまず、ホテルへのアクセス方法から。
先述の通り、ホテルはフランクフルト国際空港のお隣にあります。
空港に降り立ったら
フランクフルト国際空港からホテルに向かう場合、こちらのブライトリングのロゴがある発着案内板を背に、正面を見ると…
4番出口の向こう側の建物に、マリオットのロゴ(赤矢印)があるのがお分かり頂けますでしょうか。
これがフランクフルト・エアポート・マリオット・ホテルです。
地下通路経由でホテルへ
空港とホテルは道路で隔てられているものの、地下通路を使えば雨に濡れることなくアクセス可能。
パッと見渡した限りではホテルの表示がないので、初めてだとちょっとわかりにくいかもしれませんが、「Fernbahnhof/Long Distance Train(長距離鉄道駅)」を目指せば間違いありません。
エスカレーターを降りまして…
地下通路に入り…
こちらのエスカレーターで上へ上がります。
上る途中、右手にマリオットが確認できました。
上り切ったら右へ。
そのまま30mほど進みますと…
ホテルの入口に無事到着です。空港到着ロビーからは、徒歩2~3分の道のりでした。
ちなみに、朝早い時間だと内側のドアが施錠されているため、こちらのベルを鳴らして事情を説明し、解錠してもらう必要があります。
チェックイン
では、さっそく中に入ってチェックインしましょう!
2022年にかけて改修が続けられており、この訪問時には常設ラウンジがありませんでした。
上の写真、右手のレストランで仮ラウンジ営業中。サービス内容は後述します。
ということで、マリオットボンヴォイのステータスに関わらず、全員が一階のレセプションでの手続きが必要です。
建物内に入ってすぐ、このようなチェックインカウンターらしきものがありますが、こちらは航空会社のクルー専用。
多くのエアラインがここを常宿にしているらしく、短時間のうちに次から次へ乗務員団体が押し寄せていました。
クルーチェックインを横目に、さらに左へと進むと…
ありました。こちらが一般客向けのチェックインカウンターです。
気になる無償アップグレード特典の結果は…?
チェックイン時のお楽しみといえば、無償アップグレード。
マリオットに加盟しているホテルでは、エリートメンバー(上級会員)のステータスを保有していると、その日の空き状況次第で、予約したお部屋よりも高いカテゴリーのお部屋に無償で案内してもらえるのです。
私は今回、マリオットボンヴォイ「チタンステータス」を持っての宿泊。
プラチナ以上のステータスがあれば、「スイートルーム」を含む豪華なお部屋にアップグレードしてもらえる可能性があります。
今回はどうなったのかと言いますと…
……
……
クラブスイート
となりました!
ちなみに、フランクフルトマリオットエアポートホテルのお部屋カテゴリと、ご参考までに某日の料金は以下の通りです。
カテゴリー | 料金 |
デラックス ←元の予約 | 195ユーロ |
エグゼクティブ | 229~234ユーロ |
ファミリー | 284ユーロ |
クラブスイート ←アップグレード! | 349ユーロ |
プレミアスイート | 389ユーロ |
クラブスイート概要
公式サイトによれば、クラブスイートの概要は以下の通りです。
特典 |
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部屋の構成 |
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アメニティ |
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バスタブはついていないものの、60平米以上・定員4名と、かなりゆったりしたお部屋のようですね。
クラブスイートへ
では、さっそくお部屋へと向かいましょう。
この日のお部屋は7218号室です。
ドアを開けると…
とってもシックながら、温かみも感じられる広々とした空間が姿を現しました。さすがはスイートルームです。
玄関側から順番に見てみましょう。
トイレ
ドアのすぐ左手には、トイレがついています。
コンパクトながら、スタイリッシュな設えです。洗面台のスクエアボウルは、新しいホテルならでは。
備え付けのアメニティは、固形石鹸とボディローションです。
「ACCA KAPPA(アッカカッパ)」とは、1869年にイタリアのヴェネト州トレヴィーゾ市で創業したブランド。
元々、ヘアブラシメーカーとしてスタートした会社です。
現在では「シンプルなデザイン」「高品質」「天然素材」という3つのポリシーの下、丁寧に作り上げられたコスメが、世界中で評判を呼んでいます。
フランクフルトエアポートマリオットホテルで採用しているのは、瑞々しくフレッシュな香りを楽しめる「グリーンマンダリン」というシリーズ。
嫌味のない爽やかなノートで、生産国はトルコとなっていました。
ミニバー
玄関入って右側には、ミニバーとコート掛けを設置。
ドアにはこのように料金表がかかっていますが…
冷蔵庫の中は空っぽ。
提供されているのは、無料のミネラルウォーター2本と電気ポットだけです。
伺ってみたところ、コロナ禍のためサービスを縮小中とのこと。
ただしお願いすれば、カップや紅茶・コーヒーを届けてもらうことも出来ます。
ホテル内に併設されているからなのか、カップはスタバ印です。詳しくは後述しますが、仮ラウンジでも同店のドリンクが提供されています。
傍には、アルコールワイプも置いてありました。
結構厚めのしっかりした紙質で、量もたっぷり。帰国してからも重宝しています。
リビングルーム
リビングルームには、食事ができるダイニングセットと、ゆったりくつろげるソファセットが用意されていました。
奥側から見るとこんな感じ。写真でも、相当の余裕を感じて頂けることでしょう。
ソファベッド
テレビ正面には、大柄なドイツ人男性でも悠々と座れそうなソファが。こちらはベッドとしても使えるようです。
ダイニング
ダイニングセットは4人がけ。レトロな電灯が、ドイツの一般家庭っぽい雰囲気を醸していました。
チェア
さらに、テレビの側にソロチェアも。
もし家族で来ても、寛ぐ場所に困ることはなさそうです。
ちなみに、壁には“One does not travel in order to arrive, but for the sake of travel itself.(人は到着するために旅をするのではなく、旅をすること自体が目的である。)”という、ドイツの偉人ゲーテの格言や、旅を意味する言葉が多言語で書かれています。
ベッドルーム
そして、リビングのお隣にあるのがベッドルーム。
こちらもリビング同様、とっても広々としています。
ベッド側から見るとこんな感じ。
ベッド
お部屋の真ん中には、大きなキングベッドが一台鎮座していました。
壁にあしらわれたアルファベットモチーフがおしゃれですね。
マットレスもリネンも上等な寝心地で、ぐっすり眠ることができました。
ヒーター貸し出しあり
到着した時、寝室がキンキンに冷やされていて、気密性が高いせいなのか、それとも天気が悪いせいなのか、クーラーをオフにして数時間経っても一向に寒いまま…。
ベッドで布団に包まっていてもまだ寒かったので、たまらずヒーターをお借りしました。
まさか真夏にヒーターをつけることになるとは思いませんでしたが、快くスピーディーに持ってきてもらえましたので、寒がりの方は一度相談することをオススメします。
デスク
寝室の窓側には、シンプルなデスクを設置。
すぐ側に電源があるので、PC仕事にも不自由しません。
窓からの景色
窓の外、右手には空港が見えました。
駐機している多くは、ドイツが誇るフラッグキャリア・ルフトハンザ航空の飛行機です。
ちょうど航路沿いだったようで、カーテンを開けていると、ベッドの上からでも飛行機が飛んでいく様子が見られました。
姿が見えても音はほぼ聞こえないのが、さすがエアポートホテル。防音性は抜群です。
バスルームへ
そして、寝室にはバスルームへのドアがあります。奥へ進んでみましょう。
余談ですが、夜中にこのドアを閉めたところ、なぜか開かなくなってしまって大焦りでした。ベッドルーム側にいたので、フロントに連絡して助けを呼ぶことが出来ましたが、バスルーム側だったらと思うとゾッとします…。滞在する方はご注意ください。
クローゼット
ベッドルームのお隣がすぐウェットエリア…というわけではなく、まずは前室というのでしょうか、そこに大きなクローゼットがどーん!
玄関側にあったのは、あくまで上着をかけておくためだけのスペースで、こちら側がメインの収納場所。
右から開いてみると、予備の枕にアイロンと…
バスローブ、セーフティボックス、
タオル、スリッパなどなど。
そして、最後の一つにはまた枕が入っていました。
掛け布団の予備はありませんが、リクエストすれば持ってきてもらえます。
ウェットエリア
クローゼットの向かい側には、すりガラスのドアで仕切られたウェットエリアが。
開けてみると、こちらもなかなかにオシャレ!
バスタブはないものの、明るくて使いやすいバスルームです。
伝統的に、ヨーロッパの室内では温かみのある白熱灯を使用することが多いのですが、ここ最近は蛍光灯を用いることも増えている様子。
個人的には、こちらの方が清潔感があって好みです。
最上のお部屋「プレミアスイート」には湯船がついているとのことでした。
洗面台
玄関側のトイレと同じように、洗面台もスクエア型のボウル。割と深さもあって実用性が感じられます。
アメニティ
アメニティは、先述のACCA KAPPAです。
- シャワーキャップ
- シャワージェル
- シャンプー
- コンディショナー
- ボディローション
- 固形石鹸
- コットン
そういえば、歯ブラシセットがありませんでしたが、機内アメニティを持ってきていたので問題なし。
もしかしたら、リクエスト制なのかもしれません。
ドライヤーはこの通り完備されています。
海外ホテルのドライヤーは風量が足りないことも多いのですが、こちらはその点文句なしでした。
トイレ
トイレはユニット式です。
もし連れがいても、玄関側にもう一つあるので困ることはないでしょう。
シャワーブース
シャワーブースは、この通り余裕のある作り。
エッチングされたガラスのパーテーションが、なんとなくウィーンのル・メリディアンを彷彿させました。
ブース内にはハンドシャワーだけでなく、レインシャワーも付いていますが、お湯が出るまでに3分ほどかかりますので、辛抱強く待つことが肝要です(たまたまかもしれませんが)。
仮設ラウンジ
一通りお部屋を見終わったところで、仮ラウンジへ行ってみましょう!
最初にご紹介した通り、2021年8月現在、フランクフルトエアポートマリオットホテルに常設のクラブラウンジはありませんが、ホテル入口通路にあるレストラン「SKYLOFT(スカイロフト)」の一角を、エリートメンバー向けの仮ラウンジとして開放していました。
2022年2月にシェラトンとの共用クラブラウンジがオープン!とっても素敵なラウンジでした♪
2024年現在、SKYLOFTはバンケットルームとなっています。
利用条件
利用対象者は以下の通り。
- マリオットボンヴォイプラチナ
- マリオットボンヴォイチタン
- マリオットボンヴォイアンバサダー
- クラブフロア宿泊者
- スイートルーム宿泊者
いわゆる一般的なクラブラウンジと同様の条件ですね。
新型コロナ対応
入室する際には、こちらのコンタクトフォームに住所などを記入する必要があります。
これは、万一コロナ感染者が出た場合、追跡できるようにするためとのことでした。
内部の様子
ラウンジの中は、それほど広くはありません。
レストランは地下フロアがメイン、1階ロフトがバーのような作りで、ラウンジとして使っているのはこちらのロフト部分です。
レストランを見下ろせる位置に6席ほどと…
その奥、本来は個室や会議室として使っていたと思われる、こちらのお部屋で全て。
ラウンジメニュー
さっそく、どんなメニューがあるのか見てみましょう。
ソフトドリンク |
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ホットドリンク (スターバックス) |
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ビール |
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ゼクト(スパークリング)&ワイン |
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スピリッツ |
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スナック | スモールセレクションin弁当ボックス 5:00PM-10:00PM |
弁当ボックスが一番気になるところですが、ドリンクのラインナップもかなり豊富です。
特に、ホットドリンクはレストランに併設されているスターバックスから届けられることと、本場のビールが色々揃っているところが魅力的ですね。
スターバックスのホットドリンク
せっかくなので、まずはキャラメルマキアートを注文してみることに。
ウェイターさんが気を利かせて、ゲロルシュタイナーのミネラルウォーターも一緒に持ってきてくれました。
スタバには滅多に行かないので、キャラメルマキアートも一体何年ぶりか…。
味は遠い記憶にあるあのまま。ラウンジでスタバが楽しめるなんて、本当に贅沢な気分です。
ドイツビールも
続いてお願いしたのはドイツビール!
ベックスやフランツィスカーナーは日本でもポピュラーですが、シュムッカーというメーカーは初見です。
何でも、フランクフルトが属すヘッセン州にある醸造所なのだそう。
へーフェヴァイツェン(小麦酵母未濾過)・ドゥンケル(ダーク)ということで、香り高くてコク深い美味しさのビールでした。
弁当ボックス
そうこうするうち、時刻は17時に。
満を辞して、弁当ボックスなるものを注文しました!
フランスでは数年前から弁当が人気と聞いていましたが、ドイツでもこうしてラウンジメニューに採用されるほど浸透してきたんですね。感慨深いものがあります。
注文から数分後届いたのがこちら。なるほど、まさしく弁当ボックスですね。
どうやら料亭を意識した盛り付けにしてあるのかな?と思いつつ、器自体は仕出し弁当なので、日本人としてはちょっぴり不思議な感じも。
メニューは、エスニック風牛肉の炒め物、えびアボカド、鶏肉のテリーヌ、フォンダンショコラと、和風のものはありませんでした。
ドイツでは夕食に温かいものを食べる習慣があまりないからか、どれも冷たい状態ではありますが、味は美味しかったです。久々に外国に来たなぁと実感しました。
ちなみに、希望すればパンも付いてきます。
キャラメルマキアートにビールにスナック、さらにパンまで付いていれば、もう満腹。
あまり出歩きたくない時でも、こうしてお財布を心配せず気軽にお腹を満たすことができるのですから、やっぱりラウンジ様様ですね。
周辺施設も充実
最後に、ホテル周辺について軽くご紹介します。
冒頭で、空港からホテルへのアクセス方法を解説しましたが、ホテル入口のあるコンコースをそのまま突き当たりまで進んでいきますと、THE SQUAIRE(ザ・スクエア)という商業施設に行き着きます。
この下がプラットホームなので、日本でいうところの駅ビルでしょうか。
列車だけでなく、ルフトハンザエクスプレスバス(ストラスブール-フランクフルト)の乗り場も、この奥ドアを出たところにあります。
ドラッグストア
右奥には、ドラッグストアのROSSMANN(ロスマン)。
医薬品はもちろん、日用品も取り扱っています。個人的にオススメなのは、こちらの新型コロナ抗原検査キット。
つい先日、日本でも薬局での販売が解禁されたとニュースになりましたが、違うのはそのお値段です。
日本の販売価格は数千円の一方、なんとドイツでは一回分100円程度。
もしかすると、日本のものより精度が劣ったりするのかも?と思いつつ、こうして販売されているのだから、それなりに認められているのでしょうと、いざという時のために購入してきました。
無症状者には向かない検査方法らしいので、有効期限が切れるまでに使う機会があるかどうかは微妙ながら、このお値段なら買っておいても損はなさそうです。
スーパーマーケット
そして左手には、7時から23時まで営業しているスーパーREWE(レーヴェ)があります。
ドイツでは日曜閉店になるスーパーが多い中、ここは365日オープンというとっても稀有な存在です。
レストラン
さらに、エスカレーターでワンフロア上がると、そこはレストラン街。ドイツ料理が楽しめるPAULANER(パウラーナー)を発見しました。
ホテルにアーリーチェックイン出来なかった時の時間潰しにももってこいです。
まずビールを一杯。
そしてイェーガーシュニッツェルも。久々のドイツ料理をしっかり堪能しました。
フランクフルト中心地まで出ると、電車賃も時間もかかりますし、市内の店舗と比べて特に高いというわけでもありません。
ホテルから雨に濡れることなく行き着ける所に何でも揃っているというのが、何しろ便利に感じられました!
最後に
ということで、今回はコロナ禍のフランクフルト・エアポート・マリオット・ホテルについて詳しくご紹介しました。
新しいだけあってどこも綺麗に整えられ、非常に快適な滞在でした。立地も申し分なし!
翌日、朝早く飛行機に乗る予定があったのですが、おかげで随分余裕を持つことができました。
またフランクフルト空港や鉄道駅を利用する機会があれば、第一候補にしたいなと思っています。
関連記事
ホテル概要
ホテル名称 | フランクフルトエアポートマリオットホテル |
マリオット・ホテルカテゴリー | 5(無料宿泊必要ポイント30,000/35,000/40,000) |
所在地 |
Airport / Terminal 1, Hugo-Eckener-Ring 15, Frankfurt am Main 60549 Germany |
階数 | 5階 |
部屋数 | 233室 |
開業 | 2020年2月 |
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